2014年01月02日21時10分掲載  無料記事
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【人びとのタイ】(33) 木炭を積んで走る国際バス 岡本和之

 2012年、年明けをラオスのサワンナケートでむかえ、元旦早朝のバスでヴェトナムのフエを目指した。私が乗ったのはヴェトナムの会社の国際バス、ラオスのそれと違って言葉が通じない。 
 
 国際バスといっても車内トイレはなく、どこで休憩するのかを知りたくても聞くことができなかった。 
 
 しかし、走り出してみるとバスはかなりひんぱんに停車するので一安心。実は運転手さんたちが余業として道端で売られているラオス物産を買い込みながら走るだ。 
 
 一番長いトイレ休憩となったのはセーポンの炭屋。ヴェトナムは炭が高いのだろうか、彼らはバスの屋根と床下に目一杯袋を積み込んでいた。セーポンはかつてのホーチミン・ルートの要地で、米軍の爆撃によって村ごと移転しなくてはならないほど徹底的に破壊されたところだ。 


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