2007年05月14日00時09分掲載  無料記事
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沖縄/日米安保

日本は沖縄に銃を向けるのか! 自衛隊艦艇接岸で緊張高まる「美(ちゅ)ら海」辺野古

  沖縄・普天間基地移設計画に伴い、移転先とされている辺野古の海で実施される事前調査に対する反対運動に備え出動した海上自衛隊の掃海母艦「ぶんご」は、13日に中沖縄島東海岸中部勝連町の米軍基地ホワイトビーチに接岸したとの情報が現地からはいった。「基地建設阻止」を掲げる沖縄市民からは「ほんとうに日本は沖縄に対して銃を向けるつもりのようです」という痛切なアピールが発せられた(「辺野古からの緊急情報」http://henoko.jp/info/)。(大野和興) 
 
  この日は嘉手納基地包囲行動の日であった。米軍再編のもとで基地機能が強化される米空軍嘉手納基地を「人間の鎖」で包囲した。主催の沖縄平和運動センターなど約70団体でつくる実行委員会によると、参加者は約1万5300人。ブログ「辺野古からの緊急情報」はその情景を次のように伝えた。 
 
「皆で手をつなぎ、リボンを結び、一周18kmの嘉手納基地を包囲しました」 
「そんな中沖縄島東海岸中部勝連町の米軍基地ホワイトビーチに掃海母艦ぶんごが接岸しました」 
「本当に日本は沖縄に対して銃 を向けるつもりのようです」 
 
  沖縄本島北部の東海岸側にある名護市・辺野古。目の前にはジュゴンが生息する「美(ちゅ)ら海」が広がる。 
 
  この地が宜野湾市の米軍基地「普天間飛行場」の移設地として新たな米軍基地である「海上航空基地」の建設予定地とされたのが1997年。それから現在まで、さんご礁とジュゴンに象徴される豊かな生態系を破壊し、米軍が世界中で起こしている戦争に直結する基地を建設させないという建設反対運動が続いている。 
 
  2005年夏には、辺野古沖のリーフ上に計画されていた海上ヘリポート基地建設を、1年に及ぶ座り込みとカヌーやボートによる海上行動で一時断念に追い込む成果を上げた。このときは地元漁民や反戦団体ばかりでなく、自然保護団体や個人参加など様々な人たちが手弁当で駆けつけ、連日50人以上が交代でテントで座り込みを続けた。沖縄県内だけでなく、他府県からの参加者も多かった。目立ったのは、ジュゴンを守れと各地から駆けつけた若者が多かったことである。 
 
  しかしその年10月には日米安全保障協議委員会(2プラス2)で普天間飛行場を辺野古沿岸に移す方針が確認され、政府と沖縄県の間で代替施設建設についての協議が続いている。 
 
  そして地元の沖縄県や自治体の意向を無視する形で、頭越しに国と米軍の間で建設案が決められ、今回の那覇・防衛施設局による事前調査強行という事態になった。地元紙『琉球新報』は13日朝刊で、「16日にも、米軍普天間飛行場移設先の環境現況調査(事前調査)で調査機器の設置作業を始める」と報じている。 
 
  また同紙は海上自衛隊出動に触れ、「海自動員も作業の迅速化の狙いがあるものとみられる」としている。 
 
  現地ではテント村での座り込みが続いており、13日には「バスで大勢の人たちが集まっていて、座り込みの人たちは説明に追われている」と、次のようなメッセージと共にその様子を伝えてきている。 
 
「沢山の仲間が必要です。行ける人は是非駆けつけ、行けない人は自分の周りで行ける人を探してください」 


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