2012年11月18日13時07分掲載  無料記事
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中東

「逃げる場所がないガザの住民」デモクラシー・ナウが報じるイスラエルの攻撃

  デモクラシー・ナウによると、イスラエルのガザ空襲で、21人が少なくとも死亡した模様(16日現在)。さらにイスラエルは3万人の予備役を招集し始め、パレスチナ側との戦闘に備えているとも言われる。イスラエルの戦車や装甲車はガザとの境に集結しつつあるという。 
http://www.democracynow.org/2012/11/16/nowhere_to_run_israel_fires_over 
  ガザ地区はパレスチナ自治政府の行政区画である。地中海に面し、細長い地形になっている。ここが海上から砲撃されている。そのため、住民は逃げる場所がない。 
 
  「パレスチナ情報センター」や国連機関などによると、ガザ地区には150万人以上が暮らしている(うち110万人が難民と見られる)が戦火や経済封鎖により、住民の8割は支援物資で暮らしている。面積は363平方キロ(東京23区のおよそ6分の1)、横幅は6キロから10キロほど。土地の細さにより、砲撃されると逃げ場がなくなってしまう。ここに国連の支援組織UNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)が作った8か所の難民キャンプがある。ガザ地区の地中海岸の海上はイスラエル軍によって封鎖されている。 
 
■エル・パイスの報道 
http://internacional.elpais.com/internacional/2012/11/18/actualidad/1353205994_330470.html 
  「イスラエル海軍による土曜の攻撃で7人が死亡、6人のジャーナリストが負傷。水曜に始まったイスラエル軍のガザ攻撃で48人のパレスチナ人が死亡したことになる」 
http://elpais.com/ 
■ガザ封鎖 2010年の関連記事から。 
 
  イスラエルがガザ地区を封鎖しているが、それは地中海の海岸にも及ぶ。2年前、トルコ人などによるガザ支援船団6隻のうち、少なくとも1隻が地中海でイスラエルの特殊部隊によって攻撃され、多数の死者を出した。 
http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2731691/5823703 
  「国際人権団体「フリー・ガザ・ムーブメント(Free Gaza Movement)」のHuwaida Arraf代表はガザに向かう船上でAFPの電話取材に対し、「イスラエルはガザ沿岸20カイリの範囲を封鎖している。船団は31日昼前後に同海域に到達する見通しだ」と語った。 
 
 30日午後3時(日本時間午後9時)のキプロス出発から約6時間後、支援船団を阻止するため、イスラエルのミサイル艇3隻が北部沿岸ハイファ(Haifa)の海軍基地を出発した。ミサイル艇に同乗した記者が電話で伝えたが、すぐに電話を切るよう命じられた。」 
  (AFPより) 


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