2012年01月17日12時04分掲載  無料記事
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核・原子力

【たんぽぽ舎発】 四国電力伊方原発2号停止。残り5基。今月末には3基に!  原田裕史

 再稼働を阻止し、脱原発状態に。14日(土)未明、四国電力伊方原発2号機が停止しました。 既に東北電力、中部電力、北陸電力、九州電力、日本原子力発電で全ての原発 が停止しており、四国電力も全機停止です。残りは北海道電力泊3号、東京電力 柏崎刈羽5号、6号、関西電力高浜3号、中国電力島根2号の計5基となっています。 たった5基、505万kWです。全体の9割の原発が停止しています。 
 
 3号、中国電力島根2号の計5基となっています。 たった5基、505万kWです。全体の9割の原発が停止しています。 今月中に柏崎刈羽5号と島根2号が止まり、3基、314万kWのみになります。日本 の原発の94%が停止します。 
 
 計算上は原発が無くても電気は大丈夫だとわかって いましたが、もうすぐ誰もが実感します。 止まっているといっても原発行政は依然として推進基調です。廃止が決定する まで声を上げ続けなければなりません。当面止まっている原発の「再稼働」の問 題です。14日の報道によれば原子力安全保安院は関西電力高浜原発のストレステ ストの結果を「妥当」と判断したようです。 
 
 「妥当」とは何を意味するのでしょうか。安全性を軽視し原発を稼働するため には妥当でしょう。地震大国日本で原発を稼働するための妥当性ではなさそうで す。福島第一原発事故の究明どころか、収束すらおぼつかない中での原発稼働は 無責任です。現在動いている原発も速やかに止めるべきです。 
 
  中東情勢を考えると、米国によるイラン制裁関連でイランからの石油の輸入が 途絶えるかもしれません。そのことで政府等は石油不足・石油危機を表看板にし て再稼働の宣伝をするかもしれません。しかしイランからの輸入は限定的ですし、 第一次石油危機の時でさえ量では無く価格の問題でした。また、石油の輸入が実 際に滞るならば、産業に影響が出て必要電力も減るために大勢に影響はないハズ です。 
 
  とは言え、イメージは大事です。エネルギー安全保障という点で、国産石炭や 天然ガスの安定確保を広げることで原子力推進勢力を減らすことが出来るでしょ う。再生可能エネルギー推進のエネルギーにすることもできるかもしれません。 原発がすべて止まったままでいるように頑張りましょう。 


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