2012年07月07日21時53分掲載  無料記事
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アフリカ

【西サハラ最新情報】オスプレーの訓練場、モロッコ西サハラ国境   平田伊都子

 2012年7月2日、モロッコ占領地.西サハラの北部でランドクルーザーが地雷を踏み、乗っていた2人はスマラ市の病院に運ばれました。が、モハメド.ベン.アリは死亡し他の一人は重傷を負いました。周辺には、モロッコと西サハラの戦闘中に(1975〜1991)モロッコ軍が埋設した地雷が残っています。モロッコ占領地.西サハラには600万個以上の地雷があるそうです。事故現場はMV‐22オスプレーなどが訓練する南モロッコから、50kmしか離れていません。 
 
 そのMV-22オスプレー、12機を載せた「グリーン.リッジ」貨物船がカリフォルニアのサンディエゴ港から出航しました。岩国に7月24日に着くそうです。防衛大臣は構造上問題ないと言ってますが、リボロ元米国防分析研究所主任分析官によると、事故を起こし易い構造だそうです。詳しくは琉球新報を読んでください。 
 
 日本当局はごまかしたりとぼけたりはぐらかしたり、、もう少しましな情報を欲しい人は「Marine Corps News Room(海兵隊ニュース室)」をノックしてください。MV-22オスプレーが、モロッコ西サハラ国境近辺で事故ったころの記事項目を挙げてみます。ニュースソースは様々です。 
 
(1)3月27日AP発信、「硫黄島」強襲揚陸艦、別名ヘリコプター揚陸艦がノーフォーク米海軍基地を出港し、8か月の任務に就いた。(ということは、日本にも来るのかな?) 
 
(2)4月11日 Globe発信、海兵隊と「硫黄島」による初めての大合同演習が、モロッコ王国軍も参加してモロッコ海岸で始まった。仇名は「アフリカン.ライオン」 
 
(3)4月11日 USS New yorkとWITN発信、MV-22オスプレーが「硫黄島」から運んだ海兵隊員を砂浜に下ろした後、墜落。搭乗していた海兵隊員4人のうち2人死亡,2人重傷。 
 
(4)4月12日海兵隊公式発表、南モロッコのカプ.ドゥラー中州(西サハラ国境より)に海兵隊員を下したWV-22オスプレーがその直後に墜落。「アフリカン.ライオン」モロッコ.アメリカ合同演習参加は、MEU(8か月の海兵隊遠征団)にとって最初の実戦訓練だった。 
 
(5)4月16日divids発信、モロッコ兵には軍事訓練だけではなく文化訓練もやった。揚陸艦に乗せてやったら興奮して「アメリカ大好き!音楽もスポーツも最高!やった!」と叫んだ。 
 
(6)4月16日divids発信、サム駐モロッコ米大使やモロッコ王国軍高官やアフリコム司令官カーター将軍などがWV-22オスプレーで「硫黄島」に乗艦し、昼食をとった。その後カプ.ドゥラー中州で、米海兵隊が主体の「アフリカン.ライオン」大演習フィナーレを見学した。 
 
 米海兵隊が主役の「アフリカン.ライオン」大演習はWV-22オスプレーが墜落し海兵隊員が2人死亡したにも関わらず、予定通り終了しました。アメリカは予定を変えません。沖縄普天間へのMV-22オスプレー配備は1999年1月20日に沖縄米軍第三海兵遠征軍カステロー副司令官が、「MV-22オスプレーの沖縄配備予定」を明言しました。が、日本政府は聞いてないとか言われてないとか、すっとぼけ続けたのです。 
 
 2008年4月22日になってようやく時の高村外務大臣が、「オスプレー配備やるかもね?」と配備予定を漏らしました。アメリカは予定通りやるんです。日本の私たちの声などに聞く耳もたずです。日本の政府なんてアメリカは相手にしていない、、知恵を集めて「オスプレー配備反対」の声を届けたいですね! 
 
WSJPO西サハラ政府代表事務所 所長:川名敏之 
SJJA(サハラ.ジャパン.ジャーナリスト.アソシエーション) 代表:平田伊都子 


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