2011年03月20日15時28分掲載  無料記事
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東日本大震災

3号炉は再処理プルトニウムのMOX燃料を使用  高濃度の放射能が流出する恐れも

  今回放出が決まった福島第一原発3号機では、使用済み核燃料を再処理して作ったプルトニウムがウラニウムに混ぜられてMOX燃料として使われていた。プルトニウムはウランの約1万倍も中性子を放射、プルトニウムによって起こされる発がん性はウラニウムよりもはるかに高いとされている。すでに3月15日以前に、プルトニウム漏出の決定的な証拠と考えなければならない中性子が検出されていた。今回の措置で濃度の高い放射能が流出する可能性はきわめて高い。 
 
  東電側が中性子の検出を明らかにしたのは15日未明の記者会見でだった。 16日の朝日新聞朝刊は、3面下段の「東電『隠蔽体質』脈々」の記事で、「中性子線が検出された事実も、はじめは明かされなかった。中性子線は、核分裂反応を引き起こす。 金属板を貫く危険な放射線だ」と書いている。 


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