2012年09月25日12時54分掲載  無料記事
http://www.nikkanberita.com/print.cgi?id=201209251254022

人権/反差別/司法

10月10日は世界死刑廃止デー  アムネスティ、国連加盟国に、「死刑執行の停止」を求める署名アクション

 今年末、国連総会で、第4回目となる死刑執行停止決議が採択されます。今回アムネスティ日本は、10月10日の「世界死刑廃止デー」に向け、国連加盟国に決議への賛成を求める署名アクションを行っています。日本政府は過去3回ともこの決議に反対票を投じてきました。(アムネスティ国際ニュース) 
 
 死刑執行停止決議は、国連加盟各国に対し「死刑の廃止を視野に入れた死刑執行の停止」を求めるもので、これまでに、2007年、2008年、2010年の3回実施されてきました。過去3回の決議では、死刑の執行停止に賛成する国が増える一方で、反対票を投じる国は着実に減っています。 
 
 しかし、日本政府は過去3回ともこの決議に反対票を投じてきました。ちなみに日本と共に反対票を投じたのは、中国、米国、インド、イラク、イラン、インドネシア、スーダン、朝鮮民主主義人民共和国、ビルマ(ミャンマー)などの国ぐにです。 
 
 死刑は、刑罰として存置するには多くの問題を抱える制度です。世界の多くの国で、政権に反対する人びとや、人種、民族、宗教に対する抑圧の手段にも使われてきました。また、えん罪の問題も見過ごせません。アメリカでは、1973年〜2012年に再審で140人の死刑囚の無罪が判明し釈放されました。死刑は、人の命を奪うという意味で取り返しのつかない刑罰なのです。 
 
 2012年9月現在、死刑を法律上または事実上廃止している国は、世界198ヵ国中140ヵ国にまで広がっています。死刑廃止へと向かう国際社会の潮流を無視することは、国連加盟国の責任ある一員として、許されるものではありません。 
 
 死刑執行停止決議に賛成する国をさらに増やしていくことが、死刑を続ける国ぐにの姿勢を変える力になります。ぜひ、署名アクションにご協力ください。 
 
■署名アクションに参加してください 
 
▽国連加盟国に、「死刑執行の停止」を求める! 
https://www.amnesty.or.jp/get-involved/action/death_penalty_20120911.html?mm=1 


Copyright (C) Berita unless otherwise noted.
  • 日刊ベリタに掲載された記事を転載される場合は、有料・無料を問わず、編集部にご連絡ください。ただし、見出しとリード文につきましてはその限りでありません。
  • 印刷媒体向けの記事配信も行っておりますので、記事を利用したい場合は事務局までご連絡下さい。