2006年09月27日15時07分掲載  無料記事
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沖縄/日米安保

平良夏芽さんの即時釈放求める 連続ティーチ・イン沖縄実行委 キャンプ・シュワブ前で抗議中の逮捕 

 【東京27日=ベリタ通信】沖縄をめぐる首都圏の市民団体「連続ティーチ・イン沖縄実行委員会」によると、沖縄県名護市のキャンプシュワブゲート前で、平和市民連絡会の平良夏芽牧師が25日、公務務執行妨害で名護警察署により逮捕された。平良さんはキャンプ・シュワブ内で埋蔵文化財調査が防衛施設庁の主導で行われることに反対し、抗議行動を行っていた最中だった。同委員会はこの逮捕に強く抗議、即時釈放を求める声明を27日に発表した。以下はその全文。平良さんは27日午後、釈放された。 
 
■平良夏芽さんの即時釈放を求める声明 
 
 私たち、連続ティーチ・イン沖縄実行委員会は、2006年9月25日、沖縄県辺野古のキャンプ・シュワブ第一ゲートにおいて逮捕され、現在名護警察署に拘留されている平良夏芽さんの即時釈放を求めます。 
 
 平良夏芽さんをはじめ、沖縄の平和的市民は、那覇防衛施設局の主導によるキャンプ・シュワブ内の埋蔵文化財調査の実施に反対してきました。そうした実施方法は新たな軍事基地建設を前提としているからであり、平和的市民は那覇防衛施設局にその中止の申し入れを積み重ね、また、あくまで非暴力的で民主主義的かつ平和的手段によって抗議行動をおこなっていました。9月25日の抗議行動もそうした非暴力に貫かれていたにもかかわらず、警察は、突き進んできた名護市教育委員会の車を制止しようとして負傷した平良夏芽さんを公務執行妨害として逮捕しました。しかし、こうした逮捕・拘留を正当化することのできる理由はどこにもありません。 
 
 キャンプ・シュワブ内の埋蔵文化財は沖縄の人びとの歴史的財産であり、本来、今回のような防衛施設局主導の方法によってではなく、科学的学術的専門家、および、しかるべき専門機関による中立的なものでなければならないはずです。民主主義的な社会の運営からいって、今回の問題の責任は、抗議活動をおこなった平良夏芽さんをはじめとする平和的市民の非暴力的抗議行動にあるのではなく、こうしたことを無視し、また、調査のために機動隊を要請した那覇防衛施設局ならびに防衛施設庁・防衛庁の新基地建設着工を早めようとする強引な手法にあります。 
 
 私たちは再度、繰り返します。そして、それが実現されるまで何度でも繰り返すでしょう。私たちは、平良夏芽さんの即時釈放を求めます。 


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