2013年11月23日01時48分掲載  無料記事
http://www.nikkanberita.com/print.cgi?id=201311230148016

コラム

作品が映画化される5つのコツ     鬼塚 忠

   まだちょっと言えない話だけど、弊社でプロデュースした書籍が、日本のテレビ放送局にてドラマ化されそうだ。すでに複数回の打ち合わせが行われた。著者も喜びを隠していない。そればかりか、著者はプロデューサーに直接、役者などの希望を伝えていた。 
 
  数年前に世に出した作品。出版した当時も映画化、またはドラマ化されるだろうと踏んで、私は多くのプロデューサーや監督に送ったのだけれど、実ることはなかった。 
 あれだけ売り込んだにもかかわらず実らなかったコンテンツが、向こうから、「読んで感動しました。ぜひ映像化をさせてください」と申し出があったのだ。嬉しいとともに驚く。 
 
   しかし喜んでばかりはいられない。というのも、映像化の話は少なくない。ここから、会社内で会議を通したり、役者のスケジュール調整をし、反対者の説得をしたりと、とにかくハードルが多く、高い。 
  プロデューサーが、関係者に納得いくように話を丸くおさめようとすると、原作の魅力が失われたり、つまらないものになったりしがちだ。それらの問題をうまく解決してほしい。 
 経験上、ここまできても、話はまだ3割くらいしか進んでいないと思っている。ぜひとも結実してほしい。 
 
   ちなみに、私の思う、映像化されやすい作品を書くためのとっておきのコツを教えよう。 
 
1)  少し社会的な題材を入れること。 
2)  つかみをしっかりすること。 
3)  中だるみさせないこと。 
4)  クライマックスは大団円。 
5)  分かりやすいキャラをつくるために、登場人物のひとりは関西弁の人を入れること。 
 
  私は、映像化したいという著者に対して、最低限この中のふたつの要素を入れるように提言している。 
いかがでしょうか? 
 
鬼塚忠  (作家・出版エージェント) 
「アップルシード・エージェンシー」代表 
http://www.appleseed.co.jp/ 


Copyright (C) Berita unless otherwise noted.
  • 日刊ベリタに掲載された記事を転載される場合は、有料・無料を問わず、編集部にご連絡ください。ただし、見出しとリード文につきましてはその限りでありません。
  • 印刷媒体向けの記事配信も行っておりますので、記事を利用したい場合は事務局までご連絡下さい。