2012年04月15日11時40分掲載  無料記事
http://www.nikkanberita.com/print.cgi?id=201204151140050

核・原子力

【たんぽぽ舎発】大飯原発─関電の「電力2割不足」説はゴマカシ   原発の安全問題=争点をそらすやり方にNO!  柳田 真

 なんとしても原発を再稼働したい関西電力と野田内閣は、官僚の作文の原 発の新安全基準案(地震対策なし・重要免震棟なし・ベントのフィルターなし)を4人組会議で承認したとして、次は争点をずらして、いつもの政府と電力会社のやり方で「関西の夏の電力が20%不足」説をテレビ・新聞に流して、再稼働にもちこもうとしている。 
 
 しかし、これはおかしい。争点ずらしだ。そもそも原発の安全問題と電力の安定供給の話は性質が違うもので、分けて論ずべきテーマだ。それをデータもろくに示さず夏の電力不足を脅しの材料にして、念願の再稼働に持ち込もうという見え見えのやり方に怒りを感じる。 
 
 電力会社の出すデータが信用されない理由は、過去何回もウソをついて自分に都合のいいデータ(国民にはウソとなる)を出してきた実績からだ。たとえば関西電力は昨年11月に「冬は10%の電力不足」といったが結果は供給力の95%以内におさまり、関電発表の数字は事実によって否定された。 
 
 こういうウソの前歴がいくつもある。ゆえ、電力会社の発表は信用されない。データが信頼されない。西日本の各電力会社の融通電力も、もっと透明性が求められる。 
 
 昨年の東電の電力不足説=【無計画停電】についても、自民党の河野太郎 氏の著書では「あれは必要なかった、電力は足りた」と具体的に述べられている。この点についても東電からも経産省からも何の釈明もない。電力不足のインチキにだまされまい。再稼働を阻止しよう。 
 
 4月10日、大飯原発近くに『原発再稼働反対監視テント』が3つ立ちました。 
 
 応援しよう!(ホームページ http://oi55.blog.fc2.com/ ) たんぽぽ舎でも大飯原発反対闘争の応援・盛り上げの行動・アイディアを検討中。 


Copyright (C) Berita unless otherwise noted.
  • 日刊ベリタに掲載された記事を転載される場合は、有料・無料を問わず、編集部にご連絡ください。ただし、見出しとリード文につきましてはその限りでありません。
  • 印刷媒体向けの記事配信も行っておりますので、記事を利用したい場合は事務局までご連絡下さい。