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特集日中・広報文化交流最前線第6回宮本賞の受賞者決まる 学士会館で表彰式と若者シンポジウムを開催 満州におけるテュルク・タタール人の歴史(下) 新しい研究成果が生まれるまで 井出敬二 前回、テュルク・タタール人の歴史についてのウスマノヴァ博士の本を紹介した。満州に住んでいたユダヤ人の歴史については、様々な研究・本があるが、なぜこのテュルク・タタール人の歴史は研究があまりなく、ほとんど知られてこなかったのだろうか?それはソ連・ロシア側の事情、日本における事情、中国における事情、様々な事情があるだろう。(2008/08/02) 満州におけるテュルク・タタール人の歴史(上) 初の本格的研究書が出版 井出敬二 以前、この日中・広報文化交流最前線で、中国におけるユダヤ人の歴史について書いた。満州においては、20世紀前半、ユダヤ人以外にも様々な民族が住んでいたが、テュルク・タタール人と呼ばれる民族も住んでいた。テュルク・タタール人が、19世紀末から20世紀前半、ロシアから北東アジアに移民したことについて、最近、本(ラリーサ・ウスマノヴァ博士著「The Turk-Tatar Diaspora in Northeast Asia」, 2007, 駱駝舎(注))が出版されたので、このウスマノヴァ博士の非常に興味深い研究を、博士のご了承を得て紹介したい。(2008/07/26) 海外中国語メディアは世界との架け橋 井出敬二(前在中国日本大使館広報文化センター長)
世界では多くの中国語メディア(華僑系メディア)が活動している。彼らは「自分達は、中国と海外の『架け橋』としての役割を果たしたい」とよく言う。この「架け橋」というのは、「中国から海外へ」と「海外から中国へ」の双方向の情報の流れをつなぐものだと思う。今回は世界における中国語メディアの状況を若干紹介し、次回は筆者とこれらの海外中国語メディアとの交流を紹介したい。(2007/12/20)
中国の「愛国主義論客」王錦思氏との交流 井出敬二(前在中国日本大使館広報文化センター長)
このインターネット新聞「日刊ベリタ」の読者の多くは、当然のことながら、インターネットをよく見る人たちだと思うが、日本と中国のインターネット愛好家が注目している中国の「愛国主義論客」に、王錦思氏がいる。彼は特にインターネット空間において活躍している。筆者は、彼と面会して交流・意見交換する機会があったので、日本のインターネット愛好家達に改めて彼を紹介し、筆者が彼との交流から感じたことを述べてみたい。(2007/12/06)
中国におけるユダヤ人の歴史・2 井出敬二(前在中国日本大使館広報文化センター長)
前回、中国国内で、在中国ユダヤ人の歴史がどのように紹介され始めているかを紹介した。今回は、その背景、意味合い(インプリケーション)を考えてみたい。ハルビン、上海などでは、今日、ユダヤ人達の足跡を示す施設を巡ることが可能になっており、中国の地方政府も含めて当局側は、ユダヤ人関連施設の保存・復元に力を入れているようである。その背景としては、まず全体として中国社会が落ち着いてきて、昔の歴史を再確認し、関連する施設を保存しておきたいという傾向が出てきたことがあるだろう。(2007/10/15)
中国におけるユダヤ人の歴史・1 井出敬二(前在中国日本大使館広報文化センター長)
筆者は2007年7月末日、北京勤務を終えて日本に帰国した。北京の日本大使館広報文化センターでは約3年5ヶ月の勤務であったが、その間の経験などを基にして、「日本の対中パブリック・ディプロマシー」という文章を書き、それが9月に出版された『パブリック・ディプロマシ──「世論の時代」の外交戦略』(PHP)という本の一章として収録された。このウェブサイトで書いた問題意識も多く含まれているので、ご参照頂ければ幸甚である。同書でマイケル・ユー氏(韓国生まれで現在米国で活躍するジャーナリスト)は、「中国の対米パブリック・ディプロマシー」という章を執筆しているが、その中で、近年、中国では、近代中国国内におけるユダヤ人の歴史が紹介され始めており、その事は中国による対ユダヤ人パブリック・ディプロマシーの一環であるとの見方を述べている。(2007/10/10)
中国人学生の日本修学旅行とその印象 井出敬二(在中国日本大使館広報文化センター長) 中国の学生達は、修学旅行という形式でも訪日している。日本大使館は、日本観光振興機構(JNTO)、日本と中国の各地方自治体(旅行部門、教育委員会等)、旅行関係者等の関係方面と協力して、修学旅行で訪日する中国人学生が増えるように努力している。そのために、修学旅行で行く学生には査証(ビザ)取得を免除している。また中国の学校の教師達にまず日本に行ってもらい、その感想を聞く会を持ったりもしている。教師達は、訪日後、劇的に対日観を改善させている。(2007/06/14) 日中「シルバー」交流への期待 井出敬二(在中国日本大使館広報文化センター長) 今、青年交流は日中交流の重要な柱であるが、ではシルバー世代の交流はどうであろうか。今年3月の北京の人気新聞「北京青年報」「新京報」に、北京日本人会が北京市内の敬老院をボランティアで訪問し、交流をする様子が報道された。中国は急速な人口老齢化が進行しており、将来は老人大国になると見込まれている。国務院の白書やメディアの報道をもとに、中国における人口老齢化の実態を紹介したい。(2007/06/09) 中国マネーは文化に向かう? 井出敬二(在中国日本大使館広報文化センター長)
5月9日と28日、筆者は、中国の美術品競売企業が北京市内で開催した競売用美術品展示会を見る機会があった。主催者は、中国内での美術品競売有力大手企業であるC社とP社である。中国経済は、株などに資金が向かう一種のバブルとの指摘もある状況だが、中国マネーが文化方面にどう向かうのか、筆者の見聞を紹介したい。競売には、書画(アンティークから現代の作品まで)、骨董(陶磁器等)、幅広い美術品が出品されるが、総じて、その値段の高さに驚く。(2007/05/30)
湖南省長沙市の日本熱〜その今昔〜 井出敬二(在中国日本大使館広報文化センター長)
5月19日、湖南省日本人会、湖南師範大学共催で「日中友好シンポジウム〜地球市民を目指して」が、湖南師範大学内で開催された。このシンポジウムは湖南省日本人会が主導し、湖南省内の10の日本企業(業種はデパート、自動車・オートバイ製造、その関連企業など)より資金を集めて、実施したものである。シンポジウムで基調講演をされた石川好・秋田公立美術工芸短期大学学長(「日中新21世紀委員会」日本側委員、「2007日中文化スポーツ交流年」実行委員会委員)は、20世紀初めの長沙での日本への熱い関心と日本語学習熱を語られた。(2007/05/23)
広東テレビが在日中国人留学生を紹介 井出敬二(在中国日本大使館広報文化センター長)
5月5〜7の3日間、夕6時から30分間、日本に留学・研修している中国人達を取材したテレビ番組「彼らは日本留学している」が、広東テレビで放送された。このテレビ局は、広東省という地方のテレビ局だが、衛星を通じて中国全国に放送されており、筆者は北京の自宅でこの番組を見た。日本の外務省、在中国日本大使館と在広州日本総領事館が、広東テレビおよび元日本中国人留学生組織と協力した結果、制作、放送されたものである。日本で中国人がどう暮らしているかということを長時間かけて報道した番組は大変珍しいので、紹介したい。(2007/05/10)
中国と「パブリック・ディプロマシー」 井出敬二(在中国日本大使館広報文化センター長)
4月18日、筆者は、中国の名門大学である清華大学で開催された「パブリック・ディプロマシー」に関する国際シンポジウムに出席した。これは知り合いの中国人教授に誘われたものである。パブリック・ディプロマシーとは何か、また中国が自国の対外イメージを改善するためにはどうしたら良いかという興味深い議論が行われた。サブタイトルは「国のイメージと2008年北京五輪」というものである(2007/04/22)
温家宝総理訪日と北京の外国メディア 井出敬二(在中国日本大使館広報文化センター長)
4月11日から13日まで、温家宝総理が、中国の総理としては6年半ぶりに訪日する。筆者は、日本大使館のスポークスパーソンを務めているので、この訪日をどう受け止めるかという質問を中国のメディアから受けている(中国中央電視台、新聞「新京報」、「China Daily」、「(香港)文匯報」;雑誌「瞭望東方周刊」、「環球」等)。北京にいる欧米アジアのマスコミにも日中関係を説明しないといけない。4月6日に、日本大使館に欧米、アジアのマスコミに集まってもらい、温家宝総理の訪日に関して、筆者から説明する機会を設けた。(2007/04/11)
インターネットを通じた日中相互交流 井出敬二(在中国日本大使館広報文化センター長)
4月5日、筆者は、中国のウェブ・サイト「中国網(チャイナネット)」に招待され、北京市内にある本部を訪問し、同サイトの幹部と懇談し、また約1時間、同スタジオにて司会者及び中国人ネット・ユーザーとの交流を行った。「多言語部」の中に日本語セクションがあり、日本語が分かるスタッフは6名。日本語部のスタッフには、この「日刊ベリタ」の「日中・広報文化交流最前線」のウェブ・サイトを紹介して、これから読んでもらうように宣伝しておいた。ネット交流の概要を紹介したい。(2007/04/09)
各分野で活躍する日本留学組の中国人 井出敬二(在中国日本大使館広報文化センター長)
世界から日本に留学した人達が帰国した後、各地で帰国留学生会を作っている。そのような組織は72カ国で160以上もあるという。中国でも、元日本留学生達が、各地で様々なグループを作って活動している。3月30日、在中国日本大使館は、中国各地で活動している14のグループの代表を北京に集めて交流会を開催した。また翌31日には、大使公邸でこれらの様々なグループの代表など200人以上もの元日本留学生・研修生達を集めて交流会を行った。このような全中国規模での交流会を日本大使館が主催したのは、「改革開放」が始まってからおそらく初めてであろう。(2007/04/03)
武漢の桜を中国の友人と共に愛でる 井出敬二(在中国日本大使館広報文化センター長)
桜をめぐって、昨年の今頃、湖北省武漢市の武漢大学の桜を巡ってちょっとした論争が起きたことを紹介した。これは、戦争中、日本軍が武漢大学を占領して軍の病院として利用していた時に、ホームシックになった日本軍兵士達を慰める為に桜を持ち込んだとされており、そのような桜を愛でることが良いのか、という批判があったのである。筆者は、1年前の記事に、「次回武漢市を訪問する時には友人達と一緒に花見をしたいと思う。中国人が桜の花を見て、友人と楽しいひとときを過ごした事を思い出してもらえるよう、付き合いと交流を積み重ねていきたい」と書いた。そして本年3月23日〜24日、武漢を訪問する機会に恵まれた。(2007/03/25)
「日中文化スポーツ交流年」が開幕 井出敬二(在中国日本大使館広報文化センター長)
2007年は日中国交樹立35周年ということで、「日中文化スポーツ交流年」と定められた。北京では3月12日からの1週間、「開幕週間」と銘打って様々なイベントが行われている。3月12日に日本大使主催による大使公邸での開幕レセプション、13日に日本大使館と中国対外文化集団公司共催でポップミュージック・コンサート「日中スーパーライブin北京」、15日から文化庁と中国ラジオ映画テレビ総局共催の日本映画祭、16日は日本の音楽グループRin'公演、18日、19日は日本の劇団による演劇「杉原千畝─命のビザ」公演などが行われている。(2007/03/18)
日本をテーマに子供クイズ番組が放映開始 井出敬二(在中国日本大使館広報文化センター長)
3月4日、中国中央電視台(CCTV)子供チャンネルの番組「同一片藍天」(Under Same Sky)にて、日本をテーマにしたクイズ番組の第一回目が45分間放送された。この日本をテーマにしたクイズ番組は、これから3月中の毎日曜日、シリーズで放送される予定である。中国の三つの小学校(北京市海淀区窪路小学校、北京市忠徳小学校、河北省衝水市市直小学校)から、それぞれ三名ずつの小学生が回答者として参加した。(2007/03/05)
バレンタインデー(情人節)から「春節」へ 井出敬二(在中国日本大使館広報文化センター長) 今年の2月19日〜22日は、中国の旧正月(「春節」)であり、中国全体で25日まで含めて、この1週間は仕事は完全にストップする(日本大使館も19〜22日は休み)。また2月全体が大学が春休みであり、教職員とも連絡がつかなくなる。中国人達は一斉に故郷に帰省するので、電車や飛行機の切符も入手しにくくなる。日本の政府官僚や、ビジネスマンにとっても、中国と仕事をしている人達は、中国の旧正月を念頭に仕事を組み立てる必要がある。それとともに西洋伝来の祝祭日にも要注意である。(2007/02/19) 「テニスの王子様」(「網球王子」)に人気 井出敬二(在中国日本大使館広報文化センター長)
中国では様々な人達がテニスに親しんでいる。政府、党の要人にはテニス愛好者は多い。一般市民も、生活に余裕が出てきた人達の間でテニスを愛好する人が増えている。これまでは五輪などで必ずしもメダルに縁が無かったが、アテネ五輪で女子ペアが中国として初めてテニスの金メダルを取ったことから、徐々に人気が出てきている。テニス人口をどう見るかは難しいが、日本が7〜8百万人、中国は1千万人との見積もりもある。テニスを通じる日中交流について報告したい。(2007/02/12)
中国中央テレビが大型日本紹介番組企画 井出敬二(在中国日本大使館広報文化センター長)
中国人が日本、日本人について情報を得るソースとしては、テレビ、新聞、口コミ、インターネットなどが挙げられる。中国での各種世論調査で、7割前後が、日本関連情報をテレビを通じて得ていると回答しており、テレビを通じる日本理解増進は非常に重要である。しかし、中国のテレビで、まとまった形で日本を紹介する番組は非常に少ない。その中で最近、中国中央テレビ(CCTV)の人気番組『東方時空』で、日本紹介の大型テレビ企画が立てられており、1月29日に北京市内ホテルで制作発表会(記者会見)が開かれた。(2007/02/04)
活発化する日中の大学間交流 井出敬二(在中国日本大使館広報文化センター長)
日中の学術教育交流で、ここ2,3年で確実に活発化している分野がある。それは日中の大学間の協力である。筆者も、日本の大学の事務所の開所式や共同セミナーに招かれたり、協力状況を見聞したりする機会がある。非常に重要で喜ばしい動きとしては、日本の20以上の大学が中国に拠点を設置し、連絡員を長期出張させたり、中国人スタッフを常駐させたりいている。(2007/01/28)
中国の高校生の意識 日韓米との共同調査 井出敬二(在中国日本大使館広報文化センター長) 2006年度から外務省予算で中国の高校生を年1200人程度訪日招待するプログラムが開始された。筆者は、訪日する高校生達に講演をしたり、レセプションで話すことにしている。中国の高校生の意識がどのようなものかという点は、筆者にとっても非常に関心のあるところである。昨年12月28日、興味深い調査(日中韓米4カ国高校生意識調査)の結果が発表されたので紹介したい。(2007/01/22) 草原の若者が日本に寄せる大きな期待 井出敬二(在中国日本大使館広報文化センター長)
昨年12月末、筆者は、内蒙古自治区フフホト市を訪問し、内蒙古での日本語教育事情を視察し、関係者と意見交換し、日本語を勉強する学生・若者達と交流する機会があった。そこで、草原から来た若者達が日本に寄せる大きな期待を感じた。以下、内蒙古での日本語教育事情を紹介したい。(2007/01/15)
中国の若者が熱狂するアニメ文化 井出敬二(在中国日本大使館広報文化センター長)
中国の若者がアニメに熱中していることは知っていたが、12月、そのすごさを改めてかいま見る機会があったので紹介したい。12月2日、宮崎駿映画作品の多くの曲の作曲者として有名な久石譲氏ご自身が出演されたコンサートが北京市内で開催され、多数の中国人の若者が詰めかけた。また12月3日、北京電影学院で開催された中国大学生アニメ・コンテスト表彰式で、多くの若者が将来のアニメーターを目指してしのぎをけずっていることを見る機会があった。(2006/12/23)
「大国の台頭」の歴史を学ぶ中国 井出敬二(在中国日本大使館広報文化センター長)
11月後半、中国中央テレビ(CCTV)2チャンネル(経済チャンネル)で、「大国の台頭(中国語で「大国崛起」)」と題するシリーズ番組(毎回約50分間、12回放送)が放送された。これは、欧米と日本の過去500年の近代化の過程を紹介し、中国が今後大国としてどう振る舞うべきかについての考察も紹介している。2003年11月の中国共産党政治局での勉強会(銭乗旦北京大学歴史学部教授が「15世紀以来の世界の主要国の発展」を政治局メンバーに講義した)から出てきた問題意識を踏まえた番組である。(2006/12/16)
知を愛する人たちの日中対話(2) 井出敬二(在中国日本大使館広報文化センター長) 1990年半ばから中国では儒学の復権が見られ、最近では中国人民大学という名門大学で「国学」と呼ばれる学問(中国伝統哲学等を学ぶ)の学部が設けられたりして、中国伝統哲学のいわば「復権」が見られる。筆者が本年6月に山東省済南市及び曲阜を訪問した時、孔子の故郷であるこの地方で、儒教の復興の意義を行政府当局の人たちからも聞かされた。国際儒学論壇という国際シンポジウムも、内外の専門家を集めて北京で2004年から開催されている。このような最近の傾向が持つ意味について、筆者はかねがね様々な専門家から意見を聞きたいと思っていた。(2006/12/09) 知を愛する人たちの日中対話(1) 井出敬二(在中国日本大使館広報文化センター長)
11月26日及び27日、浙江省杭州市内の浙江樹人大学にて、日中の哲学者達が集まって、「日中哲学フォーラム」が開催された。筆者も初日の26日、フォーラムの一部の議論を傍聴する機会を得た。日中知的交流のあり方を考える上で非常に学ぶところがあったので、以下の通りこのフォーラムの一部であるが紹介したい。(2006/12/02)
ロンドン五輪めざし中国が空手普及に本腰 井出敬二(在中国日本大使館広報文化センター長)
11月18日、筆者は、北京市内で開催された第1回中国全国空手道審判員研修セミナーの開会式に参加する機会があった。100名近い中国人空手関係者が北京及び地方から集まり、日本の空手の指導者から審判の技術を学んだ。中国は未だ国際的な空手大会にナショナル・チームを派遣したことは無いが、選手育成に力を入れ始めている。今回、審判員も育てるというのは、空手の国際大会参戦に向けて中国体育総局が空手普及に本腰を入れてきたことを意味する。(2006/11/25)
「茶」は世界を「和」で救う? 井出敬二(在中国日本大使館広報文化センター長)
11月8日、筆者は、北京市内の友誼賓館で開催された「友誼論壇─2006茶文化」フォーラムに招待されて、茶文化について見聞を深める機会を得た。これは、中国の元外交官達が作っている「中国元外交官連誼会」という組織が主催した会議であり、その他にも中国の文化関係組織、茶文化研究組織が共催者に名を連ねている。「各国の大使館員に茶文化についてのお話をお願いしているので、日本大使館の広報文化担当からも話して欲しい」と依頼された。浅学無知な筆者が話すことは固辞させて頂き、話の方は、中国で茶道を指導している裏千家の坂井晴美先生にお願いして、筆者は勉強することに専念させてもらった。(2006/11/18)
大学生の手作り日中学生交流(2) 井出敬二(在中国日本大使館広報文化センター長) 今秋、様々な日中大学生交流が北京で行われた。筆者は、日中の大学生達を何回かに分けて北京の拙宅に招き、学生交流の後の感想を教えてもらう機会があった。(中国の大学生達も、誘えば、臆せず、日本大使館館員の自宅に遊びに来る。)早稲田大学政経学部の某ゼミの大学生(学部生)達も北京に来て、北京大学国際関係学部学生(大学院生も含む)達と交流(1日のディスカッション)を行った。以下、早稲田大学の学生達の感想を紹介したい。(2006/11/11) 79歳も参加して初の日中成人水泳大会 井出敬二(在中国日本大使館広報文化センター長)
10月29日、北京市内の中日青年交流センターで、日中の成人の第一回水泳競技大会が開催され、筆者も開会式に招待されて参加した。この水泳大会は、北京市社会体育管理センター、北京市水泳運動協会などが主催し、また日本のスイミングスクール関係者も協力した。つまり北京市関係部局がかなり力を入れて、日本のスイミングスクールと連携して初めて実施したイベントである。日本大使館も後援させて頂いた。(2006/11/05)
国際色豊かな北京の合気道 井出敬二(在中国日本大使館広報文化センター長)
10月22日、筆者は、「北京大学合気道協会」創設5周年の記念デモンストレーションに招かれ、北京大学を訪問した。同協会は、2001年10月29日に北京大学の学生達により創設された。現在は同大学学生に加えて、同大学のOB、中国人民大学の学生など約100名が参加している由である。週3回(火、土、日)に北京大学内の五四体育館で練習しているそうである。中国人学生、日本人留学生に加えて、欧米、アジアの学生なども参加している。この協会の活動には既に有段者となった者も数人参加している。(2006/10/28)
各国が中国人留学生誘致合戦 井出敬二(在中国日本大使館広報文化センター長)
10月14,15日の二日間、北京市内のホール(中国国際貿易中心展覧ホール)で、国際教育フェアが開催され、日本から独立行政法人日本学生支援機構(以下JASSOと略記)、諸大学が参加し、また日本大使館広報文化センターも協力・参加した。この国際教育フェアは、毎年秋に中国で開催されるものであるが、今年は史上最大の規模(30以上の国から450以上の大学等が参加)であり、3万人の来場が見込まれ、アジア最大の国際教育フェアということである。(2006/10/21)
減少する中国での日本映画上映 井出敬二(在中国日本大使館広報文化センター長) 中国人と文化の話をすると、決まって言われるのは、1980年代の日本映画を懐かしむ話である。映画では「君よ憤怒の河を渡れ」、俳優では高倉健、栗原小巻、中野良子、山口百恵といった面々は今なお圧倒的知名度と人気を誇っている。しかし、最近は、日本映画が中国国内の一般映画館で上映されることは少ない。筆者の知る限り、昨年1本(「盲導犬クイール」)、本年1本(「いぬのえいが」)のみである。(2006/10/14) 日本人が読むべき中国人の著作は何か 井出敬二(在中国日本大使館広報文化センター長) 『大学新入生に薦める101冊の本』という興味深い本がある(広島大学総合科学部「101冊の本プロジェクト」編、岩波書店、2005年3月刊)。たとえばジョージ・オーウェルの著作が推薦されている。筆者も学生時代に彼の著作を何冊か読んだ。だが、中国人が書いた本は僅か一冊、ロシア人が書いた本は一冊も推薦していない。どの101冊を選ぶか議論は尽きないだろうが、中国人、ロシア人が書いた本で、日本人が読むべきものが無いとは言えないだろう。(2006/10/08) 中国人記者の歪んだ日本認識 井出敬二(在中国日本大使館広報文化センター長) 最近、若い中国人記者(北京で発行されているタブロイド版新聞の記者)と雑談をしていて、次のことを言われた。「日本の民主主義は改善の余地がある」「自民党政権が長期に続いていることは、日本の民主主義が不完全である現れである」「日本の民主主義よりも優れている民主主義が他にある」「日本の青年が政治に無関心なのも、民主主義に問題があるからである」。このようなことを言う中国人はごく少数と言えるだろう。しかし、この若い記者は日本を専門としていないが、日本を含め国際関係の記事を書いている記者である。(2006/10/01) 大学生の手づくり日中学生交流(1) 井出敬二(在中国日本大使館広報文化センター長)
本年の夏休みを利用して、日中の大学生どおしが自ら企画し、お互いに往き来して交流している。筆者も北京で、いくつかの交流を見る機会があったので、紹介したい。筆者が大学生時代を過ごした1970年代後半は、中国、韓国とこのような学生交流を自らの手で作ることなどとても考えられなかった。日本の学生チームの中に、中国人留学生も含まれている。これも以前は考えられなかったことである。(2006/09/24)
日中関係とマスコミの役割で討論会 井出敬二(在中国日本大使館広報文化センター長)
8月12日、土曜日を丸一日使って、北京の中日環境保護センターで日中ジャーナリスト達が集まる会議(日中ニュースメディア研究会)が開催され、筆者も参加した。日中双方において、双方の国民の相手国に対する感情が悪化しているが、「その責任の一端はマスコミにある」という見方がお互いに広まっているようである。中国側にすると、「日本のマスコミの報道が悪いので、日本人の対中観が悪化しているのだ」という見方である。(2006/09/16)
改革開放の拠点・広東省の今と昔 井出敬二(在中国日本大使館広報文化センター長)
広東省仏山市南海区は、清朝末期の改革運動の康有為(1858〜1927)の出身地である。筆者は、9月初め、南海区にある康有為記念館を訪問し、彼の業績が如何に故郷で記念されているかを見聞することができた。記念館の展示では、康有為が日本の明治維新等を紹介する『日本変政考』や『日本書目志』等を著したことが紹介されていた。康有為はフランス、ロシアなどの政治事情についても著しているが、『日本変政考』は最も重要な著作とされる。(2006/09/10)
進化する日中青少年交流(2) 井出敬二(在中国日本大使館広報文化センター長)
日中の青少年達が、相手国を訪問してどのような感想を持つのかを紹介したい。週刊誌『瞭望東方周刊』5月18日号に、「中国の若者が日本を感じる」という記事が掲載された。「一般の日本人の友好的な態度と気配りの細かさを感じた。日本の自然環境、文化遺産保護、行き届いた社会保障及び日本人の団結等も強い印象を残した」(四川の大学生)「もう一つの感想は、日本の若者達は政治には関心が無く、中国で強烈な反応を引き起こした歴史問題と教科書問題について、『少しも興奮していない』ことである」(北京の大学院生)(2006/08/14)
進化する日中青少年交流(1) 井出敬二(在中国日本大使館広報文化センター長)
日中間では様々な青年交流が行われている。有名なのは3千人交流と言われるもので、胡耀邦総書記(当時)のイニシャチブにより、1984年、日本から3千人の青年が訪中した。当時、中国側で受け入れ実務にあたった蔡武氏(現国務院新聞弁公室主任)や、大学生として交流に参加した劉建超氏(現外交部新聞司長)らは、当時の暖かい交流を懐かしんで思い出話を語ってくれる。国際交流の経験がなく、外国人を受け入れるインフラも整っていなかった当時の中国で、3千人もの日本人青年を受け入れるということは、今では想像できない程のインパクトのある事業だったようだ。(2006/08/08)
空手愛好家の活動を北京市が公認 井出敬二(在中国日本大使館広報文化センター長)
7月23日、北京市内で「北京空手道会」という正式な組織の発足式が開催され、筆者も招待されて参加してきた。これまでは、北京の中国人空手愛好家達は空手練習の草の根の組織を組織してきた。いろいろな大学〜北京大学、清華大学、中央民族大学、北京電影学院〜の体育館、そしてその他の場所で練習している。現在常時練習にきている人は約百名、これまで空手を習った人は約千名いるそうである。本年7月6日、北京市民政局から、北京市武術運動協会の傘下の組織として、晴れて「空手道委員会」として認知された。(2006/08/01)
日本語弁論大会の中国式勝利の「秘訣」 井出敬二(在中国日本大使館広報文化センター長)
中国の高等教育機関(大学等)で日本語を学習している中国人は20万人を超えると言われる。(高校生以下と社会人を含めた、中国全体での日本語学習者は39万人を超える・・・2003年国際交流基金調査)。中国においては、日本語は英語に次いで人気のある外国語である。全国的に日本語学習者人数は増えている。ここ数年でも日本語専門学科を設置した大学は多数ある。また第二外国語として学ぶ大学生の人数も非常に多い。上海周辺では日本語を学ぶ社会人も増えている。各地の大学では、日本語学習の一環として、弁論大会が行われる。(2006/07/24)
「偏見」について中国人ジャーナリストと議論 井出敬二(在中国日本大使館広報文化センター長)
北京では様々なシンポジウム・会議が開催され、筆者にも声がかかる。出席して、本当に率直な議論がなされて面白いシンポジウムが毎回あるという訳では必ずしもない。残念ながら、以前に聞いたような議論の繰り返しであるシンポジウムもある。しかし、最近あるシンポジウムに出席して、非常に興味深い議論を聞くことができたので、紹介したい。これは、米国のある民間機関が主催した「国際関係と中国偏見」というタイトルのシンポジウムである。(2006/07/16)
北京の障害者、孤児達との音楽交流 井出敬二(在中国日本大使館広報文化センター長)
川畠成道氏は、8歳の時に薬害から目が不自由になったが、ご両親をはじめ周囲からの素晴らしいサポートを得て、大きな試練を乗り越えて練習に励んだ結果、現在ではヴァイオリニストとして世界的に活躍されている。多くの企業、人々からの支援も得て、川畠成道氏と英国人ピアニストのアンソニー・ヒューイット氏に6月25〜29日、北京に来て頂いて演奏活動をして頂き、音楽を通じての北京市民とのすばらしい交流を行って頂いた。(2006/07/09)
北京で初の剣道段級位審査会開催 井出敬二(在中国日本大使館広報文化センター長)
中国でも剣道を熱心に行う中国人が増えている。以前は段級位を取得するためには、香港で審査を受けないといけなかったが、6月18日、初めて北京で段級位審査会が開催された。筆者はその試験に立ち会う機会に恵まれた。中国の剣道事情を紹介したい。(2006/07/02)
中国はアニメ大国を目指す? 井出敬二(在中国日本大使館広報文化センター長)
中国では「文化産業を育成しよう」というかけ声があちらこちらで聞かれる。特にアニメ産業育成は、重要な政策目標になっている。中国でアニメ、漫画を語る際には、日本からの影響を意識しない訳にはいかない。「一休さん」「ちびまるこちゃん」「ドラゴンボールZ」「鉄腕アトム」「ドラえもん」「名探偵コナン」、宮崎駿作品などは多くの中国人に強い印象を残している。日本のアニメのDVDも多く売られている(海賊版も含め)。日本からの影響は中国人自らが痛感しているようである。(2006/06/25)
現代日本を紹介する本が少ない 井出敬二(在中国日本大使館広報文化センター長) 中国では日本についての本は様々売られている。『電車男』の中国語訳もいち早く書店に並んだ。総じて言えば、戦争関係が多く、戦後日本に関するものとしては、一部の文学、ビジネス、或いは学術的過ぎる本であり、「この一冊を買えば現代の日本が全体として分かる」という一般向けの本は必ずしも中国の本屋の店頭には並んでいないようである。その中で、『菊と刀』(ルース・ベネディクト著)が北京市内の多くの店頭で平積みで置かれている。(2006/06/18) 「礼」の国の人が礼儀・マナーを学ぶ 井出敬二(在中国日本大使館広報文化センター長)
中国では北京五輪に向けて建築などで準備が進んでいる。五輪マスコット、五輪グッズも市内で多く見かけるようになった。その中で、多くの外国人を迎え、北京五輪を成功させるために礼儀・マナーを中国人の間に普及させる運動も行われている。北京の人気新聞『北京青年報』では、礼儀・マナーを教える記事がシリーズで連載されている。5月22日付『人民日報』は、「私達は準備ができているか〜五輪を迎え、文明を論じ、新しい雰囲気を作る」という論説文を掲載している。この記事から興味深い指摘を以下のとおり引用する。(2006/06/11)
青島市で高まる柔道人気 井出敬二(在中国日本大使館広報文化センター長)
5月末、筆者は、山東省青島市における柔道の普及状況を視察する機会があったので、以下の通り報告したい。これは、山下泰裕・東海大学体育学部教授から、「青島市は柔道が盛んなので、見に行ってみて下さい」と言われたことに触発されたものである。青島市からは、女子柔道で五輪銀メダリストが二名出ている。シドニー五輪銀メダリスト李淑芳、アテネ五輪銀メダリスト劉霞の二名である。(2006/06/04)
中国の大学で日本文化を紹介する 井出敬二(在中国日本大使館広報文化センター長)
中国人の若者は、日本、そして日本文化に関心があるが、なかなか触れる機会が無い。特に内陸部の若者にとっては、日本文化は遠いものである。そこで、日本大使館と中国各地の日本総領事館は、各地の大学と協力して、「日本文化祭」と銘打って日本文化を、そして日本の様々な事情や対中協力ぶりを紹介する様々なイベントを実施している。内陸部では、日本食レストランも非常に少なく、学生達にとって日本食は非常に珍しい。そこで、大学の日本文化祭では、カレーライスとかおにぎりを作って、日本文化を味わったりしている。(2006/05/28)
中国のテレビ(2)海外衛星放送の受信事情 井出敬二(在中国日本大使館広報文化センター長) 北京、上海など、日本人が多数住んでいる都市にある外国人向けマンションでは、NHKやその他の外国からの衛星テレビ放送が見れる。中国国内で地方旅行をすると、外国人が宿泊するようなホテルでもNHKの衛星テレビ放送が見れる。では、一般の中国人は外国からの衛星テレビ番組を見ているのだろうか?この点についての制度がどうなっているのか、中国の関連法令、規定を以下の通り紹介したい。(2006/05/21) 中国のテレビ(1)どんな番組を発信しているか 井出敬二(在中国日本大使館広報文化センター長) 今、日本でも中国のテレビ放送が見れるようになった。海外向けテレビ放送にも中国は熱心である。今回は中国が発信するテレビ放送を紹介したい。中国のテレビ局は、�|羆�政府、�⊂弊�府(自治区、直轄市を含む)、��市政府の各級の行政府に属しており、�|羚饕羆�電視台等、�■械韻両糞薀謄譽啅鼻↓L鵤苅娃阿了垉薀謄譽啅匹�ある。一番重要なテレビ局は中国中央電視台(CCTV)である。これには、以下の16チャンネルもある。(2006/05/14) 中国における日本研究 井出敬二(在中国日本大使館広報文化センター長)
中国においてどのような日本研究が行われているかは、我々日本人にとっても大いに関心がある点であろう。筆者は、中国の二つの日本研究学会「中華日本学会」と「中日関係史学会」の関係者と親しくお付き合いさせて頂いている。両学会とも、日本との交流を求めており、本年(2006年)春に相次いで開催された両学会の会合には筆者も招かれ、挨拶・交流をする機会があった。(2006/04/30)
再有一千年。賞花同在玉淵譚 井出敬二(在中国日本大使館広報文化センター長)
中国では春は各地で花祭りが行われる。筆者もこの春、いろいろな花祭りを覗く機会があった。北京の玉淵譚公園は梅と桜が有名だが、この春も相当な賑わいだった。花見を楽しむ人が増えたというのは、生活に余裕が出てきたことの現れでもあろう。日本では桜は入学式の思い出や花見を連想させる。中国では、桜は日本を連想させるようである。中国人が日本に行く時は、「桜の咲く季節に行きたい」という人が多い。では中国人は桜を見て日本の何を連想するのだろうか?(2006/04/23)
中国の大学生たちとの対話を楽しむ(2) 井出敬二(在中国日本大使館広報文化センター長)
筆者が中国人の大学生や若者に講演した後、よく出される質問は、日本の体制、文化、社会、政治から日中間の問題、中国文化への評価など多岐にわたっている。筆者も中国人の若者に質問をしてみる。中国人学生から「日本の『島国根性』について説明してほしい」と質問されたので、「それは日本人が自己反省して自分に付けた表現である。では中国人は自己反省する場合、どういう表現をするか?」と質問してみた。その中国人の学生は困ってしまって、答えはなかった。(2006/04/16)
中国の大学生たちとの対話を楽しむ(1) 井出敬二(在中国日本大使館広報文化センター長)
中国人に日本を紹介し、日本政府の政策を説明するのは、筆者にとり重要な仕事でありかつ大きな楽しみでもある。最近の半年(2005年10月〜06年3月)では、筆者は総計約三千人の中国人に対して、会合等の場で話をした。(「 」は話のテーマ。特記無いものは「日本の社会、文化、習慣」。短い挨拶の時でも、当方からのメッセージを明確に出すようにしている。話の長短に関わらず下記に列挙してみた。)(2006/04/09)
中国のランキング? 〜中国人の自己イメージ〜 井出敬二(在中国日本大使館広報文化センター長) 筆者は中国人学生とよく交流するが、今までで最も鮮烈な印象を受けた学生の意見は、「外国に侮られないよう中国は強国にならないといけない」というものであった。筆者は、以来、中国人が自分の国についてどう思っているのかという点に強い関心を持っている。その関連で、本年(2006年)、相次いで中国国内の興味深い報告書、調査結果が発表・報道されたので以下の通り紹介したい。(2006/04/02) 食事とお酒がとりもつ隣国のよしみ 井出敬二(在中国日本大使館広報文化センター長)
中国では古来から宴席が外交面で重要な役割を果たしていた。お酒を一緒に酌み交わして、友好を固める。そのための特別な器も作られていた。河南省博物院で陳列されている器は、二つの盃が合体しており、異なる部族の代表が、この器を使って同時にお酒を飲み干すことで、「固めの儀式」としたそうである。これが数千年前からの中国の智恵である。今の中国でも、もてなし、宴会の習慣は健在である。中国の報道によれば、中国の政府予算の約7%が飲食・宴会に消費されているそうである。(2006/03/26)
長安と西安:日本人留学生の今昔 井出敬二(在中国日本大使館広報文化センター長)
長安はかっての唐の都であり、「大明宮」と呼ばれる皇帝の宮殿があった。8〜9世紀の遣唐使(粟田真人、藤原清河、阿倍仲麻呂、藤原葛野麻呂)が同宮殿を訪問したという。大明宮の建物、土台は残っていなかったが、中国側の努力と、日本政府がユネスコに拠出した日本基金により土台再建が行われた。日本政府は追加的に文化無償支援(2億8千万円)を行い、同土台の後部に煉瓦作りのかまど跡の保存と、大明宮資料館を建設した。筆者は2005年秋、ユネスコ事業の竣工式に参加し、堂々たる遺構を前に当時に想像をはせた。(2006/03/19)
JETプログラムで地方の知日派養成 井出敬二(在中国日本大使館広報文化センター長) JETプログラムとは、"The Japan Exchange and Teaching Program"の略である。外国から若者を日本の地方に招き、地方自治体での国際関係業務や、外国語教育、スポーツ教育の教師として、1年間または2年間働いてもらう。費用は日本側負担であり、1992年から中国人青年(40歳以下)も、JETプログラムに参加している。近年は毎年50〜60名が選抜され、累計では6百名近くが既に日本に派遣された。(2006/03/12) 中国人の日本留学110周年と魯迅 井出敬二(在中国日本大使館広報文化センター長)
1896年に清国政府が日本に初めて13人の留学生を派遣してから、本年は110周年にあたる。20世紀初頭の最盛期には、1万人近くもの中国人留学生が日本にいたという。黄興、秋瑾、陳独秀、李大?、魯迅、周恩来、郭沫若などの近代中国の著名人が日本留学を経験した。昨年(2005年)9月、北京の魯迅博物館で「魯迅の起点:仙台の記憶」と題するシンポジウムが開催され、その中で浮かび上がってきた重要テーマは、民族主義にどう向かいあうかであった。(2006/03/05)
日本国憲法の中国語版配布も 北京の日本大使館広報文化センター・井出所長に聞く(3)
日中両国間の友好促進のためには相互理解の深まりが前提となることは言うまでもない。とくに体制の異なる両国ではそうである。では日本のことを中国の人びとに正しく理解してもらうために、どのような活動が行なわれているのだろうか。北京の日本大使館広報文化センター所長、井出敬二公使に、日本情報の発信活動について聞いた。各種講演会とそれのウエブサイトへの掲載、さまざまな交流事業の紹介冊子、日中関係重要文献や対中国ODAの一覧表作成などともに、戦後日本のあり方を説明するうえで欠かせない文書として日本国憲法の全文中国語訳の配布も始めたという。(ベリタ通信)(2006/02/26)
中国人青年が日本の自治体で働く 北京の日本大使館広報文化センター・井出所長に聞く(2)
日中両国間の相互理解と友好の促進をめざして、北京の日本大使館広報文化センター所長として多彩な活動の先頭に立っている井出敬二公使に、ひきつづき相互交流活動の内容について語ってもらう。中国人青年が、日本の自治体で働いたり、中国語を教えたりするJETプログラム、日本語教師の相互派遣、さらに仏、独、英の諸国が中国でのどのような文化、教育活動に力を入れているかなど、興味深い話題が多い。(ベリタ通信)(2006/02/19)
相互理解へ多彩な活動 北京の日本大使館広報文化センター・井出敬二所長に聞く(1)
「政冷経熱」といわれる日本と中国の関係。両国間の交流が深まると同時に解決すべき課題も少なくない。誤解にもとづくトラブルもある。相互理解をつうじた友好の促進をめざして、日本政府がどのような活動をしているかは意外と知られていない。その最前線である北京で、日本大使館広報文化センター所長として多忙な日々を送っている井出敬二公使に、マスコミ情報などとはひと味違う最新の日中情報を紹介してもらう。同公使は中国のメディアにも積極的に登場している“日本の顔”でもある。(ベリタ通信)(2006/02/12)
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