2007年07月02日14時53分掲載  無料記事
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橋本勝21世紀風刺画日記

第54回:歴史の真実を暗黒の闇の中に葬り去ろうとするものはダレなのか

  60年以上も前、多くの女性を兵士の性欲のはけ口にするため、閉じ込め、性を強要した。そのことに国が、軍が関与していたいわゆる「従軍慰安婦」問題です。その歴史的な事実をうやむやにしようという動きが続きます。 
 
 近年、歴史の教科書から「従軍慰安婦」の記述が消されています。 
 
 2001年に行われた戦争犯罪を裁く民衆法廷のドキュメント番組で、元慰安婦の証言をカットするのに、政府与党の有力議員から圧力があったことが判明。 
 
 今年になり、慰安婦に対する国の狭義の強制はなかったと国のトップが発言、問題になり沈静化を図ったのに、米ワシントンポスト紙に政治家や有識者の勇士が出した意見広告で、慰安婦問題の事実をごまかそうとする主張が大きな反発を呼んでしまった。 
 
 そして6月26日、米下院の外交委員会で、旧日本軍慰安婦問題についてちゃんと謝罪すべきという決議案が可決された。自らの国の歴史の誤りを外圧によってしか正せない日本。困ったものです。(橋本勝) 


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