2011年03月07日17時28分掲載  無料記事
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難民

難民殺到に悩む豪州 東ティモールへの収容所設置案にアジア諸国が難色

  アフガニスタンやイラクなどからボートでオーストラリアへの密入国をめざす難民の数は昨年、6300人以上に達した。同国政府は対策の一環として、東ティモールへの域内難民処理センター(収容所)の設置案を提起したが、東ティモールでは反対の声が相次ぎ、マレーシアやインドネシアも収容所設置によって両国が難民の通過点になる恐れがあることから難色を示している。(クアラルンプール=和田等) 
 
 オーストラリアは4000人の収容能力を持つ収容所をつくることを計画、アジア諸国首脳との話し合いで同意をとりつけたいとの姿勢を示している。収容所を国連への難民認定の申請を却下された後異議申し立てをする人たちも一時収容する場所として活用する。 
 
 これに対して東ティモールのラモス・ホルタ大統領は収容所はあくまでも一時的な施設であると強調したうえで、その建設費には3000万ドル程度かかると試算、その負担をオーストラリア側に求めている。だが、東ティモールの閣僚会議は同案を拒否するとの決議がおこなった。 
 
 オーストラリアの公共放送ABCによれば、3月初めにオーストラリアを訪問したマレーシアのナジブ首相も、難民収容所設置によって同国が亡命希望者をさらに引き寄せる通過点となることへの懸念と財政面での負担が生じることを指摘した。 
 
 オーストラリアがナウルに設置した難民収容所では、収容者による暴動やハンガー・ストライキが起き、世界的な批判を浴びた。その二の舞いを踏むのを避けたいとの空気も関係国には強いとみられる。 
 
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