2011年10月20日15時03分掲載  無料記事
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核・原子力

【たんぽぽ舎発】10月17日深夜、神奈川から新潟・柏崎刈羽原発へ核燃料輸送  計測器のアラームは鳴りっぱなし  原田裕史 

 10/17深夜3:00横須賀にあるGNFJの核燃料工場から柏崎刈羽原発へ向けて核燃料の輸送が行われました。出発地の様子はキチアルTVでインターネット中継されました。3:00から25分間隔で3隊。第一と第二グループが上組のトラック4台(計8台)。第三グループが日立物流のトラック3台の計11台でした。前後には警備車両がついています。東京電力のプレスリリースを見ると、おそらく柏崎刈羽原発5号機用の196体と思われます。放射線計測器のアラームは鳴りっぱなしでした。 
 
http://www.tepco.co.jp/cc/press/11100703-j.html 
http://www.gnfjapan.com/ 
http://www.ustream.tv/recorded/17924542 
 
 核燃料輸送車には「この車両には近づかないでください」と近くに寄らないとわからないくらいの大きさの字で書いてあります。乗用車で追跡したグループによると隣の車線を並走中に窓を開けた状態でホリバ社製Radiで計測したところ、1.8マイクロシーベルト/時が計測されました。0.3マイクロシーベルト/時でアラームが鳴るTERRA-P+のアラームは鳴りっぱなしでした。核燃料輸送車らしきトラックをみかけた際には、車間距離を充分取ることをお勧めします。 
 
 過去の例ではサービスエリアに停車中のトラックの間でRadiが振り切れたこともあります。つまり10マイクロシーベルト/時を超えたという事です。このようなものが一般道→横浜横須賀道路→保土ヶ谷バイパス→東名高速→首都高速→関越自動車道→一般道という経路で運ばれているのです。 
 
 「核燃料の輸送は核拡散防護上機密」と言います。周辺の自治体にも知らされません。東名高速からは交通量も多く事故でも起きたらどうするつもりでしょう。 
 そもそも機密にしなければならないものを電力会社が扱うことの是非から議論されなければならないでしょう。またどうしても運びたいなら道路を封鎖して運ぶ方が合理的であり秘密にすることなどありえません。 
 
 福島第一原発の事故の収束も見えない中、危険性に関する広報議論もないまま核燃料の輸送が行われたことに抗議しましょう! 
 
 次には柏崎刈羽原発6号機への輸送も行おうとするでしょう。他の原発への輸送もあります。現在監視には漏れがあり、全ての輸送をフォローしきれていません。工場付近の方は監視をお願いします。輸送直前には大型トラックの動きがあります。 
 
◆原発のない東京で2つの原発関連の危険があります。1つが、この核燃料輸送。福士敬子都議会議員が警視庁へ情報公開請求したところ、1年で80から100回もの輸送実態。2つめは、東京湾に浮かぶ2つの原子炉=米軍原子力空母ジョージ・ワシントンに搭載されている。1年の3分の1程度、東京湾に浮かんでいる危険なしろもの。東京圏でこの2つの危険に全力で反対しよう。惨事が起きる前に。(柳田 真) 


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