2014年09月29日14時18分掲載  無料記事
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中国

香港学生連盟 選挙の民主化を求めて無期限授業ボイコットを宣言

 香港行政長官選挙の民主化をめぐる闘争の先頭に立つ香港学生連盟が無期限の授業ボイコットを続ける声明を29日に出した。学生連盟は同声明で「公民広場および添美通り[政府総部ビルの東側面にある:訳注]を民衆集会に開放すること」「香港行政長官および選挙改革三人組は辞任」「全人代の決定を撤回すること」を掲げている。学生連盟のfacebookから訳した。(翻訳:稲垣豊) 
 
https://zh-tw.facebook.com/hkfs1958 
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無期限の授業ボイコットへ! 
人々の運動は大きく広がっている! 
 
 
学生連合会が呼びかけた授業ボイコットによって、不服従運動が民衆の自発的な、そして民衆が主導する運動に変化しました。この闘争の期間、市民は大きな勇気、機動性、そして理性を示しましたが、警察によって暴力的に排除されてしまいました。 
 
学生連合会は、市民的不服従の運動を支援し、参加してくれた皆さんに感謝し、敬意を表したいと思います。現時点でも多くの民衆が金鐘、銅鑼湾、旺角の一帯に集まっており、学生連合会はできる限りの支援を提供しています。市民の皆さんにおかれましては、リスクと安全を考慮したうえで、闘争に参加するかどうかを判断してください。もちろんメインステージは最後まで市民の皆さんと一緒に堅守します。 
 
今回の行動全体は、完全に平和的な闘争であり、完全非武装のデモ参加者による挑発や攻撃などはまったくありませんでした。逆に警察は主体的に攻撃や推進をおこない、催涙弾など度を過ぎた暴力で平和的デモ参加者を弾圧しました。これに対して学生連合会は強い憤りと非難を表明します。 
 
抵抗運動はまだ終わっていません。学生連合会は今後も無期限の授業ボイコットを組織し、社会団体と連携して、市民による自発的なストライキや商店の営業停止などの運動を鼓舞し、全民衆の運動スタイルで政府に圧力をかける所存です。 
 
私たちは政権に対して次の四つの要求を厳粛に求めます。 
 
要求一:公民広場および添美通り[政府総部ビルの東側面にある:訳注]を民衆集会に開放すること。香港人は「香港特別行政区基本法」第27条および「人権法」によって集会の自由が保障されているが、警察による不当な道路封鎖がおこなわれています。学生連合会は、警察に対して添美通りを民衆集会に開放するよう要求します。 
 
要求二:梁振英[香港行政長官]および選挙改革三人組は辞任すること。梁振英は記者会見で市民による意見表明を勧めながら、学生との対話には応じず、学生や民衆に要求に耳を傾けることも回答することもありませんでした。こうしたことから、私たちは梁振英および選挙改革三人組の辞任を求めます。 
 
要求三:全人代の決定を撤回すること。全人代の決議は、香港人が提起した市民候補者選出案や無条件の普通選挙で行政長官と立法会議員を選ぶ方案を粗暴に否定しました。全人代は香港の政治改革の事務的な枠組みに関与する権限はなく、香港の高度な自治という約束にも違反するものです。こうしたことから、私たちは全人代決定の撤回を求めます。 
 
要求四:行政長官選挙における立候補の権利は欠かすことができません。 
 
香港学生連合会 
2014/9/29 


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