2011年04月02日18時55分掲載  無料記事
http://www.nikkanberita.com/print.cgi?id=201104021855446

農と食

放射線を浴びた野菜   鬼塚忠(出版エージェント・作家)

  この一週間で、福島を中心とした産地の野菜が、都心のスーパー店頭から消えました。それはもちろん、野菜から放射線が検出されたからです。見えない放射線を恐れているわけです。 
 
  放射線の人体に与える影響にいろいろ議論はありますが、私は、何を今さら言っている、と思いました。というのも、実は日本では、すでに数十年前から放射線を浴びた食品を日常的に食べているからです。日本ではジャガイモを出荷の際に、芽止めのために微量の放射線(ガンマ線)をじゃがいもに浴びせているのです。 
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%A2#.E6.94.BE.E5.B0.84.E7.B7.9A.E7.85.A7.E5.B0.84 
  中国ではそれ以外に、たまねぎやニンニクにも放射線を照射し、それを日本は輸入しているのです。 
 
  では、なぜ日本ではじゃがいもだけが認可されているのでしょうか?それはまだ安全性が確認されていないから、全部を認可せずじゃがいもだけを認可するという論理です。あまりにも危ない話ではありませんか? 
 
  私は、これこそ日本人の少子化の原因ではないかと思っています。なぜなら、害虫を根絶するのにはこれと同じ放射線(ガンマ線)を当てるのですから。 
 
  種を根絶させるための放射線を、人間が食べる食物に当てる。 
これはあまりにも怖いことです。 
 
  これがなかなか注目を浴びることはありません。 
  この機会に専門家たちの意見が交換されればと思っています。 
 
鬼塚忠 
作家の代理人 アップルシード・エージェンシー代表 
著作「ザ・エージェント」(ランダムハウス講談社)他多数 
http://www.appleseed.co.jp/ 


Copyright (C) Berita unless otherwise noted.
  • 日刊ベリタに掲載された記事を転載される場合は、有料・無料を問わず、編集部にご連絡ください。ただし、見出しとリード文につきましてはその限りでありません。
  • 印刷媒体向けの記事配信も行っておりますので、記事を利用したい場合は事務局までご連絡下さい。