2009年09月11日00時00分掲載  無料記事
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橋本勝21世紀風刺画日記

139回 鳩の上のタカ対ハトの論争がこれから日本を決める

総選挙に圧勝した民主党 
鳩山政権への準備が急ピッチで進む 
衆院では圧倒的多数とはいえ、参院でも過半数をとるためには 
社民党と国民新党の協力が欠かせない、そこで連立政権樹立めざして 
3党の政策のすり合わせが行われている 
 
だが外交、安保においての民主と社民の隔たりの大きさが大きな壁となる 
もっとズバリいえば憲法、中でも第9条をいかに考えるかだ 
日米安保、沖縄基地、インド洋、ソマリア沖からの自衛隊の撤退 
核の傘など、9条をいかに解釈するかの問題がいっぱいだ 
社民党としても中途半端な妥協は、党の存在価値の否定となる 
 
もっとも民主党にしても、自民党、旧社会党、民社党の寄り合い所帯みいたいな 
政党なのでこれらの問題についてトコトンやると党の分裂さえ招きかねない 
自民党議員顔負けのゴリゴリのタカ派もいれば、 
9条の理想を信じるハト派もいる 
 
しかし本質的には鳩山党首も、小沢代行も改憲派である 
社民党が頑固に9条にこだわり続ければ連立政権からの 
離脱なんてこともありえる、そして自民党、公明党を巻きこんだ 
大々的な政界再編がはかられ、大連立による政党が出現 
ついに憲法改正の悲願達成!?なんて日本の歴史を激変させる 
ことも起こりかねない 
 
ハトはハトであり続けるなんていう甘ちゃんの幻想を抱いていたら 
9条という戦争のない世界を作るための大事な指針を守ることはできないよ。 


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