2011年09月02日12時09分掲載  無料記事
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核・原子力

【たんぽぽ舎発】放射能を測定したい(空中線量、土壌の測定)

        ◆地震と原発事故情報 その159◆ 
★1.電力制限(節電)を前倒しで解除した・経産省 
   電気はこんなに余っていたんだ・驚き 
   東電と経産省合作の大嘘に怒る 
   危険な柏崎刈羽原発2基をすぐ停止せよ    柳田真 
★2.ちらし配布にご協力下さい 
   9月11日(日)の経産省包囲、人間の鎖行動の成功をめざして 
★3.営業運転再開の泊原発3号機 保安院⇒安全委員会の 
   「二重チェック」なかった 
   安全委員会 斑目春樹「要請はない」 
   北海道知事 高橋はるみ「二重チェックは評価できる」 
   調査意向の菅氏政権交代 
★4.「南相馬市の被災者からの手紙」 
   −子どもの声が聞こえなくなった町− 
★5.短信…数点 
 
 
★1.電力制限(節電)を前倒しで解除した・経産省 
   電気はこんなに余っていたんだ・驚き 
   東電と経産省合作の大嘘に怒る 
   危険な柏崎刈羽原発2基をすぐ停止せよ    柳田真 
 
  経産省は東電・東北電力の電力制限(節電)を前倒して解除した。理由は電気が余っているから。東電では何と1500万kw=原発13基分も余るという(東電発表供給5500万kw、需要4000万kw強、差し引き1500万kwも余る)今年4月頃には、『夏が大変、1000万kw不足』と言っていたのに、実際は1500万kwも余る。合計す 
ると2500万kw(原発25基分)の誤差だ。 
  東電や政府(経済産業省)は一体、どういう計算をしていたのだろうか。 
  大ウソつきか、算数もロクに出来ないのか? 
  そのどちらなのか、国民にキチンと説明責任を果たしてもらいたい。 
  「ちまたのメールがウソを言うから取り締まる」と言って政府は多くの税金を計 
上してメール監視を続けているが、一番の大ウソは東電と政府であった。すぐさま、東電と政府のウソ発表の連続について調査し、責任を問わねばならない。責任者を追及し、処罰すべきだ。政府がやらないのなら、我々の民衆法廷が必要だ! 
 
○東電の電気があり余っている今、私達は福島県会津地方の人々の声に注目する(柏崎原発事故が心配。西風なら会津は全滅するかもしれない)東電柏崎刈羽原発事故を大心配している人々の声に注目する。私達はこれらの声に応えねばならない。 
廃原発運動の最重要課題である。 
 
○東電柏崎刈羽原発2基をすぐ廃止せよ。柏崎は7基あり、動いている2基は110万kwと135万kwで合計245万kw強。1500万kwも電気が余っている中で、これ位は軽いもの。福島、新潟、そして全日本の人々の心配を取り除くため、柏崎刈羽原発2基を即停止せよ。皆の力をここへ集中しよう。気象庁ですらM7台の余震発生を心配しているのだから(M7.3は阪神淡路大震災、M7.9は関東大震災だ。それ位の余震が原発を襲ったら原発はもたない) 
  1000万人署名に並ぶ重要課題として、東電柏崎刈羽原発2基の即時停止、廃炉を求めよう 
  "廃(反)原発節電"でさらに"原発なくしても電気は大丈夫"へ前進しよう 
 
 
★2.ちらし配布にご協力下さい 
   9月11日(日)の経産省包囲、人間の鎖行動の成功をめざして 
 
  9月11日の"人間のくさり"行動を成功させる為にチラシ配布にご協力下さい。経産省、資源エネルギー庁、原子力安全保安院を始めて"人間のくさり"で取り囲む行動です。 
  たんぽぽ舎では3500枚増刷して、たんぽぽ舎の郵送物に1000枚同封、週刊金曜日の集会(9月10日)に800枚同封配布、あと1700枚を各種集会や会議で配布中 
です。必要枚数をご連絡頂ければ、すぐに郵送で送ります。 
 
○ストレステストはいんちきだ 原発の再稼働に反対!学習会(9.11実行委員会主催)のDVDが出来ました。山崎久隆さん(たんぽぽ舎)と真下俊樹さん(日消連)の力作講演録です。155分 1,000円。ご注文は、たんぽぽ舎へ 
 
★3.営業運転再開の泊原発3号機 保安院⇒安全委員会の 
   「二重チェック」なかった 
   安全委員会 斑目春樹「要請はない」 
   北海道知事 高橋はるみ「二重チェックは評価できる」 
   調査意向の菅氏政権交代 
 
○福島第一原発事故後、定期検査中の原発として初めて営業運転入りした北海道電力泊原発3号機。運転再開に当たっては、経済産業省原子力安全・保安院と原子力安全委員会の二重チェックが前提になっていたが、実際には、安全委が保安委から報告を受けただけだった。国会で指摘を受けた菅直人首相は事実関係について調査する意向を示していたが、何の答も出さないまま、菅内閣は30日に総辞職してしまった。 
 
○一連の経緯を検証してみると、二重チェックの形式さえも整えていなかったことが分かる。 枝野幸男官房長官、海江田万里経済産業省ら関係閣僚は、定期検査中の調整理転でフル稼働する3号機を「稼働中」と認定。営業運転に移行する際には、従来の保安院の最終検査で十分との認識だった。しかし、経産省に不信を抱く菅首相は保安院の検査だけでなく、安全委も「自ら判断する」ことを要求。枝野氏は今月9日、二重チェックの実施を打ち出した。(中略)ところが、保安院と安全委は結局、死に体の菅首相の足元を見透かすように、平然と無視した。(中略)にもかかわらず、北海道の高橋はるみ知事は16日の道議会特別委員会で「二重チェックは評価できる」と事実上、再開を容認。17日に運転が再開された。(中略)共産党の大門実紀史参院議員が23日、参院財政金融委員会で、菅首相を追及、「あらためて安全委にきいてみたい」と応じたが、動いた形跡は無い。 
(2011.8.31東京新聞より抜粋) 
 
 
★4.「南相馬市の被災者からの手紙」 
   −子どもの声が聞こえなくなった町− 
                メールマガジン読者 川上直子 
 
○8月上旬藤本幸久監督の《福島の子どもを守れ》上映キャンペーン(原発震災 
・ニューズリール)。5月に続き8月も、60歳以上限定(30代もいましたが)の 
この応援ツァーに参加してきました。 
 
「福島の子どもを守れ」上映キャンペーン 
1・小出裕章さん「3ヵ月後の今」 
2・今中哲二さん「低線量被曝とは 
3・河田昌東さん「汚染の中で生きる」・チェルノブイリから学ぶこと・ 
4・広河隆一さん「チェルノブイリの真実」 
 
○前回に比べ、参加者がずっと減りました。福島県内では県の主催する講演会が各地で行われ、長崎大の山下俊一が誤った情報を撒き散らしていたようです。今回は上映後の話し合いの時間が持たれ交流ができ、貴重な現地の声を聞くことができました。それぞれの家族でも高齢者と子育て中の若夫婦では考えが違ってくるし、夫婦でも、子どもを避難させるべきか否かで意見が食い違い、本当に皆さん苦しんで、話し始めれば、いつも時間が足りませんでした。 
  そんな中で、宿として泊めてもらった、いわき市の「山さと農園」の佐藤さんがコピーしてくださった南相馬市の被災者の方の声を、どうしても、首都圏にすむ皆さんに伝えたいと思って、たんぽぽ舎のメールで是非伝えて欲しいので送ります。(日本の政府にも送ろうと思います。) 
 
○佐藤さん達いわき市で有機野菜を作っている人たちの野菜を、NPOの人たちが買い取って、南相馬市の被災者に送っている支援物資の分配拠点の人からの手紙です。 
 
  『いつも大変お世話になっております。東日本大震災+原発事故が起きてからもう4ヶ月も経ちますが、南相馬市の復興は他の市、町、村に比べて進んでません。秋まで本当に緊急時避難準備区域は解除になるのでしょうか。私達年寄りばかりの町になってしまうのでしょうか。子ども達そして親たち、放射線の値が心配で町を離れて生活している状態です。仮設ができて物資配りに行っても年寄りばかりです。買い物に出かけようにも足がなく又、病院に通うのも大変不自由しております。昔の南相馬市に戻ることができるのでしょうか。 
  近くに学校があっても子ども達の声が聞こえてきません。朝早く起きて隣町まで 
バスで通学しているからです。現在は夏休み中ですが、外では遊ぶことができず困っています。近くに公園があっても草が生えて放射線量が高く遊ぶことができないのです。除染が必要なのです。 
  市外に仕事を持っている人は、常磐線が不通なので、1ヶ月に1回ぐらいバスな 
どで帰宅している状態です。線路は赤くサビています。スーパーも震災前は夜10時まで営業していたのが、7時に閉店、買い物も昼間しておかないと困ることもあります。農家の人たちはスーパーで野菜等を買うたび、あまりにも高いのにびっくり。自給自足していた人は驚くことばかり。 
  田、畑は草が伸び放題「原発事故さえなかったら」悔しくって涙が止まらないといってます。海に近い人々は住む家も流され、すべて失い、生活していくのが本当に大変です。広々とした家に住んでいた人が現在は仮設借り上げ住宅にいます。生きていく希望もありませんと友人同士で話しています。 
  「目標のない生活」。今まで家族のために田、畑を耕したりしていました。自分たちで何かしようと思っても、まだ時間がかかります。「心のケア」も必要です。私達に一番元気を与えてくれるのが、なんと言っても孫の一言です。贅沢は言いません。一つ屋根の下で家族が一緒に生活したいです。もう少し皆様方の力を貸してください。私たちも頑張ります。よろしくお願いします。 
          原発事故から命と環境を守る会 ボランティア一同』 
 
  この声を聞いてください。この悲痛な叫びを聞いてもまだ原発廃止と言えない政 
府って何なんですか。(川上直子) 
 
 
★5.短信…数点 
 
○あと13基のみ。いま、日本で動いている原発の数だ。全原発54基のうち動いている原発13基は20%強のみ。しかも東京電力管内は電気が余って、電力制限令を前倒しで解除した位。原発なくても電気は大丈夫が証明されつつある。このチャンスを生かそう。 
 
○昨日もやらせ報道、今日もやらせ報道。九州電力から北海道電力まで、そして元兇は経産省と原子力安全・保安院。この詳細は、明日の配信で。 
 
○槌田敦さんの文「東京電力による業務上過失致死傷罪」その2は本日の原稿が多いので明日へまわさせて下さい。 
 
○ 『さーあ、みんなで考えよう!脱原発への道』第2回ワークショップ〜 
だれでも、いつでも、どこでもできるアクションを作ろう〜開催のお知らせ 
   9月3日(土)13:15〜受付、13:30〜スタート。16:00終了予定。 
   会場:たんぽぽ舎4階【スペースたんぽぽ】 
      〒101-0061 東京都千代田区三崎町2-6-2 ダイナミックビル4F 
   主催:東電前アクション!WSチーム 
詳細はぜひ 
http://toudenmaeaction.blogspot.com/2011/08/blog-post_21.html 
をみてください! 
 
○訂正が2つあります。 
  1.8/28配信のTMM1171事故情報156の★4. 
   ロ 「今こそ柏から「子どもたちを守れ」の声を!9.3柏市内でデモ 
     子どもたちを放射能から守ろう」の文章中に「9月9日」という 
     記載がありました。正しくは、「9月3日」です。 
  2.8/31最初の配信TMM1173事故情報158の★4. 
   イ 「9/5保育付き放射能講座第3回」で、 
     開場時間が15:30と記載されていました。 
     正しい開場時間は13:30です。 
 お詫びして訂正致します。 
 
 
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  たんぽぽ舎      たんぽぽ舎は、月曜〜土曜− 
             13:00〜20:00のオープンです。 
             日曜・休日は、お休みです。 
   〒101-0061 
   東京都千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル5F 
   TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797 
   HP http://www.tanpoposya.net/ 


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