2011年09月07日15時38分掲載  無料記事
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沖縄/日米安保

≪twitterから≫普天間問題:「札束で麻痺させる」これで全て解決出来ると思っている。原発と同構図。沖縄県民は最早この構図に乗らない  孫崎 享

  普天間問題:「札束で麻痺させる」これで全て解決出来ると思っている。原発と同構図。沖縄県民は最早この構図に乗らない。5日読売「普天間移設、沖縄県との交渉を本格再開…政府」「来年6月をメドに埋め立て知事に申請。野田首相、日米首脳会談で移設問題に本腰を入れる考えを米大統領に伝達。 
 
  「オバマ大統領が1日野田首相と電話協議で普天間移設問題を最優先に解決するよう求めた」報道に見られる如く、普天間は依然日米関係の重大懸案。 この問題の核心は(1)沖縄の住民の意向(2)日米関係への影響。繰り返すように沖縄の住民の意向は固い。県内移転には絶対反対である。 
 
  従って縄県民の意向をいれ解決を図ることが、日米関係を壊すことになるかの問題。原点は普天間基地の軽減を図るという橋本・クリントンの合意。その解決の手段として辺野古移転、日米合意の根本は県民負担 の軽減。その意味で辺野古移転反対は原点の一環。 近年米国は財政負担の問題から 
 
普天間問題3:独を始め世界各地の米軍基地の閉鎖。この閉鎖で二国関係は特に悪化せず。更に全世界の米軍基地に占める日本基地の重要性は、一指標(PRV)で日本は全世界の30%。今後この比重は大に。日本基地は米国 にとって世界一。さらに受け入れ国の基地支援では日本は全世界の半分以上。 
 
  これだけ負担している国が地域住民の観点から普天間基地の維持は出来ないというのは何もおかしいことでない。更に言えば海兵隊は何も沖縄に絶対いなければならない性質の軍ではない。基本的に世界の各地に 緊急展開する部隊。 
 
   従って沖縄の住民の意向を踏まえ県外移転を主張するのは全くおかしい事でない。問題は日本にこの事情を米国に説明出来る政治家と官僚の欠如.鳩山首相が言い出した時に、皆で潰す日本の体質。「米 国の言い分を全て受け入れなければ日米関係が崩れる」、こういう論議を早く脱する、これが日本に求められていること。脱「保護国的思考」。 


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