2008年02月18日18時23分掲載  無料記事
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橋本勝21世紀風刺画日記

第87回:海兵隊というより強姦隊だ

 2月10日、沖縄でまたもというべきか、米兵による少女暴行事件がおきた。その事件が発覚する前に岩国では米艦載機訓練基地の移転を争点とする市長選があった。結果は移転容認派の勝利となった。もしも沖縄での事件が先にあったなら、間違いなく反対派の前市長が勝っていたろう。 
 
 この暴行事件は、米軍再編という大作戦を進めようとしている米日の両政府にとって、反基地の世論を喚起させかねない頭の痛い出来事。両政府はその対策にアタフタしている。特にアメリカ側は、謝罪とともに米兵の性犯罪防止策を出してみせているが、どれも根本的な対策にはならない姑息なものだ。 
 
 ズバリ言えば、沖縄、日本からすべての米軍基地をなくし、性犯罪予備軍とも言うべき海兵隊はもちろん、すべての米兵を撤兵させるしかない。戦争、軍隊に性暴力はつきものなのである。それは先の戦争で日本軍が犯した、アジア(特に中国)女性への強姦、殺害によっても明らかであろう。その対策として軍は、性奴隷としての「従軍慰安婦」をつくりだした。 
 
 今回の米海兵隊員による性暴力は、ベトナム戦争中の米兵によるベトナム女性への性暴力を想起させてくれた。そして現在、泥沼化しているイラク戦争でも、米兵強姦事件が多数発生しているだろうこと想像にかたくない。この種の事件は被害者たる女性が泣き寝入りしたり、示談ですまされたりして、闇に葬られることが多いからだ。 
 
 当面の対策として、日米協定の見直し、綱紀粛正、米兵の教育の徹底、夜間外出の禁止などというなまぬるいことでは駄目だ。すべての米兵を厳重な壁に囲まれた収容所の中に入れ、24時間、防犯カメラによる監視体制のもとにおくようにしたらどうかナ……。(橋本勝) 


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