2011年02月24日14時40分掲載  無料記事
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アジア

アジア環境都市指数でシンガポールがトップ 英誌が22都市を対象に調査

  英誌エコノミストの調査部門インテリジェンス・ユニットがアジア地域11ヵ国の22都市を対象に実施したアジア環境都市指数(アジア・グリーンシティー・インデックス)調査で、環境の持続可能性に対する取り組みに関してシンガポールがもっとも環境に配慮している都市に位置づけられた。(クアラルンプール=和田等) 
 
 ドイツ企業シーメンスの委託を受けたもので、エネルギーや土地使用、交通、ごみ処理、水質や空気の質など8部門における業績評価をおこない、それぞれの都市の格付けを実施した。シンガポールは「平均よりかなり上」のレベルに位置づけられたが、この最高ランクの評価を得たのは22都市中、シンガポールだけだった。 
 
 これに続く「平均より上」の評価を得たのは香港、ソウル(韓国)、台北(台湾)、大阪、東京、横浜。北京と上海、広州、南京、武漢(いずれも中国)、バンコク(タイ)、デリー(インド)、クアラルンプール(マレーシア)は「平均」だった。 
 「平均以下」はハノイ(ベトナム)、マニラ(フィリピン)、コルカタ(インド)で、一番下の「平均よりかなり下」のランクに位置づけられたのはカラチ(パキスタン)だった。 
 
 このほどシンガポールで発表された調査結果によると、アジアの都市はゆっくり発展を遂げたヨーロッパの都市と比べて、急速に発展したこともあり、代替可能なエネルギーや大気汚染に関してはほかの地域に遅れをとっていると指摘。調査対象となったアジアの都市すべてで大気汚染の平均レベルは世界保健機関の基準をかなり上回っているとしている。 
 
 一方でアジアの都市では、環境に対する意識が高まりつつあり、二酸化炭素の平均排出量はヨーロッパより低く、廃棄物の排出量もヨーロッパや中南米の都市より少なくなっている。 
 
 アジア環境都市指数は、ヨーロッパと中南米の都市に対する調査に続いて実施された。 


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