2012年07月03日03時04分掲載  無料記事
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アフリカ

トゥンブクトゥの霊廟が破壊される  マリの紛争  

  ニューヨークタイムズによると、マリ北部を占拠している分離独立派のイスラム原理主義勢力が先週土曜からユネスコの世界遺産に指定されている霊廟を破壊し始めた。このグループはAnsar Dineと名乗る勢力である。 
 
  Ansar Dineは同じくマリからの独立を目指していたトゥアレグ族と結束して政府軍を打ち破り、4月にマリ北部の3分の2を占拠した。しかし、その後、武力で上回るAnsar Dineがトゥアレグ族より優位に立ったため、両派は袂を分かったという。http://www.nytimes.com/2012/07/01/world/africa/islamist-militants-destroying-shrines-in-mali.html 
  これら霊廟はユネスコが「危機にある文化遺産」のリストに挙げたばかりだった。ユネスコ事務局長のイリナ・ボゴバ氏は紛争当事者による地域の文化遺産の破壊は紛争をさらに深化させることになるため、文化遺産の保護を呼びかけていた。しかし、その声はついに届かなかった。 
 
■アラブの春、トゥアレグ族、マリ政変 
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=201204211713466 
■「砲火にさらされる文化」 イリナ・ボコバ氏(ユネスコ事務局長)のNYTへの寄稿 
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=201204100113052 


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