2012年08月01日00時17分掲載  無料記事
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アフリカ

【西サハラ最新情報】叩かれても蹴られても抵抗運動を続ける西サハラの人々  平田伊都子

 SJJA&WSJPO最新情報No35でモロッコ占領地.西サハラで起こった抗議活動に対するモロッコ軍の残虐な鎮圧を伝える映像をお届けしました。ご覧になりました? モロッコ占領当局は2010年の武力鎮圧でモロッコ占領地に住む西サハラ住民の抗議活動を壊滅したと豪語しました。が、人間らしい生活と権利を求める西サハラ被占領民の願いをつぶすことはできません。 
 
 2010年弾圧で逮捕されモロッコ監獄につながれている西サハラ政治囚の釈放を求め、残された家族と収監者の援助を続けるASVDH(モロッコ当局暴力による被害者の西サハラ人団体)から頻繁にSOSが発信されてきます。 
 
(1)2012年7月23日、グデイム.イジク抗議活動弾圧の時に逮捕された西サハラ政治囚の釈放を求めて、政治囚の家族たちがモロッコ占領地.西サハラ連合会長の家に入ろうとした。が、会長の家を包囲していたモロッコ警察から暴行を受けた。車いすの人や視覚障害者や女を含め9人の西サハラ住民が重傷を負わされた。モロッコ本土のサレ2監獄に収監されているサイデイ.アハマドの母ファトマ(50)は頭部をモロッコ警官から滅多打ちにされ重体だ。ASVDH発 
 
(2)2012年7月26日23時、モロッコ占領地.西サハラの首都ラユーン。モロッコ警察ナンバー164031のバンが警報器も鳴らさず猛スピードで、前を走っていた乗り合いタクシーに追突した。警官は後部座席の西サハラ人ふたりを車から引きずり出し警察に連行していった。助手席の客だった西サハラ女性エル.バカイ(68)は頭を運転席にぶつけ病院に運ばれたがこん睡状態が続いている。警察は抗議活動に参加していた後部座席のモハメドとハムザの二人を追跡中だった。西サハラ人の運転手は交通事故の罰金を払わされた。ASDVH発 
 
(3)2012年7月27日、ホセ.マヌエル.スペイン外務大臣は、アルジェリアにある西サハラ難民キャンプで活動しているスペイン系の人道活動家たちに帰国命令を出した。「マリ北部でのイスラム過激派による動向が懸念される」と、スペイン外務大臣は人道活動家誘拐事件の再発を恐れていた。これに対して医療や飲料水などスペインの支援活動に頼っている西サハラ難民キャンプ政府は「我々は外国人援助団体警備に全力を注いでいる。スペインの人道支援は我々難民にとって命綱だ。一日も早く難民キャンプに帰ってきて欲しい。スペインの行動は占領国モロッコに利するだけだ」と反論した。占領国モロッコの締め付けはモロッコ占領地西サハラだけでなく、アルジェリアにある西サハラ難民キャンプにまで及んできた。SPS発 
 
 本日7月30日早朝(日本時間)、日本がモロッコに勝ちました。ロンドンオリンピック.サッカーの話です。が、モロッコ軍の残酷な行為を知る筆者は、勝利を喜ぶ日本サッカーチーム以上に興奮しました。 オリンピックって何なんでしょうね? 政治も経済も人間のエゴもからんだ、スポーツ.ショウだと思いませんか? 参加できない庶民は自分流に楽しみましょう、、 
 
<写真:占領地では禁じられている西サハラの旗を振りかざして抗議する西サハラ女性たち(SPS提供)> 
 
WSJPO 西サハラ政府.日本代表事務所 
 所長:川名敏之 
SJJA(サハラ・ジャパン・ジャーナリスト・アソシエーション) 
 代表:平田伊都子 


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