2011年09月10日14時05分掲載  無料記事
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核・原子力

【たんぽぽ舎発】連載:東京電力による業務上過失死傷罪を告発する   その4、事故の原因は東電による安全費用の節約 槌田 敦

      ◆ 地震と原発事故情報 その165 ◆ 
★1.余震と原発事故、放射能が心配。 
   9月は「原発やめよう」5つの集会とデモに参加 柳田 真 
★2.【原稿】連載:東京電力による業務上過失死傷罪を告発する 
   その4、事故の原因は東電による安全費用の節 槌田 敦 
★3.『賛成』大半が締め切り日に集中 
   女川「やらせ」シンポだけでなく 意見公募も疑惑の声 
★4.鮮明にすべきに旗幟を持ち合わせていない者に政治ができるか? 野田新首相のノーサイドを評す 
★5.広瀬 隆さん 新刊書の紹介−『原発破局を阻止せよ』 
 
 
★1.余震と原発事故、放射能が心配。 
   9月は「原発やめよう」5つの集会とデモに参加 柳田 真 
 
1.地震の余震がひっきりなしに続く。不気味だ。福島第一原発事故も収束が見えない。報道がめっきり減ったが、今も福島原発4基は放射能を出し続けている。上手くいってもやっと来年1月の収束。福島原発事故は既に、チェルノブイリを上回っている。放出された放射性物質は原爆約130個分以上との保安院の解析も迫られて出した。それなのに、まるで福島原発事故などまるでなかったかのように、原発再稼働をいう人々に驚く。もし稼働中の原発にM7級の余震が襲ったら、第二の大惨事が起こる。それだけは避けたい。 
 
2.9月はたくさんの集会と行動が予定されている。そのうち5つにたんぽぽ舎は、反原発自治体議員・市民連盟と共に全力で取り組みます。多くの皆さんの協力を訴えます。 
 
●9月9日(金) 
 9.9こどもキューキューアクション!!〜経産省&文科省に抗議〜 
 主催:東電前アクション 
 行動:18:30 文科省旧館前で抗議行動 
    19:30 経産省別館前で抗議行動 
 
●9月11日(日) 
 【経産省を人間の鎖で囲もう!1万人アクション】9月11日@東京 
 主催:9・11再稼働反対・脱原発!全国アクション 実行委員会 
行動:13:00 日比谷公園・西幸門集合(霞ヶ関駅、内幸町駅) 
    13:30 デモ出発(新橋方面/東電前など通り日比谷公園まで) 
    15:30〜17:00 経済産業省(保安院)を1万人の「人間の鎖」で包囲! 
 
●9月19日(月) 
 さようなら原発 5万人集会 
 主催:「さようなら原発」一千万人署名市民の会 
 行動:13:00〜14:10 集会スピーチの後、3コースに分かれてパレード 
 
●9月25日(日) 
 米原子力空母は出ていけ 
 行動:11:00 横須賀市・ヴェルニー公園(京浜急行汐入駅下車5分) 
    11:50 デモ出発 
 
●9月30日(金) 
 臨界ヒバク事故12周年行動 
 主催:9・30実行委員会 
 行動:10:00 経産省別館前で追悼集会 
    18:30 スペースたんぽぽにて学習会(東電の賠償スキームの批判等) 
 
☆追伸 
 経産省を囲む人間の鎖については「初めての記憶」と書いたが、実は2001年に、9・30臨界ヒバク事故実行委員会(たんぽぽ舎ほか多くの団体)で、300人余でおこなっていました。保安院のまわりなど主要部分はとり囲めましたが、全部には至らなかった(人数不足)人間の鎖でした。 
 
★2.【原稿】連載:東京電力による業務上過失死傷罪を告発する 
   その4、事故の原因は東電による安全費用の節約 槌田 敦 
 
【高圧往水系電源を改善しなかった罪、勝俣恒久】 
  東京電力は、今回の津波を「想定外」と言い訳した。しかし、福島第一原発が10.2メートルの津波に襲われれば、防波堤の南側からの遡上高は15.7メートルになるという試算結果を008年6月に得ていた。当時の社長であった勝俣恒久は、これについて何らの拾示をすることなく、その6月社長から会長に昇進した。 
  その結果、同原発1−4号機のECCS高圧注水系交流電顔をタービン建屋の地下室にすべて置いたままにして、津波により使用できなくし、事故を拡大してしまった。 
  日本原電東海第二原発の場合、柏崎刈羽原発事故(中越沖地震2007年)の教訓から、非常用高圧注水横の電源を改良している最中であった。ここで津波に襲われたのであるが、非常用高圧注水機の発電機2台の内対策済みの1台は津波から逃れて、東海第二原発は事故にならないで済んだ。 
  この地下室問題については、東京電力も以前から東知している。この福島第一原発では後から建設した5号機と6号横では、津波から逃れた電源により発電が維持され、事故にならなかった。 
  したがって、東京電力が1〜4号機でも、ECCS高圧注水系電恵の一部を裏の崖 の上に移すなどの改良工事をしていれば、この地震による冷却材喪失事故は防がれたのである。この津波対策をしなかったのは、これに費用がかかるからであって(朝日4月6日)、東京電気の重大な過失である。この責任は当時の社長であっ 
た勝俣恒久にある。 
 
【1号機、非常用復水器の欠陥を放置した罪、勝俣恒久】 
  1号機にはECCS系非常用復水器がある。これは、原子炉内の高圧の水蒸気を外部の水で冷却した水を、原子炉に流し込む装置で電源を一切必要としない優れ者である。ところが、今回まったく役に立たなかった。 
  その原因は、原子炉の中で発生した水素が、非常用復水器の配管の潜まって蒸気の流れを妨害し、非常用復水器に蒸気が届かなかったからと考えられる。配管中に水素が潜まり冷却水が流れなくなる間者は、やはり、スリーマイル島原発事故で示されている。 
  また、この水素が配管に潜まる問題は、次に述べる浜岡原発に存在する同種の蒸気凝縮系での水素爆発事故(2001年)によりよく知られていた。この間題は配管上部に潜まった水素を抜くことで解決できる。 
  しかし、東京電力は、非常用復水器の配管の途中で水素を抜くための逃し弁を付けなかった。これにより、1号機の冷却に失敗し、放射能の大量放出となったのである。これは必要な注意を怠った重大な過失である。 
 
 
★3.『賛成』大半が締め切り日に集中 
   女川「やらせ」シンポだけでなく 意見公募も疑惑の声 
 
○ 原発に関するシンポジウムでの「やらせ」が相次いで明らかになっている。 
  経済産業省の第三者調査委員会の中間報告会では、東北電力女川原発(宮城県女川町、石巻市)についても国が主催した住民説明会でのやらせ疑惑を指摘した。同原発ではプルサーマル計画をめぐるパブリックコメントでも「動員」があった疑いがあるとして、市民団体が調査するよう求めている。(小国智宏) 
 
○ 市民団体が問題視 
  先月三十日に発表された中間報告ではプルサーマル計画をめぐる‘鵝察燦淒十月の九州電力玄海原発◆始伺六月の四国電力伊方原発〇七年八月の中部電力浜岡原発―の三件のシンポジウムで、経産省原子力安全・保安院の職員が電力会社側に動員を要請するなどのやらせがあったと認定した。このほか、女川原発でのやら 
せ疑惑とは、〇六年十月二十八〜二十九日に石巻市と女川町で計三回開かれた耐震安全性に関する住民説明会。保安院の職員が動員に関与した疑いがあるという。市民団体「原子力発電を考える石巻市民の会」は、これとは別のプルサーマル計画をめぐるパブリックコメントの募集を問題視している。(中略) 
  石巻市民の会の日下郁郎さんは「前日までは約六十件だった賛成意見は、締め切り日になって急に五倍に増えた。明らかに不自然で、組織的な動員があったとしか考えられない」と指摘する。(中略) 
 
  シンポなどのやらせ問題をめぐっては、第三者委の中間報告以外でも、北海道電力が泊原発のシンポで社員らを動員していたことなどが発覚。全国でやらせが常態化していた疑いが強く、第三者委の徹底的な調査が求められている。 
(東京新聞9月6日より抜粋) 
 
★4.鮮明にすべきに旗幟を持ち合わせていない者に政治ができるか?   野田新首相のノーサイドを評す 浜 矩子(同志社大学教授) 
 
○なぜ、ノダナノダ。それが我々には良く解らない。解らないままに、野田新内閣の発足を見守っている。(中略) 
 
○だが、いずれにせよ、こうもクルクル回転扉を早回しされたのでは、気合いが抜けて来る。ついに政権交代なった二〇〇九年九月のあの昂揚感をこの人たちはなぜ、こんなに惜しげもなく掃き捨てて行ってしまうのか。 
 
 主党代表選に決着がついたところで、野田氏の口から「ノーサイド」の一言が出た。組閣人事も、そこが基軸になったらしい。恩讐を超えた一致団結を目指すというのも、それ自体としては結構なことだ。だが、そもそも政治の世界にノーサイドなどということがあり得るのか。あっていいのか。どっち側に立って何をどう主張するのか。そこが明確でない者がみずからを政治家と呼んでいいのか。鮮明にすべき旗幟を持ち合わせていない者に政治が出来るか。サイド無き者は何を寄る辺に自己主張をしていくのか。インサイダー取引が経済的規律違反なら、ノーサイダー連合は政治的節度違反ではないのか。強いていうなら、目指すべきは、ノーサイドではなくてワンサイドなのではないか。一致して一つの大義を目指す。その限りにおいて仲間割れは許されないし、あり得ない。それなら解る。だが、「これからはノーサイド」で行きましょう。」というのは、結局のところ、何でもありの烏合の衆の容認と放置につながるのではないか。 
(東京新聞9月6日より抜粋) 
 
★5.広瀬 隆さん 新刊書の紹介−『原発破局を阻止せよ』 
まえがき 
   2010.11.16 「浜岡原発は止めるべきだ」 
0章 2011.03.17 福島原発で本当に起こっていること 
1章 2011.03.25 子供の未来奪う体内被曝の危険性 
2章 2011.03.30 食物連鎖で濃縮放射能の危険な罠 
3章 2011.04.05 放射能ばらまく人災に怒りの声を 
4章 2011.04.12 科学的な説明と汚染観測が必要だ 
5章 2011.04.19 最悪レヴェル7に慣れてはいけない 
6章 2011.04.26 巨大地震におびえる原発列島 
      浜岡、六ヶ所村、敦賀…すべてが危険と隣り合わせ 
7章 2011.05.10 放射能汚染の学校 学童疎開を急げ 
8章 2011.05.17 浜岡原発停止から始まる希望の道 
9章 2011.05.24 浜岡原発で起こった破壊事故の警告 
10章 2011.05.31 「原発全廃」でも電力不足は起こらない 
         電力九社 徹底分析 この夏も乗り切れる 
11章 2011.06.07 死者3000万予測 再処理事故の戦慄 
12章 2011.06.14 新型炉が続々登場 安全な原発とは 
13章 2011.06.21 原発は低コストのウソ 「原発廃絶なら値上げ」は恫喝だ! 
14章 2011.06.28 福島の汚染深刻 学童疎開に協力を 
15章 2011.07.05 熱は太陽の恵み 賢い電気の使い方 
16章 2011.07.12 最も危険な原発 玄海再開容認の愚 
17章 2011.07.19 事故の責任者を刑事告発した理由 
18章 2011.07.26 リニア中央新幹線 無用の浪費計画 
19章 2011.08.02 中国と日本の事故 共通の隠蔽体質 
20章 2011.08.09 原発で検出された10シーベルト本当の意味 
(朝日新聞出版 本文192P 本体1200円+消費税) 
 
[編集部より] 
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