2011年10月14日08時51分掲載  無料記事
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市民活動

和平協定から20年 カンボジアを考える〜明日、東大でシンポジウム〜

  1991年のパリ和平協定から20年、カンボジアについて考えるシンポジウムが明日、東大で開かれる。「開発下のカンボジアはいま〜持続的な発展と平和に向けて〜」と題する。以下は主催者による。 
 
  「カンボジアは今年10月23日、国際化したカンボジア紛争に終止符を打った「パリ和平協定」の締結から20周年を迎えます。この間、カンボジアの国家と社会、そして人々の生活は大きな変化を遂げました。とくに2000年代以降、同国では政治的安定のもとで経済活動が多面的な展開をみせ、急速な経済成長が続いています。しかしその一方で、貧富の格差の拡大や土地問題の急増など、新たな紛争と社会の分裂を誘発しかねない、経済開発の負の側面が顕在化しています。 
 
  こうした開発下にあるカンボジアの現状を、どのように理解すればよいのでしょうか。 
 
  また、持続的な発展と平和という観点からみた場合、カンボジアはどのような方向へ向かっているのでしょうか。 
 
  本シンポジウムでは、中堅・若手のカンボジア研究者とNGO職員が、過去20年間のカンボジアの変化と現状を、コミュニティーを基礎としたミクロ・レベルの視点と、マクロ・レベルの政治・経済の視点から検証し、持続的な発展と平和の実現に向けた諸課題について議論します。」 
 
(日時)10月15日(土)14時〜18時(13時半開場) 
(場所)東京大学駒場キャンパス18号館ホール 
(主催)東京大学大学院総合文化研究科「人間の安全保障」プログラム (HSP)、カンボジア市民フォーラム、東京大学大学院総合文化研究科グローバル地域研究機構 持続的平和研究センター 
(資料代)700円(ただし学生と、カンボジア市民フォーラム会員は500円) 
 
■報告者兼パネリスト 
 
・小林 知:京都大学東南アジア研究所助教 
・坂野 一生:神戸大学大学院国際協力研究科博士後期課程/カンボジア市民フォーラム世話人 
・佐藤 奈穂:京都大学東南アジア研究所研究員 
・ンガウ・ペンホイ:名古屋大学大学院国際開発研究科助教 
・山田 裕史:東京大学大学院総合文化研究科グローバル地域研究機構 持続的平和研究センター研究員/カンボジア市民フォーラム事務局長 
 
■パネリスト 
 
・本木 恵介:(特活)かものはしプロジェクト共同代表 
・山崎 勝:(特活)日本国際ボランティアセンターカンボジア事業担当/カンボジア市民フォーラム世話人 
 
 上の記事はJVC(日本国際ボランティアセンター)のウェブサイトを参照した。 
http://www.ngo-jvc.net/jp/event/event2011/10/cambodia2.html 
 
■ニューヨークタイムズ1991年9月21日付 
「カンボジアの各派は選挙をすることで合意」 
http://www.nytimes.com/1991/09/21/world/cambodians-reach-accord-on-elections.html?src=pm 
  ベトナムが支持しているプノンペン政府と3つの反政府派が選挙をすることで合意し、12年におよぶ激しい内戦が集結しようとしているとの記事。選挙は国連の監視下で行われる。選挙での獲得票数に比例して代表を国政に送ることで合意した。 


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