2011年06月25日10時17分掲載  無料記事
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反戦・平和

沖縄高江での米軍ヘリパッド基地の建設再開するな 一坪反戦地主会が防衛省に申し入れ

  沖縄で慰霊の式典が行われた23日、東京では一坪反戦地主会関東ブロックが北部東村高江の米軍ヘリパッド基地建設工事再開をしないよう防衛省に申し入れを行った。夜には「7月からの工事強行を許さない集い」が催され、160人の市民が集まった。(加藤〈karibu〉宣子) 
 
 東村高江では、昨年12月から「北部訓練場大部分の返還を条件に」と称して、六ヶ所の米軍ヘリパッド基地建設が行われている。3月から6月までは天然記念物の絶滅危惧種ノグチゲラの営巣期間として工事が中断されているが、7月に入ると工事再開が予定されている。 
 
 申し入れは午後、防衛省で、高江の抗議行動で活躍されている沖縄平和運動センターの山城博治さんも参加。「沖縄の負担軽減になっていない」と工事再開の中止と防衛省が起こしている通行妨害訴訟の取り下げを求めて、防衛省の担当者と40分の交渉を行った。 
 
 防衛省側は7月からの工事を再開することを言い続けたが、「高江の地元が反対の意思を明確にしたら、工事はやめるのか」という抗議に対し、「調整する」としか答えなかった。 
 
 沖縄では、政府のオスプレイ配備決定に対して抗議の声が高まっている。オスプレイが配備されれば、高江でのヘリパッド使用も確実だとされ、東村など今まで反対してこなかった村全体が反対に回る可能性がある。工事再開の7月を前に、厳しい戦いが続くことが予想されるが、一坪反戦地主会のスタッフは「高江のヘリパッド建設も頓挫する可能性もある」と語った。 


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