2012年01月25日02時00分掲載  無料記事
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アフリカ

25日(水)エジプトで戒厳令が解除か  抗議運動から1周年

  エジプトでは本日1月25日(水)を持って戒厳令が解除される見込みだ。ムバラク時代から新政権への移行を見守る軍事評議会最高指導者フセイン・タンタウィ(Hussein Tantawi)氏がそう述べた、とアルジャジーラは伝えている。1月25日はエジプトでムバラク政権への反乱が始まった日で、1周年を迎える。 
http://www.aljazeera.com/news/middleeast/2012/01/20121241511934232.html 
  エジプトの戒厳令は1981年のサダト大統領暗殺から継続されてきた。その戒厳令が終止符を打つか。タンタウィ氏は、しかし、戒厳令解除に保留をつけた。 
 
  「ただし、'thuggery'の場合は例外とする」 
 
  このthuggeryなる単語の意味をタンタウィ氏は十分述べなかったとされる。 
 
  エジプトでは11月28日以来、*498議席の議員選挙が数週間がかりで行われてきたが、ようやく結果が出た。7割以上をイスラム主義政党が占めた。 
 
  47% ムスリム同胞団(自由公正党) 
  25% Salafis(ヌール) 
 
  両者はともにイスラム主義政党であるが、Salafisはよりイスラム原理主義政党と見られ、アルコールの禁止や女性の服装、さらには大衆文化などもイスラム教に沿って規制する方針とされる。そこで両党はイスラム主義と言っても一口に言ってもかなり開きがある、とニューヨークタイムズは伝えている。 
 
  議員らの最初の仕事は新憲法を起草するための100人の委員を選ぶことだ。そして、憲法承認の国民投票を経た後、6月末には大統領選挙を実施する目標とされる。 
 
*アルジャジーラでは議員数を508と伝えている。日本の複数の新聞では498と伝えている。 


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