2013年08月25日10時51分掲載  無料記事
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アフリカ

【西サハラ最新情報】 モロッコ麻薬密輸団、逮捕  平田伊都子

 
 2013年7月3日の西サハラ最新情報では、モロッコ・タンジェ港でのハシッシ密輸風景をお伝えしました。 今回は、西サハラ砂漠のど真ん中で展開した、モロッコ麻薬密輸団追跡逮捕の顛末をお報せします。 
 砂漠を必死で逃げ回るモロッコ麻薬密輸団が分乗した5台の四輪駆動車、それを追う西サハラ難民政府警備隊が運転する数台のトヨタ・ランドクルーザー、、 砂漠の地形に精通している西サハラ・砂漠ライダーに、モロッコ密輸団の雇われ運転手は敵いません。 視界ゼロの砂ぼこりの中で、御用となりました。 
 
(1)2013年8月19日、西サハラ難民政府国境警備隊が、「モロッコ麻薬密輸団の車列を拿捕した。三つのマフィア組織で構成された密輸団は、モロッコ本土でハシッシを5台の四輪駆動車に積み、モロッコ占領地・西サハラに入り、西サハラを分断している地雷防御壁を越え、西サハラ難民政府の解放区に侵入してきた。密輸団は解放区の砂漠を横切り、マリにハシッシを運ぶ積りだった。5台の四輪駆動車、多数のモバイル、武器、そして300圓離魯轡奪靴覆匹魏ーした」と、発表した。 
 
(2)8月22日、CORCAS・Royal Advisory Council for Sahara Affairs(サハラ問題王室諮問機関)が、「ポリサリオ西サハラ難民政府はAQIM(北アフリカのアルカイダ)と繋がっている。マリ北部でのテロ反乱軍の中に、西サハラ難民キャンプ出身の若者がいた。カダフィ打倒を目指したリビア紛争の中で、ポリサリオが武器と兵をカダフィ側に流した」と、以前にもCORCASが紹介したジョセフ・グリーボスク(アメリカ人アナリスト)の論文を発表し、西サハラ難民キャンプがテロの温床になっているというデマ攻撃を再発信した。 モロッコ王室と仲良しだったカダフィにポリサリオは強く反発していたから、カダフィを助けるわけがない。 
 
(3)8月23日、アルジェリアのブマーデスで行われた西サハラ問題夏期大学で、アルジェリア戦略研究センター所長ベン・ジェナ大佐は、「国連の麻薬と犯罪局によると、モロッコ王国は年間1,000億円の麻薬収入があるそうだ。武装したモロッコ麻薬密輸団の存在は、アルジェリアとサヘル地域の治安を脅かし麻薬汚染している。モロッコ武装麻薬密輸団はテロ組織と繋がっているだけではなく、中南米からくるコカインの運び屋ともなっている。さらに、モロッコの政治家や王室メンバーがこの危ない商売に深く関わっていることも言及しておく」と、発表した。 
 
 最初にモロッコ麻薬王国の話を聞かされた時、さもありなんと思いつつも鵜呑みするのがためらわれました。 が、こうして証拠物件を見せられた今は、モロッコ王国の闇商売や人権侵害などの黒い部分をもっと知りたい、、もっと暴きたい、という欲望にかられてきました。 モロッコ王国は詭弁を弄して逃げ回らずに、素直に罪を認めて、国際社会への復帰を目指してください。 「罪を憎んで人は憎まず」という金言がありましたっけ? 
 
WSJPO 西サハラ政府・日本代表事務所 所長:川名敏之 2013年8月25日 
SJJA(サハラ・ジャパン・ジャーナリスト・アソシエーション)代表:平田伊都子 


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