2006年12月18日21時30分掲載  無料記事
http://www.nikkanberita.com/print.cgi?id=200612182130471

橋本勝21世紀風刺画日記

第27回:仏教徒がバグダットで「命」のパフォーマンス

 予想されていたこととはいえ、今やイラクは最悪の状態に突入してしまった。ブッシュの十字軍的妄想によって始められたイラク戦争は、キリスト教対イスラム教の文明の衝突の、世界戦争になりかねないものとなる。その混乱はシーア派対スンニ派のイスラム教間の激しい争いを呼び、さらに石油をめぐる権益、クルド人の独立への動きと、イラクはもはや内戦というしかない。ブッシュ米国は、テロとの戦いなんで知らないよと、いずれイラクからの逃亡を図るに違いない。史上最強の軍事国家米国の無責任さここに極まれりである。 
 
 ところで、無神論者の私としては、自らの信じる神を絶対視する宗教こそ、戦争の最大の要因といいたくもなるが、そんな憎まれ口はここでは止めておこう。命の大切さを説いてこそ真の宗教!ということで提案がある。イラクで、中立的立場の仏教徒に和平への重要な役割を実践してほしいのである。そう、仏教の偉いお坊さんよ、京都なんかではなく、憎しみと死が支配する戦乱の地バグダッドでこそ、「命」の字を書くパフォーマンスをやったらと思うのですが、いかがでしょうか。(橋本勝) 


Copyright (C) Berita unless otherwise noted.
  • 日刊ベリタに掲載された記事を転載される場合は、有料・無料を問わず、編集部にご連絡ください。ただし、見出しとリード文につきましてはその限りでありません。
  • 印刷媒体向けの記事配信も行っておりますので、記事を利用したい場合は事務局までご連絡下さい。