2013年12月07日14時08分掲載  無料記事
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政治

これからが本番! 特定秘密保護法廃止に向け「非有名人記者・編集者、あらゆる表現者は言論と映像でたたかいます」声明

 2013年12月6日、参議院本会議で特定秘密保護法が可決成立しました。国会正門前に装甲車がずらりと並び、機動隊が走り回って、国会の周り取り囲む市民の前に立ちはだかる異様な雰囲気の中での可決成立でした。同法案の廃案・廃止を掲げて呼び掛けた「非有名人記者・編集者・映像制作者・ブロガ―などさまざまの分野の表現者の声明」と、同声明に基づく「言論・映像による廃案・廃止に向けてのたたかい」は、これからが本番です。引き続き「呼びかけ人」への参加と身近な媒体、手段を使って、同法の本質、危険性を明らかにし、市民、ジャーナリズムへの身辺調査や逮捕・拘束を含む実態を明らかにしながら同法を廃止に追い込むための発信を続けます。以下、改めて「声明」を掲載します。(大野和興) 
 
 
以下声明文− 
 
 私たちは大小、ミニのメディアの最先端で働く名もなき記者、編集者です。日々こき使われ、正直へとへとですが、衆議院で強行採決され、いま参議院で審議が始まっている特定秘密保護法案を黙って見逃すことはできません。なぜなら、この法律が成立したら、私たちの生計の道・活動の道が断たれてしまうからです。取材し発信することが極度に制限されるこの法律は、私たちの仕事や活動の場を奪い、食えなくさせてしまうでしょう。 
 
 特定秘密保護法案は「特定」とは名ばかりで、人々が知りたい、あるいは知らなければならないあらゆることが、権力によって秘密のベールに覆われ、その秘密をもらした人も秘密に接近しようとした人もその秘密を発信した人も、身辺を洗われ、パソコンを押収され、あげくは厳罰に処せられることになります。 
 
 私たち非有名記者、編集者はもとより金に縁はなく、とても貧乏ですが、この仕事が好きで、誇りをもって働いています。その仕事をこんな法律で奪われることを断固拒否します。幸い私たちにはたたかう武器があります。ウエブサイト、ブログ、ツイッター、ファイスブック、印刷・手書きの紙媒体、映像・写真、ファックス、手紙などなどあらゆるメディアを使い、取材と発信の技術を駆使して、特定秘密保護法案廃案・廃止に向け言論と映像によるたたかいを展開します。 
以上、宣言します。 
 
◆呼びかけ人(アイウエオ順)(12月5日現在) 
合澤 清  現代史研究会主宰 
生田あい  編集者 新聞『コモンズ』編集長 
入沢牧子   種子ネット 
印鑰智哉  Tomo's blog 
上垣喜寛  記者(地域、経済) The Journal 
大野和興  記者(農業・食料) 日刊ベリタ 
岡本和之  記者(アジア) 
小野田明子 編集者(農、食、地域) 
笠原真弓  映像 
上林裕子  記者(環境、食、消費、人権) 
坂本正義  記者(労働、人権) 地域と労働運動誌 
白川 徹   フォトジャーナリスト 
高野幹英  記者(社会運動) 編集者 
高士太郎  ブロガ―(にゃんとま〜) 
天明伸浩  百姓、著述者 
西岡千史  記者(社会 経済、政治) The Journal 
西沢江美子 記者(農、食、女性) 
西澤 正  記者(社会) 
偽百姓   「Nice百姓通信」編集長 
根本行雄  著述者(人権、司法) 
平田伊都子 国際ジャーナリスト 
美藤 聡  記者・校閲者(ブログ「札幌圏ネットニュース」) 
堀 純司  有機農業ニュースクリップ 映像 
村上良太  記者 テレビディレクター 
山下 茂  IT情報発信 「うぃんど〜ず注意報」 
山崎芳彦  歌人 短歌評論 
 
(以下続々増えます) 
 
◆連絡先  大野和興 
   〒169-0051 東京都新宿区西早稲田1-9-19-207 日刊ベリタ 
    korural@gmail.com fax:020-4665-2232 


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