2014年02月10日15時56分掲載  無料記事
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【人びとのタイ】(36)天然エビ仕分けに腕を発揮するビルマ人出稼ぎ労働者 岡本和之

ラノーンのサパーン・プラー(魚河岸)には様々な海産物が水揚げされるが、仲買人たちのセリが最も熱くなるのはキングサイズの天然エビだろう。大きさだけでなく、色艶が養殖ものと違い実に見事。非常に高価で取り引きされる商品のため、ビルマから来ている労働者の中でも熟練の人たちがていねいに仕分けを行なっていた。 
 
2013年1月1日からのタイ最低賃金全国一律引き上げで、ラノーンのそれは日給259バーツから300バーツに。もともと南部タイは最低賃金が高めだったため引き上げ率はそれほど大きくないが、約30バーツといわれるビルマの標準的日給の10倍に達したことになる。 
 
当然国境を越えてタイで働きたいと考える人が増え、ラノーン商工会議所は今年100万人を超す労働者が当地にやってくるだろうという予想を出した。見習い賃金での連続雇用やレイオフといった負の事例が増えることも当然考えられる。 


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