2013年11月12日15時15分掲載  無料記事
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【人びとのタイ】(31)国境の市場 岡本和之

 カンボジアとの国境の街アランヤプラテートは30年前から通っている「定点観測地」。国境ポイント脇にあるローンクルア市場は年々大きくなり、今ではスワンナプーム国際空港との間を特急バスが結んでいる。バンコクを通過せずに、陸路でカンボジアのアンコールワット観光に向かう人が多くなっているからだろう。 
 
 国境市場で扱うカンボジアからの「輸入品」で一番目立つのは古着。圧縮されてヨレヨレになっている古着にスチームアイロンをかけ、見栄えをよくしてから売るのである。ショップのオーナーのヴェトナム系カンボジア人が、「メーキング・ニュー」といって笑っていた。タイは古着の関税額が高いので、カンボジアをバッファーとした国境貿易にすることでそれを回避しているのだとか。 
 
 2012年12月27日付けのNation紙(電子版)他によると、カンボジアとタイが共通観光ビザの発給に合意している。国境の街はまた大きく変わっていきそうだ。 


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