2009年08月08日12時45分掲載  無料記事
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橋本勝21世紀風刺画日記

137回  投票箱から戦争が生まれることもある

あのヒトラーのナチス・ドイツは 
決して軍事クーデターで生まれたのではない 
あくまでも国民の選挙による支持によって 
誕生したのである 
民主主義はファシズムを生み出すこともある 
これは歴史の苦い教訓である 
 
さて麻生首相の「やけくそ解散」による 
総選挙が8月30日におこなわれる 
今のところ各種の選挙予想でも 
自民大惨敗、民主党勝利ということで 
政権交代は確実と思われる 
 
だが自公が意外に踏ん張り 
自公政権が継続なんてことになるとどうであろうか 
たとえば4日、政府の「安全保障と防衛力に関する懇談会」は 
防衛計画大綱の見直しに向けた報告書を出した 
それによると、日米安保の維持、集団自衛権の見直し 
武器輸出3原則の緩和といったことを提言している 
選挙に勝って自信回復の麻生首が米軍の戦争に 
協力なんてことも始めかねない 
 
では自民も民主も勝利とまではいかなかった場合だとどうか 
その時は、自民、民主の大連立計画の悪夢の再現があるかもしれない 
そして民主党が大勝利ということになっても問題ありだ 
党内の改憲派議員が声高にその主張を展開しはじめ 
これに鳩山首相が同調なんてことが起こるかもしれない 
それに民主党勝利の最大の功労者である小沢氏は 
国連軍になら自衛隊の参加もよいというのが持論である 
社民党、共産党議員の激減も予想できることから 
民主党の暴走も心配だ 
 
「投票箱から戦争が生まれる」は 
決して風刺漫画家の先走った警告で終わらず 
現実になるかもしれないから要注意なのだ。 


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