2006年05月14日18時33分掲載  無料記事
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日中・広報文化交流最前線

中国のテレビ(1)どんな番組を発信しているか 井出敬二(在中国日本大使館広報文化センター長)

 今、日本でも中国のテレビ放送が見れるようになった。海外向けテレビ放送にも中国は熱心である。今回は中国が発信するテレビ放送を紹介したい。 
 
●テレビ・チャンネルは沢山ある 
 
 中国のテレビ局は、|羆政府、⊂弊府(自治区、直轄市を含む)、市政府の各級の行政府に属しており、|羚饕羆電視台等、■械韻両糞薀謄譽啅鼻↓L鵤苅娃阿了垉薀謄譽啅匹ある。(市の下の行政単位(県など)にもテレビ局があったが、この等級のテレビ局はなくなってきている由。) 
 一番重要なテレビ局は中国中央電視台(CCTV)である。これには、以下の16チャンネルもある。 
〜躪隋↓経済、2山據Ψ歿宗↓げ擽8け国際、ゥ好檗璽帖↓Ρ撚茵κ顕宗↓Ю直年、軍事、農業、┘疋薀沺↓英語、ニュース、科学教育、演劇、社会、道徳、法律、少年児童、音楽、哀好撻ぅ鷂譟▲侫薀鵐晃譟 
 これ以外に国レベルのテレビ局としては、教育部(日本の文部科学省に相当)に直属する教育テレビがある。以下の4つのチャンネルがある。〜躪膓軌蕁↓▲謄譽啾膤悄↓青少年向け、せ邯嚇教科書による教育番組。 
 
 北京市には北京テレビがあるが、北京テレビには10チャンネルもある。〜躪隋↓∧厳檗↓2奮悄↓け撚茵▲疋薀沺↓シ从僉↓Ε好檗璽帖↓Ю験茵↓╂直年、公共情報、アニメ。 
 これ以外に、北京でも、地方の沢山のテレビ局のテレビ放送を見ることができる。例えば湖南テレビによる、韓国ドラマ「大長今」(日本では「チャングムの誓い」)、日本の「おしん」(現在再放送中)が、北京も含めて全中国的に人気をよんでいる。 
 
 CCTVは国家テレビ局であるが、コマーシャル収入を取っている。2004年度のコマーシャル収入は81億元(約1053億円)に達し、その他の収入を合わせると収入は100億元(約1300億円)を上回るそうである。 
 
●CCTVの日本関連報道 
 
 CCTVは世界各地15カ所に特派員を派遣している。東京にも特派員が常駐しており、日本関連のニュースを送っている。 
 CCTVでの日本関連報道で最も重要なのは、やはり夜7時のニュース(「新聞連播」)で、日本がどう取り上げられるかである。この放送ぶりからは、中国当局の対日姿勢も窺われる。このニュース番組は、地方のテレビ局でも同時に放送される。視聴率は16.69%、市場占有率は39.79%とされる。(「視聴率」は調査対象者の内、この番組を見ていた人の割合。「市場占有率」は調査対象者の内でその時間帯にテレビを見ていた人の内、この番組を見ていた人の割合。共に調査対象は個人であり、世帯ではない。) 
 
 外国事情紹介番組というのは必ずしもCCTVでは多くはないが、本年3月、CCTV6チャンネルで日中両国の女性の活躍ぶりを紹介するユニークな番組(「中日夢工坊〜女性の目から見た中国と日本」)が放送された。これは日本でもTBSのBSでも放送された。 
 中国には上述の通り、多くのテレビ局があるが、海外に特派員を派遣しているテレビ局はCCTVに限られるようだ。但し、海外向けラジオ放送局の国際放送局(CRI)も海外に特派員がおり、彼らが協力して、外国から購入した映像も利用してテレビ番組を作成し、中国国内で放送している。その意味で、国際放送局はラジオだけではなく、テレビ放送にも携わっている。また、海外で何か大きなイベントがある場合には、CCTV以外のテレビ局も取材チームを派遣することがある由である。 
 
●海外への発信にも積極的 
 
 中国から海外へのテレビ放送は、〆潦阿涼羚饋裕擇啣擽に向けた中国語による放送(1992年〜)、英語による放送(2000年〜)、フランス語とスペイン語による放送(2004年〜)の3種類である。現在はそれぞれがほぼ全世界をカバーしている由である。いずれも国家ラジオテレビ総局(中国の中央政府の役所)の管理下で、CCTVが番組を制作、放送している。海外向け放送にどれだけの予算、人員が割かれているかの内訳は公表されていないが、たとえば英語チャンネルでは番組の作りが、英語圏の人に受けるような工夫が施してあり(つまり中国国内向けの番組を単に英訳したものではない)、かなりの予算、人員と手間を投入していることが伺われる。 
 英語チャンネルでは、「CCTV News」「World Wide Watch」「Culture Express」「Sports Scene」「Dialogue」「Weekly Review」「Around China」「China Business Guide」「Financial Review」「Rediscovering China」「Documentary」「Chinese Civilization」「Music Box」といったニュース、時事解説、観光、音楽、スポーツ番組を放送している。これらは中国国内ではCCTV9チャンネルで見ることもできるし、インターネットでも関連情報が流されている。 
 日本においても、NHKのBS、CCTV大富、インターネットを通じてCCTVの多くの番組を見ることができる。中国語学習者にとっても、中国事情を知りたい人にとっても、便利な時代になったものである。 
 
 次回は、外国から中国向けの衛星テレビ放送が、中国でどう見られているかについて紹介したい。(つづく) 
 
(本稿執筆にあたっては、北京メディアセンターの織田柳太郎氏その他日中のテレビ関係者から多くのことをご教示頂いた。ここに深く感謝する。本稿中の意見は、筆者の個人的意見であり、筆者の所属する組織の意見を代表するものではない。) 


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