2008年05月19日21時09分掲載  無料記事
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橋本勝21世紀風刺画日記

第100回:9条を標的にして戦争できる国

 あの改憲に熱心な読売新聞の世論調査で、護憲のほうが多数になったとか、幕張で開催された世界9条会議に、会場からはみ出すほどの人が押しかけた、なんてことがあり、これなら平和憲法9条は大丈夫だと、ホッとするような気になった護憲派の人は多いだろう。しかも今、政府与党はフラフラ状態で、次の選挙で3分の2以上を確保できないどころか、政権交代の可能性さえでてきた。国民投票法を成立させ、いよいよ改憲をと張り切っていた”彼ら”も意気消沈気味である。しかし護憲派の皆さんよ、油断は大敵である。 
 
 先日、イラク駐留の米兵が、イスラム教の聖典コーランを標的にして射撃訓練をしていたことが判明し、米軍のおエライさんが平謝りしたというニュースがあった。 
 
 改憲派にとって憎らしき9条、それを彼らは標的にして狙い撃ち、ボロボロになり崩れ落ち、いつの間に改憲なんてことに……そうならないためにも、議員や裁判官など公務員は、憲法を尊重、擁護しなければならないと定めた99条のもつ重要性を忘れてはならない。(橋本勝) 


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