2019年06月13日22時43分掲載  無料記事
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関生反弾圧市民情報センター

【関生弾圧 勾留300日の仲間に面会】「腰痛で座れない」 嘆願しても厚手の座布団は却下 これは虐待じゃないのか?

 6月 11 日(月)、滋賀拘置所に勾留されている、関生の仲間に面会した。(なお、滋賀県には拘置所が ないので施設名は滋賀刑務所。これもおかしな話だ。) この仲間は、湖東協組事件で逮捕され、すでに勾留期間は 10 か月を超え、11 か月目に入って いる。 
 
 「推定無罪の原則」、つまり、仮に逮捕されたとしても裁判で争う権利があるのに、日本 では、国も司法もメディアも、逮捕イコール犯罪者の扱い。正当な組合活動をしただけなのだか ら無実を主張して黙秘すると、起訴されても保釈を認めない。「人質司法」というやつだ。 
 
 湖東協組事件ではすでに公判が 10 数回もおこなわれているのに、 延々と1年近くも身体を拘束して平気な顔をしている。 
 
●黙秘権を侵害する取り調べ 最初の逮捕が湖東協組事件で昨年8月。逮捕前から、ひどい肩こりと腰痛(分離症)と痔に悩まされていたが、警察の留置場の冷たい床とせんべい布団。黙秘すると告げたのに、取り調べと 称してパイプ椅子に長時間座らされ、悪意のこもった罵詈雑言をくりかえし浴びせられた。腰痛 がひどいからクッションを貸してくれと頼んでも無視された。 
 3か月後の 11 月、大津協組事件で再逮捕。このときも、なんも間違ったことはしていない、 裁判で争うから黙秘すると告げたにもかかわらず、またしても長時間にわたってパイプいすに座 らせて、「取り調べ」と称する虐待がくりかえされた。 
 さらに、巻き爪なので専用の爪切りを貸してくれと頼んでも無視されて悪化。4ミリも食い込 んで化膿し、とうとう手術するはめになった。さすがに医療担当も看守もあわてたらしい。腰も 症状が悪化。痛みを訴えても小さな湿布を何枚かくれるだけ。とうとう座れなくなってしまった。 いまでも肩と腰の痛みが取れない。アクリル板越しの面会所に現れても、パイプいすには座ら ず、身体をほぐすように両腕をだらりと下げて、ずっと左右にぶらぶらさせて苦痛を和らげよう としていた。見ているこちらの胸が苦しくなる。涙が滲んできた。 
 
●厚手の座布団は差入れ可能なのに 拘置所は警察の留置場よりまだましだという。だが、なぜか薄っぺらな座布団しか貸与されず、 仲間が差し入れた厚手の座布団は不許可とされた。 どう考えてもおかしい。面会に立ち会った拘置所職員に抗議したところ、「そんなはずはない」 とくりかえす。差し入れ窓口で質すと、許可される座布団は「一辺 70 センチ以下、厚さ 20 セン チ以下」だという。お坊さんが座るぐらいのものでも大丈夫だとの答え。ここでも「そんなはず はない」。そこで、許可、不許可を決めるのはだれかと訊くと、「医務と処遇係」だという。 やはりそうなんだ。腰痛を訴えているのに恣意的な判断なのだ。これもまた、取り調べと称す る虐待と同じことがつづいているのだ。 
 
関西生コン弾圧事件ニュース NO.9 2019年6月13日から。 
発行:全日建(全日本建設運輸連帯労働組合) 


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