2011年02月23日00時00分掲載  無料記事
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橋本勝21世紀風刺画日記

172回 ムバラクさんよ、残念でした 民衆による革命を軍は踏みつぶしてくれなかった

ついに30年もの間、エジプトに君臨したムバラクの独裁政権が崩壊した 
イザとなれば、軍が民衆を踏みつぶしてくれるという 
期待はかなえられなかったのだ 
 
権力を維持するためには国民を虐殺してもいいのだというのが 
独裁者だがそれは実行されなかった 
しかしそれはムバラクにとって不幸中の幸いであったろう 
民衆を虐殺していたら 
彼にはあのルーマニア革命の時のチャウシェスクのように 
処刑という運命が待っていたろう 
 
そしてムバラクが何よりも頼りにしていた 
アメリカもイスラエルも何の助けもしてくれなかった 
オバマ大統領などムバラクを民主主義の敵あつかいする始末だった 
 
そして、チュニジア、エジプトと続いた民衆革命は 
中東、北アフリカの他の独裁政権にも飛び火している 
だがリビアなどでは、軍が暴力装置としての機能を発揮して 
民衆デモに銃を向け、残酷な弾圧が行われ 
多数の犠牲者が出ている 
 
これら独裁者が数十年にもわたって国家を支配している 
反民主主義的な国家に比べると 
1年たらずで政権のトップが交代しているわが日本こそ 
まさに民主主義の国!!と誇りにしていいだろう。 


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