2008年03月03日19時03分掲載  無料記事
http://www.nikkanberita.com/print.cgi?id=200803031903531

橋本勝21世紀風刺画日記

第89回:これからも米兵の性犯罪隠しにガンバレ週刊新潮!!

 沖縄でおきた米兵による少女レイプの被害者が告訴を取り下げたことで、加害者の海兵隊員が釈放された。男は日本の法で裁かれることはなくなったのである。米軍が彼をちゃんと裁くとはとても思えない。露骨な言い方をすれば、加害者はやり得、被害者は泣き寝入りということになる。これが沖縄の厳然たる現実である。 
 
 それにしても心身とも深く傷ついたであろう少女に対しての、一部メデイアの心ない中傷や非難は実に腹立たしい。その代表的なものが、あの「週刊新潮」の記事である。心温まる表紙絵と違い、中身は俗物根性丸出しの卑しいものが多い。たとえば2月21日号の少女暴行事件の記事である。「危ない海兵隊員とわかっていて女子中学生は、なぜ付いていったのか」という書き方で、まるで被害者の少女に非があるかのようである。これはもうセカンドレイプというしかない。少女が告訴を取り下げざるをえない、空気を作り出していったことにおいてこの週刊誌のはたした役割は大である。 
 
 アメリカにおもねり日本の婦女子を侮蔑する、この売国奴的週刊誌に対して、右翼の方が怒らないのが不思議である。この際、いっしょに「週刊新潮」の不買運動をやろうではありませんか。(橋本勝) 


Copyright (C) Berita unless otherwise noted.
  • 日刊ベリタに掲載された記事を転載される場合は、有料・無料を問わず、編集部にご連絡ください。ただし、見出しとリード文につきましてはその限りでありません。
  • 印刷媒体向けの記事配信も行っておりますので、記事を利用したい場合は事務局までご連絡下さい。