2009年03月17日00時08分掲載  無料記事
http://www.nikkanberita.com/print.cgi?id=200903170008452

喜多幡佳秀のアジア&世界

英女性、イスラエル輸出会社前で抗議 「バレンタインのバラはユダヤ人不法入植地で生産された」

  バレンタインデー前々日の2月12日に、イスラエルの輸出会社カーメル・アグレクスコ社の門前で、15人の女性たちが、パレスチナのユダヤ人不法入植地からのバレンタイン用のバラの輸入に抗議して門に体を縛り付けた。(『労働情報』特約) 
 
  行動への参加者エマ・ゴールドマンさんは次のように語っている。 
 
「この行動は、イスラエルによる戦争犯罪により苦しんでいるパレスチナの人々への連帯を示すためです。バレンタインデーにも、パレスチナの女性は残忍な占領者と闘いながら社会復興のために闘っています。カーメル・アグレクスコはイスラエル国営企業で、パレスチナの土地への入植と略奪に中心的な役割を担ってきました」 
 
  カーメル・アグレクスコはイスラエルの不法入植地から英国に輸出している最大の企業である。バレンタインの季節は同社の最も忙しい時期で、ヨルダン渓谷地域などの入植地で栽培されたギフト用の花を大量に輸入している。カーメル・アグレクスコにとって英国 
は最大の輸出先で、主要な商品は胡根、トマト、イチゴ、ハーブ、香料、花、アボカドなどである。 
 
  同社に対してはこれまでも抗議行動が行われてきた。04年11月11日には、同社前での非暴力行動に参加したパレスチナ連帯運動の活動家が逮捕された。06年8月30日にも、11時間にわたり同社の入口を封鎖(逮捕者なし)。05年9月には、裁判所が、同社は自社の事業が違法でないことを証明しなければならないという決定を下した。その後同社は、裁判を避けるために逮捕を要求しなくなった。(レイバーネット英国のウェブより) 


Copyright (C) Berita unless otherwise noted.
  • 日刊ベリタに掲載された記事を転載される場合は、有料・無料を問わず、編集部にご連絡ください。ただし、見出しとリード文につきましてはその限りでありません。
  • 印刷媒体向けの記事配信も行っておりますので、記事を利用したい場合は事務局までご連絡下さい。