2013年08月16日06時18分掲載  無料記事
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反戦・平和

8月15日の米紙のオピニオン頁

  昨日の8月15日は日本国民にとって8月6日および8月9日とともに重い一日である。米紙ニューヨークタイムズの論説オピニオンのページには米ロ関係の悪化(とうかロシアのプーチン政権に対する巻き返し策)とともに、'The trauma of colonialism'(植民地主義のトラウマ)と題された寄稿が掲載された。 
 
  寄稿の趣旨はインドと中国、このアジアの二大国の行動を考えるためには二国が植民地支配下に置かれた時代の彼らの屈辱に目を向ける必要があることを説いている。今日のアクチュアルな問題として浮上しているのはたとえばインドの場合はカシミール地方の帰属をめぐるパキスタンとの領土紛争、中国の場合は尖閣諸島(中国側にとっては釣魚島)の帰属を巡る日本との確執である。 
 
  これらに関してインドも中国も1センチとも譲歩しない心性の背後には植民地主義の屈辱(humiliation)があることをこの記事は示している。植民地主義に屈していなかった時代の、かつてのインドも中国も、ともに領土に関しては鷹揚な姿勢だったというのだ。 
 
  寄稿者のManjari Miller氏はボストン大学で国際関係論で教鞭を執る准教授である。特に中国とインドが専門だとされる。 
 
’Miller’s research has appeared in Foreign Affairs, the New York Times, Asian Security, Foreign Policy, the Indian Express and the Christian Science Monitor.’ 
 
  「フォーリンアフェアーズ」「ニューヨークタイムズ」「アジアンセキュリティ」「フォーリンポリシー」「インディアンエクスプレス」「クリスチャンサイエンスモニター」などに寄稿しているそうだ。 
http://www.bu.edu/ir/faculty/alphabetical/manjari-chatterjee-miller/ 


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