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Special

特集

コラム




岡山県人と加計学園と教育 岡山県人は悲しんでいる
今、沸騰している岡山の加計学園と内閣との癒着疑惑は岡山県人にとっては残念な話題に他ならない。筆者も岡山出身である。今回の疑惑が教育をめぐる話題であることがより一層岡山県人にとっては残念である。というのは岡山県は昔から教育に熱心な県であり、それも無償の私塾という形態での教育が少なからず盛んだったと筆者は聞いているからだ。かくいう筆者の祖父も学校の教育者であったのだが、空いた時間に私塾を開いて無償で子供たちに教えてもいた。そのことはささやかな誇りだったのだ。(2017/07/25)


あるテレビ番組が教えてくれたもの  〜視察旅行とは名ばかりの議員による豪遊〜  木村結 
フジテレビの金曜プレミアムという番組を偶然観たら (2017/07/23)


ポスト安倍時代のNHK  その存在意義はどこに? 解体・分割・縮小化も
 NHKはこの5年間、安倍チャンネルと揶揄されるほど権力の下請け機関と化した印象があります。国民から受信料を徴収しながら、国民の意向に答えていないように思えるのです。大切なことは国政の重要な事柄に対して正確な情報を素早く出していくことにあります。そして必要があれば政権批判も臆さずする必要があるはずです。それが権力を監視する報道機関の最も大切な役割です。ところがNHKは臆面もなく、その正反対の道を進んできました。そこでポスト安倍時代にはNHKはなぜ必要なのか、その意義の問い直しが必要です。NHKと政権の距離も問い直さなくてはならないでしょう。場合によっては解体あるいは分割・縮小化も検討する必要があるのではないでしょうか。たとえば国民が重大な関心を寄せている時に国会中継がなされなかったことが多々ありました。(2017/07/23)


( 再掲載 )メディア観戦を続ける意味 木村結
 毎日、多くの方に継続して読まれているコラムを再掲載します。「マスゴミ」はいらない、と言う前に、権力を監視するマスコミを応援するべきではないか、という木村結さんの訴えです。この原稿は昨年10月29日に掲載されました。(編集部)「メディア観戦を続ける意味」(木村結)テレビの報道番組を観ながらついついツッコミを入れては息子に嫌がられていました。ひとり暮らしになってからはひとりでブツブツ言うわけにもいかず、Twitterでつぶやくようになりました。(2017/07/22)


トランプ時代の『トランボ』観賞   熊沢誠(甲南大学名誉教授 労使関係論) 
2016年11月、アメリカの次期大統領にドナルド・トランプが選ばれた。マスメディアや「識者」の予想を裏切る選挙結果だった。では、どのような「空気」がトランプの熱狂的な呼号に応えたのか。その十分な解明はなお精緻な社会階層的な分析を待たねばならない。しかし一般的な受け止めかたでは、既存の政治では「割を食っている」と感じてきた低学歴・非インテリの白人労働者を中心に噴出したところの、一方では「アメリカ第一」という反移民の排外主義、他方では民主党政権の生ぬるい理想主義が深刻な社会的格差を是正できる可能性を絶望視して、それなりの大胆な変革を求める庶民的な実利志向であるという。思えば、ときにこのような「ポピュリズム」に奔るアメリカの大衆の実像というものを、私たちはほとんどわかっていなかったのではないか。夏の終わりに見た佳作、ジェイ・ローチ監督の『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』を思い起こす。(2017/07/21)


グローバルロボット資本主義の黎明
60年代から70年代に繁栄した先進諸国が今、低成長の中で労働組合や労働規制を解体しようという動きを見せており、その最終段階が近づいているようです。労働基準法を緩和あるいは解体しようという動きです。その一方で、産業ロボットの研究開発が着実に進んでおり、工場のロボットだけでなく、ロボット兵士、セックス用ロボット、危険作業用ロボット、配達ロボット、介護ロボットなど多様化してきています。今、アメリカのトップの富裕層何人かが世界の下層の半分の富を独占するなどと言われていますが、この産業資本家たちが産業ロボットを大幅に導入して退職金も裁判費用も不要なロボット労働者を大量に「雇用」すれば一部の管理者を残して、労働者の多くは不要になっていくでしょう。(2017/07/19)


国際化の時代に「都民ファースト」
今年の都議会選挙を制覇した「都民ファーストの会」というネーミングはフランス語に訳せば確実に極右政党「国民戦線」の系譜に属することになるだろう。この言葉が東京都民にアピールしたのはなぜだろうか。都民ファーストは何に対して都民を優先するかと言えば日本では既得権を持つ支配層に対して有権者である都民の利益を優先する、という意味合いだと思う。しかし、一つ間違えると、都民=日本人ファーストという意味に受け取られる可能性もある。日本の国の首都だから都民ファーストで何が悪いのか、と思う人は少なくないだろう。(2017/07/17)


パリの観光スポット バルべスのドゥドゥ―ビル街(Rue Doudeuville) 移民文化の活力とエキスがある
パリの18区、バルべス(Barbes) という地域を少し歩くとドゥドゥ―ビル通り(Rue Doudeauville)があります。そこではサブサハラ出身の黒人の人たちがかなり高い密度で暮らしています。日本の観光客はたいてい中心部のセーヌ河の近くを観光するのだけれど、バルべス界隈も面白いんですよ。まずバルべスロシュショア(Barbes Rochechouart)というメトロ駅を降りて、地上に出るとその時点でパリの中心街とは異質の空間が現れます。アラブ系、アフリカ系の人々が多いエリアです。(2017/07/16)


「毒食わば皿まで」 連合幹部が承認した残業代ゼロ法案  熊沢誠(甲南大学名誉教授 労使関係論) 
「毒食わば皿まで」というべきか。月あたり残業限度「100時間未満」を呑んだ連合幹部は、安倍政権にアタマを下げて、残業代ゼロ法案の条件付き承認を申し出た。条件とは、’104日の休日取得の義務づけに加え、∀働時間の上限設定、6侈慨屮ぅ鵐拭璽丱訐度、2週間連続の休日取得、タ歓箸両況をチェックする臨時の健康診断(◆銑ァ砲里い困譴である。(2017/07/15)


「アベ政治」の源流は小泉政治  2005年が自民党の曲がり角
今、安倍内閣の支持率が30%を切りそうな状態になり、与党自民党内でも安倍首相の政策に反対する声がぽつりぽつりと上がり始めた。これまで党内で異論がほとんど皆無だったから、国民から見れば本当に久々な感じを受ける。あったとしても声を出せなかった、ということだろう。安倍首相の政治、いわゆる「アベ政治」は野党や国民だけでなく、同じ党内においてもものが言いにくい空気を作り出してしまった。この「アベ政治」の弊害が波状的に国民に見え始めた今、安倍総理個人だけでなく、そのような異論なき政治を容認してきた自民党にも国民の疑問の目が移りだそうとしている。(2017/07/13)


蓮舫党首の戸籍騒動  〜再び「二重国籍騒動 と 米大統領選」から〜 問題は利益相反の場合
二重国籍で国会議員になったり、党の要職についたりりすることは外国ではしばしばあることです。これは事実としてそうなっていて、外国の中にはアメリカなどの先進諸国が含まれます。ですから、少なくとも世界を参照するなら二重国籍であること自体が政治家になるための疎外要件になるということではないようです。ただ、1つだけ問題視されていることは二重国籍であることが、あるテーマあるいはある分野の政策を作るにあたって「利益相反」の関係になる可能性がありえることです。利益相反というのは今の加計学園への便宜供与問題にも出てきますが、その政策を行う政治家自身が採択された政策で便宜を受ける組織、あるいは国家などとつながりを持っているようなケースを指します。(2017/07/12)


集会もデモも公共の場所でできなくなる緊急事態条項が間近に 改憲の最大の狙いが緊急事態条項だ
先日、秋葉原の都議会議員選挙の演説で根強い反対の声に出会った安倍首相だが、目下最大の悲願は言うまでもなく、憲法改正で緊急事態条項を通すことに他ならない。憲法9条が目玉のように未だにマスメディアは報じているが、安倍政権や日本会議にとって最大の狙いが合法的に独裁化を確立できる緊急事態条項だろう。緊急事態条項があれば9条の改正などしなくても憲法が実質的に停止できるからだ。(2017/07/05)


福島原発事故刑事裁判の争点は何か?
  6月30日、待ちに待った刑事裁判がようやくスタートした。勝俣恒久被告(東京電力元会長)、武藤栄被告(同元副社長)、武黒一郎被告(同元副社長)の3人が2011年3月の福島第一原発事故につき、業務上過失致死傷罪で強制起訴されている。場所は東京地裁。朝7時半に抽選の受付、800名ほどの傍聴希望者に割り振られたのはたった54席。司法記者クラブ所属の各社には2名ずつの席が確保されたが、大手マスコミは社員を動員して抽選にも参加した。福島原発事故告訴団や支援団体はたった12枚の席しか確保できなかった。私も友人に依頼して並んでもらったが、選に漏れ午後から交替で入ることができた。(2017/07/05)


安倍総裁の歴史的失言 「こんな人たちに負けるわけにはいかない!」
東京都議選最終日の7月1日の午後、東京・秋葉原の駅前に安倍首相が現れた時、異様な光景が出現していた。自民党候補者のために設けられた演説の場の近くに、安倍首相に批判的な人々も押し寄せ、「帰れ!帰れ!」あるいは「安倍辞めろ!安倍辞めろ!」というシュプレヒコールがこだましていたからだ。安倍首相はこれに腹を立て、叫んでいる人たちを指さしながら、「こんな人たちに負けるわけにはいない!」と叫んだ。この言葉はこのシーンを現地であれ、ビデオ中継であれ、見た国民の心に衝撃をもって刻まれたに違いない。安倍首相は「憎悪からは何も生まれない」と非難していたのだが、当の安倍首相自身が敵意と憎しみを見せてしまったのだった。(2017/07/03)


空気を醸成するメディアの選挙報道  フランスと日本
今年、フランスの大統領選挙や国会議員(国民議会=下院)選挙を観戦して感じたのはフランスのマスメディアでも選挙運動期間におびただしい当落の予測が出され、選挙の結果が多少なりとも影響されているのではないか、という印象を受けたことだった。その象徴がエマニュエル・マクロン候補の大統領当選のケースだ。投票日の前から、万歳をしているマクロン氏の写真が掲載された雑誌のポスターが新聞スタンドの壁に貼られていた。さらに6月の国会議員選挙の時も、投票日の何週間も前から早々とマクロン新党のRepublique En Marche ( REM )の圧勝を予測する記事がたくさんメディアを飾り、今はこれがブームだというブーム感を醸成していたように思う。(2017/07/02)


シィエス著 「第三身分とは何か」  特権階級とその他の市民「第三身分」で国会の比率はどう配分されるべきかを論じた書
フランス革命の政治思想家の一人にエマニュエル=ジョゼフ・シィエスという人物がいる。シィエスは「第三身分とは何か」という著書で今日も知られている。第三身分とはフランス革命前夜において、カトリックの司祭や貴族に対抗する第三の政治勢力であり、言うまでもなく、新しく台頭してきた人々だった。この「第三身分とは何か」は1879年1月にパリで出版されたが、革命が起きたのはその半年後の7月14日である。7月14日にパリのバスティーユの監獄を市民の集団が攻撃したことで革命が始まったため、この日は今も「7月14日(キャトルズジュイエ)」として祝日になっている。(2017/07/01)


首相の午後6時からの記者会見  今度はどんな妄言で目くらましか?
安倍首相が今夕、18時(午後6時)から記者会見するという。「共謀罪」の強行採決や今後の見通しなどを説明するとみられるが、市民からはメディアの前で一方的に説明するのでなく、きちんと国会で野党の前に立って質問に答えるべきだったという声が出ている。今回の首相の説明は日本国民からすると、「デジャビュの感覚」(既視感)を伴う。なんでも3か月すると忘れてしまう忘れやすい人はすでに記憶にないかもしれないが、覚えている人は2014年11月のNHKでの記者会見を思い出せばよい。(2017/06/19)


共謀罪とIT産業  IT産業はソーシャルメディアの自由な言論を支援する声明を出すべきではないか
ソーシャルメディアでの言論も対象になると国会で語られた共謀罪が可決し、来月から効力を得ることになりました。そのことで今後、ソーシャルメディアはどう変わるのでしょうか?もし、「危険な」人間関係から自分を切り離そうと思って、様々なグループから参加者が離脱したとすると、だんだんソーシャルメディア自体が中身の乏しい、刺激の乏しいツールになっていく恐れがあります。(2017/06/17)


「共謀罪」で日本のソビエト化を加速する安倍首相  読売新聞は日本版「プラウダ」か 
インターネットの世界では今夜にも「共謀罪」が参院を通過しそうだ、という情報が流れている。実際にはテロの取締とはほとんど無縁の「共謀罪」は日本国内の政府に反対する市民の弾圧に使用するために制定されている。そして、これは特定秘密保護法が制定されようとしていた4年前の拙稿「ロシアから見る特定秘密保護法案  〜日本がソビエト化する日〜」で書いたことだが、安倍政権は日本をソ連に近い国に改造しつつあり、今回の共謀罪で一段と加速することになるだろう。(村上良太)(2017/06/14)


「『政教分離』原則の憂鬱」の欺瞞 フランスの政教分離原則をムスリムいじめの文脈で常に描くことの愚  
朝日新聞6月4日付の「日曜に想う」というコラムに「『政教分離』原則の憂鬱」という一文が掲載された。編集委員の大野博人氏によるもので、主旨はパリの大モスクが「フランスにおけるイスラム宣言」を発表し、「すべてのイスラム教徒はフランス共和国の法と価値観を尊重しなければならない」などの宣言を行ったことである。イスラム系移民を問題視する右翼政党・国民戦線などの影響力を考え、やむを得ず発表したもので、そのため各地のイスラム教の信徒は憂鬱な日々を送っているという内容である。(2017/06/11)


分裂する日本 神のための政治と人間のための政治  〜宗教原理主義政権と世俗派デモクラシー勢力の政治闘争〜 
森友学園や加計学園の便宜供与疑惑やレイプのもみ消し疑惑など、安倍政権の言動がすでに限界を超えたと見る人が増えているようだ。何の限界かと言えば民主主義の限界であり、日本国憲法のもとの法秩序や倫理ということになるだろう。ところが、安倍首相も菅官房長官も萩生田内閣官房副長官も責任を取って辞職するような構えはない。だから、一層、安倍政権に反対する人々は不条理劇を見ているような感覚に襲われているのだと思う。この状況をどう見たらよいのだろうか。(2017/06/10)


パリのドゴール空港で遭遇した「テロとの闘い」の1コマ
6月1日の夕方5時過ぎ、飛行機に乗るためにパリ郊外のドゴール空港に列車で到着した。ところが、列車のターミナルから空港施設への改札口のドアが閉鎖されていたのだ。その向こうに空港職員5〜6人がこちらに背を向けて並んで立っている。私とともに到着した乗客たちは行き場を失い、その場に立ちどまって何が起きているかを知ることもできないまま、途方に暮れることになった。そして後から人がさらに列車で到着してとうとうすし詰めになってしまった。ところが、空港職員たちからの説明がないのだ。ドアのすぐ前にいる人が職員に質問していたが、後ろの人にはまったく聞き取ることもできない。(2017/06/06)


改憲項目「教育無償化」と安倍首相の地方大学改革論 〜税金を使って 学校を企業の研究・研修施設に改変か〜
安倍首相が憲法改正項目の1つに教育無償化を盛り込んだのは改憲のために国民にしゃぶらせる飴玉なのだろうが、その飴もどのような飴なのか、中身が気になる方も多いのではなかろうか。昨今報道された森友学園のような教育をされるのなら、むしろタダでも受けたくない人は少なくないだろう。(2017/06/04)


タイのテレビ番組  宇崎喜代美 (バンコク在住)
外国人がよその国を観察するとき、テレビ放送を見るととてもわかりやすい。私のいる国タイでも、テレビからなるほどタイ人はそういうことなのね、と思うことが多い。この国の地上波テレビはチャンネル数が6つで、民営が2局、軍が1局、政府が局、半官半民1局。ほかに日本と同じく沢山のケーブルテレビが視聴できる。外国メディアのテレビ放送も契約さえすれば自由に視聴できる。最近では日本の地上波放送をPCやテレビ画面で見ている在住日本人家庭も多いようだ。(2017/05/12)


フランス大統領選  マクロン候補の故郷アミアンで「マクロン人形」を見た  
フランスでは大統領選の決選投票を日曜日に控えています。今日金曜のFigaro紙では5月3日のテレビ討論でマリーヌ・ルペン候補が決定的に劣勢になったと書かれていました。細かいことは不明ではありますが、Figaroの政治コラムニスト、ギョーム・タバール(Guillaum Tabard )氏によると、討論での敗因にはいくつか原因があります。1つは15000人規模の政治集会と1500万人の視聴者を前にした時(1500万人が視聴したようだ)の違いをマリーヌ・ルペン候補が理解していなかったこと、また第一回投票の前の討論会と第二回投票前の討論との性格の違いをマリーヌ・ルペン候補が理解していなかったこと。(2017/05/06)


立憲主義のルーツ  池住義憲
 5月2日から9日まで、15名の仲間とともに、英国へ行ってきます。近世の民主主義、立憲主義のルーツを訪ね、歴史を歩き、「いま」の日本社会を外から振り返る「観光コースでない英国の旅」です。(2017/04/28)


今村復興大臣の失言の裏に潜むもの 〜福島、東北、沖縄 そして自民党改憲案〜
今村雅弘復興大臣がたび重なる失言で辞職することになった。その決め手となったのが東日本大震災を評した次のような言葉だったとされる。今村「これは、まだ東北で、あっちの方だったからよかった。もっと首都圏に近かったりすると、莫大な甚大な被害があったと思う。」この言葉は今村大臣の個人の思想を表している、というだけだろうか。(2017/04/28)


貴族制社会への移行  身分の固定化と一定額以上の納税をした国民だけに選挙権が与えられる国に戻る可能性
国民には今後は選挙権はいらないでしょう、と若者が言ったのを聞いて衝撃を受けたことがありました。選挙権を持っていても政治家を選ぶ見識がない人々が圧倒的に増えてくると、衆愚政治の危機に陥るため、一定の見識を持つ人だけを選抜して、その人々による間接選挙にするべきだ、というのです。実際、今の日本では投票率も低く、また与党議員に見られるように憲法すら理解していないと思われる国会議員も少なくありません。このような国家になったのは国民が政治家を選ぶ力がないから、というのが彼の意見でした。そして、アメリカでもそのような考え方が少しずつ増えているのだそうです。去年の米大統領選を思い返せば、その発言にもリアリティがあります。(2017/04/25)


フランス大統領選  ぶっ壊された社会党
昨日23日、フランスで大統領選挙の第一回投票が行われた。メディアですでに報じられている通り、今回の選挙では社会党と共和党という二大政党の候補が敗北を喫して撤退し、極右政党の国民戦線と選挙直前に生まれた新しい政治組織「始動!」の候補者による決選投票となった。マリーヌ・ルペン候補(国民戦線)とエマニュエル・マクロン候補(始動!)である。エマニュエル・マクロン候補はマニュエル・バルス首相が率いる社会党政権の経済大臣だった人物であり、一見左派に位置していたが、今回の成功のもとは社会党から出馬しなかったことだ。もう一つの意外なことは当初、社会党のトップ候補と目されていたバルス氏が社会党候補とならなかったことである。(2017/04/24)


【編集長妄言】「確か子どものころ、ゴボケンといっていた」  中学の保健体育に銃剣道を導入  
 4月1日から、新学習指導要領で中学校の保健体育の武道に剣道や柔道と並んで銃剣道が明示された。かつて帝国陸軍の兵隊は、ゴボケンなるものを腰に下げていた。ゴボケンというのは、ぼくが子ども時代、まわりのおとながいっていた言葉で、正式になんというかは知らない。先のとがったゴボウのような短剣で、それを鉄砲の先に付け、敵陣めざして突進する。途中、敵兵に撃たれてバタバタと倒れる。陸上の特攻である。戦国時代の足軽さながらで、帝国陸軍がいかに兵士の命を粗末にしたかの象徴のような存在だ。(大野和興)(2017/04/23)


英紙ガーディアンは社説でエマニュエル・マクロン候補をフランス大統領に推した
欧米の新聞は日本の大新聞のような見せかけの中立主義に毒されていない。ニューヨークタイムズは昨年の大統領選で予備選の始まりの時点からすでに明白に民主党のヒラリー・クリントン候補を推薦すると社説で書き、繰り返し支持を表明してきた。一方、英国のジャーナリズムを代表するガーディアン紙は海峡を挟んだ向かいのフランス大統領選に関して、エマニュエル・マクロン候補を大統領に推す、と社説に記した。(2017/04/23)


新聞社の編集姿勢はまずは見出しに現れる  魂なき虚ろな見出しの群れ
朝日新聞のたしか「わたしの紙面批評」という欄だったように思うのだが、作家の中島京子氏が以前、こんなことを意見していた。新聞の見出しがとても大切だ、と。だから、人権が侵され得るような政治の問題は一面に大々的な見出しをドーンと掲げるべきじゃないのだろうか、と。そんな意味合いの言葉で、なるほど、その通りだと思った。(2017/04/21)


郵便局での会話
 先日、町の郵便局に用事があって、据え付けの机で住所などを書き込んでいると、後ろから会話が聞こえてきた。高齢の女性と受付窓口の女性の話で、別段他人の用事に関心を持つこともないのだが、そこで聞こえてきた話はどうしても耳についてきたのだった。窓口「今日、引き出されてお持ち帰りになる100万円のことで少しお聞きしたいんですよ。」(2017/04/20)


亀がテレビの前にいるわけ   木村結
我が家のテレビの前には亀が何十匹も並んでいる。毎晩報道ステーションやNEWS23を観てはテレビ観戦ツィートをしているのだが、テレビを観ようとすると同居猫がテレビの前に立ちはだかる。それを防ぐためにコレクションしている亀の置物を並べ始めた。亀は必然的に写真に写り込み、時折、亀はなぜ?との質問もいただいているが、亀が写真に写りこむことで、私が写した写真であることも判る。(2017/04/17)


テロを表明する作家
排外主義で知られる作家の名前のアカウント名を持つ人物がツイッターで、もし北朝鮮のミサイルが日本に着弾して家族が殺されたら、テロ組織を作って日本国内の敵を潰していくといった内容を拡散している。この人には17万人のフォロワーがいるので、作家本人がそれを実行しようとしまいと、このメッセージに影響される人も出てくるかもしれない。(2017/04/15)


「山田さんへの手紙」   劇作家ブレヒトはTVドキュメンタリーの先駆者だった 
山田さんはドイツの劇作家、ベルトルト・ブレヒトの作品にどれくらい親しんだでしょうか。ブレヒトというと左翼演劇とか理屈っぽい、と思う人が少なくないと思います。そして今日は知っている人も少なくなっています。実はTVドキュメンタリーを先取りしていたのはブレヒトではないか、と思っています。ブレヒトは演劇の中に「報告」というスタイルを持ち込み、叙事的演劇という概念を確立したのです。叙事的演劇とは、こんな出来事があったよ、と報告者が観客に語りかけ、するとそれを再現的に演劇にしたドラマが始まって、次にまた、報告者がその後どうなったかを報告し、そしてまたドラマが続いて・・・・当時はまだTVがなかった時代で、演劇は今日のTVの役割を担っていたのです。(2017/04/06)


内閣答弁書<教材に教育勅語を否定せず>は森友学園に何らかの形で関係した総理と防衛大臣の責任問題への煙幕ではないか
昨日の朝刊で、安倍内閣が教育勅語でも憲法に反しない形でなら教材として使用してよい、という旨の答弁書を閣議決定したことが大々的に報じられました。多くのメディアでは戦前の憲法観に基づく道徳である教育勅語を教育に用いることの問題が論じられており、それはもっともなことだと思います。しかし、なぜ今、教材に教育勅語を否定しない閣議決定が出てきたのか。今この答弁書を安倍内閣が提出した動機こそ、大切ではないでしょうか。これは安倍総理や稲田防衛大臣らが昭恵夫人なども絡めて何らかの形で、教育勅語を児童に暗唱させていた塚本幼稚園を営む森友学園に関係していたことが背景にあると思われます。(2017/04/02)


メディア観戦記 #49 安倍首相が目指す「女性の活躍」!?  木村結
昨年「保育園落ちた!日本死ね」とSNSで発信された言葉が大きくとり上がられ社会現象化、一気に保育園不足がクローズアップ。安倍首相は「女性の活躍」の一環として保育園不足を解消すると約束した。しかし今年早々、保育園不足を解消できなかったとこっそり発表。その後の対策は全く出されていない。保育園不足は女性の就労状況を悪化させ、貧困をもたらしている。「報道ステーションSUNDAY」では本日3月26日、”しんぐるまざあず・ふぉーらむ”の赤石千衣子さんの活動を特集していた。(2017/03/26)


メディア観戦記 #48 籠池氏の証人喚問は与党にとって誤算だった  木村結 
 籠池氏は衆参で4時間の証人喚問を終えて外国人記者クラブで以下のように語った。「総理の名誉を、総理を侮辱したというだけで私人を喚問するということはどの国であるのでしょうか。そんなことだったら悪口も言えなくなる」証人喚問で新たな証拠として出てきたのは安倍昭恵氏付きの谷査恵子氏の署名入りのFAX2枚。(2017/03/24)


メディア観戦記 #47 籠池氏の証人喚問 〜明日、NHKは果たして全ての中継をするのだろうか?〜 木村結
事件を朝日新聞大阪本社がスクープしてから42日目。連日テレビや新聞で報じられながら、野党が参考人招致を要求した迫田元理財局庁など官僚6人は呼ばれず、「民間人だから」と難色を示されていた籠池氏のみの証人喚問となった。NHKは果たして全ての中継をするのだろうか?SNSでは、NHKに中継をするよう要請電話が呼びかけられている。国会のルールに則って行われる証人喚問は与党の自民・公明が最も長い時間質問できる。私はこの時間を使って彼らは籠池氏が如何に信用できない人物であるかを印象付ける作戦に出るだろうと危惧している。(2017/03/22)


〈労働〉のリアルをみる憂鬱――『ティエリー・トグルドーの憂鬱』&『ナビゲーター』  熊沢誠(甲南大学名誉教授 労使関係論) 
 必見のすぐれた映画なのに、スペクタクルやサスペンスの要素も、最後に物語の閉塞感が一掃されるようなカタルシスもなく、「かならずしも楽しい映画見物ではなかった」という印象を残す作品がたまにある。2015年フランスの『ティエリー・トグルドーの憂鬱』(ステファヌ・ブリゼ監督・脚本)がそうだ。主人公のT・トグルドー(ヴァンサン・ランドン)とともに、私たち観客もまた深いメランコリーにとらわれてしまう。熟練機械工であった51歳のトグルドーは、リストラのため失業して1年半になる。4ヶ月のクレーン操作の訓練を受けたのに就職口はない。(2017/03/21)


メディア観戦記 #45 「原発事故は防げた」集団訴訟の初の判決 木村結
3月17日15時、群馬地裁で待ちに待った判決がなされた。福島原発事故により故郷を追われた人々は全国各地で国と東京電力を相手取って訴訟を起こしている。その数は約30件。その一つである群馬県に避難している方々137人が前橋地裁に提訴した訴訟に全国に先駆けて判決が下りた。 ‥貪鼎15.7mの津波の到来を遅くとも2002年には予見できた。2008年には実際に予見していた。東電が津波対策を講じていれば、原発事故は発生しなかった。9颪眥吐氾来を予見できる状況であったのに、事故を未然に防ぐための命令を東電に出さなかった。(2017/03/18)


メディア観戦記 44 #安倍晋三記念小学校事件 を牽引したのは菅野完さん  木村結
朝日新聞大阪本社が2月9日にスクープした森友学園問題は、続報もなく消えそうになっていたが、2月14日一枚の振込用紙がTwitterでアップされてから一気に週刊誌、テレビ、新聞で報道されるようになった。私はその振込用紙を見た瞬間から#安倍晋三記念小学校と言う名称にこだわり、この報道の全てにハッシュタグを付けてTwitterを続けた。そして今日3月16日この名称が正しかったことを実感した。(2017/03/17)


ワイマール憲法とナチス党の憲法観を両論併記するか?
近年、新聞や放送局では両論併記というものが盛んになっています。これは「中立性」を意識したものではないか、と考えられます。しかし、中立性とはいったい何でしょうか。たとえてみたいと思います。唐突ながら1932年のドイツだったとここでは仮定します。(2017/03/15)


「生きる」と偽善 
 昨年11月にTBSのドキュメンタリー番組の草分けだった吉永春子氏が亡くなった。85歳だった。私は30代のほぼ10年間を吉永氏にテレビ番組のプロデュースをしていただいたので、葬式に出かけることになった。生前は厳しい人であったので、亡くなったと知っていてもお棺の中からむくっと起きだして何か怒り始められるのではないか・・・と電車で向かいながら少し怖かった。吉永さんは毎日、夕方5時ころになると会社で企画会議を始めるのだが、そのためには毎日何か新しい企画を提出するか、前に提案したものの進展状況を説明しなくてはならなかった。企画を通すのは難しかった。(2017/03/10)


フランス文学界を風刺するミステリ「良い作家とは死んだ作家だ」(ギョーム・シェレル作) "UN BON ÉCRIVAIN EST UN ÉCRIVAIN MORT" Guillaume Chérel
「良い作家とは死んだ作家だ」これは今、フランス文学界でちょっとした話題になっている小説である。原題は”UN BON ECRIVAIN EST UN ECRIVAIN MORT”で作家はギョーム・シェレル(Guillaume Cherel )。昨年売り出して、すでに1万5千部を売ったというのだから、フランスではヒット作と言ってよいだろう。作品はジャンルとしてはミステリだけど、向こうでは”パスティーシュ”とも言っているようだ。この作品が話題になっているのはフランスの流行作家たち10人をモデルにしたパロディ作品になっていて、彼らがある僧院で行われる文学討論(「文学と近代性」とか・・・まぁ、立派なテーマである)のために召集をかけられて、殺されていく物語であるからのようだ。(2017/03/07)


新聞社は識者を集めた紙面審議会などより、自社の記者同志で首相との会食や記者クラブ報道の是非を論じるべきではないか
ニュースポストセブンの記事「安倍首相と記者クラブ 『赤坂飯店の夜』全真相」によると、やはりあの晩、安倍首相から森友学園の問題に関する話があった。2月27日の夜、安倍首相が赤坂飯店に内閣記者会に所属するマスメディアの記者たち(キャップら)を集めて、中華料理の懇親会を開いていた件である。記事によると、大手新聞政治部の記者はこう説明したそうだ。「キャップの話では、最初はもっぱら森友学園問題の釈明。総理は疲れた様子で『カネのやり取りとかやましいことは全くない』と内容は国会答弁の繰り返し。・・・」(2017/03/07)


メディア観戦記 43 木村結 〜森友学園と 安倍首相の疑惑〜木村結
今週もテレビ局各社は国会中継も踏まえ、また、独自取材で森友学園問題を報道した。中でも、これまで何度か山本太郎議員が国会で厳しい質問をしても山本議員の追求を報道することがなかったテレビ局が安倍昭恵氏が5人もの官僚を配置された公人であることを追求し、ネット上でアッキード事件と呼ばれていることを明らかにした点は評価できる。しかし、小池議員が明らかにした鴻池事務所の面談記録。小池議員は鴻池事務所の名前を伏せて国会で追求した。その日慌てて夜に鴻池議員が記者会見し釈明せざるを得なくした功績も大きい。(2017/03/04)


わが憧れ、二回目のブータン その2 宇崎喜代美 (バンコク在住)
ブータンはイギリスの植民地支配の時代に国土をかなり失っている、国土を失っても戦争を選ばないでいたように思う。最近も昔からの国境線を越えて中国が道路建設したりして国境問題が発生、以前よりも国土を狭めてしまった。それはあの冬虫夏草のせいではないのか。そのブータン特産物を中国が高価な漢方薬用に目を付けたからに違いない。イギリスからインドが独立した折に、イギリスに代わりインドはブータンとかかわってきた。今も友好な関係で多額の援助をしている。内政に干渉せず、外交と軍事には助言するというスタンスである。(2017/03/03)


わが憧れ、二回目のブータン その1 宇崎喜代美 (バンコク在住)
私は15年前ヒマラヤ山脈を越えて飛んでくるオグロヅルを見るために、初めてこの国を訪れた。その時以来この国の大ファンになった。そしてつい最近再びこの国を訪れた。15年前に行って以来、私の中でブータンに行きたい思いは募りに募っていた。その思いは、ただもう一度行きたいというのではなく、一年といいたいところだが、今は高齢の母が日本にいるので、せめて三か月だけでもブータンに住みたいと願うほどになっている。ブータンという国は私にとって母国日本を差し置いても住みたいと願うほどの国なのである。夫はすでに14回も訪れている。そう願いながらも15年ものあいだ再訪できないでいた。それが今回やっと二回目の訪問が実現した。(2017/03/03)


マックスと呼ばれ、バッタモンと呼ばれる男   川村 絵理(「メビウス」 ボーカル)
初めて会ったのは、とある飲み屋。マスターが紹介してくれたのが彼である。マックスと呼ばれ、バッタモンと呼ばれる男。ラーメン屋を経営し、プロのジャズピアニストでもある。テレビで見たことがあったが、まさかここで会うとは。そして、飲み友達になるとは思いもしなかったが。見た目は普通だけど、やってる事は普通じゃない(2017/03/02)


マスメディアは自社の幹部が中華料理屋で首相と何をやっていたのか、まずそれを書くことから
昨日、IWJやその他多くの市井の人々の情報発信によって首相が赤坂にある中華レストランでマスメディアの幹部たちと夕食会を行ったことが分かっています。今、首相は国会でその疑惑が追及されている通り、大阪の森友学園が開校する予定の国粋主義思想を基礎に教える小学校に、安倍首相が何らかの関与をしたのではないか、と疑いがもたれています。その真実は国会の場での国会議員による追求だけでなく、ジャーナリズムによって明らかにされていくべき性質のものでもあります。ところが当該、「第四の権力」とも言われるジャーナリズム企業の幹部の人たちがこの時期、首相と夕食をともにする、というのはどのような理由なのでしょうか。(2017/02/28)


メディア観戦記 42 木村結 〜森友学園の“安倍晋三記念小学校” と 安倍首相〜 
小学校建設の工事現場に貼られた看板に教育勅語が記されていた。違和感を覚えた豊中市市議会議員の木村さん。その土地がかつては阪神淡路大震災の仮設住宅が立ち並び、この数年は空き地だったので、譲渡価格を照会したが非開示との返事。 それを聞きつけた朝日新聞大阪本社のスクープからこの安倍スキャンダルは始まった。記者クラブに配信される官僚のニュースを追っていたら本当の報道はできない。調査報道が如何に大事か、生活者の違和感、嗅覚が大事かを教えてくれる出来事ではある。報道各社は切磋琢磨して報道合戦を繰り広げて欲しい。市民は真実に迫る報道を応援する。そこに蓋をしようとする局や新聞社は衰退するだろう。因みにこの張り紙を見つけたのは共産党の議員。赤旗ではなく朝日新聞にスクープを譲ったのだとしたら共産党も変わりつつあるということかしら。(2017/02/27)


書店が町から消えて  
 私の住む町から書店が一軒もなくなって何年になるだろう。気がつくと隣の駅前からも書店が消え去った。新刊書店だけじゃなくて、古書店も、レコード店も、レンタルビデオ屋もなくなった。今あるのはチェーンの食べ物屋とスーパーマーケット、理髪店、酒屋、スポーツジム、歯科医などである。文化的なソフトを扱う店がなくなった、ということはそうしたものに庶民がお金をかけられなくなっていることを意味するのだろう。そのことと、インターネットの興隆やスマートフォンの普及は符合すると思う。一人一人が使う通信費代がもしなかったとしたら、本やレコードを買っていた金額にほぼなるのではなかろうか。その一方、書店や古書店やレンタルビデオ店などは急行が止まる鉄道の分岐点の駅に逆に集中している。(2017/02/24)


大学を拠点にした調査報道の始まり  ワセダクロニクル  木村結
2月18日に発足の会を開いた早稲田大学を拠点にした調査報道メディアに関してのツイートです。その名もワセダクロニクル。「ワセダクロニクル(Waseda Chronicle)は早稲田大学ジャーナリズム研究所が運営する調査報道メディアです」(ワセダクロニクルのホームページより) 発足にあたって、まず早稲田大学ジャーナリズム研究所長、花田達朗さんの基調講演が行われました。「花田達朗さん 交流会で、弁護士は秘密保護法対策弁護団400人いるのに、ジャーナリストにはそのような組織がない。秘密保護法や共謀罪に立ち向かう組織を作らなければならない。」(2017/02/23)


関西電力課長の過労自殺をめぐって    熊沢誠(甲南大学名誉教授 労使関係論)
2016年4月20日、関西電力の技術畑の課長、40代のAさんが出張先の東京のホテルで自殺を遂げた。どの方面からの申請だったのかわからないが、この事件について敦賀労働基準監督署はおよそ半年後、これを過労自殺と労災認定している。Aさんの死がマスメディアに報道されるのは、この労災認定後のことである。Aさんは関電高浜原発1,2号機の再稼働に関する原子力規制委員会の審査対応の業務に携わっていた。この審査は3項の流れからなる。(2017/02/20)


画家とグローバリゼーション
グローバル資本主義のもと、先進工業国の様々なメーカーは工場を労賃の安い新興国や発展途上国に移してきた。日本でもフランスでもアメリカでも工場はメキシコや中国や東欧やアフリカ諸国に移転されていくという大きな流れが出来てきた。では、この流れは絵画という「商品」を描いている画家の世界ではどうなんだろうか。少なくとも自動車産業や家電産業や服飾産業などに比べると、そのような大きな流れはないように見える。(2017/02/20)


マスメディアは自社の幹部が寿司屋で首相と何をやっているのか、まずそれを書くことから
主要な大新聞には政治部や経済部以外に社会部があり、社会で起きている様々な事象を追いかけている。メディアの戦後史を取材しているチームもある。メディアの取材班に限らず、社会部と名の付くチームが仮にもあるならば、読者に伝えるべきは自社の幹部が寿司屋や高級レストランで首相と何を話し合ってきたのか、ということではなかろうか。それとも寿司屋の会食では極秘の外交情報や防衛機密が話し合われるから、特定秘密保護法に抵触するとでも言うのだろうか。(2017/02/17)


ニューヨークタイムズを10倍楽しく読む方法  その2 
ニューヨークタイムズを楽しむためにはそこで出てくる単語を理解しなくてはならないですが、そうした英単語の中には学生時代に出会うことがなかった単語もあると思います。そうした単語を毎回、辞書で引くのもよいのですが、学生のように時間のある人は一定の時間に集中的なトレーニングを積むこともできると思います。(村上良太)(2017/02/14)


福嶌教隆著 「気持ちが伝わるスペイン語 リアルフレーズBOOK」  スペイン語ができればアメリカのニュースも読める
研究者から出ている福嶌教隆著 「気持ちが伝わるスペイン語 リアルフレーズBOOK」(研究社)はスペイン語文法の入門編を終えた人には手にしやすい一冊です。コミュニケーションで実際にそのまま使えるフレーズが420も詰め込まれています。たとえば次のようなフレーズです。" Es un secreto a voces " (公然の秘密だよ)(2017/02/12)


テロ等準備罪(共謀罪)の可能性
いわゆる共謀罪の本質は何といっても組織を取り締まることが本質であることだ。組織で犯罪行為が話し合われた、というだけであとは何らかの予備行為があれば犯罪の構成要件を満たすものである。この予備行為がどこまで犯罪と密接した行為を要件とするのか未だ明確ではないらしい。しかし、考えられることは仮に100人の組織があったとして、そこで共謀があったとすれば、その中の1人が予備行為をしたら、100人全員が逮捕可能になるのではないか、ということである。そして、その予備行為なるものがコンビニのATMで預金を引き出しただけでも予備になるとすれば恐ろしいことである。(村上良太)(2017/02/11)


メディア観戦記は一休み で、サンクトペテルブルクの旅   木村結
木村結さんのメディア観戦記は現在、お休み中です。ロシアのサンクトペテルブルクを旅しているところです。仕事の終わったあと、毎晩、テレビの前にすわって、TV画面の写真を撮影し、報道内容をメモしツイートする、という生活も今、小休止ということになります。(2017/02/08)


ニューヨークタイムズを10倍楽しく読む方法  毎日の小さな”投資” 村上良太
 「ニューヨークタイムズを10倍楽しく読む方法」。なんという大仰なタイトルだろう。それはともかく、ニューヨークタイムズは腐っても鯛、西側世界の新聞の中心的な位置を戦後一貫して担ってきた媒体であることは間違いない。しかし、その新聞を日本人が十分に活用できていないと思えるのが残念だ。ソーシャルメディアで時々、ニューヨークタイムズでこんな記事がある・・という情報がチラホラ出回っているけれど、僕の見るところ多くの人は直接英文の記事を読んでいない。誰かが要約したものを拡散しているだけだ。自分で記事をセレクトしたり、記事を自分で直に読んだ時のダイレクトなインパクトはそこにはないのだから(2017/02/04)


わが憧れのインド旅行 〜高額紙幣騒動、「天空の町」そしてダージリン〜 2 宇崎喜代美 (バンコク在住)
 ホテルからメトロの駅が歩いて5分のところにある。駅にも500,1000ルピーは受け取れないと告示してある。しかしここで最初の小さな幸運に出会った。一日有効乗車券のみカードが使えるというので購入しニューデリーの駅に向かった。あー電車に乗れてよかった。でもインドで仕入れたいネックレスの部品の店でカードが使えなければどうしよう。ニューディー駅からオールドデリーのめちゃくちゃにごみごみしてエネルギーの塊みたいなバザールの間を歩いて店を探した。オールドデリーの中にある店に行けと在バンコクインド人の友人から勧められていたのだ。(2017/02/01)


わが憧れのインド旅行 〜高額紙幣騒動、「天空の町」そしてダージリン〜 1 宇崎喜代美 (バンコク在住 通訳・コーディネーター) 
 インドといえば、いろいろなイメージがある。人口12億、百何十種類の民族がいて、公用語になっている文字は14種類、カースト制があり貧富の差が激しく、世界遺産的レベルの建物がいたるところにある。現在では教育が画期的で人類の頭脳と言いわれる人が数多く出ている。日本人とはかけ離れた、彫が深くまつ毛の長い大きな目、髭、シーク族のターバン。そして私にとってインドとは、ボリウッドダンスの国で、ものすごく惹かれる。私はダンスなんか絶対しないと思ったのにボリウッドダンスにはまった、その結果6年も踊っていた。最高に踊っていたころは一年に500時間ほどにもなった。(2017/02/01)


フランス人の辞書  日本人も使える、よい仏仏辞書についてフランス人に問う
文法書をのぞくと、語学の習得に一番欠かせないものは何語であれ、よい辞書に他なりません。そして、辞書はただ単に必要ができた時にひく、という使い方だけでなく、小説やエッセイを普段娯楽的に読むのと同様に、辞書も読んで未知の言葉を覚える、あるいは知っていた言葉について別の意外な意味を発見する、新しい使い方を覚える・・・というそれ自体が一種の娯楽にもなりうるものであると思います。言葉について学ぶ、ということ自体が娯楽になりうるからです。辞書にはその言葉を話す人々の歴史や文化、伝統、思想、エスプリが詰まっています。(村上良太)(2017/01/31)


情報の統制と価格の統制  社会主義経済と”戦時下”の経済  そして <資本主義の危機  国家を財布代わりに利用する企業>
  1991年にソ連が崩壊し、社会主義国家群の経済運営が資本主義国家群に比べて生産性の点で大きく劣っていることがそれ以後は常識となりました。しかし、いったいどこがまずかったのでしょうか?グローバル経済の推進者である経済学者の伊藤元重氏は「入門 経済学」の中で、社会主義国家群の経済運営が資本主義国家群の経済運営に劣っていた大きな理由として価格統制を指摘しています。 1、価格という情報 伊藤教授によると、市場経済においてはモノの価格は社会の実態を反映した「情報」です。そこには需要と供給が如実に反映されていて、その均衡する点で価格が決定されるからです。だから、津々浦々各地でどれだけのモノが必要とされているか、という実態がモノの価格に反映されます。イカが不足していればイカの価格が高騰します。(村上良太)(2017/01/29)


メディア観戦記 40  木村結
■映画「沈黙」の舞台挨拶で。市民も芸能人も不断に声を挙げて欲しい/窪塚洋介「悪魔のような連中」政府の原発対応を批判  ■IWJ 「共謀罪がないと国際条約批准ができない!」と主張するも、その理由を説明できない外務省。「諸外国は作った」と言うが、どの国か「わからない」――「共謀罪」法案についての民進党国対ヒアリング 2017.1.19(2017/01/29)


メディア観戦記 41   木村結
■#朝日かたえくぼ28日 「訂正でんでん」 新種ですか? (2017/01/29)


映画における男女の非対称性  after 50
長年、フランスと言えば日本の少女礼賛趣味と異なり、成熟した大人の女性を尊重する文化だと思ってきました。僕が勝手にそう思い込んだわけではなくて、先人たちが雑誌や本などで時に応じてそのようなことを書いてきたのを読んでいたのです。たとえば、フランスではワインと同じように熟成した女性を好む、とか。実際に、映画の世界ではカトリーヌ・ドヌーブや、ナタリー・バイ、イザベル・ユペールと言った年配の女性たちが今日も主役をはり、恋や冒険の人生をスクリーンに披露しています。ところが、フランスでは50歳から65歳までの女優が映画でもテレビでも出演する機会が非常に少ない、と俳優の組合AAFAから抗議の声が上がっています。(村上良太)(2017/01/19)


日本国という宗教─日本の危機─ 落合栄一郎
  以下の文章は、日刊ベリタ2008年1月に掲載されたものを再掲載するものである。ただし、最近の政情の変化を取り入れるため、最後の部分を少し変更し、書き加えた。(2017/01/18)


メディア観戦記 39   木村結
■メディア観戦を続ける意味 を書きました。 私が何故#報ステや#NEWS23の写メを撮りつぶやいているのか? 是非お仲間になってください。日刊ベリタでは、観戦記も掲載中です。■14日 朝日新聞  過酷事故を起こしても税金で補填。企業は利益を貪るだけ。原則40年をなし崩しにする関電。火力発電の方が高くつくという関電のプレスをそのまま報道はやめるべき (2017/01/15)


学歴社会の大切さ   村上良太
学歴社会がなぜ大切か、というと、学歴社会であればいわゆる一流企業とか一流大学などの組織は一流大学出の無傷な若者ばかりを採用します。それがなぜよいのか、というと中小零細企業の視点に立てば学歴はイマイチでも真に素質のある若者を獲得できるチャンスなのです。中小零細企業主たちにとって本当に怖いのは大企業が学歴などにこだわらず真に力のある若者を採用し始めることです。(2017/01/12)


4大学のメディアゼミの合同発表会を聴きに行く   木村結
学童疎開協議会のメンバーからのお誘いを受けて、立教大学、茨城大学、法政大学、大正大学合同によるメディアゼミの合同発表会に初めて参加させていただいた。現代の若者がどのようなことに関心を持っているのか興味津々。最初に私を含めた4名は学童疎開を経験された、つまり80歳以上の方々ですと紹介されてしまい面食らってしまったが、平均年齢20代の集団に身を置くのは何十年ぶり。どのゼミの報告も興味深く、5時間の長丁場ではあったが、報告会に参加して良かった。将来メディアで仕事をしようと考えている、漠然と憧れている若者たちが何に惹かれ、どう学び、解決しようとしているのかの一端を知ることができた。以下、率直な感想を綴ってみる。(2017/01/09)


メディア観戦記 38   木村結
■1月7日 ニュース女子のMCは東京新聞の長谷川幸洋氏なのですね。こんなところまで堕ちるとは ■7日 4大学によるメディアゼミの発表会に来ています。 大学生が何に興味があり、どのように解決しようとしているか? とても興味深い会でした。 ■#朝日川柳 7日 明けまして無かったことにオスプレイ 前期だの准だの言われ古希祝い 准の字の濁点外し旬とする ☆薩摩見て越後はフンドシ締め直し 新年は一月二十日からのよう フォードに味占めトヨタに難癖 今日はもう七草光陰矢の如し(2017/01/08)


バブルとデフレ 時代の激流の中を翻弄される日本の家族
90年代はバブル崩壊後にデフレが進行した時代でしたが、当初は僕も面白おかしなタッチで牛丼(安売り)戦争などの番組を作っていました。1998年のことです。前年の1997年は山一証券が倒産した年で、不況がただならぬ本物であることが明らかになった年でもあります。そんな最中に気楽と言えばよいのか、僕も「牛丼戦争」などを作っていたんです。すき家と吉野家の一杯250円の戦争を軸に神戸らんぷ亭も参戦して。以前は400円くらいだった牛丼です。昔は牛丼は贅沢な食べ物に思われたけれども(僕が子供の頃は牛肉は貴重だった)、250円になって貧者の食べ物の印象が強まりました。1本目で視聴率がよくて二本目を作ったのは夏ごろでしたが、さすがに2本目を作っていると冷や汗を感じるようになりました。このまま安売り戦争を続けていったらとんでもないことになる・・・と感じたんです。(村上良太)(2017/01/05)


2017は良いナンバー   村上良太 (2017 is a good number)
昔の子供にはスマホもゲーム類もなかった。電車でやっていた遊びは切符に押されている4ケタの数字を足したり引いたりして10にすることだった。たとえば2017だったとすると、これは極めてシンプル。2017=2+0+1+7=10 でOK。当時僕が乗っていたのは大阪・京都・神戸間を走る阪急電車だったけれど、これは電車に乗った時の子供たちの遊びだった。(2017/01/03)


現代人が筆をとるとき 〜なぜ書くことを人に勧めるのか〜
日刊ベリタに書くようになっておよそ8年が過ぎました。最初は公の世界に自分の拙い文章を投じることに不安を感じていた筆者は、今では編集者の1人として他人に書くことをお願いする日々を送っています。その中には本職の作家もいれば、書くことは本業ではなく他に仕事を持っている人もいます。そして、日本ばかりでなく、海外の人にも、様々な大陸の住民にもベリタに書いて欲しい、とお願いをしています。僕は本業の物書きではありませんし、作文指導をする教師でもありません。ならば人に勧める資格があるんだろうか・・・いったいなぜそんな自分が人に書くことを勧めるのだろう、と考えてみました。(村上良太)(2016/12/19)


NHKのOBと共に西門に立って 木村結 (メディア観戦記・番外編) 
「政権が右と言うものを左とは言えない」マスメディアのトップの発言とはとても信じられないことを豪語した籾井NHK会長。NHKのOBたちは安閑とは老後をおくれないと立ち上がり、定期的に古巣の前で抗議行動をしている。私も招かれて、NHKの視聴料の支払いを拒否している人が増えていること、職員が内部から声を挙げてくれるよう、そしてそれを私たちは応援し続けると伝えました。(2016/12/17)


メディア観戦記 37   木村結
■12月16日 #報ステ 事故作業で139mSv被曝 々綻腺がんで初の労災認定 40代の東電社員 約20年福島第一などで原子炉の運転や監視業務 1号機3号機の爆発に遭遇 原子炉水位の確認やポンプへの給油 事故後1年2ヶ月間事故対応 →2014年4月甲状腺がん発症  ■#報ステ 安倍総理に聞く◆‘鶻幹事長 ロシア側に鋭く切り込んでいくべきだと思います。 国民の皆さんの大半はがっかりしているということは、我々も含めて心に刻んでおく必要がある。安倍氏 これはロシア側に言ったことですね (2016/12/16)


近くて遠い国  日本の野党はあと50年は勝てないという仮説
隣の韓国では大統領が国家機密を友人に漏洩して政府外の人間から私的にアドバイスを受けていたことが暴露され、反政府デモが2か月近くにわたって続き、ソウルだけでなく地方都市も含めて100万人以上が政府打倒の集会に参加しました。その動きは検察もマスメディアも動かし、ついに大統領の辞職声明を勝ち取るに至りました。このことを見て、政府が理不尽な行動を行った場合は隣国ではあのような運動が盛り上がって政府を倒すことができるが、なぜ日本ではそうしたことが起こらないのか、という意見を見聞します。(村上良太)(2016/12/10)


メディア観戦記 35  木村結
■11月28日 #NEWS23 カリスマの死に悲しみ広がる カストロ氏死去 共産党による一党独裁 教育・医療無料化 広島を訪問した際も被爆者の生活を心配し、原爆投下をテロと非難し続けた と紹介しながら財産を没収され米国に暮らすキューバ人が歓喜している様子やトランプの罵倒を紹介 /両論併記? ■#NEWS23 駆け込み?パソコン大量購入 自民政務活動費半額返還へ 仙台市民オンブズマン 政務活動費を使い切るための駆込み購入ではないかと指摘 1792万円のうち840万円を返還決定 /70台のパソコン 1台25.6万円 今時こんな高いパソコン買いますか? 全額返すべき(2016/12/10)


メディア観戦記 36   木村結
■12月9日 #報ステ 琥珀の中にありのまま 1億年前の恐竜の尻尾 富川さん 中国の古生物学者邢立達氏はミャンマーの琥珀アクセサリーの売店に2年間通いつめて発見 東山教授 尻尾が入っていると通い続けて見つけた彼も凄いし彼の研究を許した環境が羨ましい 富川氏 日本は効率求め過ぎですね ■#報ステ 原発事故処理費21.5兆円◆〜電線を持たない新電力の送電線使用料に上乗せ これが通ると本来利用者に還元される利益は還元されない 処理費用が更に膨らめば利用者が自動的に負担することに (2016/12/10)


トランプ・ステッカーへの復讐
アメリカに住んでいるアメリカ人の私の知り合いが少し旅行をして帰ってみると、共同住宅の共同車庫に駐車していた車がやられていた。といっても窓を割られたり、盗難があったのではなかった。車に張り付けたステッカーに危害が加えられていた、というのだ。そのステッカーとは米大統領選のトランプ候補支持のステッカーだった。ステッカーを買って車に張り付けることで、トランプ候補の資金を支援する、という草の根キャンペーンが行われていたのだ。(2016/11/24)


トランプをどう見るか ヨーロッパの評価基準は人権  飛田正夫 
 米国の大統領に選ばれたトランプについて、ドイツやフランスの政治責任者や各政党でそして市民が話題にしているのは、日本のような経済関係ではなくて、女性や移民・難民に関する差別や人権違反のことなのだ。(在パリ)(2016/11/21)


安倍首相とトランプ次期米大統領の話し合いをめぐって
安倍首相が米時間で今月17日、ニューヨークでドナルド・トランプ次期米大統領と会談した件を巡って、安倍首相を非難する批判記事をたくさん目にしました。批判の理由としては未だ、オバマ氏が大統領でありオバマ氏に失礼であるという外交儀礼的なものもあれば、日本のアメリカへの従属ぶりを批判するものもあり、ドイツのメルケル首相のトランプ氏への客観的な対応と比較して恥ずかしいといったもの、さらには今回の会見の中身はなかった、というものもありました。そういった批判はしかしながら何よりも安倍首相憎し、という思いが前に出すぎてしまってトランプ氏と安倍首相が会った意味合いを矮小化し過ぎているのではないか、という印象を持ちました。(2016/11/20)


メディア観戦記34   木村結
■ #朝日川柳18日 ☆つらいけど いきるときめた (2016/11/18)


とほほ 対訳戦記・・・
恥をしのんで対訳というものに挑戦しています。日刊ベリタで過去に対訳した言語は英語とフランス語ですが、対訳を載せる、ということはつまり、翻訳の間違いをしたら丸わかりになってしまいますから、最初はちょっと勇気がいりました。でも、それを押し切って対訳を始めた理由は寄稿してくれたり、インタビューに答えてくださったりした外国人の方にとって基本的には対訳の方がよいのではなかろうか、ということでした。せっかく時間と労力を費やして文章を書いたり、質問に答えたりしても日本一国にしか読者がいないとしたら、きっとインセンティブは制約されるんじゃないか、という気がします。(2016/11/13)


相似と相反     岩宙平 ( 指揮者 在プラハ)
最近めちゃくちゃ忙しいので、合間を縫って本をよく読んでいる。ここ数週間はイスラエルの指揮者バレンボイムとパレスチナの文学研究者サイードの対談集「音楽と社会」を読んだ。原題は「相似と相反」と言った方が正しいが、内容的には邦題でいいような気もする。内容は音楽や社会問題に関して二人が会話している様子を文にしたものなのだが、非常に興味深かった。特にサイードの提唱する「対話の概念」は現代のヨーロッパにおける移民問題の(もしかしたら実態とかけ離れてるかもしれない)市井の狂騒をうまく言い当ててる感じがして恐れ入った。(2016/11/07)


TVとネット  〜ネットの未来はバラ色か テレビの未来は灰色か〜  村上良太
最近、マスコミ界で著名な方がテレビはもう終わったコンテンツである=「オワコン」だとツイッターで発言していました。その方の友達も誰もテレビを見ていないし、ネットではいろんな情報があるのだから完全に地上波のテレビは無視してよい、という意見です。こうした意見は新しいものではありません。10年近く前からネトウヨの人々を中心に「マスゴミ」キャンペーンが張られ、マスコミは腐っているから、新聞は取らなくてもいいし、テレビも見る必要はない、必要なものはネットで無料で得られる、と散々言ってきたのです。今回の著名な方の発言も、根底は同じです。(2016/11/06)


日本のテレビ放送人の草分け 「報道のお春」 吉永春子さんが亡くなる 享年85
TBSテレビで「魔の731部隊」「天皇と未復員」など数々の話題作を作った吉永春子ディレクターが高齢のため都内の自宅で亡くなりました。享年85.吉永さんは「報道のお春」と呼ばれ、「民放の雄」「報道のTBS」と呼ばれた時代を築いたテレビ放送人の草分けの一人でした。 (2016/11/05)


フランスで命を狙われるタイ人たち    Ryoka (在仏ブロガー)
2016年10月13日にプミポン国王が死去して以来、タイでは国民のほとんどが喪に服しているという。道行く人々は皆、黒い服に身を包み、街中の看板が国王を追悼するものに変更されているらしい。このようなタイの現状を聞けば、日本人の多くは、「そりゃそうだろう。70年間も現役君主としてタイと共に歩んできた人物なのだから、その死を国民が悲しみ追悼するのは当然のことだ。」と思うだろう。実際、日本では大手メディアに限らず、タイの専門家や“タイ通”を自称するブロガーのほとんどが、追悼一辺倒の発信を続けている。しかし、すべてのタイ人が国王を“愛していた”というのは大きな誤解だ。(2016/11/04)


メディア観戦記32   木村結
■11月4日 #Jチャン NHK受信料憲法判断へ NHKは受信契約を強要 これは憲法の契約の自由に反すると訴えているが、1、2審ともNHKの言い分を支持 受信料不払いが23% 訴訟は200件を超える 最高裁は15人の裁判官で憲法判断 /司法は憲法を守る原点に立ち戻れ!三権分立を示せ! ■混乱の中でまたもや強行採決 マスコミはTPPの内容を殆ど報道せず、まるで箝口令でも敷かれているよう。多分自民党議員も内容を知らずに賛成している。(2016/11/04)


メディア観戦を続ける意味   木村結 
テレビの報道番組を観ながらついついツッコミを入れては息子に嫌がられていました。ひとり暮らしになってからはひとりでブツブツ言うわけにもいかず、Twitterでつぶやくようになりました。最初はツッコミを入れ溜飲を下げていましたが、ネトウヨ(※ネット上で右翼的発言をする人)と方向性こそ異なるもののやっていることは同じではないか?聞けば、テレビ局にはバッシングの電話が連日かかってきていると。テレビ局は寄せられた電話やFAXの内容をスタッフに回覧していると。バッシングの中には「〇〇はサヨクだから外せ」とか「偏向報道はやめろ」とか番組の内容には触れていないものが多いと。Twitterでもそうですが、誰かからの指令の下に一斉に行っているのではないかと思われる同一のフレーズの使用が特長です(2016/10/29)


' Je suis WALLON'  欧州人が「私はワロンだ」と言っている  欧州連合とカナダの自由貿易協定の行方
 去年の風刺新聞社、シャルリ・エブド襲撃事件の後、’Je suis Charlie' (私はシャルリだ)とプラカードを掲げて抗議をするフランス市民が話題を呼びましたが、今、「私はWALLLONだ」というのが最新版になっています。このワロンって何か?と思ってたら、ベルギーのニュースが入ってきました。欧州連合とカナダが交渉してきた包括的な自由貿易協定であるCETAが「ワロン」のために頓挫しかけているのだ、と。(2016/10/25)


メディア観戦記 31   木村結
■10月22日 台湾の蔡英文(ツァイインウェン)政権が2025年までに全原発廃炉決定 福島から学んで、と。年内可決を目指す。 ■#スーパーJ #高江の住民に対して 触るなクソ 触るなコラ どこつかんどんじゃこのボケ 土人が 土人が触るなコラ 29歳の大阪府警の機動隊員の顔に今回もボカシを入れている。記者から「潜在的な差別意識では?」 菅氏「そこはまったくないと思います」/なぜ即答できるのか不思議(2016/10/23)


戦争は少年の私に何を残したか 昭和の少年と戦争の記憶  子安宣邦 ( 近世日本思想史 大阪大学名誉教授 )
昭和16年12月8日の対米英開戦の報を知らせるラジオの臨時ニュースの高ぶった声を、私はなお鮮明に耳の底に残している。そのとき私は9歳であり、小学3年生であった。そして終戦の詔勅を聞いた昭和20年8月15日は、県立川崎中学校(川中)1年生の私にとって夏休み中の一日であった。すでに13歳であった。いま私はこの10歳前後数年間の戦争と戦後の記憶を思い起こしながら、何が消え、何が残っているかを書きたいと思っている。(2016/10/17)


シャルリー・エブドはなぜイタリア人の被災者をラザニアに例えたのか 〜 風刺漫画について〜  Ryoka
9月初旬、日本では「イタリア人の被災者をパスタに例えて非難殺到」などと報道された、シャルリー・エブドのFelix(フェリックス)の風刺画について、イタリア人の映画監督 Francesco Mazzaが、なぜあのような風刺画になるのか、シャルリー・エブドのホームページで説明している。この口頭弁論形式の寄稿を読めば、今後どんなに気に食わない風刺画がネット上に出回っても誰も批判できないような内容になっているので、ここに紹介したい。(2016/10/16)


【編集長妄言】“真実後の日本政治“と”真実後の大学教授“ 虚偽を振りまいているのは誰なのか  大野和興
 日本の自衛隊がPKO(=国連平和維持活動)を行う南スーダンで武力衝突が拡大し、1週間で60人が死亡した。 これはロイター通信が14日、南スーダン政府軍の報道官の発表として伝えたもので、政府軍と反政府勢力の戦闘などにより、過去1週間で少なくとも60人が死亡した。反政府勢力が、政府軍兵士11人と市民28人を殺害し、 反政府勢力も21人が死亡したとしている。(2016/10/16)


中身のない言葉が蔓延する今、再読したい戯曲はヴァーツラフ・ハヴェル作 「ガーデンパーティ」かと
日本はソ連に近づいている、と言ってよいのではないでしょうか。経済は好調であるとか、男女の平等は進んでいるとか、自衛隊が活動する所が「非戦闘地域」とか、戦闘ではなく衝突だ、とか。どこにこれらの言葉の真実があるのか、もはや国民にはわからなくなりつつあります。そうした今、ふと思い出されるのが、ソ連に威圧されていた東欧の小国、チェコスロバキアの天才劇作家ヴァーツラフ・ハヴェルが書いた「ガーデンパーティ」という戯曲です。(2016/10/13)


日本の幻想の二大政党制  政策論争のない選挙と見せかけの国会論戦と
  アメリカの大統領選挙をインターネットを通して昨年来、観察してきましたが、日本とアメリカの政治システムの違いはあるものの、それを越えて最も痛切に感じられることは日本では政策論争が選挙の前に何もない、ということでした。アメリカの大統領選挙に比べれば、選挙の公示から投票まで期間がごくわずかしかないのに、そのわずかな期間ですら、与党は争点をずらし、争点を見せまい、として重要なイシューを隠しています。たとえば「消費税引き上げを延期してよいかどうか国民に真意を問う」として衆院が解散された2014年の衆院選では衆院解散から投票日まで24日間、公示から投票まではわずか13日しかありませんでした。アメリカの大統領選が1年以上かけて候補者をふるいにかけていくのとはまったく質量ともに比較になりません。二大政党制になれば本格的な議論が行われる、というのは幻想にすぎなかったのです。(2016/10/11)


メディア観戦記 30   木村結
■10月7日 (2016/10/08)


親を出しぬく若者になろう  格差社会では子供自身の情報収集力が夢の実現の鍵を握る  村上良太
新聞に「おやじの背中」みたいなシリーズが組まれて、いかに父親が偉大だったか、いかに父親の背中を見て育ったか、いかに父親が自分を愛し、思ってくれたか。そんな涙と愛の美談がてんこ盛りになっています。たしかにそんな父親もいるでしょう。しかし、親というものはいろんな親がいて、素晴らしい親もいればそうではない親もいるのです。親が子供のことを理解しているか、と言えばそんな親もいると思います。でも、そうでない親もいるのです。子供が何に悩んでいるか理解不能であるばかりか、そういう想像力もない親も存在するのです。(2016/10/05)


言葉とその中身  「左翼リベラル」とは何なのか?
インターネットの世界におけるソーシャルメディアが盛んになって、毎日、各界の著名人のほか、一般の市民もあふれるほど多くの言説〜自己の発言であれ、他人の発言の反復であれ〜を行っています。特に、ツイッターやフェイスブックのように、書き込めるスペースが小さなメディアの場合は言説が基本的に単純化された短いテキストが中心になっています。そうした環境では言葉や概念がそれぞれ何を意味しているのか、その定義を確認し、共通認識を持つことが難しくなっています。(2016/09/29)


アシモフの「ロボット工学三原則」と殺人ロボット兵器  大野和興
 いまや古典となったSF(サイエンス・フィクション)の名作にアイザック・アシモフのロボットものがあります。科学が進み、人間のように感じ、考える人型ロボットの物語です。『われはロボット』と題されたその作品の中で、アシモフは「ロボット工学三原則」なるものを打ち出しました。(2016/09/29)


ヒラリー・クリントン 対 ドナルド・トランプ 第一回目の討論会(9月26日)  ヒラリーの余裕 
アメリカ共和党と民主党の大統領候補の3回のTV討論の1回目が9月26日に行われた。ヒラリー・クリントン候補(民主党) 対 ドナルド・トランプ候補(共和党)である。討論は90分で、6つのトピックをそれぞれ15分間論じていく。アメリカの税制(企業減税か、富裕層への課税か)、自由貿易協定の是非、核兵器などの対外軍事政策、警察と銃器の問題など、予備選でもさんざん論じられてきたテーマでもある。討論を見た人の印象だが、いくつかの外国紙の報道ではクリントン氏の方が優勢だった、と観る人が多かったようだ。トランプ氏が特に失敗した、という印象はなく、これまでの共和党予備選と同様にマイペースで話をしていくのだが、今回、1つの変化が見られた。それは討論相手のヒラリー・クリントン氏のスマイルである。(2016/09/28)


押し寿司    木村結
私が幼い頃、ケーキなどと言うおしゃれな食べ物は知らなかった。大晦日に一緒に歳を重ねる習慣がまだ残っていた新潟の田舎なので、個別の誕生日にお祝いをしてもらう風習もなかった。しかし、若い頃から横浜の親戚に何度も行っていた母は、オーブンがなかったのでケーキこそ焼けなかったが、家族のお誕生日にはいつも押し寿司で祝ってくれた。(2016/09/25)


メディア観戦記 29   木村結
■日刊ゲンダイのツイートのリツイート 「石原慎太郎元都知事が、豊洲の土壌汚染対策に費用をかけたくなかった裏には、1400億円かけて救済した「新銀行東京」の存在がありました。 #日刊ゲンダイDIGITAL」 ■#報ステ  22日 ラッジ市長は五輪招致反対を公約に当選。 五輪はある種の夢だが、ある時点で悪夢に変わる。2024年大会よりもっと意義のある計画がある。サービスを向上させ他のヨーロッパの首都と同じくらい価値のある街を市民に取り戻したい /ローマ市長の英断に賛辞❗ 報ステスタッフGJ(2016/09/24)


民進党新体制と安保政策
 民進党代表戦で右派の野田派に属する蓮舫参院議員が選ばれ、その幹事長に野田佳彦元首相が就任しました。野田氏は蓮根のように蓮の花(蓮舫)を支える、と記者団に語りました。このような人選に「驚いた」という人もいますが、野田派の蓮舫議員が野田元首相の影響力の下にあることは言うまでもありません。折しも沖縄のヘリパッド建設を巡り、政府の強硬姿勢に対して住民の闘争が激化している最中のことです。この蓮舫=野田ラインの野党第一党の新体制は今後の政局にどう影響するのでしょうか。そこで日刊ベリタの2004年の記事を振り返ってみたいと思います。2004年の志村宏忠記者の記事によると、蓮舫議員は参院議員に初当選して、父親の郷里である台湾を訪ねています。この時の政権は民進党(正式には民主進歩党ですが、略せば日本の民進党と同じ名前です)の陳水扁政権で、中国からの独立を旗印に当選を果たしていました。蓮舫議員は日本の参院議員として、陳水扁総統と会見したほか、呂秀蓮副総統らの討論会にも参加しています。(2016/09/17)


2016年秋の憂鬱  熊沢誠(甲南大学名誉教授 労使関係論)
今月21日、私は78歳の誕生日を迎える。このところのメランコリーな気分もひとしおである。今年になってからとくに、体力や気力や記憶力の衰えを痛感している。幸せにもどこといって内臓や足腰の不具合があるわけではないけれど、例えば長時間、睡眠や勉強や歩行を続けることができなくなった。同年齢の、なんであれ行動をともにしてきた妻もまた、物忘れが多い、速く歩けないなど、衰えを訴える。これまでのような「行動する老カップル」のありようをいつまで続けられることだろう。恥ずかしながらこのごろは駅の階段など手を携えて降りる。どちらかが転んでどこかを痛めて寝込んだりすれば、と心配だからである。(2016/09/14)


メディア観戦記 28   木村結
■ 9月11日 東電株主代表訴訟第27回の口頭弁論後の記者会見と映画「太陽の蓋」上映後の対談です。 ■ジャパンドッグスに登録(無料)すると毎週映画&TV放映の情報を知らせてくださいます。CMも一切なし。   ■太陽の蓋@DENKIKAN 上映スケジュール|映画の時間  ■河野太郎氏のツイートをリツイート  「この夏、エネ庁の中を怪文書が駆け回っている。その怪文書を持って、議員会館の中をせっせと回る官僚もいる。それをすっぱ抜いたのが9月8日付けの毎日新聞の記事だ。」  ■原発推進の理由 資源小国→電力不足→コストが安い→安全でクリーン→ 核燃サイクルは不可能、電力は足りている、コストが最も高く、最も危険、 →それでも原発推進の不思議 /廃炉費:新電力も負担 政府調整、料金に上乗せ - 毎日新聞(2016/09/11)


パレスチナの演劇人と共同制作の舞台 「ミラー」  2016年の現実を映し出した鏡のような舞台  そして国境を越えるユーモア
先週、東京で幕をこれから上げようとする「ミラー」という舞台について紹介する記事を書きました。パレスチナから2人の演劇人〜演出家と俳優〜を招いて、東京演劇アンサンブルが彼らと共同で舞台を作ったのです。その幕が昨日上がりました。限られた夏の時間枠の中で当初は脚本もなく、文化も状況も言語も異なる他者と舞台を作り上げて予定通りに幕を上げるのは相当に難しかったに違いありません。しかし、舞台は想像以上に面白い。パレスチナの演劇人の観察力とユーモアに日本の劇団員たちも(そして観客も)触発され、2016年の世界が映し出されていたと感じました。「ミラー」=鏡、というタイトルの通り、それはまさに今の私たち自身の自画像でもあります。(2016/09/10)


育毛剤の広告  いかに自己嫌悪を起こさせるかにしのぎを削り、努力しろ、闘えと説く  だがその効果は?
  電車には多くの薄毛の男性が乗っていて、彼らが目を留めるのが車内に吊られた雑誌広告。そこには薄毛がもてはやされる時代が来た、というようなことが書かれています。これは最近インターネットで見た育毛剤の動画広告の冒頭です。今まで不幸だった薄毛の人たちがついに解放される時代が来たか、と言えばその宣伝ではすぐに、そんな時代は永遠に来ない、と冷や水をかけるのです。だから、闘え、育毛剤を買って薄毛対策をせよ、という趣旨です。しかし、この宣伝を見てハッピーになった薄毛の人はいないでしょう。むしろ、嘲笑われている、と思うのではないでしょうか。もちろん、その育毛剤を購入して本当に薄毛がすっかり解消できたらよいのです。(2016/09/07)


日本メディアの神話  沖縄、南沙諸島、朝鮮戦争をつなぐもの
 この稿を起こすにあたって最初に述べておきたいのですが、僕自身は中国の政権や北朝鮮の政権が好きではありません。とはいえ、これらの国々の軍事力に対して日本の国内新聞が書く記事は世界の基準からすると、非常におかしなものになっているように思えます。中国が空母の建設に取りかかったり、軍事費を増大させたりすることは脅威ですし、北朝鮮のミサイル開発もまた由々しき事態であることは間違いありません。だから、それらの国々の指導者を批判する記事が日本でたくさん書かれています。東アジアで日本が平和を愛するのに対して、これらの国々が一方的に誤った指導者に率いられて軍事力を底上げしているから日本が脅威にさらされている、という文脈です。(2016/09/05)


インドネシアのドッキリテレビ 
 何年か前、インドネシアを旅しました。島と島を結ぶインドネシアの国内航空機に乗りこんで座席につくや、前の座席の後ろについている小さなスクリーンで一斉にインドネシアの国内番組らしい映像が音声付きで映し出されるではありませんか。それは日本で1970年代に流行した「どっきりカメラ」のインドネシア版であるとわかるまでに何秒も要しませんでした。スタッフが人をだまして、その狼狽ぶりを隠し撮りして笑う、というスタイルの番組です。(2016/09/03)


『明日へ』の『外泊』   ─韓国の非正規女性労働者   熊沢誠(甲南大学名誉教授 労使関係論)
  今回、ぜひとも紹介したい作品は、韓国イーランド社傘下、大手スーパーマーケット、ホームエバーの女性労働者たちの闘いをつぶさに描くドキュメントの秀作『外泊』(キム・ミレ監督、2009年)と、この体験にもとづく2014年の劇映画『明日へ』(プ・ジヨン監督)である。しかし、事実の経過は複雑で、映画を一見しただけでは容易には理解し難いだろう。映画紹介としては異例ではあれ、まずは最小限の解説を試みたい。 2007年6月30日、ホームエバーの女性労働者数百人は、巨大店舗の上岩(サンアム)での籠城・占拠に突入する。なぜ、そのような闘いが必要で可能だったのか。(2016/09/02)


2040年の歴史の授業
2040年の歴史の授業はどんなものだろう。たとえばこんな風景だろうか。中学の歴史の授業。先生が生徒におさらいで問いかける。先生 「第二次世界大戦後、日本経済を立て直した政治家は誰かな?山田」 生徒1 「安倍首相です」  先生「その通り。アベノミクスの三本の矢はもうしっかり頭に入ったよね。これは絶対に試験に出るからね。アベノミクスのおかげで、生産が拡大し、労働者の給料は大きく増え、消費が大きく増えたんだったね。それでは、日本の国防を立て直し、世界で再び戦える国にした政治家は誰かな、田中」 生徒2「安倍首相です」(2016/08/30)


メディア観戦記 27  木村結
■8月30日 テレビ朝日に電話して、今夜も原発情報を。 (2016/08/30)


鴨    木村結
福島第一原発事故から5年。山菜やキノコ類、食べられなくなったものはたくさんあるが、私にとってはジビエ料理が食べられなくなったのが最も辛い。中でも鴨。新潟で暮らしている頃、猟が解禁になるといただくことがあり、母が料理をしてくれていたが、主に鴨鍋で、取り立てて感動したことはなかった。画廊で仕事をしていた頃は美術評論家を招いて会食する機会が多く、ある時、銀座の煉瓦亭で鴨のソテーとオレンジソース添えをいただいた。衝撃だった。(2016/08/26)


メディア観戦記 26  木村結
■ 20日朝日夕刊 ぶっちゃけ聞いてみた 鳥越俊太郎さん (2016/08/21)


メディア観戦記 25   木村結
■NEWS23   8月3日 参院選で隠しカメラ警察が謝罪 (2016/08/07)


「道なき国」への対抗として『論語』を読む  子安宣邦 (近世日本思想史 大阪大学名誉教授)
ミュンヘンのホーエンツォレルン通りを見下ろす一室に着いて一週間がたった。この部屋で私はもっぱら仁斎『論語古義』の現代語訳原稿の整理に励んでいる。「公冶長」と「雍也」の二篇の原稿整理を終えた。日本でやったら二月も三月もかかる仕事を一週間で終えることができた。空間的に自分を日本から隔離しても、ネットは通じている。「道なき邦」の情報は容赦なく私のパソコンに流れ込んでくる。そのことは私の仁斎による『論語』解読作業を妨げることにはならない。むしろ私の『論語』解読作業の動機をいっそう強めるものでもある。私の『論語』を読む作業は「道なき邦」への思想的対抗作業でもあるのだ。(2016/08/05)


トルコに吹きすさぶ強権と弾圧の嵐  大野和興
 7月15日に発生した発生したトルコのクーデター未遂事件。事件後2週間の間に7万人が職場を追われるなど粛清の対象となり、そのうち1万人以上が拘束されているといわれている。(2016/08/05)


メディア観戦記 24   木村結
■  7月30日 精神障害者ら7.9万人、受給減額・停止も 年金新指針で:日本経済新聞  /相模原の殺害事件の直後、こんな政策を平気で出してくる安倍政権は終わりにしなければ、弱者は次々に切り捨てられる。次は貴方と私  ■NEWS23    29日  日銀金融緩和も手詰まり◆ ETFの買入額を約倍にしたにもかかわらず、株価は一時マイナスに。日銀にはもう切るカードがないとの声も。 ■NEWS23  年金運用で5兆円超の損失  きっかけは安倍総理 GPISの前向きな改革を行うとして株式比率を一気に倍の50%に。 日銀は ETF(株価に連動する投資信託)の買入額を年3.3兆円→6兆円にしたが金利政策、国債購入は見送り(2016/07/30)


飛ばし読みの勧め  夏休みだからこそ普段読めないものに挑戦できます 
プルーストの長大な作品「失われた時を求めて」は日本語訳された文庫で14冊〜15冊くらいあったと思います。これを全部読むのはなかなか大変です。でも、僕が懇意にしていただいていたフランスの書店主は「本と言うものは読むのがしんどいところは読み飛ばすものですよ」とよく言っていたものです。読むのが大変になって苦痛になって、ページが停まってしまったまま、永遠にそこでストップするよりも、そこは一気に飛ばして、次の面白くなるところから再び読み続けて最後まで行く方が実りがあるということだと思います。そして、あとで余裕が出たら、読み飛ばしたところを読み足せばよいのです。このことを書店主はsauter(飛ぶ)という単語を使って教えてくれました。これはバッタが地面から飛び立つイメージです。日本語でも「飛ばし読み」と「飛」の字を使うところは同じですね。(2016/07/29)


情況的発言:安倍と「日本会議」をめぐる2題  子安宣邦 (近世日本思想史 大阪大学名誉教授)
「9条は日本人の文化だ」 この質の悪い寝言  憲法の第9条はすでに日本人の無意識に根差す「文化」なのだから、安倍らによるこの改正の企図は挫折せざるをえないという、きわめて耳障りな寝言が朝日新聞(6月14日)の一面全部を埋めた。この質の悪い柄谷行人の寝言をさらに増幅して伝える朝日新聞とは一体何なのか。この新聞とおさらばすべき時期が来たようだ。「9条は日本人の文化だ」という言葉の向こう側から「伊勢は日本人の文化」だという言葉が私には聞こえてくる。(2016/07/28)


非常事態宣言と行政府による司法権の徹底的解体  トルコのケースから
  自民党による憲法改正案の中で、多くの人が指摘しているように、非常事態条項がもっとも独裁につながる危険が大きいことがわかります。いったん非常事態になれば内閣が議会を通さず、法律を制定できる、という意味でただちに立法権の掌握になりますが、それと同時に、注目すべきことは司法権も侵される可能性が高いことです。今回、トルコのクーデター未遂のあとの非常事態宣言下の状況を見る際、トルコの司法界を克明に観察する必要があります。なぜならエルドアン大統領はまず自分に批判的と思われる司法関係者を一網打尽にしたからです。(2016/07/25)


権力への密告による言論統制は看過できない   熊沢誠(甲南大学名誉教授 労使関係論)
自民党の党文化科学部(木原稔会長)は、公式のホームページで、6月下旬から7月18日まで、全国の高校などで行われた授業のうち「政治的中立を逸脱する例」の投稿を募った。「いつ、だれが、なにを、どのように」語ったかを密告させたのだ。むろん、安保法制や強制連行や辺野古移転など、また格差の拡大などの語りも「中立」ではないとみなされよう。「相当な件数」の事例が集まったという。自民党はこの「調査結果」を文科省に報告する一方、「政治的中立を逸脱」した高校教員に罰則を課せるるような法改正を検討するという。木原稔の勇み足なのか、安倍晋三も承知なのか。(2016/07/21)


メディア観戦記 23  木村結
■  7月20日 文春が鳥越さんの女性スキャンダルを出すらしい。健康状態を云々し、それが元気な街宣で払拭されると、次は女性ですか? 日本はニュースランキングで芸能ネタやスキャンダルがダントツトップ。選挙の期間くらい政治を議論しませんか?民度が試されています。 ■NEWS23  19日 きっかけは病み上がり発言 鳥越氏vs小池氏激しい応酬 小池氏 (2016/07/20)


地震の発生確率   谷克彦 (数学月間の会 世話人)
「30年以内に震度6弱以上の地震が起こる確率は,横浜市が78%で最も高く,九州では大分市が54%」などと言われていました.あくまでも確率ですから,いつ地震が起きるかはわかりません.熊本の方が先に大地震が起きてしまいましたね.このような確率はどのようにして出たものでしょうか? 震度(揺れ方)6弱といっても,震源が浅い場合もありますから,震度が大きいものが必ずしも巨大地震(マグニチュードMが大きい)とは限りません.(2016/07/19)


ペンギン・ジョーク    
「ニューヨークのタクシー運転手のジョーク集」というのを買うと、エッチなジョークもあれば政治を笑うものもあり、ここまでは各国共通ですが、中にペンギン・ジョークと言う独特の分野があることに気づきます。ペンギン・ジョークとはペンギンがバーに入ってきてカウンターに上がったり歩き回ったりする。そんなペンギンのふるまい対してバーテンが何かを言うというお決まりのパターンです。ペンギンがバーにやって来る、というシュールな状況に対して、バーテンは極めて日常的なノーマルな反応をする、という落差が笑いの源になっています。(2016/07/17)


ニースの暴走トラック事件   テロなのか、絶望ゆえの単独犯行か  村上良太
ニースで昨日のパリ祭(フランス共和国の革命記念日)の花火大会にトラックが突っ込んで80人以上をひき殺した事件、フランスではチュニジア生まれの男性が引き起こした事件であると報じられています。フランス人からすれば、またイスラム国関係か?と思った人も少なくなく、チュニジア出身ということでその連想をする人もいるようです。チュニジアと言えばイスラム国に最も多数の兵士を送り込んだ国だからです。しかし、未だ、イスラム国などは関与を声明しておらず、それとは違った可能性もあります。パリ在住のアラビア系の名前を持つ知人のメへディ(Mehdi)さん(無神論者)にこの事件についてどう思っているか、聞いてみました。 Q どう感じましたか? A あまりにも悲しい出来事です。(2016/07/16)


父親の教え
一家の父親、山田太郎が子供たちを茶の間に集めて、これからのことについて諭した。太郎「いいか、私の言うことをよく聞くんだ。お前たちが学校でどんな教えを受けてきたかは、だいたいわかっている。『言論の自由』とか、『個人の尊厳』とか、意味のない絵に描いた餅ばかりだろう。だが、もうそんな時代じゃなくなったんだ。いいか、自分が話したいことを話すことに特別な意味はないんだ。個人の意見などに意味はないんだ。よく覚えておきなさい。よいか、一郎、みんなが夏休みに海に行きたい、と言っているときに、山に行きたいとか、そんなくだらないことを言うもんじゃないんだ。・・・」(2016/07/13)


メディア観戦記 22  木村結
■ 7月12日 鳥越俊太郎さん記者会見 ステージ4の大腸ガンや肝臓ガンを克服して7年が経つ。がんを患った人でも都知事がやれること、がん患者に勇気を与えたい 大介護時代を迎える。若者だけに負担を負わせるのではなく先手を打って、そこに税金を使いたい ■鳥越俊太郎さん記者会見 古賀茂明さん登場し、以前、鳥越俊太郎さんに都知事選にでないか?と聞いた。私は応援に回るから、宇都宮さんも降りて欲しい。 (2016/07/12)


世論調査は正しいか?  選挙を終えて  谷克彦 (数学月間の会 世話人)
 昨日参院選が終わりました.改憲勢力が2/3になりました.RDDによる世論調査やビッグデータによる選挙予測通りの状況になってしまいました.RDDによる今回の世論調査では,母集団の性質を代表する正しいサンプル集合であったことになります.特に,ビッグデータによる予測では,今回さらに実証データが増えましたから,モデルの精度はますます向上することが期待できます.(2016/07/12)


ビッグデータによる世論調査  世論調査を問うレポート第三弾 谷克彦 ( 数学月間の会 世話人 )
yahooのビッグデータによる参院選予測では,経験データに今回初めて実現した野党共闘の条件が欠けているのではないか? (2016/07/05)


東電は右翼団体にひれ伏した  東電株主総会報告  木村結
 6月28日東電株主総会は開催された。昨年から原発保有9電力は同日開催に戻し、集中開催への非難などなかったかのようだ。脱原発・東電株主運動が議案提案を始めてから26年目となった今年は303名25万株で9件の提案を提出した。最も株数が多かった2006年727名53万7千株に比べるとほぼ半減してしまった。昨年は、3名のグループが原発推進提案を出し、会場内からも「再稼働推進」の要望が出された。10兆円もの税金をつぎ込まれている事実上の破綻会社であるにも拘らず、「そろそろ配当金も」という再稼働しなければ利益は出ないとの説明をする会社を後押しするような発言も相次いだ。脱原発の意見や質問には多くのヤジが飛び交い、まともな議論を期待する株主の出席は益々減っていく。(2016/07/03)


メディア観戦記 21  木村結
■7月2日  スーパーJチャン 争点憲法改正 無所属にも改憲派 ・ ビックコミックスピリッツの付録に日本国憲法 小学館編集者坪内さん 若い読者と読者とリンクするので。明日発売です。買って応援! プレゼントしても良いかも。 ■2日  報ステ 年金の運用5兆円超損失 株安で…正式公表は参院選後 ・GPIFの年金運用 昨年10月 株式24%→50%に 毎年ほぼ7月初旬に公表していたのに今年は参院選後の7月29日 富川さん 年金の半分を株につぎ込んでいるハイリスク(2016/07/02)


「アベノミクスの弱点」  3年後   グローバル時代の「ルイスの転換点」
アベノミクスがマスメディアの絶賛を浴びて登場して半年後に筆者は日刊ベリタに「アベノミクスの弱点」(2013年6月)と題する文章を書きました。テーマはいくら日銀が金融緩和しても自由貿易の流れと工場や生産施設の海外移転が止まらない限り、実質賃金が上がらないから、アベノミクスは成功しないだろう、ということでした。この原稿を書いたのはアベノミクスが始まっても工場の国内回帰の流れがほとんどないどころか、さらに空洞化が進んでいることが明らかになってきたのを新聞で読んでからでした。デフレ対策は重要と思っていましたから、金融緩和で何か変わるかも・・・という期待は当初持ちましたが、結局、日本企業の世界戦略は変わらなかったのです。むしろM&Aを通して外国企業を買収して海外で稼ごうという戦略が明瞭になっています。あれから丸々3年経ちましたが、日本国内の実質賃金はアベノミクスが始まって3年連続して低下し続けています。(2016/07/01)


世論調査は正しいか? 検証レポート その2  谷克彦 (数学月間の会 世話人)
世論調査の結果と選挙結果が逆転した例が,しばしば見られるようです.賛否が半々(50%付近)の拮抗状態では,標本(サンプル)誤差は大きいので要注意です.信頼度95%にすると,サンプルサイズ200人のサンプル集合をとると7.1%の誤差があります.差が7.1%ですから賛成が50%こすか反対が50%越すかわからない場合は投票による賛否の結論も統計上の誤差で変わりうる、ということになります。ちなみにサンプル数が600人だったら誤差は4%ぐらいになり精度が上がります.一般にサンプル数がnだったら1/√nです.これはnが母集団よりはるかに少ないときに成り立ちます.(2016/06/30)


改憲後の新聞  「プラウダにイズベスチヤ(ニュース)なし、イズベスチヤにプラウダ(真実)なし」
憲法がもし改正された後、新聞業界はどう変わるのだろうか? 「公益」という言葉のもとで表現の自由が規制される上に、特定秘密保護法もあり、面白い記事が今以上に出てこれなくなることが予想されるのである。新聞ファンには耐えられないことだろう。 (2016/06/27)


メディア観戦記 20  木村結
■  6月25日 軍隊によって戦争が止められた事実はありますか?(軍隊が存在する目的は「戦争の抑止」ではないでしょうか、というツィートに対して) ■  25日 米軍との地位協定は、米軍基地がある国は結んでいますが、伊国など基地内の事件でも、自国法律が適用されます。基地の外の事件まで、自国警察が捜査できないのは、日本だけです。日本政府が隷属しているからです 沖縄も地位協定の改正を望んでいます(2016/06/26)


メディア観戦記19 木村結
■  6月18日 週刊朝日は買って応援 日本会議と安倍首相 (2016/06/21)


保守と革新  何が革新で何が保守なのか?
 最近、日本では保守とか革新という言葉の使われ方が曖昧になっているところはないでしょうか。マスメディアで今、注目を集める論客、中島岳志氏(東京工業大学教授)が自身の立場を「リベラル保守」という言葉で掲げています。「リベラル保守宣言」という著書も出されています。この言葉の「保守」とはどういう意味なのでしょうか?筆者は未読なので、詳しいことは不明ですが、最近行われた朝日新聞のインタビューには以下のようなくだりがありました。中島氏の保守と革新という言葉についての考え方が記されていますので引用したいと思います。 Q 「保守的」とされる自民党の改憲草案は、憲法を一気に書き換えようとするものですよね。中島「あの改憲草案は、非常に『革新』的です。・・・」(2016/06/20)


タイのバンコクで読む剣豪小説の味わい 2 バンコク在住 宇崎喜代美 
 異国の食材、料理にストレスがある私は、時代小説に「峠の茶店で団子や黄な粉餅を食べる」とか「江戸で最近評判のうなぎのかば焼」といった表現が出てくるとその場面を想像して頭の中はいっぱいになってしまう。そして小説に描かれた食べものをつくるための材料を日本から持ってきて、懐かしい日本食を片端から自分で作るようになった。何をどのように作るかを考えだすと眠れなくなることもしばしばなのだ。かまぼこ、さつま揚げ、栗の渋皮煮、わさび漬け、漬物、ゆず皮を刻んで入れた蕎麦、ふきのとう味噌、豆腐に納豆、特にシンプルな昔ながらの味を残した食べ物がなんとも恋しく思え自分でつくってみた。。(2016/06/19)


タイのバンコクで読む剣豪小説の味わい 1 バンコク在住 宇崎喜代美   
祖父は東映映画会社の初代の衣装の着付け師だった。そして時代劇好きの祖母に京都で育てられた私は自然と子供の頃から時代劇に馴染んでいた。それがうって変わって職業人になってからはマッハのスピードで飛ぶ飛行機の中で働き、同じ日に別の国や違った時間帯の国にワープするような環境で生きてきた。だから余計飛行機が到着した滞在先の国のベットタイムに本来の自分の世界に戻るための時代小説は手離せなかった。そして、異国の地タイで暮らしだしてからは一層、望郷の念が募り、時代小説はさらに大きな位置を占めるようになっていった。タイに住んでかれこれ二十三年、恐らく五百冊は読んでいると思う。(2016/06/19)


マスコミ各社・選挙前の世論調査の「支持率」は本当に信頼できるのか? サンプル集合の選び方で数字はまったく変わる  谷克彦(数学月間の会 世話人) 
  これから選挙に突入します.世論調査,ビデオリサーチ,こういったものがどれほど正しいのか疑問に思っています.自分は聞かれたことがないのにどうして意見が反映されるのか?わずかなサンプル集合で行った統計的推論が母集団の性質になるのか?素朴な疑問ですが,やはり根拠のない不安ではなかった.これらの前提にはランダムサンプリングであることが必要ですが,誰もランダムサンプリングがなされたことを保証できません.(2016/06/18)


選挙と投票率  なぜ若い世代になるほど投票率が下がるのか  この分析に野党躍進のヒントがある
投票率を年齢別に分析してみると、基本的な傾向として年齢が低くなるほど投票率が低下しており、2014年の衆院選を振り返れば60代が68.28%とトップ、50代は60.07%、70代以上が59.46%、40代が49.98%、30代が42.09%、20代が32.58%となっています。20代に至っては投票したのは3人に1人となっています。この傾向は長期的なものですから、その意味では若い世代の投票率を上げることが野党には必要になるでしょう。以下は総務省の年代別の投票率のデータです。いったいなぜ、年齢が高いほど投票率が高く、年齢が低いほど投票率が低いのでしょうか。(2016/06/18)


あまりの存在の軽さを見せつけたG7の結末 大野和興
 伊勢志摩で開催された主要先進国首脳会議(G7伊勢志摩サミット)は一国の首脳の見当違いの茶番にかき回されるというさんさんたる結果に終わった。一国の首脳とはいうまでもなく日本国首相安倍晋三である。(2016/06/15)


今回の自民党の憲法改正案と、その後に続くであろう憲法改正 実質は改正ではなく憲法の廃棄
今回、自民党の憲法改正案はそれだけでも激変ですが、憲法改正を容易にする、という将来のことも含まれていて、安倍首相は決して憲法改正の試みをこれだけで止めようとは思っていないであろうと思われます。特に、天皇の地位と政教分離の条文、9条、男女の平等、思想・表現の自由などは継続して改変していく可能性はないでしょうか。兵役の義務とか、共同体への奉仕の義務、また宗教上の義務なども将来は書き込まれるかもしれません。大学の役割とか、文化の方針、歴史観などが記載され、さらに新しい行政制度も作られるかもしれません。出生率を上げるための夫婦の目標なども書かれるかもしれません。今回の改憲で、改憲を発議するには衆参両議会の議員総数のそれぞれ過半数の賛成があればよいことになり(自民党改正案 100条)、これまでの3分の2に比べるとはるかに容易に改憲ができる時代になります。(2016/06/12)


ネット記事の無料配信時代の終焉 今後は二分化か
外国新聞によって初めて拓けてきた視界ですが、今、1つの変化が出てきました。それはこれまでネット無料で読めた記事に有料化の波が押し寄せてきていることです。ニューヨークタイムズ、ルモンド、ヌーベルオプセルバトゥール・・・こうした媒体はサンプルとして1か月15本とか、お試しに7記事までとか、無料購読に今、大きな制約をつけています。今後はお金を払わないと読めない新聞になるのです。(2016/06/10)


ペルーの旅2 「リマの悪い女の子」を慕って フリオ・アダムス Julio Adams(Mexican Photographer)
恋の終わりの苦しさを忘れるためにメキシコからペルーにやってきてバイクでアンデス山脈を縦断している写真家のフリオ・アダムス氏。最新の連絡はペルーの首都リマを目指す、という言葉だった。ペルーのリマにはどのような思いがあるのだろうか。「僕はリマに行きたかったんだ。というのはこの町はマリオ・バルガス・リョサの小説に出てくる「悪い女の子」が悪戯を始めた町だから。リョサのこの小説「悪い娘の悪戯」は最高の恋愛小説だよ。・・・」(2016/06/05)


メディア観戦記18 木村結
■ 6月4日 法人税を払わない大企業が多いようですね。 他に、政治資金規正法を改正して支出項目の規制をする。 政治献金を完全に廃止させ、罰則規定を設ける。 公務員の給与を見直す。 (2016/06/05)


ペルーの旅 恋の破局の地獄を経て フリオ・アダムス Julio Adams(Mexican Photographer)
 メキシコの写真家、フリオ・アダムス氏が今、旅をしているのはペルーのアンデスの山々。そこはかつて革命家のチェ・ゲバラがバイクで踏破したコースとも重なるだろう。今回、アダムス氏が旅をしている理由はなんだろうか。(2016/06/03)


バンコクで犬を飼う ポチがやってきた 宇崎真(バンコク在住のジャーナリスト)
「子供のいない夫婦は犬に走る」と言われたりする。我々もそのくちかもしれない。全く犬猫には「素人」だったのが、まっしぐらに走ってしまった、その顛末記である。ポチはタイの古都チェンマイでクリスマスに生まれた。父親はプードル、母親は多分テリアとシーズの血が混ざっている。飼主によれば、五匹誕生してそのなかの一番闊達そうな子犬だという。一日も早く見てみたいと頼んだが、実際に届けられたのは3か月たっていた。 親元で2−3か月は育てられた方がよい、ということすら当時の我々は分かっていなかった。だから無知からのスタートといっていい。(2016/06/02)


2016年の「自由からの逃走」 なぜ独裁者が選挙で生まれるのか
 ドイツの社会心理学者、エーリッヒ・フロム(1900−1980)が書いた「自由からの逃走」という本はナチズムがなぜドイツで熱狂的に受け入れられたか。ヒトラーがなぜ独裁政権を打ち立て、やりたい放題の政治ができたのかを分析した本である。本のタイトルは変わっている。「自由からの逃走」。一度目にしたら忘れられないタイトルだ。人は本来自由を好みそうなのに、自由から逃走する、というのはどういうことか?そして、ナチス・ドイツが台頭したドイツの1930年代から敗戦にかけてがまさに、ドイツ人が自由を捨ててしまった時代だと言う。(2016/05/31)


メディア観戦記17 木村結
■  5月28日 NHKBS1 ドキュメンタリーWAVE 「激論 パリの広場で」  再放送希望0570-066-066  日本では報道されない労働法改悪反対の仏国全土ストライキ  この背景に連日深夜まで広場で激論を交わす学生や市民の姿  「立ち上がる夜」とオシャレな名称の車座民主主義が誕生  ここから学びたい ■  28日 マイケル・ムーア「世界侵略」ぴあの出口調査に満足度100%と回答  原発もなく、女性の地位連続1位を独走中のアイスランド。1975年に女性か蜂起、憲法に男女平等を明記  経済危機の際、破綻しなかった唯一の銀行は女性頭取。70人の銀行家は有罪判決で監獄へ。男はリスクを冒すと女性CEO達(2016/05/30)


外れた世論調査 谷克彦(数学月間の会 世話人)
アメリカの視聴率調査会社ニールセンが,機械による視聴率調査をスタートさせたには1961年.日本も1962年9月にビデオリサーチが設立され,12月より機械による視聴率調査が始まりました.(ビデオリサーチは電通系列) 関東,関西,名古屋の3つの地区では,それぞれ600世帯にピープルメーターPMと呼ばれる装置がテレビに取り付けられ,分ごとのデータが蓄積・送信されています.このシステムはPMシステムと呼ばれます.この他に,オンラインメーターシステムというものがあり,全国に24地区(各地区の200世帯)で実施されています.(2016/05/30)


「同一労働同一賃金」−その日本的なハードルを超えて 熊沢誠(甲南大学名誉教授 労使関係論)
  安倍内閣はこのほど「一億総活躍社会」への政策の一環として、「わが国の雇用慣行には十分に留意しつつ」「同一労働同一賃金」の実現に踏み込むと表明した。日本で際立つ正社員と非正規労働者の巨大な賃金格差を国際相場の2割ほどまでに是正するため、労働契約法、パート労働法、労働者派遣法の改正にも「ちゅうちょなく」着手するという。この政策表明は、安倍晋三にしては上出来ながら、どこまで有効で、どこまでほんものだろうか?(2016/05/28)


バンコクで犬を飼う タイの犬事情 宇崎真(バンコク在住のジャーナリスト)
 タイにも愛犬家は実に多い。犬種もまた豊富だ。シベリアンハスキーも多く見かける。その点では日本と余り変わりないように見える。だが、決定的に異なる点がある。それはどこにも「野良犬」がたむろしているように見えることだ。その反対に犬そのものを殆ど見かけない地方がある、ということだろう。それは最南部三県のイスラム社会、そして東北タイに点在するベトナム人社会だ。前者は宗教上の理由で後者は食習慣に由来する。筆者がタイで犬を飼い、自他ともに認める愛犬家となってからタイ社会と日本社会の違いをより明瞭に認識するようになった、といっても過言ではない。タイでは飼い犬と「野良犬」の境界線が緩やかである。(2016/05/26)


メディア観戦記16 木村結
■  5月22日 米軍兵士一人あたり、日本は約1500万円支出。他国の平均は約400万円という報道も昨年ありました。日本の従米振りを示す数字ですね。(沖縄米軍属による女性殺害事件についてのツィートに対して) ■  5月22日 米軍が駐留している各国にも地位協定はありますが、基地内の治外法権を許しているのは日本くらい。イタリアでは、基地内の事件であっても国内法で捌いています。自民党政権が永年米国の言いなりになっていて、交渉しなかった結果の事件です。(沖縄米軍属による女性殺害事件についてのツィートに対して)(2016/05/24)


メディア観戦記15 木村結
■  8日 今日は護国寺でお茶会。待ち時間が長く、お仲間と年金の話題に。株投資に失敗して大損を出していること、発表を選挙後になど姑息だと怒り沸騰。かなり浸透している様子。連日テレビで報道すべき。 知らないという方は夫婦共元公務員で無関心でした。■  8日 既に世界的に脱原発は起きており、COP21では原発は話題にもなりませんでした。日本のマスコミが伝えないのです。 自然エネルギーの映画を制作中。世界のエネルギー事情をご紹介します。日本がいかに遅れているかも。冬には公開できると思います (2016/05/17)


メディア観戦記14 木村結
■ 5月6日 朝日 福島県各地の放射線量 固定型の測定値と可搬型の測定値が掲示されているが、固定型は周囲を徹底除染しているにもかかわらず相変わらず高い数値です。 ■  朝日 ヤドランカ・ストヤコビッチさんが亡くなった。 ボスニア・ヘルツェゴヴィナの歌手として物悲しい透き通った歌声に何度か接し、感動させていただいた。ALSを患っていらしたのは知らなかった。ご冥福を。(2016/05/09)


メディア観戦記13 木村結
■5月1日 まるで、サミット前に安倍首相が各国首相と事前調整をするために行くような解説でしたね。外務省の職員がお膳立てしているのに。 それって職員の仕事でしょ!!とテレビにツッコミ。長野智子さん、だらしないですね。久しぶりに観てガッカリです。(報ステSUNDAYで、後藤謙次氏が安倍さん安倍さんを連発して持ち上げる、というツィートに対して)  ■ チェルノブイリ事故の頃は、耐用年数30年と説明してました。東電と何度も交渉してましたので、よく覚えています。通常の構造物では考えられないですね。(原子力発電所の耐用年数についてのツィートに対して)(2016/05/02)


メディア観戦記12 木村結
■  以下のツイートに対してリツイート (2016/04/23)


フランスの弁当ブーム コラ・ソレーヌ
フランスでは2010年からお弁当ブームがあることはご存知ですか?ブームがスタートしたきっかけはフランス人が社長の弁当箱屋さんがインターネットで弁当箱を売り始めたことです。そのサイトは Bento & Co といって京都に本店があるのです。(2016/04/23)


「日本 川内原発が3・11のトラウマを呼び覚ます」 社会学者 セシル・浅沼=ブリス Cécile Asanuma-Brice (翻訳・紹介Ryoka)
以下はフランスのルモンド紙4月19日付けに掲載された熊本の地震に関する寄稿 「日本〜川内原発が3・11のトラウマを呼び覚ます〜」を著者の了解を得て日本語に翻訳したものです。セシル・浅沼=ブリスという日本在住のフランス人の研究員が書いた記事で、日本政府が川内原発を止めないと決めたことを批判しています。「熊本で大地震が起きて以来、日本政府は自然の驚異そして対抗者たちとチカラ比べをしている。熊本から140キロに位置する川内原発を停止しないという彼らの判断は、国民の怒りを買っている。(2016/04/22)


アルジェにできた「プラスティックの町」 アブデルマジド・ベンカシ(アルジェリア人のジャーナリスト)Abdelmadjid BenKaci
これはトラックに積まれるのを待つ商品ではまったくありません。アルジェリアに働きにやってきた中国人のテントなのです。この光景はアルジェのマルチール通りの路上で、ちょうど中国大使館の裏手にあたります。ここはまたアルジェリアのテレビ局やラジオ放送局の近くでもあります。(2016/04/21)


メディア観戦記11 木村結
■池上彰のニュース解説 生放送 4月16日 いきなり動く活断層 いま私たちが知るべきこと 佐竹論文の佐竹健治さんが生出演してる!! 川内原発まだ止めてない。九州電力は自社のメンツを守るため意地になっていませんか? (2016/04/17)


「同一価値労働同一賃金」(ペイ・エクイティ)を考慮しない「同一労働同一賃金」論など、なにも言ったことにならない 熊沢誠(甲南大学名誉教授 労使関係論)
今さら言うまでもないことだが、今日、「同一価値労働同一賃金」(ペイ・エクイティ)を考慮しない「同一労働同一賃金」論など、なにも言ったことにならない。男と女、正社員と非正規労働者、有期雇用者と無期雇用者の間には、通常の仕事は同じでも、企業側は「責任」、残業や転勤の諾否、さらには勤続をその指標とみなす潜在能力などの違いを言い立てて、同一賃金の支払いを拒むに決まっている。必要なのは、日常の職務評価にもとづいて、上記の立場を異にする労働者の間の不当に大きい賃金格差を是正させることだ。(2016/04/15)


浜防風(ハマボウフウ) 木村結
  春。桜の季節が終わると私は浜辺に行きたくなる。 (2016/04/13)


イスタンブール ボスポラス海峡の真珠 アブデルマジド・ベンカシ(アルジェリア人のジャーナリスト)Abdelmadjid BenKaci
   イスタンブールはまったくもって香しい夢幻的な町です。東洋と西洋の味わいと色彩が混じり合っています。その混交は素晴らしく私たちを包み込み、目を驚かせ、魅了するのです。その迷路のような街並みを歩き回っていると旅人はまるで絵画か何かの美術作品の上にいるような気持ちに襲われます。6世紀以上の歴史があるグランドバザールには18もの入り口があります。そこにある4000もの店は何千年も経た文化の無数の側面を私たちに披露してくれます。(2016/04/10)


新聞と病気 本当は早期治療ができる
 病気は少しずつ進行していくことが多く、ガンもまた1つの細胞の異常から始まり次第にそれが大きくなって1つの臓器を侵しはじめやがては転移して全身に蔓延していく。そのガンをチェックする予防診断技術は年々精度が上がってきている。これは医学の分野。(2016/04/10)


メディア観戦記10 木村結
■4月9日 3.11事故直後のフクイチと官邸と東京を描いた群像劇映画「太陽の蓋」は7月16日から公開です。#北村有起哉#袴田吉彦#青山草太#三田村邦彦出演です。ご期待ください。■今朝9日の朝日川柳  丁寧に説明と言う癖があり  サミットはバージン諸島でどうでしょう  国から都転身した訳よく分かり  ここ当分セブンイレブン嫌(や)な気分 ■映画「スポットライト」を観て、日本のジャーナリズムのあり方について語り合う企画を立ち上げたいのですが、参加したいという方はご連絡をください。(2016/04/10)


白いカレー 木村結
おふくろの味はかつて「肉じゃが」だったが、カレーライスにその座を譲って久しいという。1981年11月には、全国一斉に同じメニューの給食を食べるという計画が参議院文教委員会で審議され、学校給食の重要性を認識させるために翌年の1月22日に全国の小中学校で同じ献立の料理を食べ、父母や家族もできるだけ同じものを食べようという、意味不明のことが計画された。提案した議員はアメリカで同様の習慣があると主張している。しかし、その計画はあまり支持されず、従った学校はそれほど多くはなかったようだ。今なら、強制的に行われ、従わなかった学校にはペナルティが課せられるのではないかと思うとぞっとする話だ。(2016/04/06)


済州4・3慰霊祭 伊地知紀子(大阪市立大学教授)
2016年4月3日、済州4・3平和公園での式典に参加したアボジ(父)とトンセン(末息子)の写真を、高誠晩くんが送ってくれました。 (2016/04/03)


乙武氏の報道に思う 新憲法で「姦通罪」復活の可能性<美しい日本の美しい家庭を守る国民運動として>
 乙武氏の不倫騒ぎは自民党批判の見地から行われている印象がありますが、僕はある危惧を感じています。1つはこの間のベッキーに対するバッシングもそうでしたが、不倫という極めて私生活の領域が公の場で取り沙汰されて、個人のモラルが批判にさらされていることです。今年憲法がもし自民党案で改正されると、家族の絆を重視することが憲法で義務づけられます。家庭を家族でお互い助け合って維持していくことが国民に課せられる義務となります。そこでは不倫など許されるはずがありません。(2016/04/01)


メディア観戦記9 木村結
■3月30日 スペイン、放射性物質を収容したケースが盗まれる/スプートニク記事 ■報ステ  30日 1発の銃弾から見えるものぁ(|了鈎麁崔呂療玄┝爾埜つかった銃弾。この銃弾が宿営地に打ち込まれた頃、小野寺氏はこの事実を知りながら隠していた(2013年12月17日)不都合な真実は伏せられていた。説明ボードも外された ■報ステ 30日 1発の銃弾から見えるもの サマワでの活動を記録した内部文書は国会でも黒塗り (2016/03/31)


メディア観戦記8 木村結
■今朝23日朝日 改憲へ安倍政権と蜜月 日本会議研究が始まりました。憲法編上/3 組織図も掲載。最後までしっかり踏み込んだ報道を期待します。朝日に応援の電話を。03-3545-0131  ■今朝23日朝日 脱原発弁護団が関電八木社長に抗議 八木社長は、高浜原発運転差止め仮処分決定を受け、上級審で逆転勝訴した場合、住民に損害賠償請求すると発言。脱原発弁護団は「申立人への恫喝で断じて許すことはできない」(2016/03/24)


メディア観戦記7 木村結
■ 報ステ  3月18日 昨日から押し出された特集 (2016/03/19)


メディア観戦記6 木村結
■3月16日 モーニングショー 安田純平さんの映像が公開される。 ■NHKBS NEWS  3月16日 消費増税への懸念発言相次ぐ  参院選、衆院解散総選挙への布石ではないか。 (2016/03/19)


ルドルフ・ラメル著『政府による死』を読む 根本行雄
 安倍自民党政権は夏の参議院選挙において、3分の2の議席を獲得して、文字通りの「改憲」を目論んでいる。彼らは近代国家についての観念を正しいものだと思い込んでおり、軍隊は国家にとって必要不可欠なものだと思い込んでいる。しかし、戦争とは近代国家の産物である。軍隊は国民を守ることはない。それはこれまでの事実が証明しているし、今後ともそれは変わることがない。それが近代国家の本質だからである。読者に、ルドルフ・ラメル著『政府による死』を紹介したい。(2016/03/17)


ポーランドの旅2 ダンディなバスの運転手は高給取り 木村結
  ポーランド8日間の旅は殆どバスの旅だった。ホテルを出ると「おはようございます」と日本語で迎えてくれるシュテパンさんはダンディな運転手。毎日ネクタイを締め紫のセーターなどを粋に着こなす。彼はポーランドの労働者としては高給取り。多くの労働者は仕事が終わってからタクシーの運転手や家庭教師などのアルバイトをしている。夫婦共稼ぎは当たり前だが、給料は日本円で7万から10万円位。ポーランドは古くから8時間労働が根付いている。(2016/03/13)


石油低価格騒動の背景は? 1つの仮説 原油がただになる日
今世界で起きている原油価格の大暴落。サウジアラビアとイランの宗教対立と勢力争い、あるいはアメリカとロシアの覇権争い、サウジアラビアと米国石油産業の闘争など、様々な解説が出ています。またその背景には中国の不況によって石油消費が減少していることも加えて語られています。つまり、世界を見ると、今非常にとげとげした時代になっていることを背景にあると語られています。いずれももっともなのですが、1つ欠落しているものがあるように感じられます。(2016/03/11)


ポーランドの旅 アウシュビッツ強制収容所を訪ねる 木村結
  昨年2015年は戦後70年ということで、ナチスやアウシュビッツを描いた映画が多く公開された。中でも「顔のないヒトラーたち」は昨年のベストワンに価する映画だった。いつかはアウシュビッツに行かなければ、と考えていたので、その時期が来たのだと感じネット上にアップされているナチスの記録映像を次々に観た。映画も「ミケランジェロ・プロジェクト」「黄金のアデーレ」「ヒトラー暗殺、13分の誤算」などなど。ちょうどポーランド航空が成田との直行便を1月から就航させることになり、旅行会社にはポーランド旅行のツアーが並んだ。予算との兼ね合いで、全行程添乗員付きという不自由な旅が始まった。(2016/03/11)


「ナショナリズムに塗りこめられないこと」 古久保さくら
 一つの父親と娘の物語をしたい。父は大正10年生まれ。地方都市の旧制中学校を4年で卒業して陸軍士官学校にすすみ、職業軍人となった。中学校の教師は高等学校から大学へすすむよう、言ってくれたが、「愛国者」であった祖父は、長男であった父に陸軍士官学校に入るように命じた。1945年、敗戦時に父は24歳、陸軍少尉だった。娘はその父親が40歳のときに生まれた。父親が92歳で亡くなるまで、戦争の話はほとんど聴いたことがなかった。(2016/03/11)


「筋骨たくましい女性の体について」 ナタリー・ガッセル(ベルギーの女性の作家) 'Sur le corps féminin athlétique' Nathalie Gassel
  筋骨たくましい女性の体。それは女性が平等に持っている1つの自由。それはぞくぞくするほど楽しく、力が増していく感覚。日常マメに努力して続けているスポーツと鍛錬によって、私は自分の肉体を作り変えている。太ももや、お尻、背中の筋肉、胸の筋肉、とりわけ二の腕の筋肉ね。なぜなら、これらの部分が最初に人の目につくところだから。(2016/03/10)


メディア観戦記5 木村結
■NEWS23  3月7日 田母神氏の事務所に強制捜査 横領による使途不明金として5000万円を計上していたが、元戦隊部長が田母神氏も政治資金流用に関与していたと告発。報ステの方が踏み込んだ報道でした。NEWS23はスポーツ長すぎ。30分以上も ■NEWS23  3月7日 3月10日(木)特集 厳罰事故5年 東日本壊滅の危機があった 5000枚の資料を紐解く渾身の特集。(2016/03/08)


去年今年、「ザッツ、ニッポン!」それでもなお 熊沢誠(甲南大学名誉教授 労使関係論)
  恒例の「紅白」は毎年見ることにしている。総じてつまらなく見終わればいつも後悔する。それでも、「政治ぬき」で楽しませる主旨のこの大イヴェントは、その都度、NHKが国民意識をおよそどんな方向にまとめようとしているかを透視させる。日本社会のありように無関心でありえない寄せる者としては、そこから目を背けたくなかったのだ。だからまたうかうかと見てしまった。だが、とくに「ザッツ、ニッポン!」と銘打つ2015年末の「紅白」に感じた違和感は、なまなかのものではなかった。(2016/03/05)


バンコクで犬を飼う 私たち夫婦と動物たちとの生活が始まった 宇崎真(ジャーナリスト)
 「ポチとの暮らしがはじまって、哺乳動物への興味と関心が猛烈に刺激され、この陸上で最大の哺乳動物、象に密着取材し、最小の哺乳動物であるキテイ―こうもり(学名は Kitti’s Hog Nosed bat 体重2.5g タイの西部カンチャナブリの丘陵地帯の洞窟にしか棲息していない。1973年に発見された新種) を「再発見」したりしました。日本の学者研究者に連絡し、それ以降14年余にわたる現地調査が継続されています。象の体重は 5t を超えますから、陸上の哺乳動物は200万倍以上の体重差があるわけです。その膨大なひろがりのある哺乳類のなかで人類はただひとつに過ぎない。このことをさまざまなかたちで訴えていきたい、それをひとつのライフワークとしたい、ということなのです。 」(2016/02/29)


メディア観戦記4 木村結
■報ステ 2月22日 高浜4号機で汚染水34ℓ漏れ6万ベクレル 原因は4個のボルト全てが緩み。 古舘さん これで26日再稼働とサラッと言わないでくださいよ。気が緩んでいるからボルトも緩んでいるのでは 小川彩佳さん 想定できることまでできてない■報ステ 2月22日 電話緊急アンケート 甘利元大臣 証人喚問必要58% 議員辞職必要50% 丸川大臣環境大臣に適任と思わない56% 高市大臣の発言に問題があると思う56% しかし内閣支持率47% 中島さん 国民は見抜いているが他に選択肢無(2016/02/24)


ロシア語を学んだ頃 2 谷克彦(数学月間の会・世話人)
 今はインターネットラジオの時代になりましたが,昔は短波放送で聞きました.昔のロシア語のテキストが出てきました.古びてほとんど読めないですね.昭和オリンピックの年、1964年の頃です.モスクワ放送です.放送時間は,水,金,日の17:00から30分間でした.1〜2枚目写真は第1課,3枚目は初級編の最後第132課(プーシキン,レルモントフ,ドルマトフスキー,ベリンスキーの言葉が出てきます),4枚目は上級編で突然難しいです.ショーロホフの人間の運命の課,これは後に映画で見ました.音節ごとにゆっくり読むのを書き取らせるのが,とても良い練習になったと思います(2016/02/23)


コーヒーと人類 冨田智嗣
  時代が移り、値段の安さを売りにしたフランチャイズのお店や、世界を席巻するような外資のチェーン店があちこちにでき、『喫茶店』より『カフェ』という言葉のほうが通りがよくなってからどれくらい経つでしょうか?コーヒー界の『セカンドウエイブ』という耳慣れないことばとともに『シアトル系』と呼ばれるお店が幅を利かし、以前より多くの日本人がコーヒーを飲むようになったのはたしかだと思います。今では次の『サードウエイブ』という『時代』に移行しつつあるそうで、昔の『ホット』や『ブレンド』ということばにかわり、『シングルオリジン』『スペシャルティコーヒー』とよばれるまたまた新しいことばもサードウエイブから広まったようです。(2016/02/23)


ロシア語を学んだ頃 1 谷克彦 (数学月間の会・世話人)
私は大学に入学した時、第二外国語としてロシア語を選択しました。当時は宇宙競争でソ連が米国にかなり差をつけていた頃で、「理科系の人はロシア語を第二外国語として選択しよう」というビラが高校まで回って来たほどでした。後でわかった事ですが、このビラは玉木英彦先生が発行したものでありました。ビラの薦めに従い、私は大学では玉木先生の ゼミに入ってランダウ、リフシッツの量子力学などをロシア語で読んだりすることになりました。その後、結晶の対称性の問題を専門とするようになりましたが、この方面はソ連に伝統があるのでロシア語がまあ役に立つています。(2016/02/22)


「社会的労働運動」としての連帯労組・関西地区生コン支部 「社会的労働運動」とはなにか 熊沢誠(甲南大学名誉教授 労使関係論)
・・・関西生コンが「社会的労働運動」を展開できるには、もちろんそれなりの背景がある。以下に、そのいくつかをピックアップしてみよう。世間一般にはなお未知のことかもしれないが、この組合にはまず、日本の多くの労組にはみられない組織上の特徴がある。関西生コンは、発注先のセメント会社と受注先の建設ゼネコンの中間に群生する中小企業、生コン会社で働く労働者およそ1700人を、個人加盟ではあれ、企業横断的に組織する欧米型の産業別組合である。よくある企業別組合の連合体としての「単産」ではない。関西生コンは、建設連帯労組の「支部」ではあれ、ここでは支部が「単位組合」なのだ。(2016/02/20)


凍土遮水壁 谷克彦(数学月間の会・世話人)
福一の事故から5年が経った.メルトダウンした原子炉の中がどのようになっているのか,燃料棒のデブリが地下どこまで汚染しているのか,見た者はまだ誰もいない.廃原子炉からデブリ取り出しの開始は,早くて2021年である.この間毎日,多量の地下水が原子炉建屋の下を流れ,デブリを浸している高濃度の放射性汚染水と混ざり海に流れ込んでいる.豊富な地下水の流量は日に400トンと言われる.読者も航空写真を見たことがおありかと思うが,汚染水貯蔵タンクが1,100基も立ち並び,もはや敷地内にタンクを作る余地のない状態である.従って,地下水を原子炉建屋のデブリに触れさせずに,バイパスさせ汚染のないまま海に放出したらどうかという案は当初からあった.地下水脈は地上を流れる川のように迂回させるという工事はできない.(2016/02/19)


捨てられるパンを見て 木村結
  30年くらい前、有名なチェーン店のパン屋さんの閉店時、店員さんが何枚もの黒いゴミ袋を広げてトレーを傾げて残ったパンを全て入れていた。呆然とその様子を見ていたが、彼女たちは悪びれる様子もなく、幾つものパンパンに膨れたゴミ袋の口を縛りお店の裏に積み上げていた。それから街でよく見かけるそのパン屋さんでパンを買ったことはない。(2016/02/17)


このところ私が関わった刊行について 熊沢誠(甲南大学名誉教授・労使関係論)
このところ私が関わった刊行について、順不同で宣伝・広告します。お読みいただければうれしいです。 (1)情報労連『REPORT』2016年1-2月 特集・働く人のための民主主義ってなんだ? このテーマを、奥田愛基(敬称略)ほか5人がインタビューに答えるかたちで論じています。私の場合は、HPのエッセイで書きましたように、ふつうの人びとが日常を生きる界隈における民主主義の存否を問い、そこから労働者に不可欠な産業民主主義の意義を語っています。今野晴貴の意見とも共通します。神田駿河台の情報労連の取り扱いで定価200円。(2016/02/16)


焼きみかん 木村結
みかんを焼いて食べるのが流行っているようです。丸ごとオーブンで焦げ目がつくまで焼いて皮ごとがぶり。早速やってみました。普段から「もったいない」を信条にしているので、内皮は「食物繊維、食物繊維」と有難がって食べている私。皮は他の柑橘系も全て洗濯ネットに入れてお風呂に浮かべて香りを愉しんでいました。(2016/02/10)


メディア観戦記3 木村結
■2月8日 これで総スカンになれば良いのでしょうが、日本ではベッキーの例もあるように女性が責任を取らされ、男性はお咎めなし。本当に男尊女卑を絵に描いたような社会です。■2月8日 谷垣さんは安倍さんの言葉として「集団的自衛権があるので、米国を守るため撃ち落とすことも検討」語りました。by報ステ(2016/02/09)


メディア観戦記2 木村結
■NEWS23 (2月2日)健康な女性が3年前に採取した自分の卵子を体外受精させて出産。35万円で保険として卵子を冷凍保存した人が229人。本来は病気の人のためのもの。安易な利用は健康被害や胎児への影響が出ると言うが、何も規定がなければ (2016/02/03)


メディア観戦記   木村結
■NEWS23  (1月28日) 29分のメインニュースの中に、昨夜の3歳の男の子の虐待死のほぼ同様の内容。そして電車のつり革3個が盗まれた事件。原発再稼働問題を何故報道しないのか?毎日感じるが、スポーツに使う時間長すぎ。 (2016/02/01)


済州島からの訪問者 伊地知紀子(大阪市立大学教授)
  済州大学校教育放送局が取材に来てくれました。「在日済州人研究をしている研究者へのインタビューを通して、済州大学校の学生たちに、在日済州人について関心を持ってもらう」という企画で、済州大学校教育放送局から4名が来学されました。在日済州人センターから紹介を受けたとのこと。学生が主体の大学新聞による活動の一環として放送局も運営しているようで、インタビューアーは学生、引率で顧問の崔ナクヂン先生(ジャーナリズム論)と助教の金ヤンスク先生が同行してこられました。(2016/01/30)


さそりとカエル
さそりとカエルが登場する古典的なジョークがあります。そのジョークは作家・開高健によるアンソロジーで知ったのですが、開高によるとベトナム戦争に即して、語られていたそうです。川を前にして、さそりが近くにいたカエルに提案する。「あんたが対岸に渡るんだったら、よかったら、あんたの背中に私を乗せて行ってもらえないか。」(2016/01/26)


テニスシューズ
  こういうジョークを見聞した。素っ裸の女性がテニスコートの入口に立っている。身につけているものはテニスシューズだけだ。スカートもブラジャーもない。彼女が立ちどまっている入口の脇にはこんな注意書きが掛けられている。(2016/01/24)


月命日コラム 伊地知紀子
 みなさん、こんにちは。文学研究科の伊地知紀子です。2015年7月に立ち上げた「安全保障関連法案に反対する大阪市立大学教職員有志の会」が、国会での強行採決を受け、「違憲安全保障関連法に反対する大阪市立大学有志の会(反安市大)」へと名称変更をしました。HP 改訂こけら落としメニューの一つとして、今月から「月命日コラム」を始めます。これは、強行採決が立憲主義と民主主義を仮死状態に追いやった暴挙だったことへの抗議を示すものです。立憲主義と民主主義は、一人ひとりが「自分のこと」として粘り強い努力を積み重ねるなかで築かれてきたものであり、私たちはこうした歴史のうえにあります。仮死状態にされた立憲主義と民主主義が息を吹き返すよう、そして先人からの賜物を次世代へ引き継ぐために、私たちはまだまだ活動を止めるわけにはいきません。(2016/01/24)


私なりの今年のベスト「読書」編 熊沢誠(甲南大学名誉教授・労使関係論)
私なりの今年のベスト。まず「読書」のうち専門・一般書。表記なければ今年の刊行である。現代日本の「空気」としての「反知性主義」の特徴は近代史・現代史への無知と判断停止だ。それに対抗すべく、私の読書の関心は狭義の労働問題から歴史、思想史、評伝などに向いつつある。この分野で「おもしろく」、示唆と感銘を受けた今年の収穫として──(2015/12/27)


パリの12月 クリスマスツリー型の“フィユテ”が大流行 コラ・ソレーヌ(パリのトラベルアドバイザー)
  最近フェイスブックでよく見かけるビデオがあります。Demotivateur Foodというページのビデオの1つです。クリスマスツリーの形をしたパイ生地で出来てあるフィユテ。フィユテというのは粉、お水、塩とバターを混ぜた生地です。(2015/12/19)


フランス地方選 二回目の決選投票のゆくえ アブデルマジド・ベンカシ(アルジェリアのジャーナリスト)Abdelmadjid Benkaci
 フランスの地方選、第一回目の投票で極右政党の国民戦線が非常に高い得票率を得ることとなった。右派政党の共和党にとっても、社会党にとっても番狂わせとなった。1月に起きたCharlie Hebdo襲撃事件も、11月のパリの同時多発テロも国民戦線の大躍進に有利に作用した。しかし、極右政党が政権を握るのを阻止することはまだ可能だと私には思える。まだ二回目の決選投票があるからだ。しかし、逆転は可能だろうか?右派政党と左派政党が国民戦線の躍進を阻止するために選挙で協力することは可能なのだろうか?(2015/12/09)


'Turkey Pardon' 米大統領とターキィ
  日本で感謝祭というと、商店街やデパートのバーゲンセールだが、外国では違う。11月の第四木曜日、今年の11月26日は米国とカナダでは恒例の感謝祭(Thanksgiving)。七面鳥をしめてみんなで食べる習慣がある。そこでこんな小話を聞いた。感謝祭の前、オバマ大統領とプーチン大統領が会談した。(2015/12/05)


(再掲載)フランスからの手紙13 トルコは向きを変えるのか? La Turquie va-t-elle changer de cap ? パスカル・バレジカ
  (以下は2010年に日刊ベリタに掲載した記事の再掲載です。トルコが変化していく道を示しており、転機をうかがわせるものです)ケマル=アタチュルクは第一次大戦後、大変動に直面したトルコを近代国家に作り上げた。オスマン帝国の残骸の上にだ。この共和国は第二次大戦では賢明にも中立を守ったのだが、宗教的には政教分離の国家となった。これは世界でも珍しいことであった。1950年代以降は明確に欧米寄りの路線を選択した。1952年にはNATOに加わり、1963年には欧州連合の前身である欧州経済共同体への加盟を申請した。 (2015/12/05)


雑感 音楽の目的 滝川雅弘(ジャズ・クラリネット奏者)
   何の為に音楽を演るのだろうと考えた時、私の場合4歳からピアノを習わされ12歳からクラリネットを吹いているだけなので明確には分からない。振り返ってみるとストリートミュージシャンをやっていた30代の頃やクラリネット何本かでクラリネットバトルのライブを頻繁にやっていた40代の頃は比較的楽しかった。大阪は2008年GDPが全国5位だったのが現在17位、店は何処ともガラガラだ。仕事が全然無いので職安通いをしている頃アマチュアだが人気の有る神戸のデキシーランドジャズのバンドからお誘いが有った。(2015/12/03)


ミシェル夫人の夫
  こんな小話を耳にした。オバマ大統領とミシェル夫人がたまにはくつろいで、普段とは違う庶民的な料理店に出かけることにした。レストランに入ってしばらくすると、店のオーナーが顔を出した。特別にお願いがあるのだという。(2015/12/01)


残業代ゼロ法案の欺瞞 〜ホワイトカラー・エクゼンプションへの「トロイの馬」〜 熊沢誠(甲南大学名誉教授・労使関係論)
 厚労省が労働政策審議会に提示した「残業代ゼロ」「高度プロフェッショナル労働制度」について考えるとき、なによりも忘れてはならないのは、現在、日本のホワイトカラーの多くが、とかく曖昧な労働時間管理の下で、達成の程度を厳しく査定される過重なノルマを課せられ、本来は非合法のサービス残業や休日返上を通じて他の先進諸国の水準をぬく長時間労働を余儀なくされていることだ。健康やワーク・ライフ・バランスを損なうような働きすぎが常態になり、過労死が跡を絶たない根因もここにある。そもそも「時間ではなく成果に応じて支払う」という、公平感に訴えるような枕詞は欺瞞である。仕事の成果を問われずに「だらだら」働いている労働者はすでにごく少数にすぎない。また、時間だけで支払われている?というなら、なぜサービス残業があるのか?(2015/11/29)


違憲の疑いが濃い安保法に基づく、日本の「テロとの戦い」 機能不全の三権分立の立て直しが急務
9月に国会で可決した安保法制は3月末まで施行される見通しと報じられました。折しも、欧米諸国は「テロとの戦い」を旗印に世界大戦をも辞さない事態に突入しています。昨日はロシア戦闘機がシリアとトルコとの国境付近でトルコ軍に撃墜され、ロシアとトルコの間で緊張が高まっています。そのロシアはシリアをめぐって、米仏と連携してイスラム国を粉砕する方針です。一方、スンニ派のイスラム国をスンニ派のトルコやサウジアラビアが裏で支援してきたと報じられています。シーア派とスンニ派というイスラム教の中での宗派の争いに西欧諸国が利害関係をもって絡み合い、第一次世界大戦の時のような危険な状況が生まれています。(2015/11/25)


大阪W選挙(その結果) 滝川雅弘
 結果は大差で維新が勝利。それだけでなく柳本さんが市長選に立候補したので補欠選挙が行われましたが結果はこちらも維新が当選。西成区は柳本さんの地元ですから深刻な結果と云えそうです。投票率が低ければ維新が負けるだろうと考えるのが普通だと思うのですが、最早大阪ではそんな常識は通用しません。(2015/11/24)


情勢論 熊沢誠(甲南大学名誉教授・労使関係論)
  私は性格としては明るいほうだが、このところの日本社会のゆくえの判断ではどうしても暗くなる。例えば2015年10月20の朝日新聞掲載の世論調査の結果をみると、まことに憂鬱である。安保法制については、賛成が36%で前回(9月19〜20日)の30%よりも増え、安倍内閣の支持率はなんと35%から40%に増えている。9月19日、安倍内閣は、憲法を恣意的に解釈し、矛盾、撞着、ごまかしの「答弁」に終始し、曖昧なところは俺に任せろと開き直って、参議院でほとんど暴力的に安保法制を「可決?」した。およそまともな議会制民主主義の了解を超えるこのような一連の暴挙に、国会前でも全国各都市でも、何千、何万というあらゆる世代と階層の人びとがくりかえし抗議の集会やデモをくり広げた。それから1ヶ月後の世論がこのありさまなのだ。今回の行動は、組織の動員ではなく一人ひとりの自主的な参加によるもの、ここに定着した民主主義の噴出があり、ここに明日の希望がある──その思いには縋りたい。それでもやはり、明るい明日を展望することはできないのである。(2015/11/23)


情勢論 熊沢誠(甲南大学名誉教授・労使関係論)
SEALDsの若者たちは「私の思い」を伝えるいくつかのユニークな語りとともに、「民主主義ってなんだ、なんだ」、「これだ!」とシュプレヒコールで訴える。では、「これ」とはなにか。それはこの集会・デモという、とりあえずは非日常的な空間であろう。こうした「組織でなく個人の参加」に新鮮な感銘を受けながらも、私にはある危惧が残る。ふつうの人びとが集会やデモを終えて帰る日常の界隈は、教室、友人との親密圏、家庭、地域、そして職場であろう。それらの場ではふつう、政府批判的な発言などをあえてして傍らのなかまを行動に誘うことをKYとみなす、強力な同調圧力が働いている。(2015/11/23)


国際テロと「存立危機事態」 戦争体制への移行も 70年ぶりの戦争の可能性が高まる 
  今回、テロで襲われたのはパリでしたが、集団的自衛権を認める安倍政権のもとでイスラム国(Daesh)がもし外国在住の日本人ないしは日本国内を狙ったテロを起こした場合、我が国も70年ぶりに戦時体制に突入することが可能性としてありえます。その場合に、米露仏などと集団的自衛権を行使するということになるかもしれません。(2015/11/23)


「テロの嵐」 アブデルマジド・ベンカシ(アルジェリアのジャーナリスト)Abdelmadjid Benkaci
テロがまたフランスを襲った。今年の1月以来である。フランスの首都は国際的なテロの標的となり、150人近い死者と400人以上の負傷者を生む結果となった。まさに悲劇というほかない。フランスでこのような惨事はこれまでなかった。この事件はシナイ半島でロシアの航空機が襲われ、224人という重大な死者を生んだテロ事件からわずか2週間ほどあとの出来事である。ロシア機の墜落は10月31日のことである。テロリストの名前は様々だ。アンサル・シャリア、ボコ・ハラム、アル・カイダ、ダエシュ(イスラム国)と様々あるが、いずれもイスラム原理主義によるテロ活動である。そのいずれ西欧諸国やその同盟国の利益を狙ったもので、テロの方法もまた同じである。彼らは西欧諸国の価値観こそ世界の悪の根源であり、人間の惨めさの原因であると考えており、西欧諸国とその同盟者を不信心者であるとみなしている。(2015/11/22)


TPPはここで止まらない 今回の関税撤廃率・低関税輸入枠は将来変更されうる
環太平洋経済連携協定(TPP)の大筋合意が10月5日にアメリカのアトランタで得られることになった。現在、参加した12カ国は批准のための作業を行っており、それは情報公開やダメージを受ける産業への手当などである。(2015/11/21)


フランスの「戦争」 リビア軍事介入の責任はいつ誰がとるのか
  このたびのテロ事件を受けて「戦争」をしかけられたとテレビで宣言したフランソワ・オランド大統領はフランスメディアのMediapartによると、’Le president place la France en etat d'urgence permanent’(大統領はフランスの非常事態を恒久化する)。憲法を改正して非常事態により対処できる戦争条項のようなものを盛り込もうとしているのだという。(2015/11/18)


【編集長妄言】うすら笑いする菅官房長官の写真がネットを飛び交っている
 インターネットで1枚の写真が飛び交っている。国会で閣僚席に座っている菅官房長官がうすら笑いしている写真である。この人、ただでさえさえ人を小ばかにしたもの言いや態度が目立つが、このうすら笑いによるあざけりの対象は、どうやら国民自身のようだ、(大野和興)(2015/11/14)


「マスコミを味方にしよう」プロジェクト 木村結
  8月30日の安保法制国会前抗議には12万人が詰めかけました。その中には、テレビでデモを知って足を運んだ人々が少なからずいたのはご存知でしょうか?報道ステーションでは、26日(水)「今度の日曜日、国会前で安保法制反対の大規模なデモが予定されています」と古舘さんが発言。翌日にはNEWS23の岸井さんも同様に発言してくれました。これは異例のことです。そして迎えた30日当日は、NHKの日曜討論。民主党、共産党、社民党の出席者は口々に「今日の午後、国会前で安保法制に対する抗議デモがあります。私もこれから行きます」と発言したのです。(2015/11/04)


家族の肖像 あえて単純モデルを考えてみる
 夏に全国で安保法案に対する抗議運動が広がったとき、メディアで中心的に取り上げられたのが大学生たちによる運動だった。若者たちの運動について年金世代の人々が熱い眼差しを送り、未来への希望ととらえていたことも記憶に新しい。その一方で若者への温かい眼差しとは裏腹に、中年世代、あるいは企業や公務における現役世代、中堅世代に対してはむしろ現実肯定、政治変革への意志不足といった風な眼差しがあったと思う。経済学ではしばしば錯綜する複雑な現実をモデル化して考えるが、この日本の政府批判の運動についても経済学に習って単純化してモデルを考えてみよう。その場合に、選挙権を持った人々について3つのカテゴリーを考えてみる。(2015/10/21)


われらが隣人・チュニジア人にノーベル賞 輝かしい成果 アブデルマジド・ベンカシ(アルジェリアのジャーナリスト)Abdelmadjid Benkaci
 私たちの東の隣人であるチュニジア人に今年のノーベル平和賞が授与されたことはとても喜ばしい。まずはアラブの若い民主主義国にとっての誇らしい出来事である。しかし、それだけでなく、アラブ全体にとっても同じく喜ばしいことなのだ。それはチュニジアに君臨した独裁者ベンアリを倒したジャスミン革命の成功である。チュニジアは一連の政変のあとにそれらアラブ諸国を襲ったテロの嵐から免れた唯一の国なのだ。(2015/10/12)


メッカの惨事について(Journée tragique en Terre Sainte / La Mecque) アブデルマジド・ベンカシ(アルジェリアのジャーナリスト) Abdelmadjid Benkaci
  メッカへの巡礼でこのような大量の死者が出たことはイスラム教世界にとっても、世界全体にとっても悲劇的な1日となった。700人以上が死亡し、800人以上が負傷。さらに数字は拡大する可能性もある。生贄の祭りの最中でもあり、苦しみは大きい。宗教的義務を遂行するため、巡礼者が殺到したためにこの悲劇的事件は起きた。しばしば、巡礼者の多くが巡礼の際に死にたいとはよく言われることである・・・つまり、彼らの多くが神に願いを叶えて欲しいと思っているのである。だが、死者の中には15歳以下の子供が男女ともに含まれていた。もし、世界でも希なこの行事において、もっと行き届いた管理と制御が行われていたら、こうした死は避けられたのではないだろうか。(2015/09/26)


「プチ・ロワイヤル和仏辞典」 使い勝手の良い、仏語で書くための辞典
  旺文社から出ている「プチ・ロワイヤル和仏辞典」はフランス語で作文する時になくてはならない必須のアイテムに(僕の場合は)なっています。良い仏和辞典はたくさんありますが、良い和仏辞典は意外と少ないのが実情です。良い和仏辞典の条件は書きたい表現を仏語にした例文とか、関連表現が豊富に掲載されていることです。(2015/09/21)


国立大学全国一斉「日の丸掲揚、国歌斉唱」と政府はウソつきであるということについて
6月16日、全国の国立大学の学長会で、下村博文文部科学大臣が入学式・卒業式に日の丸掲揚と国歌斉唱をするよう要請したのに対し、学長らが困惑しているとのニュースが流れた。すでに公立中学校・公立高校では、「改正」教育委員会の指導の下、起立の有無や口もと検査まで行って、日の丸掲揚・国歌斉唱が強要され、教職員の不当処分がなされ、訴訟まで起きているが、その波がいよいよ国立大学にも及ぶことになる。(伊藤一二三)(2015/09/20)


プーチン大統領の謎
  ロシアのプーチン大統領にはマッチョな政治家、というイメージがある。柔道の達人と言われていて、柔道着姿もよく報じられる。それだけでなく、猟に出かけたり、川を泳いだり、裸で馬に乗っていたりするところをメディアに披露している。こういう政治家は日本にはあまりいない。安倍首相も、野田佳彦元首相も、そういうマッチョな印象はない。たくましい裸身をさらすことに政治家としてどのようなメリットがあるのか、日本にいるとわかりにくい。(2015/09/20)


自民党憲法改正案「第十三条 全て国民は、個人として尊重される」(現行) ⇒「第十三条 全て国民は、人として尊重される」(改正案) 個人と人の違いとは? 
 平成24年に自民党が発表した憲法改正案では憲法9条だけでなく、さまざまな条文が改正されることになっている。その中で「?」と一瞬立ち止まってしまう表現の1つが憲法13条の改正案だ。現行憲法「すべて国民は、個人として尊重される。・・」 → 改正案「すべて国民は、人として尊重される。・・」いったい個人として尊重されるのと、人として尊重されるのと、その違いはどこにあるのだろうか。(2015/09/17)


西サハラの難民たちはいつ故郷の地に還れるのか 悲劇の40年 アブデルマジド・ベンカシ(アルジェリア人ジャーナリスト)Abdelmadjid BenKaci
  西サハラはアフリカにおける最後の植民地です。国連によると、西サハラは1975以来、「non autonome」という地位にあります。これはどういういうことかと言うと、モロッコに占領支配され続けているわけです。1975年に結ばれたマドリッド条約がもとになっています。もともと西サハラはスペインが1884年から(独裁者フランコが亡くなる)1975年まで植民地にしていました。この時代の西サハラはスペイン領サハラと呼ばれています。(2015/09/16)


シャルリー・エブドは難民を馬鹿にしているのではない Ryoka (在仏ブロガー)
  フランスの週間風刺新聞シャルリー・エブドの風刺画に関してまた偏向報道がされているようなので一言。問題とされている風刺画は2点。どちらも世界中に衝撃を与えた、シリア人幼児の溺死体の写真を元に書かれた絵です。ただし、どの日本語メディアも先週号には関連した風刺画は2点しかないような報道をしていますが、例の写真を元に書かれた絵は私が数えただけで7点、文章だけで綴られた記事も少なくとも2件ありました。シャルリー・エブドの風刺画に関する報道を日本語で読むたびに思うのは、実際に紙面を手に取らずに他者の報道のみを元に書かれ、あまりにも無責任だということです。(2015/09/16)


超ウラン元素アメリシウムの話 谷克彦(数学月間の会・世話人)
原子番号92はU(ウラン)です.Uより大きい原子番号の元素(超ウラン元素)は天然には存在せず,原子炉や原爆で人工的に生成された放射性の核種です.これらの元素が我々の環境で検出されたなら,原爆実験や原発事故や使用済核燃料の再処理などで排出されたものでしょう.これらの元素は大変不安定で,α線やβ線やγ線を放出したり中性子を放出/捕獲して他の元素に姿を変えます.超ウラン元素は,93番Np(ネプツニウム),94番Pu(プルトニウム),95番Cm(キュリウム),96番Am(アメリシウム),の順で発見されました.その後も多くの核種が発見されています.前回は第113番のウンウントリウム(仮称)の話をしましたが,今回はAmアメリシウムの話をします.(2015/09/16)


時代の転換? 〜昭和初期の自殺に関する実情について
近年、我が国の自殺者は13年連続で3万人を超え、「無縁死」の増加も繰り返し話題になっている。自殺者数は、経済状況との相関が強いと言われている。実際、戦後の自殺者数は、第1期は1950年代後半の「なべ底不況」期、第2期は1973年の「オイルショック」期、第3期は現在に続く1998年以降に増加している。その要因、歴史的推移については、年齢別・性別の自殺率の差異、都市部と郊外と地方の比較等の分析が必要ではあろうが、現在の背景事情に、非正規就労の増加、格差の拡大、実質賃金の連続低下等があることは疑いない。(伊藤一二三)(2015/09/13)


私もフランスで生きてきた 〜学生時代にチュニジアからフランスに渡り医師として生きてきた人の思い出〜
   私は1961年にチュニジアのビゼルトという町で生まれました。チュニジアは1956年に独立を果たしていましたが、1963年まで未だフランスの保護国という地位にありました。 (2015/09/11)


インターネットについて 滝川雅弘(クラリネット奏者)
  私が初めてネット接続したのは約13年程前、42歳のとき人に勧められてでしたが、見知らぬ人達が匿名で私の演奏について論評していたり動画が上がっていたりで驚いたものです。4年程前にSNSも人に勧められ始めましたが、Twitterは工作員に絡まれると云う事を体験し、Facebookも最終的には同じだと分かりました。(2015/09/08)


首相をめぐるミステリー
ミステリー小説が好きという人は少なくない。私も子供のころからシャーロック・ホームズに夢中だったし、現代日本のテレビでも、ミステリーやサスペンスは大流行である。ミステリー小説というのは「何らかの事件(出来事)の謎を、占いなどではなく、知的・合理的推理によって解明する」のが基本であり、1841年、米国のエドガー・アラン・ポーの「モルグ街の殺人」によって初めて作品化されたというのが定説である(その数ヶ月前に連載が始まった、英国のチャールズ・ディケンズの「バーナビー・ラッジ」が最初という少数説もある)。(2015/09/06)


クラリネットの思い出 野崎剛史(クラリネット奏者)
クラリネットをかれこれ50年以上も吹いていますが、まず、この楽器を始めたきっかけについて話さなければなりません。中学生の時に音楽部に入りフルートを吹く先生がいて吹奏楽部をつくることになりました。楽器は数えるほどしかなく、幸いクラリネットが1本余っていたので、好きとか嫌いとか言う余裕はなく、その楽器を家に持って帰り吹いてみました。それは日管製(当時のメーカー)のひどい楽器でリードはついていましたが、なかなかすぐには音が出ず、悪戦苦闘した結果、始めて音が出たときは大きな喜びを味わいました。(2015/09/06)


本当の怪談、ここに極まれり
最恐映画シリーズの最後として「呪怨 ザ・ファイナル」なる映画が今年6月に上映された。ネットやテレビでは、試写会で怨霊が出てくる映像を見た女子高生たちが「キャー」と言いながら目を覆い、顔を歪める様子が映画の宣伝として流れたが、彼女たちの表情を見て、年寄りの私は「何と幸せそうに、怖がるのだろう」と思ってしまった。(伊藤一二三)(2015/08/30)


雑感 音楽教育 滝川雅弘(クラリネット奏者)
  私は4歳からピアノを習い中学1年で吹奏楽部に入部しクラリネットを始めましたが、高校には吹奏楽部が無く大学でも学生アルバイトでキャバレー等では演奏してましたが合奏を楽しめる環境では有りませんでした。大学卒業後音楽の教員を約4年程やりましたが、1人対40人の授業で音楽等教えれる物では有りませんし授業は歌唱が中心ですから声楽の勉強をした事の無い私の歌を聞いて一部の生徒から『本当に音楽の先生なの?』聞かれた事も有ります。(2015/08/29)


ミュージシャンと政治的立場 滝川雅弘(クラリネット奏者)
  よくミュージシャンは政治的な立場やイデオロギーを明確にしない方が良いという言説を聞く事が有りますが本当の事を知ると云う事は重要だと考えます。最近大阪市で起こった事では、橋下維新が2013年2月に岩手県からの災害廃棄物、所謂瓦礫の受け入れを強行しましたが(西日本では他に北九州市)国は40億かけて絆キャンペーンを行い、当初大阪は18万トン受け入れる予定が蓋を開けてみると最終1万5千トンで終了、しかも岩手県の焼却炉を止めて迄大阪に搬出していた訳で、これは絆ではなく維新の実績造りだったわけです。(2015/08/24)


横長の木‘Flamboyant’2 マダガスカル原産の木がなぜ沖縄に?
  キューバに生えている横長の大きな木、そして夏には赤い花をつける華麗な木。スペイン語で‘Flamboyant、英語で'Royal Ponciana'そして日本語でホウオウボクという名前の木。この木の原産がマダガスカルでそこからアフリカを経由して、昔の奴隷にされた人々によって西アフリカからキューバ、そしてフロリダなどに伝播されたことは前回、お伝えしました。この木がその後、なぜ沖縄や台湾にも生えているのか。その謎を探りたいと思い、沖縄の植物の研究者に問い合せました。(2015/08/14)


学生デモと「コクミン」 村上良太
 在日コリアンの人が国会前の学生のラップのノリの安保法制反対デモのyoutubeの映像を見て、かなり不快感を表していました。最初はちょっと、過激なくらいの怒りに戸惑いました。その人は学生のそのノリ自体が借り物であると批判していました。その書き込みには反響があり、いろいろな人の声を集めて、次第にラップの中に出てくる「国民なめるな」という決まり言葉に不快さの核があるらしいことが僕にもわかってきました。在日コリアンは国民ではなく、そのデモの輪から排除された印象を受けるのではないでしょうか。(2015/07/25)


セルビアの旅 「バルカンのスパイ」を5都市で公演 1 公家義徳(俳優・演出家)
  2015年5月29日より6月6日まで、セルビア5都市を巡る5ステージの公演を行ってきた。作品はセルビアの国民的物語『バルカンのスパイ』。映画『アンダーグラウンド』の原作者ドゥシャン・コバチェビッチの作品だ。グループ名は演劇集団ア・ラ・プラス、演出家は杉山剛。今回ぼくは、客演俳優としてオファーを受け、この公演に参加することになった。スターリンを信奉していた主人公が、ぼくの演じる下宿人を西側のスパイだと信じ、追いかけ回す、というコメディ。でも、悲しい劇でもある。(2015/07/23)


ジャズとクラリネット 滝川雅弘(クラリネット奏者)
  私がクラリネットと出会ったのは中学一年で吹奏楽部に入部した時。Jazzと出会ったのは大学になってからで、Buddy DeFranco(cl)の演奏に魅了され演奏スタイルを研究しました。一旦は教職に就くも日本は1987年当時まだバブル景気で比較的演奏の仕事も多く結局音楽の道を選ぶ事になりました。(2015/07/21)


ネッシーの最期
  スコットランドのネス湖で首の長い謎の生物の写真が撮影されたのは1934年のことで、有名なその白黒写真には湖のさざなみの中をいく首長竜のような魔物が写っている。ネッシーについては子供の頃、テレビ番組で何度も見たのでよく覚えている。茶の間の関心を呼ぶ出し物の定番の1つだった。このネッシーと呼ばれる正体不明の怪物を実際に探検隊を派遣して調べたのが石原慎太郎元東京都知事である。その頃新聞のコラムで石原氏のふるまいが無粋と叩かれたことを記憶している。ネス湖周辺の人々にとっては謎を謎にしておくほうがよいのではないか、というのがコラムニストの意見だった。(2015/07/20)


問 簡単です。以下の文章における「彼」とは誰か、具体的に考えてください。また、「〇」には何が入るか答えてください。
彼が好きなのは「強い○」「誇れる○」と「稼ぐ力」で、それらを「取り戻す」とよく言う。「国際貢献」というのも好きである。得意なのは「△△ノミクス」。株価が上がって景気が良くなったのは、彼が日銀総裁をすげ替えて、円安を作り出したからだと言いたげである。(伊藤一二三)(2015/07/14)


パリの散歩道 フランス地方都市の女性ブロンズ職人のたくましさ Sofi Bourcier, craftswoman of bronze 〜映像と文章〜
 パリの人たちは今時分、バカンスのことで頭がいっぱい。でも外国や遠方に行かなくてもパリから1時間も列車で移動するだけで、緑豊かな素晴らしい風景が広がっています。私たちはパリのリヨン駅から南行きの列車に乗りました。この日、彫刻家のバンサン・ベルゴン氏が出かけたのは少し南のポルトンヴィル。美しい川が流れ、水車があり、森もあります。この町にブロンズ職人、ソフィ・ブルシエさんの窯もあります。(2015/07/01)


なぜ主要100社だけ?
  朝日新聞で景気を判断するのに主要100社にアンケート調査をしていました。そこから導き出されたのは景気大回復という印象です。しかし、ここで登場する主要100社というのはその他多くの中小零細企業と比べると、比較にならないほど利益を得ている企業ですし、その内部留保も積みあがっているはずです。(2015/06/22)


安保法制と選挙 とんでもない!
  安保法制が合憲か違憲か選挙で決めたらいい、という声をネットなどで目にしますがとんでもないことです。憲法問題は総選挙とは位相を異にするものです。(2015/06/16)


象になんの問題が・・・
象になんの問題が・・・。まるで象がゴミのポイ捨ての犯人であるかのようなポスター。(2015/05/22)


市民運動と「楽しさ」 ベトナム戦争終結から40周年
 今年は2015年、あの1975年のサイゴン陥落から40周年。つまりベトナム戦争終結から40周年ということで、そうしたドキュメンタリー番組が何本か作られています。40周年と聞くと、そうか・・・とため息が出ます。もうベトナム戦争を同時代に経験した人は40歳以上ということになるからです。第二次大戦となると、70歳以上というわけです。戦争は遠くなりにけり、です。(2015/05/16)


パリ国際大学都市日本館館長のパソコンが盗まれ、怪しい仏語メールが館長名で送信される
   先日、パリ国際大学都市日本館から館長名で私のところに変なフランス語のメールが届きました。フランス語で以下の文章。Bonjour,J'aimerais te parler serieusement es tu disponible par mail.Je te demande de garder surtout la confidentialite de mon courriel n'en parler personne je t'en prie.Merci d'avance.パリ国際大学都市日本館に、このようなメールが来ましたが、確認願います、とメールで問い合わせました。するとたった今、責任者からお詫びと説明のメールが届きました。(2015/05/16)


イスラム教世界と小説 どんな政治体制であれ文学は人間性を扱う
  イスラム世界の文学はまだあまり読まれていないように思う。自分自身を顧みてもそうだ。これまでイスラム圏の作家で読んだのはパレスチナのガッサン・カナファーニ―、トルコのオルハン・パムク、そしてアルジェリアのヤスミナ・カドラくらいだ。あとエジプトの未読の作家ナギブ・マフフーズが書棚に一冊積まれているに過ぎない。キリスト教圏や仏教圏に比べると圧倒的に少ない。(2015/03/15)


不可解な風刺画掲載本
  噂には聞いていたけれど本当に出たらしい・・・これらの記事によると、第三書館という東京の出版社が、〈フランスの風刺週刊紙「シャルリエブド」の風刺画を転載した本〉を出版。本の題名は〈「イスラムヘイトか風刺か」〉。〈本はA5判64ページで、日本語の翻訳や解説を付けたシャルリエブドの風刺画を中心に48点を収録〉〈イスラム教徒に配慮し、預言者ムハンマドの顔にはモザイクがかけられた。〉という。(寄稿:Ryoka)(2015/03/11)


タイの雨
  いつも外国に出かけるたびに、その国の気候条件がわからず、滑稽なほどに狼狽してしまう。タイには雨季と乾季が存在するが、たまたま雨季に訪ねた場合、どんな雨に打たれるのか。日本の梅雨の様にじとじと1日中、雨がぱらついたりするのだろうか。タイの場合はそうではなかった。1日に一度、天候がどーっと悪くなって土砂降りになる。しかし、たいていの場合、1時間もすると雨が上がるのだ。(2015/03/11)


パリの本屋 思想や社会科学など古典が半数以上
  写真はパリの小さな書店の店内だが、小規模の書店はたいがいこんな感じだ。天井まで本が並べられており、客ははしごを登る。これらの本の中で新刊小説は比較的少なく、むしろ思想・社会科学などの古典が半数以上を占めている。(2015/03/06)


宮崎駿氏は 民主主義社会における風刺の意味を理解されていない 飛田正夫
 これは、鎖国日本の精神的状況そのものですね(注参照)。今もってして頭の中が開国されていない。フランスにはイスラム教徒が500万人以上いるのです。どうして他国の異質文明だなどといえるのでしょうか。いまやイスラム教徒を信ずるものはフランス人の中にもいる。地球は狭くなっている。宮崎駿さんの認識世界は穴の中の狢状態です。これでは何も見えてないことになる。危険です。文明や生活様式を異にする移民の集まりがフランスです。そこでどうやってみんなが仲良く暮らすのかを求めて1905年の政教分離法(ライシテ)ができたのです。(在パリ 飛田正夫)(2015/03/05)


Charlie Hebdo 誌 練達の漫画家4人を失った損失
  漫画新聞の価値はどこにあるのか?言うまでもなく、漫画家にある。Charlie Hebdoはイスラム原理主義者の襲撃によって一瞬にして最高レベルの4人の人気漫画家を失うことになった。もし、仮にも経営というもの知っている人間であればその損失の大きさが理解できよう。(2015/03/01)


新聞・メディアと大学人 いつも同じ面々なのはなぜ?
   先のコラムで筆者はフランスの襲撃事件に対するメディアでの歴史的な説明が不十分ではないか、と指摘した。仏文の研究者は無数にいるはずだが、彼らの見識はほとんど何一つ世に出てこなかった印象だ。この傾向はCharlie Hebdo襲撃事件だけではなく、近年広く一般化している現象ではないかと感じている。イスラム世界の研究者はわが国に何人いるのだろう。だが、メディアで声明を出したり、説明をしたりする大学人はいつも一握りの決まった顔ぶれになっている。この現象には2つの側からの事情があると思う。(2015/02/22)


ユグノー戦争の記憶 Charlie Hebdo 襲撃事件とフランス
  1月7日に発生したCharlie Hebdo襲撃事件に対するわが国の新聞などの論壇を見ていると、フランスの歴史と風刺と宗教に関する説明ではせいぜい1789年のフランス革命まで遡って言及されたくらいだったのが意外だった。思うにフランス人がこの問題を見る時に重ねているのはもっと古い時代ではないか。つまり、フランス革命より2世紀古いユグノー戦争(1562年 - 1598年)に対する国民的記憶ではないかと思えるのだ。(2015/02/22)


クアシ兄弟の身元が割れた身分証はどこで?
  Charlie Hebdo襲撃犯のクアシ兄弟の身元がいつどういう形で警察につきとめられたのか?フランス・テレビの情報によると、兄弟が襲撃の後に逃走して19区に逃げ込んで止めた車の中に兄サイード氏の身分証が残されていた、と警察は発表している。「アラブの眼」はCharlie Hebdoの事務所に兄弟の身分証が残されていたことを持って、2001年9月11日の同時多発テロとの関連性を指摘しているのだが、その前にまず事実を正確に伝えるべきではないか。(2015/02/16)


「アベノサンバ」(安倍政権を批判する替歌)  伊藤 篤
 2014年12月の衆議院選挙(インチキ茶番選挙)の結果に負けず、この歌を、安倍“極悪政権”打倒のために声を大にして歌わねば!(2015/02/16)


風刺漫画のチャーリー誌(Charlie Hebdo)を大富豪のロスチャイルドが買ったという情報の真偽について
 本紙2月10日付で、大富豪ロスチャイルド家が襲撃された風刺漫画誌を襲撃の1か月前に購入していたとする情報をペンネーム「アラブの眼」が、オランダ誌から米国のワタンを経由した情報として伝えている。<ロスチャイルドがシャルリ・エブド社を購入か?>と題する記事である。ロスチャイルドはユダヤ系資本家である。そこにはユダヤ人がイスラム教を侮辱させた、という含みすら感じられる。さて、その真偽はどうなのか?フランスインフォはその情報はデマであると伝えている。そればかりか反ユダヤ主義の漫談家デュードネ氏が支援するウェブサイトがその嘘を発信したと報じている。(2015/02/16)


「アラブの春」とフランスの大手メディア
  本紙でパリ政治学院のファブリス・イペルボワン教授が<フランスではアラブの春が起きた時、ほとんどのメディアが黙殺していた>という意味合いのことを話している記事があるがそれはどういう意味だろうか。「最後の最後になるまで、ほとんどの大手メディアが話題にしなかった」とあるのはどのようなことなのか。「アラブの春」が始まったのはチュニジアであり、それは2010年12月17日に若者が焼身自殺をしたことが引き金になったものだった。実を言えば当初は「アラブの春」という言葉ではなく、「ジャスミン革命」と呼ばれていた。(2015/02/14)


アメリカのアラビア語サイト「ワタン」 本紙に掲載されたクルド軍による「イスラム国」捕虜焼殺情報の真偽は?
   しかし、クルド軍がイスラム国の捕虜を焼殺したという情報は様々な西欧語の新聞などのネット媒体では未だに見ていない。アラビア語でのみ露出した情報なのだろうか。しかも、個人の書き込みノートに過ぎないfacebookに20歳前の若い女性が書きこんだものをもって「発表」としてよいのだろうか。(2015/02/06)


リシャウイ死刑囚の死刑免除の嘆願
  後藤氏や湯川氏の人質事件がなかったら、その名前を聞くこともなかったかもしれない女性のリシャウイ死刑囚。彼女の命は後藤さんと引き換えになるはずだった。様々な思惑が入り乱れて、真相は霧の中にある。日本では後藤さんの助命嘆願の動きがあちこちで起きた。日本人の人質は殺され、この事件も次の局面へ、日本人の関心は移りつつある。しかし、人質交換の相手とされたヨルダンの刑務所にいるリシャウイ死刑囚は未だ死を待つ身で獄中にいる。(2015/02/02)


フランスとイスラムと右翼 鍵となるアルジェリア独立戦争
   フランス国内が愛国主義で染まった、という報道もあるが、そこには単純化もある。Charlie Hebdoを追悼し、デモに並んだ人の中には愛国主義者も少なくなかったと思われる。370万人のデモはフランス史上最大規模だった。しかし、フランス人の非ムスリムの中にはイスラム教徒との平和な共生を望み、中東での戦争に加担するのを批判している人も多い。(2015/02/02)


特定秘密保護法と情報の非対称性
  アメリカの経済学者スティグリッツやアカロフらがノーベル経済学賞を授与された理由が「情報の非対称性」の研究だった。情報の非対称性とは売り手と買い手の二者の間に著しい情報の格差が存在することを指す。たとえば中古車について言えば売り手は中古車がどの程度、痛んでいるかを理解しているが、買い手は中身の機構の状態まで中古車店で知ることができない。情報の非対称性が経済にどのような意味を持つか、これを研究したのがスティグリッツ教授たちだった。このような情報の非対称性があると資源を最適に配分することができず非効率な経済になる。結果的に市場につまらない商品ばかりがあふれることになるそうだ。では政治とジャーナリズムに関してはどうか。(2015/01/30)


特定秘密保護法撤廃の日 〜真相検証番組の特需が・・今から企画を練る人も
  安倍政権が終焉し、特定秘密保護法が撤廃される日、まず特定秘密の解除と、秘密にする必要がない情報の情報公開が緊急課題になるだろう。そこには今、日本で進行している外交・軍事情報の範疇に入るものが少なくないはずである。(2015/01/27)


パリ襲撃事件と記者
   パリの風刺週刊誌襲撃事件で多くの記事をフランス媒体の情報をもとに日刊ベリタに書いてきましたが、以下のタイトルの記事は筆者(村上)が書いた記事ではありません。<犯人はイスラム国かモサドか? 仏紙襲撃事件で相反する報道><パリ襲撃事件の犯人の逃亡車両をパトカーが逃がす?><「西欧の宗教対応は均衡を欠く」アルジャジーラの読者アンケート>(2015/01/15)


パリの漫画家批判で浮き彫りとなった日本人の古層
  パリで襲撃された漫画家たちを非難する声が日本で次々とのろしのように上がっている。表現の自由の行き過ぎだ、というのがその理由のようだ。そこでフランスの風刺文学を俯瞰してみたい。(2015/01/11)


「平和の訴え」、ユマニズム、漫画家
  日本人がテロリストではなく、殺された漫画家を「表現の自由の行き過ぎ」と批判しているのを知って僕はただただ驚いている。宗派に寄らず、宗教組織は絶大な権力と富を保有しているし、宗教が世界各地で起きている戦争の原因となっているとパリの漫画家たちは考えていた。このことはエラスムスが1517年に書いた「平和の訴え」で(宗教)戦争を誘発するとしてキリスト教世界の指導者を批判していた行為と基本的に同じである。(2015/01/10)


シャルリーとチャーリー
  7日にパリで襲撃された風刺週刊誌の名前がCharlie Hebdoである。これを日本の新聞ではシャルリー・エブドと表記している。しかし、日刊ベリタで事件を要約して伝える時、僕はチャーリーと表記している。(2015/01/09)


1月7日 ロシア正教では今日がクリスマス
  年末から年始にかけて、国と文化圏、宗教圏によって祝いの日や意味合いが違っているのが興味深いものです。ロシア人の友人は今日、1月7日がクリスマスになっているらしく、お祝いのカードを送りあっているようです。(2015/01/07)


【編集長妄言】(再録) 花や果樹をつくったら「非国民」の時代があった 大野和興
 戦後70年が経ちました。1940年、皇紀2600年生まれで、敗戦前後の飢餓の時代を山村で過ごし、多くの同世代が栄養失調で死にました。農業記者としてむらを歩き始めてほぼ50年が過ぎました。むら歩きを続ける中で、いろんな方と出会い、話を聞きました。いまの印象に残っているのは、戦争最中の農村、いわゆる銃後農村の話です。(2015/01/05)


選挙とハリウッドとシナリオライター
  オバマ政権が誕生する以前に、アメリカで人気のドラマ「24」シリーズなどで格好いい黒人大統領が登場する場面を何度も目にしました。民主党の期待の新人・オバマ氏が大統領になってもいいように民主党支持の映画プロデューサーたちが数年前から米国人大衆にイメージを刷りこんでいたのではないか、と推測しています。(2014/12/18)


アベノミクスとレーガノミクスと保守革命 〜アベノミクスの正体〜
 ・・・こうしてみると、アベノミクスは1980年代に推進されたレーガン政権によるレーガノミクスに本質的に近いことがわかる。レーガン政権の場合はデフレではなく、インフレとの戦いだったが、意外にも両者の経済政策は似ている。それは新自由主義という点においてである。(2014/11/22)


ソ連と自民党
  時は1987年。ソ連崩壊の4年前のこと。筆者の所属する大学の刑法ゼミにソ連から訪れた検事が参加したことがあった。40代くらいの中堅の男で、ゼミの教授が刑法以外にソ連・ポーランド法の専門家でもあったからである。(2014/11/21)


総選挙 争点は特定秘密保護法、憲法第九条  きわめて重要な選挙
  年内に解散総選挙が行われる見通しになったと報道されている。安倍首相は消費税を10%に引き上げる時期の是非を国民に問う、ということで消費税が争点のようにメディアは報じている。しかし、忘れてはならないのは前回2013年夏の参議院選である。(2014/11/14)


鳥と女
  ある調査によると、男性はもしもう一度生まれ変われるなら鳥になりたいという人が多く、一方の女性はもう一度女性に生まれて来たいそうです。(2014/11/07)


陰なる主役、教育テレビ
  NHKの教育テレビは最近はEテレなどと呼ばれている。EテレのEがエデュケーションのEであるとどのくらいの日本国民が知っているだろうか。長年、教育テレビは地味だと思われて来たし、テレビの主流と思われたことはなかったに違いない。しかし、最近、僕は椎名誠の紀行「パタゴニア〜あるいは風とタンポポの物語」を読んでいてはっと目を見張る記述に出会った。それは教育テレビ賛歌だった。(2014/11/03)


パリの散歩道 逸話満載 パスカル・バレジカ著 「エッフェル塔の奇想天外な物語」
  日刊ベリタに寄稿していただいているパスカル・バレジカ氏の新刊がパリで出た。パリの都市史を専門とするバレジカさんの新著のタイトルは「La fabuleuse histoire de la tour Eiffel (エッフェル塔の奇想天外な物語)」。興味深い逸話が逸話満載のようだ。さっそくパリジャン紙で紹介されている。(2014/10/31)


パトリック・モディアノ
  今年もノーベル文学賞は村上春樹氏に授与されず、フランスの作家、パトリック・モディアノ氏に決まった。モディアノは著名だが、実際に自分が何か読んだことがあったのか、となると記憶が定かではない。見たことがある映画の原作者として知っているだけだったのかもしれない。ノーベル賞のサイトによると、授与された理由は "for the art of memory with which he has evoked the most ungraspable human destinies and uncovered the life-world of the occupation"である。要約すると、記憶の技法あるいは記憶の芸術あるいは単に記憶術となるかもしれないが、フランスがナチスに占領された時代に起きた市民の埋もれた知られざる運命の悲劇を掘り起こした業績、となるだろう。(2014/10/17)


「一度人を殺してみたかった」
  先日、シリアに入って銃を手に反政府軍で戦ったという日本人の若者がテレビのインタビューで話していた。イスラム教とか、反政府側の政治要求自体には興味がないのだという。ただ、戦ってみたかったそうだ。(2014/10/13)


3万円の旅
  若い男女のカップルが喫茶店で旅の計画を立てている。連休の3日間だろう。1冊の旅行案内書をもとに、バスなどのスケジュールを立てている。訪問先は京都らしい。スマートフォンを駆使して、経路を設定し、バス代まで細かく見積もりを立てている。(2014/10/10)


選挙について 死に票をうまないために
  小選挙区制度になって以来、自民党や民主党以外の政党を支持する人々は自分の支持する政党に投票したくとも死に票になる恐れがあり、結局、政策に異論はあってもより近い政党に投票する、というケースが少なくありません。しかし、その場合でもいったいどの政党に入れればいいのか、候補が多数いるとそこでも結局票がわれる、ということがあり得ます。(2014/10/07)


静かに広まる兵器 民間旅客機は大丈夫か?
  ウクライナでマレーシア機が撃墜されたが未だに犯人は特定されていない。ロシアを非難するメディアもあるが、ウクライナ側が不審な動きをしていたという情報もある。(2014/09/29)


空爆の記憶
  最近、空爆と言えば米軍によるイラクやリビアなど、遠い地域の他人事のような響きがある。しかし、筆者の子供時代、それはベトナム戦争よりももっと身近な話であり、それは日本が第二次大戦中、米空軍に空爆されたことだった。筆者の母親は岡山で少女時代を過ごしたのだが、岡山大空襲の際、田んぼを祖母に手を引かれて夜中に逃げ回ったと聞いた。(2014/09/27)


特定秘密保護法とメディア
  特定秘密保護法について朝日新聞が映画監督でテレビのドキュメンタリー番組のディレクターでもある是枝裕和氏にインタビューしたことがあった。是枝氏はカンヌ映画祭やヴェネチア映画祭などでの受賞作でも知られ、海外の映画人とも交流がある著名な日本のクリエイターである。(2014/09/24)


ネット言論統制への道
  インターネット空間のブログやツイッター、フェースブックなどを通した自由な言論が盛んになったのはこの10年ほどの間である。かつて記者クラブ制度を通して、世間に出してよい情報と出してはいけない情報を官庁は統制していたのが、今ではそれができなくなってきた。新聞の記者クラブ制度は続いているとしても、その記事に対する批判あるいは付加情報として、記事の背景などやそれについて知っている関係者の声がインターネットを通して世に出るようになっただけでなく、ツイッターを通して瞬時に「拡散」されるようになってきた。(2014/09/09)


女性の上司に男は何を期待するか
  安倍政権が女性の活用をアピールするため、安倍首相は内閣改造を期に女性を5人大臣に据えた。新聞では女性の管理職や女性の政治家の割合が日本では圧倒的に低いという記事が続いている。女性が上司になったら男にとってそれは何を意味するのか?(2014/09/07)


外食チェーン店とアルバイト
 最近、なにかと牛丼チェーンの「すき家」の従業員に対する過大な業務が問題化され、繰り返し報じられている。その中心はいわゆる「ワンオペ」と言われる問題で、たった一人で店を守らなくてはならない状態を指す。深夜の一人勤務の時に強盗に襲われた事件も年間数十件起きており、心身の疲労度は苛酷のようだ。そしてついに従業員不足から一時的に閉店を余儀なくされる店も出ている。(2014/08/17)


日本で2番目に幸せな町 鬼塚忠
   夏は、お盆を利用して、日本で2番目に幸せな町に帰省した。どこでもない、私が生まれてから大学まで過ごした鹿児島だ。2番目といっても嘘を言っているわけではない。(2014/08/15)


【編集長妄言】集団的自衛権容認に思う 花や果樹をつくったら「非国民」の時代があった 大野和興
 農業記者としてむらを歩き始めてほぼ50年が過ぎました。むら歩きを続ける中で、いろんな方と出会い、話を聞きました。いまの印象に残っているのは、戦争最中の農村、いわゆる銃後農村の話です。(2014/07/07)


2001年9月11日 
  2001年9月11日と言うとあの日だが、私の知り合いのカメラマンはその日、マイアミにいた。何をしていたかというと、鰐の捕獲名人のドキュメンタリーの撮影を早朝からしていたのだった。フロリダ半島には鰐が生息しており、その鰐を素手でロープで縛る名人がいるのである。その日、名人が鰐を捕まえていた時、急に名人の携帯電話が鳴った。(2014/06/24)


「第三次世界大戦が勃発しているのに世界の人々は・・・・」
  海外の知人からこんなメールを今朝いただいた。「今、ほとんど第三次世界大戦が勃発しているのに世界の人々はサッカーのワールドカップに夢中になって気がついていない」第三次世界大戦、なぜ今?(2014/06/15)


パリの散歩道 出版社「六面体」から漫画集「パリのクロコビス」を出版
  パリの出版社「六面体」(l'Hexaedre)から本を出しました。「パリのクロコビス」と題する漫画集です。ほんの少しフランス語の文章がついています。(村上良太)(2014/06/03)


「隣人、親、先生をうたがえ」 鬼塚忠
  先日、あるユダヤ人を取材したときに、こんな話を聞いた。日本では、「隣人、親、先生など人をうやまえ」と教えているが、それは違うのではないかと言う。しかし、人間であれば人を尊重することは大事なのではないか。そう思っていると、「隣人、親、先生をうたがえ」が正しいあり方だと言うのだ。(2014/05/18)


集団的自衛権と「戦争終結」までの見通し
  集団的自衛権が正規の改憲手続きを無視して、安倍総理個人の政治的信念によって認められようとしている。集団的自衛権が認められれば他国の戦争に日本が巻き込まれることになる。その危険性は日本一国の領土に関わる自衛の戦争なら一定の歯止めがあるのに対して、領土を逸脱することが容認されれば歯止めもなくなってしまうところにある。そのことは戦闘状態に突入してから、戦争終結までの期間の問題に直結する。(村上良太)(2014/05/17)


アイヒマンは凡庸だったのか? 〜映画「ハンナ・アーレント」を見て〜
  最近、ナチ戦犯の裁判を扱ったドイツの話題の映画「ハンナ・アーレント」を見た。ハンナ・アーレントはユダヤ系ドイツ人として生まれたが、ナチスの台頭によって渡米し、米国で政治哲学者として活動した。その著書にはファシズムや全体主義のメカニズムを浩瀚な資料を網羅して追究した「全体主義の起源」「革命について」「人間の条件」などがある。このアーレントが自らの青春の受難ともかかわるナチスの戦犯アドルフ・アイヒマンの裁判を傍聴にエルサレムに出かけた経緯を描いたのがこの映画である。(村上良太)(2014/05/16)


「思想的な背景」とは? 〜「アンネの日記」破損事件から〜
  東京都内など各地の図書館で「アンネの日記」が破損されていた事件で、今月30代の無職の男が逮捕されたと報じられた。男は犯行を供述したと報じられた。しかし、新聞報道によると「男は本を破った動機について具体的な供述をしていないが、捜査本部は男の言動などから、思想的な背景は薄いとみている」(朝日)とある。(2014/03/24)


パリの散歩道 〜会話でよく耳にする単語「シュウェット!」とは? 〜猛禽類の美
  パリの会話でよく耳にする単語が「シュウェット!」だ。つづりは’chouette’。いろんなところでこの言葉を耳にする。「それ、シュウェットね」のように。はじけた印象。親密な感じ。嬉しい表現だとわかるけれど、その意味がわからない。辞書を引いてみると、シュウェットには2つの意味があることがわかった。(2014/03/22)


パリの散歩道 「サウジアラビアの映画を見たよ」
  「先週金曜、サウジアラビアの映画を見たんだ。ハイファ・アル・マンスール(Haifaa Al-Mansour)監督による「Wadjda」というタイトルの映画。驚いたことに、監督は女性なんだ。とても、とても興味深い。」(パスカル・バレジカ氏)(2014/03/18)


「わが内なる・・・・」
   1980年代くらいまでは「わが内なる・・・」という言い方がよくなされたように思う。「わが内なる帝国主義」とか、「わが内なる封建主義」とか言うような言葉だ。(封建主義という言葉はあの頃、頻出の言葉だった)(2014/03/14)


著者のために何をすべきか? 鬼塚忠
  最近、こんなことを思っています。私たちの会社は著者のために何をすべきか?もともと出版(publish)の語源は公共化(public)するというもの。なので目的は著者の本を出すことでなく、著者の言いたいことを、出来るだけ多くの人に伝えることだと思いはじめました。その中の一環として紙の本の出版があるならば、出版以外の方法で、著者の想いを求めている人に伝える方法があるのではないだろうか?と。(2014/03/14)


パリの散歩道 生演奏の町
   パリは欧州一二を争う観光地である。観光地ということは観光客に対するサービスが重要な要素だが美しい街並みだけが魅力ではないことは言うまでもない。ファッションや美食に加えて、意外と忘れられているのが音楽なのである。音楽と言うと隣国ドイツのベルリンがすぐに思い浮かぶのだが、パリの強みはあちこちで生演奏が行われていることだ。(2014/03/04)


「戦争の美しさ」を語る物語 〜感動と昂揚の戦争物語は戦後一貫した売れ筋商品〜 そして再び戦争は始まる
  人類の内面の中にある戦争好きの傾向を直視せよ、と警告してきた作家の一人がイタリアのアレッサンドロ・バリッコである。戦争は悲惨だが、同時に戦争は美しくもあり、日常では体験できない昂揚感もあると説く。そこを直視せず、戦争は悲惨だ、とだけ繰り返し説いてもアピールする力は弱いというのだ。(2014/03/02)


空っぽになった店の棚    超インフレと食糧難
 東京近郊。近くのコンビニに入ると、店の弁当類の棚が空っぽの状態。「時間の関係でしょうか?」と聞くと「いえ、大雪の関係です」駅前の大きなスーパーでもそうだった。豆腐もないし、食パンもない。売り場の棚が空っぽの光景はショックだった。なぜなら、その光景を少なくとも2回、資料映像で見たことがあったからだ。(2014/02/19)


人はほめて育てろ! 鬼塚忠
  2月9日。鹿児島の鹿屋まで、友人である松永太郎さんが演出するミュージカル「ヒメとヒコ」を観にいった。実は去年もこの舞台を観に行っていた。その際、一公演だけ観るつもりが、あまりの完成度に私は4回も観た。期待をいい意味で大きく裏切るクオリティだった。そのなかでも特に光っていた女性がいた。高校二年生の宮園唯さん。私は松永さんに頼んで唯さんと直接話をさせてもらった。(2014/02/18)


オレオレ詐欺の進化
  先日、ある町を歩いていたらパトカーが「現在、この地域でオレオレ詐欺の電話が集中しています。」とアナウンスしていた。オレオレ詐欺の電話って、セールスマンみたいに地域集中で「営業」しているのか、と思った。(2014/02/17)


オヤジはニュースが好き ソンタク
   最近ある放送局で新たに抜擢された会長の発言が波紋を呼んでいる。そのせいでソンタクという言葉をしばしば耳にする。「職員たちは会長の意向をソンタクして・・・」などと巷では言っている。しかし、ソンタクという言葉は難しい。(2014/02/01)


西サハラと東京 〜1975年から難民生活〜
  西サハラを訪ねたのはおよそ2年前の12月。難民キャンプの人々と同じ施設に寝泊まりした。冬でも風呂はないし、あるのはシャワーだが温水などない。冷たい水である。西サハラも冬は冬、とても冷たい。ゆっくり風呂に入って1日の疲れをいやすというようなことはありえない。(2014/01/27)


立ち見する場所 〜スタジアムと国会の違い〜
   昨年暮れの12月5日と6日に国会前に出かけた。特定秘密保護法案の参議院での審議が最終段階に入り、今にも強行採決になりかねない勢いだったときだ。シラケ世代と言われるわが世代には集団で何かを主張したり、闘争したりすることを苦手とする傾向が他の世代より強い気がする。それでも駅前に夕食の食材を買いに出かけようとして、気がついたら電車に乗って国会に向っていた。本当はいくつもりはなかったのに。(2014/01/23)


フランスの食事
  フランスで3週間仕事をした人がこんなことを筆者に言った。「フランスの飯は最低ですよ。レストランにも行きましたけど。ギョーザの方がよっぽどうまかったですね」彼がどんなレストランに入ったのかわからないが、日本人として理解できるところもある一方、彼の体験から零れ落ちている可能性のある事柄も推察せざるを得なかった。それは飯を食う場のことなのである。(2014/01/19)


堤清二の「市民の国家」論とは 政官財界は「没落」を回避できるのか 安原和雄
  政官財界の内側にいて批判精神を失わないユニークな経営者として知られていた堤清二氏が亡くなった。若手経営者の頃から望ましい国家の姿として「市民の国家」論を唱え、それに耳を貸さない現状のままでは「産業界は没落の一途」を辿るほかないとも指摘した。政官財界は果たして「没落」を回避できるのかという問題意識は、今後も常に新鮮な問いかけとなるだろう。(2014/01/17)


パリの散歩道 地下鉄のトーカーたち
  パリの地下鉄に乗っていると、とにかく一人でぶつぶつ話をしている人がやたら多いのである。話し相手はその場にはいない。(2014/01/17)


正月2日、母校の同窓会があった 鬼塚忠
  正月2日、母校の同窓会があった。気がついてみると、高校を卒業してから30年も経っていた。この同窓会は10年ごとに行われる。今となってはFBで繋がっているが、基本的には高校時代の仲間とはほとんど会うことはなく意見を交換することもない。だから、ほとんどの同窓生たちとは10年ぶりに会話をする。(2014/01/16)


アメリカの政治映画と西部劇   ジョージ・クルー二―監督の「グッドナイト&グッドラック(Good Night and Good Luck)」
 アメリカの文物は10年か20年かはともかく、少し遅れて日本に入ってくると言われてきた。今日本に力づくで導入されようとしているのが「テロとの戦い」である。その前例は米国のブッシュ政権時代に生まれたテロ対策の一連の法案であり、また言論統制である。この時代に抗して作られた映画がジョージ・クルー二―監督の「グッドナイト&グッドラック(Good Night and Good Luck)」だった。(2014/01/14)


靖国参拝の蛮行を安倍政権凋落への一里塚に、主権者の怒りの結集を 山崎芳彦
一日(ひとひ)過ぎ一日がくればこれの世を戦世(いくさゆ)にはこぶ安倍晋三ぞ   山崎芳彦(2013/12/29)


安岡章太郎とジングルベル
  日本の戦後を代表する小説家の一人、安岡章太郎には「ジングルベル」と題する一風変わった短編がある。読んだのは中学生の時だからもう30年以上経っている。それでも、クリスマスになると思い出す。(2013/12/25)


都知事選は民意の現れか?〜都民は驕るなかれ〜
  次の東京都知事選は安倍内閣に対する民意の現れだという論者が少なくないようだ。特定秘密保護法案に対する国民の考えが今度の都知事選に集約され、もし自民党公認候補が勝てば特定秘密保護法に対する国民の信任となる・・・こういう論理である。(2013/12/22)


外国の新聞とユーモア 〜ユーモアは必要?〜
   「日本の新聞はユーモアがないから総じてダメだ、それにひきかえ外国の新聞にはユーモアがある。」こんなことを言って日本の新聞を批判する人が時にいる。だが、本当なのか?(村上良太)(2013/12/19)


神頼み 〜九頭龍神社に行く〜 鬼塚 忠
   今月13日は金曜日だった。キリスト教を信じる国では不吉な日だ。理由は、諸説あるがキリストが磔にされた日という説が有力かもしれない。しかし、日本ではそうではない。金曜日というのは関係ないが、13日というのは意味がある。それは箱根の九頭龍(くずりゅう)神社の月次祭が行われるからだ。ここに祈るとご利益があるらしい。(2013/12/18)


パリのアパートの扉〜一つ間違えると近所迷惑に〜
  パリのアパートで暮らし始めて、次第に分かってきたことは周辺の住民たちは週末になると、夜中に大騒ぎをするということだ。特に深夜に歌を朗々と歌ったりする。しばしばうるさくて睡眠の障害ではあるのだが、人間らしさもあって決して嫌いではなかった。ところが・・・。ある日、大家さんからEメールが届いた。(2013/12/15)


忘れないための闘い 〜石に刻む・金属に刻む〜
  地下鉄のある駅で他人と待ち合わせをしたとき、構内の壁に金属プレートが埋めこまれているのを見た。何かと思って近寄ってみたらこんな文章。(2013/12/10)


パリの階段 〜カロリーを消費する時〜 
  パリ市内には築100年、築50年という古いアパートがたくさんある。これらの建物には基本的にエレベーターがない。古典のフランスのサスペンス映画などで、粋なエレベーターに乗って殺し屋がやってきたりするシーンがあるが、あのようなものはあまりないのである。だから住民は毎日、階段を上り下りすることになる。エレベーター完備の日本のマンションからすると、信じられないかもしれないが、パリの人々の多くはそのように暮らしているのである。(2013/12/10)


弁護士と特定秘密保護法案
  多くの人が特定秘密保護法案の担当大臣である森雅子参議院議員の答弁のでたらめさに不安と怒りを感じている。担当大臣が法案をあまり理解していないのでは話にならない、という怒りの声がたくさんある。中でも森雅子氏が弁護士であるにも関わらず憲法に反する、そして人権を抑圧するこのような法案をなぜ支持しているのか?と。あるベテランの弁護士に多くの人が抱いている疑問をぶつけてみた。すると、こんな答えが返ってきた。(村上良太)(2013/12/06)


パリの物乞い
  パリを歩いていると、あちこちで物乞いに出会うことになる。フランス人の知人に聞くと、最近ぐっと増えたそうだ。物乞いの中には他国から渡ってきたであろう人々もいれば、零落したフランス人と見える人もいる。具体的に話を聞いたわけではないから、出身地とか事情は不明だが、確かなことはたくさんいる、ということだ。(村上良太)(2013/12/03)


ある在仏スペイン人の名刺 「私は人間です」
  パリのカフェで本を読んでいたら、買い物帰りと思われる小さめの紙袋を抱えた高齢の男が入ってきて隣に座った。一瞬、その人物は誰かと話をしたがっている、という気がした。だから空いた席がたくさんある中で僕の隣のテーブルに腰をかけたような気がした。その人物はスペイン人だった。(村上良太)(2013/11/29)


「ベニスの商人」 に見る、特定秘密保護法と違憲立法審査
  国民の過半数が反対しているか、もっと長い時間をかけた審議を求めていたあの特定秘密保護法案が衆議院で可決された。残るは参議院の審議のみである。しかし、もし参議院を通過したとしても、憲法に反する法律を審査する権限が裁判所には与えられている。特定秘密保護法は国民の知る権利を侵害する意味で違憲ではないのだろうか。(村上良太)(2013/11/27)


ロシアから見る特定秘密保護法案  〜日本がソビエト化する日〜
  ロシアを旅した時、日本のある大手メーカーの現地職員を工場に訪ねたことがある。その工場はソ連時代の国営工場だったものを日本企業が買収して、日本人の経営者と技術者を送り込んで新たな製造ラインを稼働させていたものだ。その時、日本人のマネージメント担当者はロシア人の労働者についてこんな発言をした。「ロシア人は非常に勤勉ですよ。かつてロシア人は怠け者、というイメージがありましたが、決してそうではありません。ただ・・・」彼はこう続けたのだ。(村上良太)(2013/11/24)


フランスから見る特定秘密保護法案
   特定秘密保護法案が衆院を通過しようとしている。この法案が通ったら日本の民主主義は終わってしまうと嘆く声が聞こえてくる。アンケート調査などによると、半数以上の日本国民がこの法案に反対か、もっと時間をかけた審議を求めているようだ。異国に滞在中なのでインターネットでかろうじて事の成り行きを推察するだけだが、印象として多くの人が憤っており、ある人は絶望しており、またある人は絶望するのはまだ早い、やれることはある、と激を飛ばしている。(村上良太)(2013/11/23)


作品が映画化される5つのコツ     鬼塚 忠
   まだちょっと言えない話だけど、弊社でプロデュースした書籍が、日本のテレビ放送局にてドラマ化されそうだ。すでに複数回の打ち合わせが行われた。著者も喜びを隠していない。そればかりか、著者はプロデューサーに直接、役者などの希望を伝えていた。(2013/11/23)


ツールの古城 〜ロワール河とフランス・ルネサンス そしてレオナルド・ダ・ヴィンチの晩年〜
  パリから南に列車でおよそ2時間のところにツール(Tours)という町がある。ここは昔から豊かな自然に恵まれ、王族らが狩りをして楽しんだ場所だったそうだ。週末、昼食を食べに来なさい、という目下借りているアパートの大家さんの招きで出かけた。大家さんはこの町に住んでいるのだ。列車はオテルリッツというパリ市内の駅から出ている。(村上良太)(2013/11/20)


パリのスーパーの米 超簡単<米1・水2・10分間> 炊飯器無用  村上良太
   パリのモンマルトルで暮らしていると、日本のご飯が懐かしい。ご飯と味噌汁がついた、さんま焼き定食のようなものが無性に食べたいのである。当地ではご飯を食べるのはさぞ面倒なのだろうな、と思っていた。ご飯を炊くといっても炊飯器がない。それに米も高いのだろうと思っていた。ある日、試しに近所のモロッコ人家族が営むミニ食品スーパーに入ったら、箱に入った米を売っていた。1キログラム入りで、値札は5ユーロ30である。日本円で700円くらい。試しに買ってみた。(2013/11/10)


バンダ・アチェの津波博物館  村上良太
 バンダ・アチェには津波博物館が建てらている。津波博物館にはあの日を再現した模型がいくつか展示されていた。猛烈な高さの津波が海水浴客たちを飲み込もうとする瞬間が再現されている。また、船が陸に打ち上げられていく様子も再現されていた。あるいは地震から何分で津波が来るかをシミュレーションし、逃げている人々との関係を示したものもあった。しかし、そんないくつもの展示よりも、もっとも胸を打ち、忘れられないのは博物館の入口である。(2013/11/01)


秘密保護法案と日本の核武装
  アメリカにとって、安倍政権の秘密保護法案はどんな意味を持っているのだろうか。以下はまったくの個人的推測に過ぎない。アメリカは日本の核武装を恐れている。(2013/10/31)


「新聞・テレビをやめよう」というつぶやきについて
   ツイッターなどのインターネット空間で<新聞・テレビをやめよう>、という言葉をしばしば目にする。大新聞やテレビは嘘を撒き散らし、産業界よりで、情報統制して国民に嘘をばらまいている、というのがその理由である。確かに、新聞やテレビなどのマスメディアが誤解を招きかねない情報を流したり、真相を隠したりすることはあると思う。政治家におもねることもあるし、スポンサー企業の意向に傾くこともあるかもしれない。だから、<新聞やテレビをやめよう>という訴えは理解できないこともない。しかし、訴えている人々は世の中から実際に、新聞やテレビが消滅した社会の可能性を想像したことがあるのだろうか。(村上良太)(2013/10/18)


働き易いオフィス       鬼塚忠
  最近、NEC関連の会社をオフィス見学した。そこではっとした。というのは今まで私は自分の仕事環境に100%満足していたからだ。たとえ、築50年を超える旧いマンションであっても、少人数にしては広く、床はすべてフローリング、壁はれんが。スティール製の事務用品は置かず、すべてアンティックで木製のもの。照明もインドの手作りのもの。それにインド・カシミア地方の絨毯。調度品もすべて手作り。それが自分にとっていいと思っていた。すこしばかり告白すると、いつか、かっこいい事務所として雑誌か何かの取材でも受けるかも、などと思っていた。(2013/10/18)


安部公房と2チャンネル
  当ウェブサイト編集長のツイッターによると、大企業などが2チャンネルに匿名の書き込みをして若者を煽っていたのではないか、という情報がある。2チャンネルなどインターネット社会の匿名性については、当ウェブサイト「日刊ベリタ」でも<匿名性こそインターネットの新たな解放性である>というような評価をしている論者もいたように思う。こういう社会をいち早く想像していた作家の一人が安部公房だろう。(村上良太)(2013/10/12)


パリの即席麺       村上良太
  観光ならともかく、滞在するとなると毎日クレープとか、バゲットばかり食べているわけにはいきません。そこで近所のスーパーに行くと、即席麺が積んであるではありませんか。中国製か、台湾製のようです。味もカレー味、鴨肉味、牛肉味、マッシュルーム味など数種類バリエーションがあります。(2013/10/02)


パリの書店 逆風に立ち向かう「捕まえ手」       村上良太
   僕が滞在しているパリ18区、モンマルトル地区はすぐ裏手にピカソが若い頃暮らしたアトリエ「洗濯船」の跡地や、カフェ「ムーランルージュ」などの跡地が多数残されており、散歩をするとあちこちで各国からの団体旅行客と彼らに説明する案内人の姿を目にする。作家マルセル・エイメの「壁抜け男」にちなんだ半身の銅像が壁からにゅっと出ているのもこのあたり。そこから石段を下ってぶらぶら歩いていると、一件の書店に出会うことになる。L'Attrape-Coeursという名前の書店だ。(2013/09/29)


パリの散歩道  満月夜の大宴会      村上良太
   当地では週末になると、あちこちで宴会が始まるようだ。先週も隣に何人か集まって宴会が始まり、歌を歌っていたが、それが終わって階下の部屋に引き上げたのだろう、ブザーを鳴らしまくり、扉をガンガン叩く。その叩き方はまさに暴力的だ。今夜は満月らしい。「らしい」というのは月を見ることが難しいからだ。(2013/09/21)


パリの散歩道  詩人の生活    村上良太
  パリではどんな詩が今日書かれているのだろう。フランス人の友人から一人の女性詩人を紹介してもらった。名前はカミーユ・ロイビエ(Camille Loivier)。パリ北部のモンマルトルで彼女は暮らしている。住まいはマンションの6階。エレベーターはない。訪ねると、丁度今、新たな詩集を作っているところだという。(2013/09/20)


人工透析を拒否して10年 奇跡のレシピ  鬼塚 忠
   私の知人にLさんという女性がいます。 腎臓の働きが悪くなり、人工透析治療を言い渡されました。「そうしないと1年以内に死ぬ」と。しかしその女性はその人工透析治療を拒否してきました。彼女は拒否してもう10年になります。(2013/09/20)


化学兵器撤廃条約より、全兵器撤廃条約を
  シリアが化学兵器全廃に向けて動き出すことになった。化学兵器とか、核兵器とか、地雷とか、クラスター爆弾とか、ある種の兵器に限って撤廃したり、拡散を防止したりする条約が結ばれる。カラシニコフ銃などの通常兵器は公認され、こうした兵器は残虐だということで規制される傾向にある。(2013/09/17)


パリの散歩道  〜モノと人と言葉〜
  パリに来ると、立体芸術に取り組んでいる人が多いのを感じる。鉄のパイプを溶接でつないだり、もっと小さなところでは針金で動物や乗り物などをかたどった土産物を作って売っていたり。平面と違った、こうしたモノとの戯れはときに「無駄な芸術」のように冷ややかに感じられることがあった。そもそも立体芸術は絵画に比べて、場所を取る。日本の家屋では収納スペースも限られているのだ。こうした芸術が毎年作られているとしたら、毎年ある程度は壊されているのだろうか。(村上良太)(2013/09/11)


パリの散歩道  モンマルトルの部屋〜バレリーナの部屋だった・・・〜
  今回、僕が滞在しているのはパリ北部のモンマルトルという地域。行政区画としては18区になる。建物のすぐ裏手にピカソが若いころ暮らした「洗濯船」(vateau lavoir)というアトリエの跡がある。まだピカソが貧乏だった頃のいわゆる「青の時代」を生きたところだ。このあたりは坂道が多く、散歩をするには好ましい。住まいの建物は5階建てで、わが部屋は4階になる。(村上良太)(2013/09/09)


パリの散歩道  シリア騒動2  村上良太
  ルモンドを買って食後にベッドで読み始めたものの、秋の涼しさが疲れに心地よくて眠り込んでしまった。読みかけていたのはシリアへの軍事介入についてフランス人がどう考えているかという世論調査の記事だ。ルモンドが引用しているのはフランスの世論調査会社IFOP(民間のマーケティング会社)のデータ。それによると、目下フランス人の3分の2が介入に反対しており、その割合が8月末に行った調査時よりも上がっている。軍事介入反対の比率がもともと高かったドイツと足並みをそろえる結果となった。(2013/09/08)


パリの散歩道  〜シリア騒動〜  村上良太
  今、パリに来ています。こちらの新聞・雑誌ではシリア攻撃をめぐる賛否両論の記事がまさに集中豪雨的に出ている感じです。今回、フランスのオランド大統領がオバマ政権に賛同しているところが2003年のイラク戦争と根本的に違っています。「急げ、バラク。おいらは震えてるんだ」(2013/09/07)


ハリウッドと歌舞伎         鬼塚忠
ほぼ5年ぶりくらいのハリウッドのどんぱち映画「ワールド・ウォーZ」を観た。典型的なハリウッドのどんぱち映画はほぼ五年ぶりだ。私は元々ハリウッド映画の原作小説を日本に持ってくる仕事をしていて、たとえば、アルマゲドン、パールハーバー、ミッションツーマーズなどの原作を日本に持ってきて版権を日本の出版社に売っていた。それがほとほと飽きてきたのも独立した理由の一つだ。ではなぜ観たのか?(2013/08/22)


健康法・全裸で日光浴      鬼塚 忠
  出版の仕事をしていると世の中の動向が気になる。何が売れているかではなく、人は何に興味があるか、だ。それが、売れる本を考える上で重要な、アイデアの源泉となる。基本的に人間の興味のあることは、お金もうけ、恋愛、健康、勉強が主なのだが、最近、健康に人はより興味を持つようになった。団塊の世代のほとんどが、現役を終え、あとは老後の生活に入るからだろう。ある医者からお話を聴いた。「鬼塚さんねぇ、医療関係者は誰でも知っているけど、誰も言わない体に一番いい健康法って何か知っていますか?」と。(2013/08/21)


民主主義とテレビ         村上良太
   イスラム世界を揺さぶった「アラブの春」の仕掛けの1つにデジタルビデオカメラを使った映像がある。先日、朝日新聞でアルジャジーラテレビの元編集長ワダ・カンファル(Wadah Khanfar)氏が「アラブの春」の報道について語っていた。アルジャジーラはビデオカメラを市民に配布してトレーニングし、市民が撮影した映像をニュース番組に盛り込んでいたという。そのための準備は数年前から行われてきた。カタールの放送局、アルジャジーラテレビは最も初期から「アラブの春」を報じ、ある意味煽ってきたメディアでもある。同じことはミャンマーの場合にもあてはまる。(2013/08/20)


北欧の玩具 2  「自然の猿真似ではいけない」
  デンマークの首都コペンハーゲンから北に海岸沿いをドライブしていくと、美しい海岸線の先でモダンな集合住宅に出会うことになる。デンマークが誇る著名な建築家、アルネ・ヤコブセンが海岸のリゾート地に建てたベラヴィスタ集合住宅である。住宅は白く、建築から70年を経ても、遜色のない美しさだ。(村上良太)(2013/08/10)


北欧の玩具   村上良太
   北欧に行くとシンプルで素敵なデザインの家具に出会うことができる。しかし、家具は基本的に持ち帰りが難しい。だが、そんな大きなものでなくても、北欧のデザインを満喫できるものがある。木製の玩具だ。猿や河馬など様々な動物のデザインがある。筆者が土産に買ってきたのは8センチくらいの小さな鳥の玩具だ。(村上良太)(2013/08/09)


コンテンツを「単発で見せてくれ」〜放送局・映画館以外の第三の道は可能か〜
   日刊ベリタはかつて月間1050円の講読料だったのを今年から月400円に大幅値下げした。従来から、もっと下げた方がいいという声を外部の人から聞いていた。中には年間3000円が限度かな、という声も複数耳にした。しかし、何事も試行錯誤のインターネット媒体にとって大きな賭けなので実現に時間がかかった。それでも私の知る放送業界人からはこんな声も聞いた。(村上良太)(2013/08/06)


管理が強まる大学 〜政治と学問〜
  京都大学名誉教授の中山研一氏(刑法学者)が亡くなる前に執筆して公開していた「中山研一の刑法学ブログ」の中に、山形大学学長選をめぐる話がある。中山教授は学長選で選ばれた人物が文部科学省の官僚であり、つまり天下りであったことに憂慮しているのだ。かつて学長は学内選挙で選ばれた人物に決まっていたのに対し、昨今は学外者が多数入った学長選考会議で決定されているとして中山教授は危機感を抱いていた。(村上良太)(2013/08/05)


エイミー・ジョー・ジョンソンの映画作り    村上良太
   20年来の東京在住者でラジオの国際ニュースキャスターをしているフランス人の友人、フィリップ・ヴァルドア(Philippe Valdois)はデジタルメディアに詳しい。先日、「これを見てくれ」、とアイパッドを開いた。クリックするとそこに流れた映像は歌だった。(2013/08/01)


デトロイト市破産の新聞報道を見て   村上良太
  昨日7月20日(土)の新聞でアメリカ・ミシガン州デトロイト市の破産が報じられた。負債総額は180ドル(約1兆8千億ドル)を超えるとされ、アメリカの地方自治体の破産としては過去最大のケースだと朝日新聞で報じられた。朝日新聞の見出しを見ると「自動車の街 無一文」「みんな出て行った」「工場は移転」「殺人年400件」「荒廃」とこれでもか、と言わんばかりである。確かに、デトロイトの経済は苦しい。しかし、昨年デトロイトに2回取材に行って僕が現地で見て、感じたことと何かずれている。(2013/07/21)


新入社員紹介   鬼塚忠(出版エージェント・作家)
ふたり辞めて、ひとり新入社員が入りました。5月に入り、募集広告を出しました。はたして誰か応募してくれるのか?という懸念も吹き飛ぶほど優秀な方がたが応募してくれました。弊社は特別英語を使う仕事ではないのですが、なぜだか女性の応募者のTOIEC平均点はおそらく900を超えていました。びっくりですよね。前職もさまざま。キャリア官僚だとか、将来を期待されている会社員とか。いい人材を選ぼうと筆記試験をしました。それを少し公開してみます。(2013/07/19)


ツイッター、フェイスブックへの安易な依存は危険 池田龍夫
  ツイッターやフェイスブック利用が増えている。野放図な発信を心配していたところ、毎日新聞7月15日付朝刊3面コラム(「風知草」)の指摘に共感した。「あまちゃん国家」との見出しも秀逸。「ツイッターもフェイスブックも、米国の企業が提供するサービスである。携帯端末を活用した安倍晋三首相のこまめな書き込みがしばしば話題になるが、セキュリティーは大丈夫か」との問題提起だ。(2013/07/18)


日本人のハートに火をつける安倍首相      村上良太
  安倍首相の人気は高い。参院選も自民党が圧勝する可能性が高いと新聞は報じている。安倍首相の願いは「戦後レジーム」からの脱却だとされる。それは論理的には戦前・戦中への回帰である。安倍首相は日本人の心に火をつけるかもしれない。それも今みたいなものではなくて、本当にハートに火をつけるかもしれない。(2013/07/12)


「北京の春」    村上良太
  最初にお断りしておくと、本稿は北京とも春とも関係がない。フランスの作家ボリス・ヴィアンが書いた「北京の秋」にあやかったタイトルだ。「北京の秋」は北京とも秋ともなんら無縁の小説に前衛作家ヴィアンがあえてそんなタイトルをつけたのである。2011年以来、「アラブの春」という言葉が世界的に大流行している。(2013/06/24)


映画とテレビ
 昨日、映画「日本国憲法」の上映会場で監督のジャン・ユンカーマンさんにお会いすることができました。ユンカーマン監督と言えば僕の場合、与那国島の漁師を撮影した「老人と海」をまず連想しますが、この映画も見そびれており、昨日が初めてみるユンカーマン作品でした。(村上良太)(2013/06/16)


やっと解放されました(\^o^/)  信友直子
  日曜日に「Mr.サンデー」の放送が終わってやっと解放されました(^^)。今回はホント辛かった(><)自分自身が今回のテーマの何がおもしろいのかまったくわからなかったからです。 (2013/06/05)


アベノミクスの論点    村上良太
  アベノミクスが始まったのが昨年12月だったから、約半年になる。この間、安倍政権は日銀の協力を得て為替を円安に誘導し、平均株価の上昇につなげた。庶民の多くは久々に景気のいい話だと喝采を送った。しかし、最近になって高騰していた株価が急激に下降する事態が何度か起き、アベノミクスは本当に大丈夫なのか、という不安も同時に広がっている。(2013/06/05)


新聞のテレビ欄 〜なぜある番組だけ色をつけるのか?〜  村上良太
  新聞のテレビ欄(業界ではラテ欄と呼ばれている)にはそれぞれの放送局の番組担当プロデューサーたちが苦心して書いた番組の売りが印刷されている。1つの番組の持つスペースは放送時間の長さに比例するわけだが、その限られた枠の中で何とか読者(視聴者)の関心を引くために担当者たちはしのぎを削っているのである。欄が小さく、字数が少なければ少ないほど言葉の選択は難しい。だからラテ欄は戦場でもあるし、株式市場のようなフェアを要する場で本来はあるべきだと思っている。ところが最近、いくつかの番組だけが赤で色づけされていて、そこだけ放っておいても目に飛び込んでくる、という現象が起きている。本来フェアな戦いであるべき場と思ってきたテレビ欄に異変が起きているのだ。(2013/05/30)


転移じゃないみたいです(\^o^/)  信友直子
  虎の門病院乳腺外科の三浦先生のところに行ってきました。腹部エコー検査で肝臓に10ミリの黒い影(高エコー斑)が2つあることが分かったので相談に行ったのです。(TVディレクター信友直子の乳癌日記から)(2013/05/30)


おはら祭り  鬼塚忠
  渋谷が占拠された。私の故郷、鹿児島には「おはら祭り」というお祭りがあって、その時期になると街がそわそわする。鹿児島の民謡が繁華街に流れ、道路を遮断して踊るのだ。私も参加したことがある。くたくたになりながら民謡を踊るのだ。そのおはら祭りがなんと渋谷であるという。(2013/05/23)


テキサスという土地    村上良太
  仕事でアメリカ南部のテキサス州を旅してきました。テキサスと言えばメキシコと国境で接しており、当然ながらメキシコ出身のヒスパニック系住民が多数暮らしています。この州で仕事で出会った人物はロドリゲスというヒスパニック系の苗字の持ち主でした。ですから、彼はヒスパニック系の移民なのかもしれないと僕は思いました。しかし、そうではなかったのです。ロドリゲス氏は旅をしながら、僕にこんなことを教えてくれました。(2013/05/16)


【編集長妄言】ベリタ改憲阻止宣言 ベリタはその存在をかけて改憲阻止の旗を掲げる   大野和興
 安倍自民党が改憲に前のめりだ。安倍首相のこのことにかける言動は異常なほどの高揚ぶりで、この 国は本当に危ういところに来ているという気がしてならない。(2013/05/03)


ニュースの三角測量   村上良太
  最近僕は外国人の友人が多くなって、コミュニケーションも英語で結構やっています。上達した英語ではまったくありません。粗雑そのものです。それにしょっちゅう文法の誤りも犯しています。ですからもっと語数を豊かにして上達したいという思いは今も強くあります。そんな英語もままならない僕が同時にフランス語をやっているのは日本人はニュースソースを非英語圏からも1つ持っていた方がいいと考えているからです。(2013/04/28)


新書が薄い    村上良太
  かつて新書と言えば岩波新書だった。岩波新書は中身が詰まっていた。誠実で個性的な研究者による何十年かの研究の成果がびっしり詰まっていたからだ。その新書市場に90年代以後、多数の出版社が参戦して、百花繚乱の時代となった。今や新書は電車で2時間で読める雑誌の特集だと誰かが書いていたが、なるほどと思った。新書は2時間で読み捨てる媒体になったのだ。以前は新書をよく読み、テレビ番組の企画づくりの参考にもしていた。しかし、最近では企画を作るから新書を読もう、という感じがまったくしなくなってしまった。新書を読みたいという気がなくなったし、新書コーナーに足をとめることも稀になった。(2013/04/21)


記憶力の不思議  鬼塚忠
昨日、非常に興味深い女性に話を聞くことができた。 (2013/04/20)


4月8日の花まつりに想うこと 二一世紀の「天上天下唯我独尊」 安原和雄
  お釈迦様の誕生を祝う4月8日の恒例の花まつりが今年も巡ってきた。例年のこととはいえ、考えてみるべきことは、やはり釈迦の宣言として知られる「天上天下唯我独尊」に込められた意味合いであり、肝心なことはそれを実践していくことである。実践を伴わないただの知識で満足するのでは、お釈迦様も喜ばないだろう。では21世紀の今、どう実践していくのが望ましいのか。(2013/04/06)


イラク戦争から10年 大新聞の記事を読んで 
  朝日新聞は3月20日付の朝刊でイラク戦争を取り上げ、「開戦から10年」という見出しの特集を大きく組んでいた。記事の目玉は当時、小泉政権の官房長官だった福田康夫氏へのインタビューである。この中で、福田氏は当時は大量破壊兵器がイラクにあるのかないのか、情報がなかったと語っている。(村上良太)(2013/03/27)


あとがき不要論    村上良太
  本にはたいがいあとがきが添えてある。あとがきにはたとえば翻訳書の場合には翻訳者による解説が添えてある。また翻訳者以外にも、評論家などが解説を加えている。あとがき不要論などとタイトルを付したが、僕自身もあとがきをよく読むし、あとがきから読み始めることも少なくない。それでも、あとがきには必ず弊害がある。(2013/03/10)


機内持ち込み品 2  村上良太
  何年か前にロシアの地方都市からサハリン(樺太)行きの飛行機に乗り込んだことがあった。飛行機は小型で、年季が入っているようだった。中央の通路をはさんで両側に2列ずつ座席があった。僕の隣の窓際の席には見知らぬロシア人の男が座っていたのだが、男は飛行機が離陸してしばらくすると、アタッシュケースを無造作に開いた。(2013/03/04)


機内持ち込み品       村上良太
  先日、アフリカに行く用事があり、飛行機に乗った。航空会社はエミレイツ航空でドバイを経由する便だった。エミレイツ航空で機内食が出た時、ナイフやフォークが入っているカトラリーの容器が妙に重い。開けてみると、金属製のセットだったのでドキッとした。2001年の同時多発テロ事件以後、プラスティックの道具しか見たことがなかったからだ。とはいえ、ナイフと言っても鋭利なものではない。だから、大丈夫だと判断されたのだろう。そもそも金属だから危険で、プラスチックだから安全とは一概に言えないだろう。(2013/02/27)


私の情報源  鬼塚忠
 私のような仕事をしていると、日頃からいかに面白い話をするかが、仕事で重要になってくる。そのためにはいかに面白い考え方を日頃から身につけているか、面白い情報をインプットするかが大切なのだ。 (2013/02/23)


【編集長妄言】ぼくの予測はよく当たる  大野和興
 ぼくの予測はよく当たる。最近のものでは、マリで仏軍泥沼化と猫好きだからPC遠隔操作犯、のふたつ。(2013/02/15)


不思議な世界   村上良太
   パリで彫刻家をしているフランス人の友人ヴァンサン・ベルゴン氏から聞いた話。彼の彫刻作品を扱っているギャラリーに、ロンドンからカタール首長の息子がやってきた。首長の息子の後ろには何人も護衛がついている。友人の彫像はブロンズの人間像だ。ジャコメッティを思わせる彫像は細くて、大胆なデフォルメが施されている。それでいて、ジャコメッティの猿真似ではない。仏像のように人間の魂が宿っている。そんなギャラリーに突然やって来たアラブの王族。なんと友人の彫像はただちに11体すべて売却済みになった。(2013/02/09)


病縁で多くを学び、古希を迎える 人を思いやる心を忘れないでいたい 安原和雄
  私(安原)にとって得難い「心の友」、清水秀男さんから新年の心境を綴ったメールが届いた。題して「病縁で学んだ多くのこと」で、三つを挙げている。それは、生かされていることの有り難さ、「当たり前」こそが幸せの原点、残された生をお役に立つべく、―である。「病縁」とは「歩行困難」という病魔との苦闘を指している。(2013/01/16)


台北・松山空港の書店で      村上良太
  旅行帰りに空港の書店に立ち寄るのが習慣になっている。今回、用事で台湾に出かけたのだったが、帰りに台北・松山空港で書店を探した。僕が探していたのはサン・テグジュペリ著「星の王子様」の中国語訳だ。(2012/12/23)


パリジェンヌの日記(Le journal d'une Parisienne)2 「狂気のバーゲンセール」 ヴィルジニー・ブリエン
  あぁ、パリの11月ったら! 枯葉が地に落ちていく。それに住民税・・・・。でも、一段とすごいのは大安売りの月だということ。パリのファッション店では服の大安売りが始まるのだ。まさに狂気と言っていいバーゲンセール。(2012/12/02)


現代の遊牧民 「モダン・ノマドの日記 番外編」 アンドレイ・モロビッチ
  北アフリカのサハラ周辺をさすらっていたスロベニアの作家アンドレイ・モロビッチさんから久しぶりの連絡が届いた。(2012/11/30)


手術に思うこと  鬼塚忠
  今日、知人が目の手術をする。鹿児島の知人で地元でネット新聞の記者をしている。去年帰京した際に、私のことを取材してくれた。その原稿を読んだ。地方では東京の第一線で活躍しています、という内容は受けるそうで、「これ大丈夫なの?私、偉そうですよ」とダメ出ししようと思ったら「それくらいがいいんです」とそのまま偉そうな記事になった。彼は以前右目を失明した。それで左目を酷使していたら、そちらに負担がかかりすぎ、左目の手術を受けることになったそうだ。この手術の成功率は100%ではない。手術が失敗したら、完全に失明することになる。心配で仕方がない。ぜひとも成功してほしい。心からそう祈っている。手術に関して、ひとつ印象に残った話をしよう(2012/11/15)


故郷    鬼塚忠
  週末、故郷、鹿児島に帰り、友人(40代)の結婚式に参加した。40代も半ばを過ぎ、友人が結婚式だなんて、なんて面白いのだろうと思って、遠方にもかかわらず喜んで出席した。新婦はかなりの美女、うらやましくなるほど、だった。さらにそれがすごい結婚式だった。(2012/10/29)


チリのドキュメンタリー番組を見て   村上良太
  シカゴ近郊の町に泊まった時、アメリカの公共テレビ局PBSで風変わりなドキュメンタリー番組を見た。スイッチをつけた時は番組がすでに途中だったのだが、つい時間を忘れてみていた。60代くらいの女性が砂漠に立っている。彼女が語っているのは遺体の発掘について。亡くなったのは彼女の兄弟らしい。いや、亡くなったのではなく、殺されたのだ。しかも集団で殺され、この砂漠に埋められたらしい。(2012/10/27)


ベシュレル〜フランスの動詞活用テキスト〜をもらって  村上良太
  最近ネットで、ベシュレル(Bescherelle)というフランス語の動詞活用テキストがいいという情報をいくつか見た。そこでNHKの国際放送を担当しているフランス人の友人に尋ねてみると「ベシュレルなら持っているから、差し上げますよ。少し古い版ですが」という答えが返ってきた。(2012/10/06)


地下鉄と空き缶   村上良太
  都心の地下鉄構内の自販機で缶飲料を買ったものの、ごみ缶容器の口が段ボールの一片で閉ざされていた。段ボール紙の上にはIMF・世界銀行の年次総会が開かれるため特別警戒中だと説明が書かれていた。(2012/10/05)


パリジェンヌの日記(Le journal d'une Parisienne) ヴィルジニー・ブリエン
  8月のパリはとにかく閑散として、物静かだと言われている。住民がこぞってパリをあとにするからだと。でも、それは単なる伝説?それとも現実?確かに8月のパリは普段だったら人が歩いている歩道が空っぽ。交通量も少ない。地下鉄はラッシュが解消、人々のテンポもスローになる。商店も企業も閉まっているようだ・・・つまり、8月のパリが閑散としているというのは伝説ではない。だけど、たとえ現実であったとしてもだんだん真実ではなくなりつつある。(2012/10/02)


喜寿を迎えてなお過激に生きる 知識、見識よりも胆識をめざして 安原和雄
  喜寿を迎えることができたのはやはり感謝しなければならない。しかし浮かれているわけにも行かない。今後の人生をどう生きるつもりかと問われれば、いのちある限り過激に生きたいと思案している。知識、見識を広くし、深めるのもよいが、あえていえば胆識をめざしたい。胆識とは時代の変革にかかわっていく実践を指している。目下最大のテーマはどういう安全保障観を打ち出すかである。横行している軍事的安全保障は混乱と破壊を招くだけであり、それとは異質の真の「平和=非暴力」を築く「いのちの安全保障」を提唱したい。これこそ21世紀版胆識の実践といえよう。(2012/09/26)


空港の書店で目にした一冊〜ノンフィクション’ZEITOUN’〜全米図書賞受賞作  村上良太
 アメリカのダラス国際空港の書店で目についたのが「ZEITOUN」というタイトルの本だった。表紙は洪水の町をカヌーを漕ぐ髭面の男のイラストである。このイラストのタッチが気に入った。(2012/09/07)


取材続く。 鬼塚忠
先日、日経BP社「日経エンタテインメント」から連絡を受け、取材を受けた。タレントのビビる大木氏が会社に来て、話が盛り上がった。これがけっこういい男でかっこいいのだ。背は高く、おしゃれで話がうまい。しかしそれに返す私はどうだったか、どう思われたかちょっと不安。それが記事になってどうなるだろうかとさらに不安。しかし書きあがった文章を読むと、これが面白い。話した内容をほとんどそのままなんだけど、なぜだか面白い。(2012/08/22)


アンドレイ・モロビッチさん    村上良太
  モロビッチさんと会ったのは後にも先にも、この時の10分ほどのことである。食事を済ませて先に席を立つ時、モロビッチさんのメールアドレスと名前を手帳に書き込んでいただいた。その時点で、モロビッチさんがどんな「記者」なのか皆目見当もつかなかった。そればかりか、スロベニアがどこに位置するかさえ知らなかったのだ。(2012/08/04)


12期突入  鬼塚忠
  電子書籍が売れて、紙の書籍になった。夏川賀央著「すごい会社のすごい考え方」という本が講談社から文庫として出版され、今週、全国の書店に並んだが、実はこの本、不思議な経緯で出版されることとなったのだ。この本は、まず、日本、韓国、中国、台湾が共同出資して作ったユナイテッドブックスという出版社で、第一発目の紙の書籍として、期待を受けながら出版された。しかし、発行後の発売は振るわず、消えゆく運命となった。(2012/07/23)


すごい興奮する原稿 「カルト3兄弟」   鬼塚忠
来たぁ。すごい興奮する原稿。「カルト3兄弟」私のところには、一般人から書籍検討用の原稿や企画書が日々送られてくる。それを社員が読み、面白いものは私に回ってくる。それが日課なのだ。この過程から、「哄う合戦屋」(シリーズ40万部)、「死ぬときに後悔すること25」(シリーズ50万部)などのベストセラーが生まれた。私にとっていい日というのは、いい原稿と出会った日に他ならない。昨日はこの数カ月で素晴らしく興奮するいい原稿に出会った。(2012/07/20)


【編集長妄言】16日午後、代々木公園 暑さの中で聞いた言葉  大野和興
 17万人が集まった7月16日の「さよなら原発集会」。うだるような代々木公園の午後、会場の一隅で聞いた、呼びかけ人の一人、大江健三郎の言葉が胸にしみ込んだ。(2012/07/17)


アンコールワットと密林の猿たち
  19世紀半ば、フランスのナチュラリストで探検家のアンリ・ムオ(Henri Mouhot)はインドシナを旅している途中、密林の中に東洋の秘境アンコール・ワットを発見した。ムオはその時の探検の記録を残している。ナチュラリストだったというだけあって、ムオの探検記には動物たちの興味深い姿も描かれている。中でも目を引くのは密林の猿たちである。(村上良太)(2012/07/10)


動いてみないとわからない   村上良太
  外国に取材に行けるようになったのは僕の場合はもっぱら9・11同時多発テロ事件以後だ。それまでの数年は外国取材が減少しており、外国取材をもっぱらとする番組枠のスタッフでなかったら難しかった。それがテロ事件をきっかけに海外の動向が戦争を含めて再びニュースに取り上げられるようになった。だが、外国取材の経験が不足していると、初めて行く土地土地で勘違いや誤解、自分の無知を思い知ることになる。(村上良太)(2012/07/08)


村上龍とテオ・アンゲロプロスの対談番組
  1990年頃だったと思うが、作家の村上龍氏とギリシアの映画監督テオ・アンゲロプロス(Theo Angelopoulos)氏が対談したNHKの番組があった。「旅芸人の記録」からその頃の最新作「霧の中の風景」まで、テオ・アンゲロプロス監督の映画を紹介しながら、ギリシアでの映画作りについて村上龍氏がインタビューしていた。(村上良太)(2012/06/24)


テレビ業界人と食事  糖尿病とどうつきあうか 〜編集室の厨房で〜
  井上秀明さんはテレビ・ドキュメンタリーの編集者で、過去には賞を受けた番組を多数生み出してきた人です。以前、井上さんに編集の仕事についてインタビューにお伺いした時、井上さんの編集室のすぐ近くのファミリーレストランで夕食をともにさせていただきました。この時、井上さんは食事の写真をデジタルカメラで撮影されたのですが、その理由は糖尿病だからということでした。毎日、何を食べたかを写真に記録しているそうです。(村上良太)(2012/06/24)


オウム真理教と私      鬼塚忠
   ある日、ビルマ寺のビルマ僧とブッダが悟りを開いたとされる菩提樹へ行った。するとなんとその菩提樹の下には麻原彰晃が瞑想していたのだ。当時はまだ選挙に出る前で、麻原彰晃はそれほど知名度は無く、座禅して空を飛ぶことで、一部の間で有名だった。今でも忘れない、麻原彰晃のまわりには踊り組が踊り、その周辺には、上祐史浩など、その後有名になる幹部が揃っていた。そのとき、私の横にいたビルマ寺の僧が麻原彰晃を見て、奇妙なことを言った。「うぉー、このお方はすごいマインドパワーがある」(2012/06/18)


外国のテレビと滋養    村上良太
  外国のテレビについて考えようとすると、反射的に思い浮かぶのは昔お世話になった制作会社の社長の話だ。アメリカに旅行した時、ホテルから一歩も出ず、朝から晩までテレビ三昧だったという。誇張はあるだろうが、真実に近い気がする。他国の放送で面白いものがあればアイデアをいただこうという腹なのだ。そのため外国に旅行しながら、ホテルに籠るという・・・。(2012/06/12)


海峡を渡るバイオリン  鬼塚忠
盟友岡山徹氏と私が、聞き書きした「海峡を渡るバイオリン」(河出書房新社)の陳昌鉉氏が13日、亡くなられた。82歳、大腸がんだったそうだ。私が会社を起こして間もないころだった。陳昌鉉氏の存在を知人から聞き、これはと思い、すぐに電話を入れて自宅に行き、その半生を本にしたいと願い出た。(2012/05/18)


メールマガジンが100号を迎えて   鬼塚忠(作家、出版エージェント)
  アップルシード・エージェンシーのメルマガが、ついに100号になりました。気がついたらそうなったという感じです。月一回発行しているので、8年と4カ月前に始めたことになります。100号は単なる通過点でしかないと分かっていながらも、感慨深いものがあります。これまで、朝から夜までとにかく働いた、という記憶しかありません。 (2012/05/03)


ボック先生 〜日米のシナリオ教育の違い〜
  90年代の初頭、オーディ・ボックというアメリカ人の日本映画研究者が日本の学校で日本映画を講じていた。黒澤明の自伝「蝦蟇の油」の英訳者であり、成瀬巳喜男や黒澤明、市川昆など日本の映画監督を論じた「Japanese film directors」という著作もある。日本語も堪能で、若い頃はNHKの英語講座で講師をしていたこともあるようである。ボック先生は映画のシナリオを書くためのシナリオ講座に関して、日米で教え方に基本的な違いがあると言っていた。(村上良太)(2012/05/03)


突風に吹かれて    村上良太
  3日午後、首都圏もまた激しい突風に襲われた。偶然、その時間に千葉にいた筆者は東京行きのJR電車が突風でストップしてしまいまったく車内で動きがとれなくなってしまった。アナウンスはこう告げた。「運行の見込みはまったくたっていません」(2012/04/04)


ペンギン大脱走 鬼塚忠
  「葛西臨海水族館からペンギン脱走中」そんなニュースが流れてきた。とても夢のあるニュースだ。(2012/03/19)


 「電子書籍、実はすごい!」 鬼塚忠
  2010年1月に、弊社プロデュースで、夏川賀央著「すごい会社のすごい考え方」(ユナイテッド・ブックス)を世に出しました。企画も文章もよかった、と思っていたのですが、重版するには至らず、そのまま絶版となりました。絶版を伝えられるときは、本当に悲しいものです。作家やエージェントにしてみれば、コンテンツを産む訳ですから、文字通り子供のようなもの。しかし電子書籍の許諾をしたら、3か月間で4万部超の売上報告が送られてきました。思わず、配信元に確認してしまいました。本当か、と。もちろん本当でした。これはすごい。(2012/02/19)


深夜タクシーの会話    村上良太
  仕事柄、深夜に帰宅することが少なくない。深夜タクシーに乗っていると、いろんな運転手に出会うが、夜のハイウェイで彼らの話を聞いていると飽きることがない。日刊ベリタに寄稿しているスロベニア人作家のアンドレイ・モロビッチさんがアフリカのモーリタニアをさすらっている話をすると、運転手はこう言った。「モーリタニアって、海岸線が短くて、内陸に入るとこんな形になって膨らんでいる形ですよね。」(2012/02/19)


北米一周2ヵ月の旅 50万円でおつりあり  村上良太
  1985年のプラザ合意の後、円高が進んで1ドル145円になった1987年、大学時代の夏休みを使って北米大陸一周旅行をしました。海外旅行をするのは初めての体験でした。クラスメートが北米一周旅行をすると言うので、それに便乗させてもらったというのが真実です。(2012/02/14)


「自転車楽国」ニッポンのすすめ 乗用車よりも自転車を優先させる時代 安原和雄 
  最近、歩道を歩いていて、携帯電話で話しながら暴走する自転車に危険を感じることが少なくない。それを批判する声も高まっている。ただ携帯電話、自転車そのものに非があるわけではない。利用する人間の姿勢に責任があるわけで、打開策はどうあるべきだろうか。<「自転車楽国」ニッポン>のすすめを提案したい。(2012/02/04)


仏教の「共生と慈悲」を重視するとき 競争・格差社会が先鋭化するなかで 安原和雄
  仏教は「共生と慈悲」の重要性を説いてやまない。その共生と慈悲という仏教の基本的な教えが最近、重視されつつある。背景には企業の生き残りをかけた飽くなき私利追求が現代の競争・格差社会を先鋭化させ、生きづらくしているという事情がある。だから「世直し」のために「共生と慈悲」が注目されつつあるのだ。地球規模のグローバル化路線は「共生と慈悲」と果たして両立するのか。(2012/01/25)


養殖にされる人間    村上良太
   西部劇の時代にエイリアンが飛来する、という奇想天外なハリウッド映画「カウボーイ&エイリアン」を見た。奇想天外なのは宇宙人がはるばる銀河の彼方から金を採掘に来る、というその動機であり、さらに驚くのは人間を生け捕りにする彼らの動機が金鉱で強制労働させることにあるのではなくて人間を養殖にして彼らの食料源にするところだ。(2012/01/25)


西陣の手打ち蕎麦の店   村上良太
  2000年に入って間もなくだったと思うが、京都西陣の町家をいくつか訪ね歩いた。西陣の伝統建築を解体から守るために、入居を希望する若い人々と大家を結びつける、町家倶楽部という地元の団体があったのだ。町家にはうなぎの寝床のように入り口は狭いのだが奥行きがある家がたくさんある。(2012/01/22)


古書評論の必要性   
  今、古書店が消えていきつつある。ブックオフのような大手のチェーン店は拡大しているのかもしれないが、個人でやっているような小さな古書店が町から1つ、また1つと姿を消しつつある。古書店がなくなっている、ということは古書が売れなくなっているということである。その理由の1つとして、新聞・雑誌の書評のほとんどが新刊の案内しかしていないことがあると思われる。(村上良太)(2012/01/19)


マレーシアで初詣  鬼塚忠
  年末年始を利用して、マレーシアへ旅行。年一回の海外旅行、思い切って11日間滞在しました。どうしても日本にいると、仕事のことが頭から離れず、新しい発想をしにくくなります。ということで大晦日も元旦もマレーシア。大晦日はキャメロンハイランドの山奥に入ってきました。ほぼ赤道直下の熱帯と言っても2000メートルを越える山なので、とても寒く、セーターにジャケットは必要です。日本では絶対に観ることのできない光景でした。(2012/01/17)


パリのマクドナルド 〜遊牧民とトイレ〜
  パリのマクドナルドとなると、有機農業やスローフードの支持者たちから目の敵にされているんじゃなかろうか。実際、パリでマクドナルドに入ってもあまりハッピーな気分にならない。マクドナルドなら日本にもたくさんある。何もパリでまで・・・。しかし、何週間も滞在しているとカフェだけでは時間が持たせられなくなる。(村上良太)(2012/01/16)


新聞の翻訳力       村上良太
  新聞記者は言葉を道具とする稼業であり、当然ながらリテラシーの高い人々が携わっているものと、信じられてきた。しかしながら、その実態はどうか。(2011/12/29)


売れている出版社に学ぶこと  鬼塚忠
 最近、腰を抜かすほど驚くことがありました。12月も毎日のように忘年会。その半分は出版関係者の集まりですが、右も左も話題になるのは「未曾有の出版不況」。しかし最近ある場所へ行ったら、そこだけは不況ではなかったのです。岩波セミナールームで開催された、「一万年堂出版の本作りに学ぶ」という勉強会。この出版社の実績に度肝を抜かれました。(2011/12/28)


敵からぶん捕ったフィルムについて  村上良太
 書店に近年、ワンコイン=500円の第二次大戦史ドキュメンタリーシリーズが置かれてあり、その多くを買ってみた。これらのシリーズは「われらはなぜ戦うか?」と銘打たれ、ファシズム国家に対する自由主義陣営の戦いの正当性を訴える内容になっている。これらは戦争を記録したドキュメンタリー映像であり、戦時特有のものとして、しばしば目を引いたのが敵国からぶん捕ったフィルムの使用である。(2011/12/28)


「いのち」と「脱原発」と「幸せ」と 2011年から2012年へつないで 安原和雄
  今年(2011年)一年間を特色づけるキーワードとして何を挙げることができるだろうか。やはり「いのち」、「脱原発」、「幸せ」の三つを指摘したい。これまでも毎年交通事故死などで多くの人命が奪われてきたが、今年は「3.11」の大震災と原発惨事のため、死者、行方不明者は1万9000人余にのぼっている。いのち尊重と脱原発は待ったなし、というべきである。(2011/12/27)


デュシャンの「泉」〜今更ながら著作権について 2 〜村上良太
  マルセル・デュシャンの作品「泉」は20世紀の芸術を変えたと言われている。泉は男性トイレの小便器を向きを変えて陳列したもので、作品にはR.Muttの署名を書き込んでいた。著作権の問題を巡って、芸術作品と記事の「引用」とでは簡単に比較できないだろうが、しかし、通底するテーマも含まれているように思われる。それは「引用」して新たに作成された記事が独自の価値を持ちうるかどうか、という点である。(2011/12/25)


今更ながら著作権について   村上良太
  今更ながらではあるが、他の媒体の記事を「引用」したり、「要約」したりする場合に著作権に抵触するかしないかについて調べてみた。1、記事の一部をそのまま使う「引用」はどのような条件を満たせば合法なのか?2、記事の「要約」の場合はどうなのか?とりあえずこの2つの疑問を明らかにしたい。(2011/12/24)


聞くことについて      村上良太
  週末二夜連続で放送されたNHKスペシャル「証言記録 日本人の戦争」は高齢化した体験者の声を4年にわたって聞き取ってまとめた番組で見ごたえがあった。兵隊だけでなく、その妻など銃後の人々やその遺族も含めると聞き取り対象者は800人を超える。体験を語りだす前に「今まで誰にも話したことがなかった」と前置きする人が少なくなかった。戦後、誰にも話せないまま、あるいは話すのを拒否したまま秘密とともに孤独に生きてきたことがうかがえた。(2011/12/05)


学費の問題〜大学は免罪符なのか?〜村上良太
  今、世界中で学費がなくて苦しむ若者がクローズアップされている。国が財政難から教育予算を削ればその分、学費の負担が増す。さらに学費を借金で賄って学校を出ても不況で就職できないと職業人生のスタートを切れないまま、多重債務者になるか、自己破産者になることを強いられる。そんな若者が本当に出てきている。日本でも法科大学院に進んだ学生が借金を数百万円抱えていることはすでに当たり前になっている。ところで、進学を前にした子供を抱える父兄は子供にどう進学について話をしているのだろうか。(2011/12/03)


セルバンテス賞の記事を読んで   村上良太
   昨日、セルバンテス賞の受賞者が発表された。この賞はスペイン語圏では最も権威がある文学賞と伝えられている。昨年、ノーベル文学賞を受賞した「緑の家」のマリオ・バルガス・リョサも過去のセルバンテス賞の受賞者である。そうは言っても、セルバンテス賞は日本で話題になったことは(多分)ないし、フランスのゴンクール賞ですら日本で報じられたとしてもベタ記事程度である。そもそも近代小説の元祖とされるセルバンテスの「ドン・キホーテ」ですら、ほとんど読まれていないだろう。恥ずかしい話ながら、今年のセルバンテス賞の受賞者であるニカノール・パラという名前も初めて聞いた次第である。(2011/12/02)


GDPよりも国民総幸福の追求を 来日したブータン国王が残した課題 安原和雄
  国賓として初めて来日したブータンの若き国王夫妻はさわやかな印象を残して日本列島から立ち去った。しかし日本に残された課題は重い。それは国造りの基本として「経済成長」かそれとも「国民総幸福」か、そのどちらを選択するのかというテーマである。(2011/11/26)


タダの情報    村上良太
  某大国の国立映像ライブラリーで映像資料を探したことがある。探していたのは毛沢東の映像だ。毛沢東の映像資料はたくさんあったが、映像をダビングして番組で使用するためには版権料を支払う必要がある。しかし、映像資料の中には「タダ」というカテゴリーもあった。無料で使用できる映像もまたあるのである。(2011/11/23)


新たな風   鬼塚忠
  最近、W杯予選がやたら気になります。実は今日も対北朝鮮戦を仕事の合間に観てました。日本と同じグループCに入っているウズベキスタン、タジキスタン。これは旧ロシアの国々で、スタンというのは国という意味らしい。そしてこのスタンについてネットで調べていると、キルギスタンで驚愕の事実を発見。なんと、キルギスタンでは結婚したいのなら女性を誘拐するそうです。これが現在も残るキルギスタンの風習だそうです。いまどきこういうことがあり得るのだろうか。(2011/11/15)


「3.11」後の日本再生プラン 脱原発から地球救援隊構想まで 安原 和雄
  私は、先日東京・小金井市の高齢者学習グループ、「クリスタル」(菅沼七三雄会長代行)で講話する機会があった。テーマは<「3.11」後の日本再生プラン ― 脱原発から地球救援隊構想まで>で、活発な質疑応答もあり、高齢者健在なり、という印象を得た。(2011/11/14)


「女の平和」   村上良太
  高校に入学したばかりの頃、古代ギリシアの喜劇作家・アリストパネースの戯曲を岩波文庫でいくつか読んだ。「女の平和」とか、「雲」とかだ。細かい筋はもう30年以上たつので思い出すことはできない。しかし、「女の平和」はギリシアが戦争ばかりしているので、その奥さんたちが男たちが戦争するのなら、もうセックスしません、と政治闘争を始める話だった。(2011/11/09)


勉強とは何?働くってどういうこと? 中学生たちと企業経営者との交流 安原和雄
  中学生と企業経営者との対話交流というユニークな試みが行われた。テーマは「勉強するのは何のため? 働くってどういうこと?」である。私が現役の中学生なら、参加してみたくなるような企画である。(2011/11/07)


「一夫多妻制 または「アラブの春」が冬になる時」〜 スペイン紙のブログから 〜村上良太
  リビアがシャリアを導入し、一夫多妻制で行きます、とアブドルジャリル国民評議会議長が宣言したことが、世界で波紋を巻き起こしている。リビアが復活させようとしている一夫多妻制は男なら誰でも4人の妻をめとることができるとするものだ。このことが、特に「アラブの春」当事国の女性たちにとっても懸案事項になっている。(2011/11/02)


「一年、一年。」 入江洋佑 (東京演劇アンサンブル 俳優・演出家)
  都心から少し距離を置いた東京・練馬区に芝居小屋を持ち、独自の演劇活動を行ってきた劇団が「東京演劇アンサンブル」です。東京演劇サンサンブルのニュースレター「a letter from the Ensemble 」最新号から演出家・入江洋佑氏の文章を転載いたします。(2011/10/31)


語学に再挑戦 9  イタリア語に挑戦   村上良太
  ドイツの科学者に取材の段取りの為に日本から電話をしたことがある。その頃〜今もさして変わらないのだが〜互いに顔の見えない電話での英会話には中々骨が折れた。もちろん、僕はドイツ語は話せなかった。科学者は当方の心中を察してくれたのであろう、こう助け舟を出してくださった。「英語が話しにくいのなら、フランス語はどうですか?」(2011/10/29)


9回目の挑戦   鬼塚忠 (作家・出版エージェント)
 弊社に所属している作家、長野慶太さんが三田文学新人賞を受賞しました。長野さんとは五年以上の長いおつきあいで、以前から小説へかける想いを聞いていたので自分ごとのようにうれしいです。アメリカのラスベガス在住なので、そう多くは会えませんが、一時帰国した際は、打ち合わせなどで顔を合わせます。長野さんは「部下は育てるな!取り替えよ!」(光文社)などビジネス書ではベストセラーを何冊か出しています。(2011/10/18)


町での立ち聞きから〜「幸福の三条件」とは?〜    村上良太
  二人はかれこれ70歳前後の男性だが、今の時勢を語り合っていた。「今の若い人たちの年収は、200万もらっていない人は随分と多い。せいぜい100万円ぐらいの人だっていっぱいいるようですよ。ひどい時代です。でも、昔を振り返ってみると、僕は娘たちに言うんですが、お前たちが子供だった頃、お父さんの給料でシュークリームを買ってやれたのは月に一度だったんだ、と。」(2011/10/17)


フランス雑誌が入ってこなかった日々  村上良太
  2〜3年前のことだが、ルモンド紙やヌーベルオプセルバトゥール誌、あるいはルモンドディプロマティークなどのフランスの媒体が書店の洋書売り場から一斉に消えたことがあった。その原因は輸入代理店が破たんしたからで、業務が再開されるまでの期間は何カ月にも及んだ。一国を代表する新聞・雑誌も日本の輸入代理店1社の倒産でかくも滞ってしまうのか、と驚いた。その間、日仏会館などには置かれていたから、大使館などは別ルートで入手していたのだろう。(2011/10/12)


忍者と山伏と公安警察官    村上良太
 今から20年以上も前に聞いた話である。その話をしてくれたのは元エリート警察官僚だ。彼の話によれば〜当時の記憶なので細かい点は違っているかもしれないが〜日本の公安警察官には二大出身地があるという。1つは伊賀・甲賀、1つは岡山だ。(2011/09/25)


気がついてみればすでに後期高齢者 「覚老」(自覚した老人)をめざして 安原和雄
  あわただしく我が人生を生きながらえて来て、ふと気がついてみれば、すでに後期高齢者(75歳以上)の域に脚を踏み入れている。来し方を振り返るのはほどほどにして、ただいま現在の「今」をどう生きるかを考えないわけにはいかない。世に「一病息災」というが、私の身体は最近、「二病息災」(二つの病と共存しながら元気に生きる)という新語を当てはめたい気分である。「二病」をいたわりながらどう生きるか。人生の大先達から「覚老」(自分の役割を自覚しながら生きる老人)という生き方があるのを学んだ。(2011/09/21)


語学に再挑戦 8  戦争と語学   村上良太
日本人が英語を学ぶのは端的に言えばアメリカとの戦争に負けたからである。戦時中、英語は敵性外国語だった。野球用語も英語から日本語に換えられた。だから戦争は外国語の学習を左右する大きな要因である。また戦争は否応なしに「語学に再挑戦」を強いる。(2011/09/18)


人生を変えた言葉   鬼塚忠
 昨日、半蔵門の東京FMでラジオの収録があった。テーマは「人生を変えた言葉」。2回分でのべ24分間話した。出演のお話があってから収録まで一週間ほどあったので、私を変えた言葉を思い返してみた。実は今年の10月、会社は10周年を迎える。そういう意味でもこの10年を振り返るのはいい機会だった。(2011/09/15)


9・11同時多発テロと震災・原発事故と 落合栄一郎
  日本での911は、東日本大震災の半年後、世界にとっては、アメリカ東部の同時多発テロの10年目。様々な意味で、考えさせられることの多い記念日である。この二つは丸で違った、無関係な事象のように見える。一方は、テロリストと称される人々が遂行したとされるとんでもない事件、そしてもう一方は、自然がもたらした巨大地震と津波、そしてそれに起因する原発事故。どこにも接点はない。911はまた、1973年にアメリカのCIAの後押しによるチリでの軍事クーデターの記念日でもあるそうだ。これらに共通点は“911”以外にあるのだろうか。(2011/09/15)


地デジ難民  テレビの思い出   村上良太
  テレビを懐かしく思い出す。面白かった番組は無数にある。でも1本だけ選ぶとしたら、昭和52年12月に放送された「世界オープンタッグ選手権」だ。東京・蔵前国技館で行われたドリー・ファンク・ジュニア&テリー・ファンク 対 ブッチャー&シークのプロレスのタッグマッチである。(2011/09/04)


地デジ難民として    村上良太
  地デジ難民になってしまった。テレビ屋の自分としては困ったことである。僕は裕福なわけではないが、かといって地デジ化する金がないわけでもない。ただ、タイミングを逸してしまったのだ。地デジ化についてこれまで深く考えた事がなかった。面倒だし、金もかかるからやっかいだな、と思っていたが、まだまだ先の事だと思っているうちに、7月の新聞に「明日地デジ化」と見出しがあるのを見た。(2011/08/29)


語学に再挑戦 6  漢文と中国語
何年か前、上海に滞在した時、ポケット版の会話辞典を携帯していた。会話辞典にはカタカナで中国語の読み方が併記されていた。漢字はある程度理解できるし、それほど苦労しないだろうとたかをくくっていたらとんでもない。中国版のコンビニに入って「目覚まし時計が欲しいのです」と会話辞典を参照しながら店員に尋ねたところ、店員は奥に入って物を探してきてくれた。「はい、どうぞ」と渡されたのはオイルサーディンの缶だった。(2011/08/28)


語学に再挑戦 5     村上良太
 パスカル・バレジカさんの「フランスからの手紙」も23回を数えた。最初は自分のような半端もんがフランス語を翻訳してもいいのだろうか、と思った。しかし、それをやれたのはある経験があったからだ。2001年、ドイツ文化会館で行われたレッシング賞の授賞式に受賞者の岩淵達治氏に招いていただいた経験である。(2011/08/26)


強まる「首都直下型大地震」の懸念 地下鉄依存症から自らを解放する時 安原和雄
  今なお東日本大震災・原発惨事への対応策が最大の焦点であることはいうまでもない。しかしあえて考えてみたい。首都直下型大地震発生の懸念が強まっており、それへの備えは大丈夫といえるのか、と。万一の場合、首都壊滅さらに犠牲者も数知れず、の事態に襲われる可能性もあるのだ。首都圏の皆さん、すこしのんびりしてはいないだろうか。心配の根拠のない「杞憂」に終われば、有り難いが、どうもそうではないらしい。ではどう備えるか。(2011/08/23)


原発とサッカー     村上良太
  7月31日付の朝日新聞は興味深い記事を掲載していた。「原発攻撃 極秘に予測」という見出しである。1984年に外務省が日本国内の原発が攻撃を受けた場合の被害予測をしていたというものだ。シナリオは大きく分けて3つあり、〜甘展餐喙此´格納容器破壊 8胸厦Г猟樟槐鵬である。具体的な被害もシナリオごとに試算しており、ばらつきはあるが数万人が攻撃から間もなく死亡する、という予測だった。この記事を思い出したのは河村優監修・清水英斗著「イタリアに学ぶ ストライカー練習メニュー100」(池田書店)を読んでいた時だった。(2011/08/19)


語学に再挑戦 4 〜スペイン語とポルトガル語の間〜  村上良太
  書店で講談社現代新書「はじめてのポルトガル語」(浜岡究著)を何気なく手にしてみたところ、目が離せなくなってしまった。「うーん」とうなってしまった。似ている。スペイン語に、である。もともとローマ帝国で使われていたラテン語から派生したのだから、似ているのは当然としても、イタリア語やフランス語とは似方がぜんぜん違っている。もうほとんど同じ、と言うと暴言になろうが、動詞活用のパターンも単語もかなり近い、というのがその時率直に感じたことである。(2011/08/14)


上海今昔     鬼塚忠
  6月、上海へ社員旅行に行ってきました。私がはじめて上海へ行った25年前と比べ、あまりの違いに驚きます。道を埋め尽くしていた自転車は消え、今では自動車が怒涛のように走っています。投げるように釣銭を渡していた食堂の従業員は、笑みまでふるまうようにサービスは向上。体育館のようなところで催していた中国雑技団は、照明と音響を使ったスペクタクルなショーになっていました。驚きですね。(2011/07/28)


英字新聞を読む   村上良太
  ニューヨークタイムズなどの記事を紹介するとき、僕は日刊ベリタの読者を自分より英語ができる人と想定しながら書いてきた。もともとこの新聞の創刊に携わった方の中には新聞社の外信部にいた人もいる。僕よりはるかに語学力があるはずだ。そうした人々が少なくとも読者の一定人数を占めているのである。ただ、一方で英語が苦手とか、英語が嫌い、という人も読者の中にいるかもしれない。そういう人にもぜひ英字新聞を一度手に取って読んで欲しい、と思っている。ちょっとしたコツをつかめば英字新聞は誰にでも読めるからだ。(2011/07/20)


わたしの脱「テレビ視聴」宣言 後期高齢者として目と脚を大切に 安原和雄
  前回まで6回の記事は脱原発であった。今回は趣向を変えて、わたし自身の脱「テレビ」宣言としたい。告白すればすでに後期高齢者2年生であり、目と脚にかつての健全さは期待できなくなりつつある。だからここで日常の自分の暮らし方、生き方を考え直したい。7月24日からテレビは地デジに変わる。こちらからお願いしたわけでもないし、無造作に受け入れる必要はないと考えた。そこで思いついたのが脱テレビである。(2011/07/09)


英仏間の戦い      村上良太
パリの女友達に誘われて、一夕、映画を見に行った。それはインド映画だった。物語はインド人と大英帝国軍人との戦いだったが、パリの観客はそこに英仏間の代理戦争を見ていた。この映画館での体験を経てリビア内戦やイラク戦争も違った目で見えてきた。(2011/06/30)


教育と金と宗教   鬼塚忠  
  学歴と宗教と収入の関係の調査によると、学歴、収入の両方とも、ほぼ上位の宗教は決まっているのだ。私と大多数の日本人が属すると思われる「無宗教(Secular)」は金持ちの部類には入っていない。また、最上位と最下位では実に16倍もの差があるのだ。上記の調査によれば、明らかに宗教は教育と収入に関連性がある。(2011/06/17)


記憶と映画      村上良太
  何日か、何週間か、あるいは何か月か前の話で、「言った」とか、「言わなかった」といった食い違いが生じることは誰にもあるだろう。そうした時のために、小型の録音機をスーツに仕込んでおけ、とか、きちんと書面でかわしておけ、とアドバイスする人もいる。互いに相手が故意に嘘をついている、と思い、怒りと不信感は増すばかりだ。しかし、ビジネスならいざしらず、日常生活でそんなことをしていたら、きりがない。いったいなぜそんなことになってしまうのか?(2011/06/09)


悪魔の企画会議    村上良太
  トルストイの短編小説にはしばしば悪魔が登場する。たとえば「イワンの馬鹿」は悪魔が善良な農夫の心を堕落させようと試みる話である。悪魔がなぜ人間を堕落させようとするか、といえば悪魔界にも出世の階段があり、多くの人を堕落させたらそれだけ出世できるシステムになっているからだ。悪魔にも上司や部下があり、定期的に企画会議も開かれている。(2011/06/04)


都心から自宅まで歩いて帰る 首都直下型大地震の日に備えて 安原和雄
  私はすでに後期高齢者2年生である。住まいは東京都のはずれであるが、都心にはしばしば出掛ける。たまたま都心に居て、予想されている首都直下型大地震に遭った場合、どうするか。「いのちあっての物種」だが、大破壊と大混乱、交通機関完全麻痺の中で果たして自宅まで帰ることが出来るかどうか。これは今後の人生を左右しかねない大テーマではある。そこで自らに訓練を課すことを思いついた。歩いて帰ってみよう、と。(2011/05/21)


自粛とまぐろロック  鬼塚忠(出版エージェント・作家)
  震災の後、自粛という無言の圧力がかかり、あらゆるイベントがキャンセルされました。私の知り合いの鹿児島のレストランでは、3月4月の予約はほとんどキャンセルされ、経営が悪化したとのこと。 (2011/04/17)


ダッハウ強制収用所の1枚の絵     村上良太
  今から15年近く前になるが、ドイツのミュンヘン近郊にあるダッハウ強制収用所跡の施設を訪ねたとき、展示室の中の1枚の絵に強い印象を受けた。その絵は谷底に潜む巨大な白い棺桶の中に、ハーケンクロイツ旗を掲げた蟻のようなナチの大軍が丘を上りつめたのち、怒涛のようになだれ落ちていく絵だった。絵は鳥瞰図で描かれていた。(2011/03/10)


読書の苦しみ    村上良太
  コラムニストのマイク・ロイコは学校で読まされる文学の類は名作と言われるものほどその退屈さにも磨きがかかっていた、と書いていた。コロンビアの文豪、ガルシア・マルケスは学生時代に「ドン・キホーテ」を読むのがいかに苦痛だったかを最近翻訳出版された回想録「生きて、語り伝える」(新潮社)の中で吐露している。(2011/03/09)


駅からの電話    村上良太
  携帯電話を使うようになったのはいつのことだったか?今では思いだせないほど遠い昔に感じられる。しかし、僕は携帯電話を使い始めるまでに時間がかかった。同僚たちが一人また一人と使い始め、周囲の人々が皆携帯電話を持つようになり、いよいよそれなしには仕事に支障が出る、と思われてようやく買った。その携帯電話も去年まで15年以上使い続けた。「珍しいアンテナですね」と、皮肉混じりに言われていた。(2011/02/18)


悪夢の思い出   村上良太
  悪夢に苦しめられた経験は誰にもあるだろう。振り返ると人生の節目節目に悪夢にうなされてきたことがわかる。悪夢の記憶をたどると人生の危機の歴史をたどることになる。(2010/12/31)


映画館の入替制に思う 
  かつては映画館で一日何回でも同じ映画を繰り返し見ることができた。しかも一回分の料金で朝から晩まで。そう言うと最近では驚く人も少なくない。30代以下の観客には入替制しか知らない人が多いからだ。(村上良太)(2010/12/19)


「企業の社会的責任」を改めて問う 経済同友会主催シンポジウムを聴いて 安原和雄
  企業活動のあり方としてCSR(Corporate Social Responsibility・企業の社会的責任)が問われるようになって久しい。最近では企業とNPOとの協働事業も盛んである。経済団体の一つ、企業経営者個人の集まりである経済同友会主催のシンポジウム「テーマは企業とNPOの協働〜CSRで企業は強く、社会はより良く〜」を聴く機会があった。基調講演「善意や志が循環する社会をめざして〜新しい時代の企業とNPOの戦略的連携〜」に続いて、大企業とNPOとの協働事業に関する現状報告があった。(2010/12/19)


2010年の回想:人類文明の自滅を回避する力はまだ脆弱 落合栄一郎
  この年は,天然異変や地球温暖化の影響かと思われる異常気象が世界の多くの地域で多大な被害を及ぼした。ハイチの地震は多数の死者を出し、その後の復活もはかどらないうちに洪水に見舞われ、そして恐れられていた「コレラ」の蔓延となった。コレラ流行にはまだ終息の気配がない。モスクワを中心とするロシア西部は、記録的な、長期にわたる超高温に見舞われた。日本の夏も、長期にわたって高温が続いた。そして、パキスタンの大規模な洪水。年末にはローロッパの広範囲にわたって、異常な寒気がおそった。南半球では、オーストラリアでの洪水。その他多数の天災地変(火山爆発など)。(2010/12/18)








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