2013年03月31日23時43分掲載  無料記事
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人権/反差別/司法

レイシズム・排外主義集団に対する市民の反撃がはじまる  31日、東京と大阪での在特会デモ

 本誌で、その動きを当初から取り上げてきた在特会(在日特権を許さない市民の会)のレイシズム・排外主義行動に対する市民の反撃が動き出した。今日31日、東京・新大久保と大阪・鶴橋で在特会のデモが行われたが、それに抗議して大勢の市民が集まり、「(朝鮮人を)殺せ」「つるせ」「火の海にするぞ」といったたぐいの醜悪なヘイトスピーチを押えこんだ。また宇都宮 健児弁護士ら法律家グループは「(外国人排撃デモは)周辺地域に居住、勤務、営業する外国人の生命身体、財産、営業等の重大な法益侵害に発展する現実的危険性を憂慮し、警察当局に適切な行政警察活動を行うよう申し入れた」とする声明を29日に公表した。(大野和興) 
 
 いくつかのtwitter、新聞記事から、東京と大阪の動きを紹介する。 
 
在日コリアン街で旭日旗掲げ街宣 大阪、住民ら抗議し騒然 
 JR鶴橋駅前で街宣活動をする「在日特権を許さない市民の会」のメンバーら=31日午後、大阪市 
 在日コリアンが多く住む大阪市のJR鶴橋駅近くで31日、「在日特権を許さない市民の会」(在特会)のメンバーら約40人が街宣活動をした。 
 通りを挟んだ向かい側では、地域住民ら200人以上が抗議活動を展開。警察官も200人近くが警備に当たり、物々しい雰囲気に包まれた。 
 午後1時すぎ。旭日旗と日の丸を掲げた在特会側が「国に帰れ」「駆除するぞ」などと、罵詈雑言を浴びせかけた。参加者には若い女性やスーツ姿の男性もいた。 
 一方、抗議する住民らは「差別主義者は恥を知れ」「言葉のナイフを捨てよう」などと書いたプラカードを手にし、「差別反対」と声を上げた。 
2013/03/31 18:22 【共同通信】 
 
鶴橋の在特会らの街宣、カウンター側が数で圧倒。三方を囲まれて、連中のヘイトの半分は「カウンターによって囲まれた事実」に向けられてたな。正確にいうと、連中の正面はプラカードを挙げることも立ち止まることも制限されてたんだけどね。 
 
私はとにかく、慰安婦を罵倒し、朝鮮人売春婦、エイズ持ちなどといったプラカを持っている日本人女性の姿が悲しい。寒々とした気持ちになる。 
 
しばき隊だかプラカード隊だか誰が誰だかよくわからなかったけど、レイシストを上まわる規模の人たちが大久保通りにずらりと居並び、また彼らを追いかけながら、力いっぱい、レイシズム反対!の声を上げる姿に感動しました。 
 
反韓デモの参加者にインタビュー。最初はヘラヘラ笑いながらインタビューに答えていますが、沿道から「差別主義者は帰れ!恥を知れ!」とか言われてだんだん顔が引きつってきます。 
http://www.ustream.tv/recorded/30669717 … 
 
新大久保凄かった。レイシスト達のデモを、しばき隊、プラカ隊、Kポップファン、商店の人達、通りすがりの人達も一緒に圧倒的人数でヘイトに対する怒りを街一体で、いろんな形でぶつけ続けた。 
 
なにをおいてもめちゃくちゃカッコよかったカウンターは、デモコースの途中にある教会で、デモが通りかかった瞬間に始まった、アフリカンな信者さんたちによるゴスペルのライブだった。あれ、めちゃくちゃかっこよかった。 
 
新大久保嫌韓デモの主催者(在特会とは別団体)は出発時に「皆殺しとかはもう必要ない」と挨拶。カウンターを気にしてか、「殺せ」「たたき出せ」コールは鳴りを潜めた。プラカードも「殺せ」は見当たらなかった。それでもエグいことはエグい。 
 
≪法律家による声明≫ 
新宿区新大久保地域で行われる外国人排撃デモについて 
http://www.mklo.org/public_html/mklo/html/archives/94.html 
声 明 
 
1 本日私たちは、本年2月9日以来4回にわたって東京都新宿区新大久保地域で行われてきた外国人排撃デモの実態に鑑みて、今後周辺地域に居住、勤務、営業する外国人の生命身体、財産、営業等の重大な法益侵害に発展する現実的危険性を憂慮し、警察当局に適切な行政警察活動を行うよう申し入れた。 
 
2 外国人排撃のための「ヘイトスピーチ」といえども、公権力がこれに介入することに道を開いてはならないとの表現の自由擁護の立場からする立論があることは私たちも承知している。しかしながら、現実に行われている言動は、これに拱手傍観を許さない段階に達していると判断せざるを得ない。このまま事態を放置すれば、現実に外国人の生命身体への攻撃に至るであろうことは、1980年代以降のヨーロッパの歴史に照らして明らかなところである。 
 
3 また、ユダヤ人への憎悪と攻撃によって過剰なナショナリズムを扇動し、そのことにより民主主義の壊滅を招いたヒトラーとナチズムの経験からの重要な教訓を、この日本の現在の全体状況の中でも改めて想起すべきと考える。 
 
4 以上のことから、私たちは当面の危害の防止のため緊急に行動に立ち上がるとともに、マスメディアや、人権や自由と民主主義の行く末を憂慮する全ての人々に関心を寄せていただくよう呼びかける。 
 
5 また、上記の集団行進や周辺への宣伝活動において一般刑罰法規に明白に違反する犯罪行為を現認確認たときは、当該実行行為者を特定したうえ、当該行為者と背後にある者に対して、その責任追及のためのあらゆる法的手段に及ぶことを言明する。 
 
2013年3月29日 
弁護士 宇都宮 健 児 
弁護士 澤 藤 統一郎 
弁護士 梓 澤 和 幸 
弁護士 中 山 武 敏 
弁護士 海 渡 雄 一 
弁護士 中 川 重  
弁護士 渡 邉 彰 悟 
弁護士 杉 浦 ひとみ 
弁護士 殷 勇 基 
弁護士 神 原 元 
弁護士 田 場 暁 生 
弁護士 中 川 亮 


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