2014年01月17日04時09分掲載  無料記事
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コラム

パリの散歩道 地下鉄のトーカーたち

   パリの地下鉄に乗っていると、とにかく一人でぶつぶつ話をしている人がやたら多いのである。話し相手はその場にはいない。これは携帯電話で話しているのだが、携帯電話自体は服の中かカバンの中にしまっていて、たいていはイヤホンで相手の話を聞きながら、どこかにあるマイクで向うに話をしているのである。そんな人が2人や3人ではないのだ。 
 
  日本でも携帯電話が導入された時は電車の中で話すのはマナー違反だとしばしば注意がされていた。だからなのだろうか、パリでは携帯電話は見せていないのだ。でも、やっぱり一人でぶつぶつ言う人が多いのは見ていて変なのである。 
 
  こういう現象はアメリカの空港の構内の座席でよく見かけた。最初は向かいに座っている人が話をしているので、自分に何か話しかけているのか、と思ったことがあったくらいだ。さらに運動施設の機器の上でジョギングをしながらぶつぶつ話している人もいた。孤独な人がよくぶつぶつ独り言を言いながら歩いているものだが、最初はそのタイプかと思った。 
 
  こういう風潮は世界的に広がりつつあると見ていいのかもしれない。 


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