2011年09月21日23時12分掲載  無料記事
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国際

中東問題をめぐるロシアと米国の見解の違い  第66回国連総会開催

 ヴォイス・オブ・ロシアによると、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は第66回、国連総会に向けてニューヨーク入りした。ヒラリー・クリントン米国務長官とリビア問題、シリア危機そしてパレスチナの国家樹立について月曜夜、4時間にわたり話し合った。 
 
  シリアに対する強硬な姿勢をロシアに促すクリントン国務長官に対し、ロシア外相はリビアの惨事の二の舞を避けるようにもっと慎重な介入を促した。アサド大統領側と市民側の双方に暴力を停止することを求め、会議の場を設けてシリアの未来について議論させる。さらに公正かつ自由な総選挙を行うことにする。また、シリア危機の平和的解決を呼びかけているアラブ・リーグ(Arab League)をロシアもサポートする。これがリビアの二の舞を避けることにつながるとロシア外相は説いたという。 
 
 ロシアの政治家たちはすでにシリア入りし、アサド大統領側と同時に反政府側のリーダーとも会見したという。こうした経験から双方の合意によって武力衝突を避ける可能性は十分にあるとロシアは考えている。よって、国連が一方的に武力制裁を決めるのではなく、国連を通して双方の調停を大国が支援する形が望ましいという。 
 
  またロシアはパレスチナ国家樹立を支持する立場を堅持している。ロシアは30年前にパレスチナを国家として認め、20年前に大使館の設置を認めてきた。9月23日(金)にはパレスチナ自治政府からアッバス議長が国連入りし、パレスチナ国家の樹立を求める。ロシア、EU、米国、国連の4者は「クオーターミーテイング」を開いて、パレスチナ問題の調停を行ってきた。しかし、ヴォイス・オブ・ロシアの報道によれば、7月にロシアが作成した声明を米国が拒否し、現在、そうした行為が繰り返され、たため「クオーターミーティング」を今回、ニューヨークで開くことができない見通しだという。 
 
http://english.ruvr.ru/2011/09/21/56488826.html 
■国連サイト 
  第66回総会は9月21日から30日まで開催される。 
http://www.un.org/en/ga/ 
■産経新聞(9月21日付 「パレスチナ’’国家’’申請、崖っぷちの妥協案模索」 
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110921/mds11092121030004-n1.htm 


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