2012年08月15日14時29分掲載  無料記事
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核・原子力

【たんぽぽ舎発】火力8基384万Kwも休止しているのに関西電力は電気が16%も余ってる     広瀬隆

 関電は7月6〜9日にかけて火力発電所を8基384万キロワットも休止して、供給力を故意に落とした。ここに、関電の必死の作為「電力不足演出」があった。この火力休止分をカウントして、「火力運転継続。大飯原発稼働せず」という「国民が求めている条件」で正確に電力需給を計算すると、次のようになる。 
 
 最大電力を更新した8月3日における関電の公表データを用いて計算すると、(関電の供給力は、水力、揚水についてこの日に過小評価しており、7月27日のほうが多いのでそれを用いる)。 
 
○関電の最大供給力(火力1433+水力265+揚水407+地熱・太陽1+他社受電559)+休止火力384=3049万kW 
○これに当日、中国電力77、中部電力76、北陸電力7の融通電力160万kWを加えると、3209万kWとなる。 
 
[グラフ※]関西電力の最大消費電力(2012年6月30日〜9月20日) 
     7〜8月最大電力需要2689万kW(8月3日、気温36.7℃) 
 
 このように昨日までは、8月3日の最大電力需要(ピーク)時に16.2%ものトテツモナイ余裕がある。去年のピーク電力を記録した日より、今年のピーク電力を記録した日のほうが気温が1.1℃も高かったのに、ピーク電力は今年のほうが小さかったのだ!! 
 
 関西地方における産業界の省エネ効果は絶大だ(この業界の実情は、執筆中の新著で詳細に報告します)。【今夏は、まず、電力不足は起こらない!!】 
 
※グラフを含む広瀬さんからのお知らせ全文は「日々雑感Blog」を 
 ご参照ください。 
http://hibi-zakkan.net/archives/13823688.html 


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