2010年11月24日15時06分掲載  無料記事
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市民活動

在日クルド人難民が伝統のレース編み作品展 支援と文化への理解もとめて  

  クルド人難民女性が作る伝統的なレース「Oya(オヤ)」にふれる『Oya Cafe(オヤカフェ)』が、来月12月4日(土)14〜16時、PRONTO銀座コリドー店にて開催されます。お時間のある方は、ぜひ足をお運びください。あなたの隣に住んでいるかもしれない“難民”について知る良いチャンスです!主催は日本難民支援協会(東京都新宿区)。(和田秀子) 
 
■日本に暮らすクルド人難民 
 
「クルド人難民」と言っても、聞き慣れない方も多いでしょう。 
“クルド人”は、トルコやイラン、イラク、シリアなど中東地域に暮らす少数民族です。 
 
なかでもトルコには、最も多い約1,000万人以上のクルド人が暮らしていますが、迫害を受けたクルド人たちの多くはヨーロッパやアメリカなどに“難民”として逃れており、日本にも約200人のクルド人が暮らしています。彼らの多くは、日本政府から難民認定の許可が下りるのを待っている状態ですが、いまだひとりとして難民認定は下りていません。 
 
難民申請中は原則として働くことが禁止されているので、彼らはコミュニティの中で助け合ったり、日雇いのアルバイトをしたり、支援団体からわずかな援助を受けたりしながら、ほそぼそと暮らしています。 
 
■女性たちの喜びや悲しみを“Oya”にこめて 
 
今回開催される『Oya Cafe(オヤカフェ)』は、そんなクルド人難民たちの実情を知るとともに、クルドの文化に親しんでもらおうと企画されたものです。 
『Oya Caf醇P(オヤカフェ)』の“Oya”(オヤ)とは、トルコの伝統的なレース編みのことで、主に結婚をひかえた女性たちが、嫁入り道具(テーブルクロス、枕カバー、花嫁衣裳など)をあしらうために編まれています。またイスラムの文化で、女性が髪を隠すために使うベールの縁につけられることもあります。 
 
 実は、日本に住むクルド人難民の女性たちも、“Oya”を用いたアクセサリーやストラップなどを製作しており、その繊細さと美しさが日本でも注目を集めつつあるようです。 
現在は、イベント会場などで販売されている。 
 
『Oya Cafe(オヤカフェ)』では、彼女たちが作った作品を紹介しながら、難民支援協会のスタッフが作品に込められた“想い”についてお話しします。 
 
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『Oya Cafe(オヤカフェ)』 
日時:12月4日(土)14:00〜16:00 
場所:PRONTO銀座コリドー店(最寄駅:JR有楽町駅、東京メトロ銀座線) 
定員:20名 
参加費:1500円(お茶、ケーキ代込)※参加費の一部は難民支援活動に使わせていただきます。 
 
お申し込みはこちらから 
http://www.refugee.or.jp/event/2010/12/04-2003.shtml 


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