2011年02月04日13時11分掲載  無料記事
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中東

2月5日、パリでエジプト民衆の闘いを支援する市民団体が連帯のデモ

  フランスの市民団体がパリでエジプト民衆の闘いを支援する幅広い国際連帯デモを呼びかけている。連帯行動は2月5日午後に行われる。(日刊ベリタ編集部) 
 
《アピール文》 
 
  エジプトで、2011年1月25日、独裁と貧困(住民の半分、すなわち4千万の人々が一日2ドル以下で生活している)に対する<怒りの日>以来、最近のエジプト現代史においては異例の民衆運動がカイロからスエズ、イスマイリアからマハラ・エル・クーブラの労働者の拠点まで全国的に発展している。この動きは、今では社会のあらゆる階層にみられる。検閲(インターネット、電話なども含む)、警察の恫喝、挑発、夜間外出禁止令、血なまぐさい弾圧(国連の発表では、300人以上の死者と千人以上の負傷者)にも関わらず、数百万の人々がムバラクとその政権の崩壊を要求しながらデモし、道路を占拠している。彼らは自由、尊厳、社会的正義を要求している。 
 
  30年以来、エジプトは、権力と金銭を絡めた独裁のくびきの元に生きている。すなわち、強権的で癒着した無根拠な体制がその民衆を犠牲にして、自らの利益と、いくつかの戦略的同盟国のために国を統治してきた。ムバラクのみならずその家族、命令に従う大臣たちの宮廷、虫食いだらけのセールスマンたちは、彼ら 
の真の敵、つまり、政府の愛想笑いの眼差しの下、あるいはIMFのようないくつかの国際機関積極的な共犯性の下での癒着、貧困、失業、弾圧(1981年に発布された非常事態宣言は今も生きている)、教育の不在と口枷された自由である。 
 
  30年以上も前から、世代は繰り返し、同じ決まり文句と同じ言説と同じ政治を前にしている。つまり、エジプト民衆を犠牲にし、癒着した裕福階級に囲まれた専制的な<ファラオン>の利益のためなのである。 
 
  今日、すべてが変わる! 
 
  エジプトは、もう前と決して同じにはならない、なぜならその民衆は決意し、二度と隷属を受入れないために頭を上げ、変化の挑戦を起こしたからだ。チュニジアから来た民主主義と社会的正義を要求する自由の風は、いまではエジプトに届き、アラブ世界全体に広がっている。人々はもう怖くない。 
 
  民衆蜂起は、民主的<移行>の曖昧な約束に満足していないだろう。他のアラブ民衆と同じようにエジプト人たちは、誰からも ーとりわけムバラクとその政権と共犯関係にあるフランス、ヨーロッパ、アメリカの指導者たちからー。 
  この運動の続きについて、指示を受けるつもりはない。彼らは、<自由の希求への弾圧を止めろ!>と表明するために、また国際的次元において、移動性の自由と自ら組織する自由から始まる、民主的、社会的、政治的な新たな征服をみんなで勝ち取るために、広い国際連帯運動をよりどころにしているのだ。いままでになく、平和は、現在進行中の民主革命の成功を通してのみ勝ち取られる。 
 
  現時点において、エジプト民衆は、追いつめられた政権の時間稼ぎの手法を失敗させたいのだ。彼らは、2011年2月2日に、タフリル広場を平和的に占拠している運動に、もう一度権力を掌握する目的で混乱状態を引き起こし民衆を分断するために、彼らの<バルタギヤ>ームバラク支持派のデモ社を装った武装民兵とごろつきを放った。この日の結果は重い。またも数人の死者と数百人の負傷者たちである。 
 
  エジプト人たちと国際社会は、以下のように言わねばならない: 
弾圧を止めろ!政権の疑似軍事的民兵組織を解散させろ! 
ムバラク、とっとと消え失せろ! 
エジプト革命、万歳! 
チュニジア民衆、万歳! 
エジプト民衆、万歳! 
闘うアラブの民衆、万歳! 
エジプトとアラブの革命に連帯を! 
 
エジプト民衆の闘いに連帯する委員会 


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