2012年12月03日00時49分掲載  無料記事
http://www.nikkanberita.com/print.cgi?id=201212030049351

欧州

スペインの漫画から 

  エル・パイスには何人かの常連漫画家がいて、基本的に1コマ漫画である。その一人、エル・ロトの漫画は独特のタッチを持っているのだが、前回はカタルーニャ州の独立問題を扱っていた。今日、再びエル・パイスのウェブサイトを覗いてみた。 
http://elpais.com/elpais/2012/12/01/vinetas/1354384345_745301.html 
  エル・ロトは再び不思議な漫画を描いている。キャプションはない。男が片手で、自分の肉体を支えている。しかも、両足を片手で背負っている。実際にはあり得ないポーズだが、だからこそ漫画の真骨頂とも言える。この漫画が何を描いているのか、見る人それぞれが想像すればよいのである。新聞漫画においてこれほどの自由度を持たせているのは少ない。たいていは政治批評のわかりやすい、絵解きである。しかし、今回の漫画は前回のカタルーニャ州の続きと考えると、経済難のスペインを描いているようだ。カタルーニャ州が独立したらどうなるかを風刺したもののように思われる。男の肉体はスペインと言う国の姿かもしれない。 


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