2012年07月18日08時10分掲載  無料記事
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アフリカ

【西サハラ最新情報】西サハラをめぐるミニミニ会議  平田伊都子

 2012年7月13日、駐日アルジェリア大使館で西サハラ問題をめぐる会議を開きました。 参加者は、黒柳誠司NHK デイレクター、シド.アリ.ケトランジ駐日アルジェリア大使、首藤信彦衆議院議員、高里良男インターメディカル取締役、平田伊都子SJJA代表、リアド.サイード駐日アルジェリア大使館広報担当(アイウエオ順で敬称略)以上6人のミニ会議でした。 ミニにも拘らず、13日の金曜日にも拘らず、収穫はビッグでした。以下に会議の要点を報告します。 
 
(1)2013年にTICAD-5が開催される。TICAD とは東京国際アフリカ開発会議の略で、日本、世界銀行、国連開発計画、アフリカ連合などが主催する。SJJA は2008年、TICAD-4への西サハラ政府招待を外務省に要請したが断られた。日本は西サハラ政府を承認していないからだそうだ。西サハラ政府側も招待なしの参加を断った。しかし、TICAD-5ではアフリカ連合が主催団体の一つになった。アフリカ連合は西サハラ政府を承認し、正式加盟国にしている。TICAD-5への西サハラ招待を実現させたい。 
 
(2)「両当事者(モロッコとポリサリオ西サハラ政府)の国連非公式会談」は2012年6月と7月に予定されていたが、モロッコが拒否したため未だに開催されていない。元米外交官クリストファー.ロス国連事務総長西サハラ特使は2009年からこれまで9回の非公式会談を開いたが国連西サハラ住民投票へのみとうしは全く立っていない。5月17日、モロッコはロス国連事務総長特使に不信任をつきつけ、会談を拒絶した。SJJA&WSJPOは、モロッコと仲良しの日本で会談の場を設けるよう、外務大臣宛てに要望書を出し続けている。 
 
(3)民主党西サハラ問題を考える議員連盟を中心として、アルジェリアと西サハラ難民キャンプへの訪問を探った。占領国モロッコや欧米の圧力に屈せず独立を目指して36年間、難民キャンプで頑張る西サハラの人々、、訪問団側には様々なハードルがあるが、ぜひアルジェリアにある西サハラ難民キャンプ訪問を実現したい。一方、36年間西サハラ難民を受け入れてきたアルジェリアは、今年も断食月特別食料援助を西サハラ難民に行った。子供たちには1000個のランドセルを贈った。 
 
次回の会議は予告します。ぜひご参加ください。 
 
WSJPO西サハラ政府代表事務 
 所長:川名敏之 
SJJA(サハラ.ジャパン.ジャーナリスト.アソシエーション) 
 代表: 平田伊都子 
 
 
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