2012年12月30日14時59分掲載  無料記事
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環境

シリコンバレー発  地球環境を守る工夫 2

  前回紹介したシリコンバレーで自家発電の太陽光発電で充電して電気自動車に乗っているウェイディ・リーさんにはもう一つ珍しい生活スタイルがある。ウェイディさんが「ヴィーガン」であることだ。 
 
  「ヴィーガン」とは菜食主義者(ベジェタリアン)をさらに一歩進めたもので、完全菜食主義者とも呼ばれている。ウィキペディアを参照すれば「乳製品、蜂蜜等も含む動物性の食品を一切摂らず、革、ウール製品、そして娯楽等食用以外の動物の使用も排除する」とある。 
 
  ヴィーガンは肉や魚を食べないばかりか、ミルクから作った乳製品や、卵、はちみつなども口に入れないのである。ウェイディさんがヴィーガンになった理由はなんだろうか?問い合わせるとこんな答えが返ってきた。 
 
  「菜食主義者やヴィーガンになるには様々な理由があります。ヾ超保護、倫理、モラル 動物の権利に対する支援 7鮃 そゞ機´ド郎ぁ,覆匹任后 
  私の場合は,鉢△ヴィーガンになった理由です。肉を食べることは生物種の絶滅につながると考えています。たとえばフカヒレ、魚、熊の掌などです。また牛や豚、鶏、ヒツジなどは食物用に閉じ込められ、人工的に繁殖させられ、殺されています。つまり、それらの動物には命がないのです。それらの動物の存在理由は「食べられること」だけです。奴隷の生き方であり、拷問を受け殺されているのです。もし私がその立場だったらどうでしょうか。人類はこれまで奴隷制も拷問も人肉食も廃止してきました。もし人を蹴れば傷つきますし、苦しみます。もし人が犬や猫に同じことをすればやはり彼らも同じように感じるのです。」 
 
’There are many reasons motivate people to become a vegetarian or vegan (below list is not in any order): 
 
1、Environmental, Ethical, and Moral; 
2、 Support of Animal Right; 
3、 Health; 
4、 Religion; 
5、 Poverty; 
 
For me, it is the top two listed above. I feel eating meat contributes to species extinction (e.g. shark fins, fishes, Bear paw, some fish, etc.); And cows, pigs, chickens, sheep, etc. are now quartered, bred, and slaughtered for food. In another words, they don't have a life. The purpose of their existence is "to be eaten" (i.e. their entire lives is in slavery, torture, then they are killed). Let's apply the same to human society, do I want to live my life like this? We (human) would outlaw slavery, torture, murder, and cannibalism. If you kick a human, he/she gets hurt and suffered. If you do the same to a dog or cat, they feel the same. ’ 
 
  動物の命を奪って食べることに心の痛みを感じる人は少なくないだろうが、だからと言って菜食主義者になる人は少ない。弱肉強食、それが自然の摂理と考える人も少なくないだろう。実際、狼やライオンに肉食をやめろというのは不可能でもある。だから、誰しも菜食主義者にならない強い理由を持っている。 
 
  それでも今年11月、ロサンゼルス市は驚くような条例を制定した。週一日、肉食をやめる日を設けたのである。それは月曜日で「ミートレスマンデイ」。月曜に肉を食べたからと言って罰金とか、逮捕ということはないだろうが、ロサンゼルス市を上げて肉食を減らすキャンペーンに取り組みを始めたのだ。菜食主義者になるのは無理でも、週一日だけならできるかも・・・というのである。さらに複数の町や企業でも月曜だったり、水曜だったり、金曜だったりと、それぞれ週1日肉を食べない曜日を作るケースが出てきているという。 
 
  地元のロサンゼルスタイムズによれば、その理由は健康のためと環境保護のためだ。健康と言うのは肉も食べすぎると癌や心臓病、糖尿病といった病気になるリスクが高まることである。ロサンゼルスタイムズの記者はさらに食用にされる動物の飼育状況や食肉にされる状況が残酷であるとしている。「たとえ動物たちが殺されて肉になるとしても、できるかぎり苦痛から免れるようにする必要がある」 
  かつてなら、この最後の考え方は極端な動物愛護発言に思われてきたが、近年、風は変わってきている。家畜の飼育法や屠殺法に対して、アメリカでは一定の基準やランク付けを求める声も出てきている。そうした試みに有機野菜にこだわっているような先駆的な流通業者が参加している。消費者の中には多少割増し価格であっても、動物本来の生き方を重視して育てられた動物の肉を買うという顧客が出てくるだろう。 
 
■ロサンゼルスタイムズ’Meatless Mondays--a smart idea’ 
http://articles.latimes.com/2012/nov/12/news/la-ol-meatless-mondays-smart-idea-20121112 
 
■食肉がなぜ環境に悪いか、という理由はFAO(国連食糧農業機関)が2006年に出した「家畜が環境に与える脅威」と題するレポートに答えが書かれている。 
http://www.fao.org/ag/magazine/0612sp1.htm 
  食肉産業は温室効果ガス排出量の18%を出しており、運輸産業よりも大きいと指摘されている。また家畜の飼料の栽培も環境に負荷を与えている。アマゾンの森林が切り倒され、飼料になる大豆畑に変えられるという報道はすでにされてきた。そして膨大な人口を抱える新興国諸国が食肉量を増やすことで環境の悪化が加速している。中でも最も負荷がかかるのは牛の飼育とされている。 
 
  ウェイディさんによると牛の腸で生成されるメタンガスは二酸化炭素よりはるかに温暖化につながるという。現在、北極圏の氷が大規模に溶けており、温暖化が進めば進むほど融解のペースは速まっている。このままいけば2015年までに消滅する可能性がある。その場合、氷の融解によって大気中に大量のメタンガスが放出され、さらなる温暖化に突き進んでしまう。 
 
■北極圏に激増しているメタンガス(2008年と2011年を比較) 
http://arctic-news.blogspot.com/2012/05/striking-increase-of-methane-in-arctic.html 
 
http://thinkprogress.org/climate/2012/09/27/501221/arctic-methane-release-the-end-of-the-world-as-we-know-it/?mobile=nc 
 
■シリコンバレー発  地球環境を守る工夫 1 
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=201212282312515 


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